クリスマス
クリスマスだから、とバイトを入れなかったのに仕事が入ってしまったジョゼフの帰りを待つノートン
料理を作ったりケーキも用意したしプレゼントも用意したのにジョゼフがなかなか帰ってこない
いつもならもう帰ってくる時間なのに、と鳴らないスマホを何度も何度も確認してはため息をつく
何かしていないと落ち着かない。そう思い部屋の掃除を始めるノートン
本棚の整理をしていると隠すように仕舞われている小さな箱があった
なんでこんなところに?手に取ってみると意外と重かった
中身が気になるが人のものを勝手に開ける趣味はない
勝手なことをして不機嫌になられても困るし、と棚に戻す
きっと大切なものなのだろう
そう言い聞かせて掃除の続きをしていく
こんなものか、と少しだが綺麗になった部屋を見回しているとスマホが鳴った
ごめんね、すぐ帰るよ。
ジョゼフからのメッセージだ
気をつけて。と返し掃除を終えて作った料理を温めようとキッチンへ向かう
そろそろいいかと火を止めると扉が開く音がした
「ただいま。随分待たせてしまったね」
「大丈夫。……走ってきたの?」
いつも綺麗にまとまっている髪が少し乱れていた
焦らなくてもいいのに。なんだか可愛く見えてつい笑みがこぼれる
「待たせているんだもの、それに早く君に会いたかったのさ」
スマートにあれこれこなすジョゼフでもそんなことをするのか、と意外な一面が見れたと1人嬉しくなるノートン
「なにニヤニヤしてるの?」
そんなに変かい?と聞いてくるジョゼフ
そういうんじゃないよ、と伝えるが多分あれは分かってないだろう
そんなことよりご飯を食べよう、とジョゼフを机に誘う
ジョゼフも素直に席につきノートンの作った料理を堪能する
ケーキも食べ終わりゆっくりとした時間を過ごす2人
日付が変わろうかという時間になり、ジョゼフがそうだ、ちょっと待っててと部屋にいく
手にはさっき見つけた小さな箱だった
「君に、プレゼントだよ」
「あ、あぁ…ありがとう…あ、これ……僕から…」
まさか自分へのプレゼントと思っていなかったノートン
なにか用意しているだろうとは思っていたがまさかアレだったとは
偶然でも先に見つけてしまった罪悪感で嬉しいのに素直に喜べないノートン
中身は、見てないから…と誤魔化し自分も用意していたプレゼントを渡す
ありがとう。と受け取りながら頬にキスをするジョゼフ
開けてもいいかい?と律儀に聞いてくるジョゼフにどうぞ。と答えた
気に入って貰えたらいいけど…とノートン自身までドキドキする
「へぇ…君からこれを貰える日が来るなんて…嬉しいなぁ」
どうやら気に入ったようだ
しかし含みのある感想に首を傾げるノートン
ノートンが渡したのはジョゼフが付けているリボンと同じ色をしたマフラー
肌触りが良く、自分のために少しでも良いものを選んだのだろうかと思うと嬉しくてついニヤけてしまうジョゼフ
プレゼントの意味なんてどうでも良くなってしまった
「なんでもないよ、嬉しいだけさ。それよりどう?似合うかい?」
「うん、似合ってる」
かっこいい
普段そんなこと言わないくせに不意にそんなことを言うものだから照れてしまうジョゼフ
「ぁ、あぁ…ありがとう」
言ったノートンまで照れているようで耳が赤くなっていた
「ぼ、僕も開けていい?プレゼント…」
「ぁ、もちろん」
恥ずかしくなり少し強引に話を変えてジョゼフからのプレゼントを開けるノートン
「わ……綺麗……」
中身は薄い赤と青のラメがキラキラと舞う小さなスノードームだった
雪、と言うよりも小さな星が降っているようだ
「気に入ってくれたかな?」
「うん……すごく綺麗……ありがとう」
「ふふっ、夢中だね」
頑張った甲斐があるよ
頑張った?何を?
不思議そうにジョゼフを見るノートン
「それね、私が作ったんだよ」
「ぇ……貴方が……これを……?」
仕事でちょっとね
ジョゼフのことだ、職人に作らせたのだろうと思ったノートンだが1から全部自分で作ったと分かり彼には驚かされてばかりだった
「あ、それとこれも君に」
そう言って綺麗にラッピングされた箱を出した
二つも受け取れない、と返すが君に渡すために買ったんだからいいんだよ。と強引に渡されてしまう
好意を無駄にする訳にはいかず受け取るノートン
スノードームを机に置いてもうひとつの箱を丁寧に開けていく
中身は腕時計のようだ
ベルトは少し青みのある黒で金色の金具がキラリと光る
高級感はあるがシンプルで自分好みのデザインだ
「高そう……」
1番に出た感想がそれか〜と笑うジョゼフ
思ったんだから仕方ないでしょう?と返すと君らしいね、と言われた
「これなら普段から使えるだろう?」
確かにこれなら仕事中でもオフでも使える
ジョゼフらしいチョイスだった
「なんか、負けた気がする…悔しい…」
なにそれ。とまた笑われてしまう
大事にしてね、と頭を撫でられ言われなくてもそうする、ともらった腕時計にキスをした
「おや、私にはないのかい?」
「自分のプレゼントにヤキモチですか?」
「悪い?」
「いいえ」
目を閉じてキスを待つジョゼフの頬にチュッと軽いキスをする
こっちは?と自分の唇をトントンっとするジョゼフに仕方ないな、と唇を重ねた
後日、ジョゼフの言っていたことが気になって調べたところプレゼントには意味があると知った
あの時の自分にはそんな意味を込めたつもりは無いがすごく恥ずかしくなってマフラーを身につけたジョゼフを見る度に顔を赤くするノートンであった
(間違ってはないけど!間違ってはないけども……!)
