「海に行きたい?」

コクリと頷く愛し子
確かにこの城は山の中にある
森にいた彼がこの城に来るまでに海まで行けたかと言えば否だろう

「いいよ、泳ぎたい?それとも見るだけかな?」
「海って泳げるの?」
「ここのお風呂より広いからね」

本人曰く大きな水溜まり程度にしか思っていなかったらしい
泳げるものだと知って目を輝かせた
より海に行きたくなったようだ

「じゃあ準備をしないとね」
「はーい!」

元気よく走り出す流浪
何を持っていけばいいのかわからないだろうに

「あぁそうだ、血影も誘っておいで」
「ちか様もいいの?!」
「もちろんだとも」

誘ってくる!とバタバタ部屋を出て行った
血影がいれば大丈夫だろう

「さて、じゃあ明日の分の仕事も終わらせないとね」

意気込んで机に向かった血の剣

次の日、約束通り海に行けた流浪からちー様ありがとう!と頬にキスをしてもらったそうだ
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