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皆既月食前日。

おれ達(少年探偵団、灰原、おっちゃん、蘭、阿笠博士)は園子の友人として、特別に応接間へ通してもらえる事になった。

『お初お目にかかります、みなさん。チサと申します』

それはまるで御伽話に現れるお姫様のように綺麗で透き通った声で、にこりっと微笑んだ。元太光彦おっちゃんは「…すげぇ」と言葉を失っていた。歩や蘭は「可愛い!!!」とチサ皇女に見惚れていた。お世辞抜きで可愛らし見た目だとオレも思う。けど、伯爵が言っていた事が本当ならこの人は殺人の罪を隠している。真実を見つけ出すためには、少しでも多く情報を得ないといけない。

「あまり、かしこまらないでください。ゆっくりとご一緒にお茶でも如何ですか?」
「は、はい!」
「チサ皇女様はお姫様みたいですね!」
「ふふっお褒め頂けて光栄です。でもお姫様も皇女様は寂しいので、チサとお呼びください」
「いや!いやそれは無理です!!」

メイドや執事が速やかにお茶の準備を整えると一人の執事を残して足速に部屋を後にした。「なんか、絵本とかで見るお姫様のティータイムだとメイドさんいっぱいなのに、みんないなくなちゃったね」と御伽話と現実の差に悲しそうに言うと「あ、明日の支度で忙しいみたいなの!ごめんね?」とチサ皇女は子供の夢を守った。でも、扉の外にも衛兵がいる気配がない。「チサ皇女には、護衛はいないの?」とオレは尋ねた。

「ええ、いないわ。強いて言えば、彼ぐらいかしら」

特別間に残った一人の執事を指した。その時、彼女の手がイヤリングで当たり、花の形をしたイヤリングの裏側に赤い光が見えた。「それっ!」とみんなの視線がチサ皇女が指した先の人物に注目が浴びている瞬間、彼女は執事を指し手とは反対の手を口元へ寄せて人差し指を立てた。あまりに自然の出来事で、声に出してしまう所だった。あれは、間違えなく盗聴器。彼女は、その盗聴器の存在を知らないふりをしながら明日の王位継承の儀が緊張するっと笑っていた。


皇女様との対面時間が終わり、席をたつ皇女様がオレ達へ「どうぞ、明日をお楽しください」と言って部屋から出て行った。


オレの隣に座っていた灰原が「いいお姫様ね」と言った。あぁ本当にいい姫様だよ。彼女はきっと誰かに罪を着せらている。でもそれに気づいてないフリをしている。そして、チサ皇女へ罪を着せているヤツを暴いたら、KIDは宝石を分けて貰う約束でもしたんだろう。だから、わざわざ工藤新一になってオレの前に現れた。罪を着せたやつを暴いて、お前の作戦もおれが暴いてやるよ!待ってろよ、KID!!


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おやおや、さすが名探偵。もう気づいたか?ニュースキャスターは嘘なんてついてねぇ。この姫のぬれ衣を洗い流してくれ。お前なら余裕だろう?俺はそろそろ持ち場の最終確認でもしてくっか。名探偵の元から離れるとある男が「おい」と俺を呼び止めたので振り返った。


「おい、大丈夫だろうな?」
「もちろん、問題ありませんよ、王太子様」
「もし万が一、チサに何かあった場合は俺は一番にお前を差し出す」
「それは困ります…約束どりチサ皇女様の宝石は頂戴いたします」
「それは、チサに何もなかったらの報酬だろう」

そう言い残して、王太子様こと、チサ皇女様の実の兄は俺の元から離れて行った。

チサ皇女の家族は誰も殺されていない。
殺そうとした者は複数いるっと皇帝ことチサ皇女の実の父親はお考えになり、毒殺されたように見せつけた。そして、多くの反逆者を陰に潜んで見つけ出しては、証拠を集めていた。チサ皇女が十六を迎えた時、皆既月食の訪れの知られを受けた。
反逆者の主犯は、武力で国を圧制したいようで、日本であのサプリを売り物資金にするらしい。日本は他国よりも薬を手に取る物が多いから騙し取るには丁度いいってことでな。主犯を見つけ出すのは名探偵に任せて俺は、最終確認っと応接間の扉から離れようとしたら「お〜い」と呼ぶ声に勢いよく扉を開けた。

「お呼び出したか?姫様」
「これ、美味しかった!」

そんだけで呼ぶな!!と怒り抑えながら「シェフにお伝えいたします」とにっこり微笑むと姫さまは首を傾げて「ふふっ、ええ、よろしくね?また食べたいともお伝えください」と笑った。
見た目は、綺麗に着飾っているから気づけなかったけどこの姫は俺とあまり年齢は変わらない。でも、観察力や状況判断が異常に高い。今お褒めに預かったお茶菓子もシェフが用意したのではない事に気づいている、王太子さま(チサ皇女の兄)より、俺ら以外が作る物をチサに与えるな!とご命令を受けている。あのシスコン王太子のせいで俺の仕事が増えまくった。絶対にチサ皇女の宝石は貰ってやるからな!!



9654;︎#NEA land君に奪われた瞳