back top料理を作ったりケーキも用意したしプレゼントも用意したのにジョゼフがなかなか帰ってこない
いつもならもう帰ってくる時間なのに、と鳴らないスマホを何度も何度も確認してはため息をつく
何かしていないと落ち着かない。そう思い部屋の掃除を始めるノートン
本棚の整理をしていると隠すように仕舞われている小さな箱があった
なんでこんなところに?手に取ってみると意外と重かった
中身が気になるが人のものを勝手に開ける趣味はない
勝手なことをして不機嫌になられても困るし、と棚に戻す
きっと大切なものなのだろう
そう言い聞かせて掃除の続きをしていく
こんなものか、と少しだが綺麗になった部屋を見回しているとスマホが鳴った
ごめんね、すぐ帰るよ。
ジョゼフからのメッセージだ
気をつけて。と返し掃除を終えて作った料理を温めようとキッチンへ向かう
そろそろいいかと火を止めると扉が開く音がした
「ただいま。随分待たせてしまったね」
「大丈夫。……走ってきたの?」
いつも綺麗にまとまっている髪が少し乱れていた
焦らなくてもいいのに。なんだか可愛く見えてつい笑みがこぼれる
「待たせているんだもの、それに早く君に会いたかったのさ」
スマートにあれこれこなすジョゼフでもそんなことをするのか、と意外な一面が見れたと1人嬉しくなるノートン
「なにニヤニヤしてるの?」
そんなに変かい?と聞いてくるジョゼフ
そういうんじゃないよ、と伝えるが多分あれは分かってないだろう
そんなことよりご飯を食べよう、とジョゼフを机に誘う
ジョゼフも素直に席につきノートンの作った料理を堪能する
ケーキも食べ終わりゆっくりとした時間を過ごす2人
日付が変わろうかという時間になり、ジョゼフがそうだ、ちょっと待っててと部屋にいく
手にはさっき見つけた小さな箱だった
「君に、プレゼントだよ」
「あ、あぁ…ありがとう…あ、これ……僕から…」
まさか自分へのプレゼントと思っていなかったノートン
なにか用意しているだろうとは思っていたがまさかアレだったとは
偶然でも先に見つけてしまった罪悪感で嬉しいのに素直に喜べないノートン
中身は、見てないから…と誤魔化し自分も用意していたプレゼントを渡す
ありがとう。と受け取りながら頬にキスをするジョゼフ
開けてもいいかい?と律儀に聞いてくるジョゼフにどうぞ。と答えた
気に入って貰えたらいいけど…とノートン自身までドキドキする
「へぇ…君からこれを貰える日が来るなんて…嬉しいなぁ」
どうやら気に入ったようだ
しかし含みのある感想に首を傾げるノートン
ノートンが渡したのはジョゼフが付けているリボンと同じ色をしたマフラー
肌触りが良く、自分のために少しでも良いものを選んだのだろうかと思うと嬉しくてついニヤけてしまうジョゼフ
プレゼントの意味なんてどうでも良くなってしまった
「なんでもないよ、嬉しいだけさ。それよりどう?似合うかい?」
「うん、似合ってる」
かっこいい
普段そんなこと言わないくせに不意にそんなことを言うものだから照れてしまうジョゼフ
「ぁ、あぁ…ありがとう」
言ったノートンまで照れているようで耳が赤くなっていた
「ぼ、僕も開けていい?プレゼント…」
「ぁ、もちろん」
恥ずかしくなり少し強引に話を変えてジョゼフからのプレゼントを開けるノートン
「わ……綺麗……」
中身は薄い赤と青のラメがキラキラと舞う小さなスノードームだった
雪、と言うよりも小さな星が降っているようだ
「気に入ってくれたかな?」
「うん……すごく綺麗……ありがとう」
「ふふっ、夢中だね」
頑張った甲斐があるよ
頑張った?何を?
不思議そうにジョゼフを見るノートン
「それね、私が作ったんだよ」
「ぇ……貴方が……これを……?」
仕事でちょっとね
ジョゼフのことだ、職人に作らせたのだろうと思ったノートンだが1から全部自分で作ったと分かり彼には驚かされてばかりだった
「あ、それとこれも君に」
そう言って綺麗にラッピングされた箱を出した
二つも受け取れない、と返すが君に渡すために買ったんだからいいんだよ。と強引に渡されてしまう
好意を無駄にする訳にはいかず受け取るノートン
スノードームを机に置いてもうひとつの箱を丁寧に開けていく
中身は腕時計のようだ
ベルトは少し青みのある黒で金色の金具がキラリと光る
高級感はあるがシンプルで自分好みのデザインだ
「高そう……」
1番に出た感想がそれか〜と笑うジョゼフ
思ったんだから仕方ないでしょう?と返すと君らしいね、と言われた
「これなら普段から使えるだろう?」
確かにこれなら仕事中でもオフでも使える
ジョゼフらしいチョイスだった
「なんか、負けた気がする…悔しい…」
なにそれ。とまた笑われてしまう
大事にしてね、と頭を撫でられ言われなくてもそうする、ともらった腕時計にキスをした
「おや、私にはないのかい?」
「自分のプレゼントにヤキモチですか?」
「悪い?」
「いいえ」
目を閉じてキスを待つジョゼフの頬にチュッと軽いキスをする
こっちは?と自分の唇をトントンっとするジョゼフに仕方ないな、と唇を重ねた
後日、ジョゼフの言っていたことが気になって調べたところプレゼントには意味があると知った
あの時の自分にはそんな意味を込めたつもりは無いがすごく恥ずかしくなってマフラーを身につけたジョゼフを見る度に顔を赤くするノートンであった
(間違ってはないけど!間違ってはないけども……!)