及川徹
『アルゼンチンの挨拶って頬っぺにキスするの？』「そうそう」最初は

 及川徹

ドアを開けた瞬間「Hola！」って頬にキスされて久しぶり！元気にしてた？って全てがいきなり過ぎてぽかんとしてる彼女。『え、な、こっち来るの明日じゃなかった…？』「早く会いたくて1日早めちゃった、ってなんで顔隠すのさ」『今すごいにやけてるからちょっと待って』「なにそれ、そんな事言われると見たくなる」顔を覆ってる彼女の両手をそっと掴んで「見せて」って言ってくる徹くんと『無理、待って』って頑なに見せたがらない彼女。痺れを切らして「えいっ」って可愛く言って彼女の両手を顔から剥がすけど力が全然可愛くない。最悪、って言いながらも口元むずむずしてる彼女を見て嬉しそうに笑う徹くん。両手を彼女の頬に添えて「ね、おかえりって言ってくれないの？」『…おかえりなさい』「うん、ただいま」って優しく彼女の唇にキスを落とす。