※赤い華「悩の種」の続きです

血影を見送った2人
彼の残した仕事とは別に自分の仕事もあると言うのに、と流浪はずっと不機嫌だった

「はい、今日の仕事はこれでお終い」
「え?こっちのは……?」
「それは血影の仕事だから私はやらないよ?」
「?だって……」

仕事はいいから、と言って彼を送ったはず
先程のことを懸命に思い出そうと頭を捻っているとストンッと彼が自分の頭の上に顎を乗せた

「“やってあげる“なんて一言も言ってないよ」
「……意地の悪い」
「仮にやってもらえると思っているならそれはあの子の勘違いさ」

ははは、と笑う彼
怒って損した、そんな気分だ

「じゃあ僕も今日は終わります」
「うん、それがいいよ。君もたまに手が止まっていたからね」
「……よく見てますね」
「もちろん」

グリグリと少し痛いくらいの力で撫でられる
恐らく彼なりに流浪の機嫌を取ろうとしているのだろう

「さぁ、仕事はもう終わり。今日は甘い甘いミルクティーが飲みたいな」
「ふふ、待ってて」
「お菓子はいらないよ」
「仰せのままに」

流浪にお茶の準備をさせている間、血の剣は血影の仕事に手をつける
そろそろ帰ってくるだろうと仕事を置き先程の位置へ戻った

「甘いなぁ」
「甘いのがいいって言ったでしょう?」
「うん、そうだね」

back
top