大抵は暗く、辛く、苦々しい曇天の中を彷徨うような薄寒さに包まれている。
例えばそれは、春のはじめに孤児院を抜け出した霧深い早朝のこと。
毎朝課せられる散歩と変な体操が嫌で、一度だけこっそりと裏口から逃げ出したことがある。
無論、本気で逃げたかったわけではない。
行き場所も帰る場所もない考え無しの子供が、ちょっとした悪戯心で丘を超えただけ。
施設の敷地には広い砂場や子どもを喜ばせる遊具もいくつかあったけれど、幼い自分は脇目も振らず、羊小屋を構えた小高い丘へと足を向けていた。
柵の中で飼われていた羊たちは、身を寄せ合って何もせずただ、そこにいた。
明日には食われることも知らず、眠りにつくことも覚えず、喜びも哀しみもない目を伏せてそこにいた。
無性にその姿が自分と重なって見えて、咄嗟に手前の一際小さな一頭を抱き締めた。
腕の中の温もりは柔らかくて、頼りなくて、すぐに消えてしまいそうだった。
それが怖くて、恐ろしくて、必死に抱きしめた。
逃がしてやらなきゃいけないと使命感のようなものが芽生えて、草原に下ろした。
なのに、羊は動かなかった。
まるで、置いて行かれたことに気づいていないかのように。自由の味を知らない羊が、真っ黒い目で見上げてくる。
逃げない羊は、死ぬために生きている。
生きることに執着することもなく、生かされることを当然と思うこともない。
――あの羊は、今の俺だ。逃げることに疲れて、立ち尽くすだけの俺は、あの羊と同じ。
暗くさびしい過去の記憶がアキを苛め、悪夢の中をどこまでも耳を塞いで逃げ惑いながら、アキは覚醒した。
じゃらん、と鎖の音がする。
目を開ければ、繋がれたままの腕が視界にうつる。ご丁寧にも、両足は左右の柵に繋がれて殆ど遊びがなく、体勢の状況はより一層悪化している。
アキは自失する前と変わらず、薄暗い部屋の中に閉じ込められているのだった。
「クソ……」
アキは苛立たしげに舌打ちをした。
全裸で拘束されていたはずだが、どうやら風呂に入れられた後らしく、今は下肢に下着だけを穿かされている。
青臭い臭いは消えていたが、明らかに薄い生地でできた下半身のそれを見下ろして、アキはぎょっとした。前を包む生地には不自然なほど大きな切れこみが入っていて、大人の手が容易に性器を取り出せるよう作られている。
――悪趣味にもほどがある。
アキは忌々しさに奥歯を噛みしめた。
「おはよう、アキ君。よく眠れたかな」
ぎくりと顔を上げ、声の方を見やる。
いつの間に部屋に入ってきていたのか、扉の前に男が立っていた。
「……」
アキは無言で男を睨みつける。
「そんな怖い顔をしないでくれよ」
男はアキの視線をうっとりと受け止めながら、真っ直ぐに歩み寄ってきた。
身をよじるアキの動きに合わせて鎖が音を立てる。狭いベッドマットの上では逃げ場もなく、アキはあっという間に男の腕の中へ囚われてしまった。
正面から抱きつかれたら、容赦なくその皮膚の何処かしらに噛み付いてやろうと構えていたのに、男は何を察したというのか、アキを後ろから羽交い締めにした。
耳の後ろからピアスキャッチを弄ぶように舐められ、ぞわりとした不快感が背筋を走る。
「お風呂に入れてあげたから、体も髪も綺麗になったね…♡ ハァ…良い匂い……アキ」
味わうような口ぶりで何度も何度もアキの名を呼び、男は髪を鼻先でかき分けて、地肌に口づけてきた。
ぬるついた唇の感触に嫌悪して、アキは身震いする。
アキの震えを怯えと受け取った男は、ますます興奮した様子で、アキの体をまさぐった。
鎖骨から、乳首のまわりをなぞるように指先が這っていく。わざとらしいくらいにゆっくりと、焦らすように。
「ッ……! く……っそ……離せ……!」
くるくると乳輪を撫でられる感覚は嫌悪のせいで気持ち悪く、快楽を感じる場所とは到底思えない。
男の酔狂に吐き気を催しながら、アキは虚空を睨んで耐えていた。
男は構わず、フー♡フー♡ と荒く息をつきながら、ベッドマットに膝をついて乗り上げ、アキの背中に覆い被さってくる。
より密着した体勢になって、男の熱い体温がアキの体に染みた。押し付けられる男の下半身は硬く勃起していて、アキの裸の背中にごりごりとこすりつけられる。
「んッ……あぁ、いい……♡ アキ君の体はどこもすべすべだねぇ……♡ はぁ、はー……っ、はぁ、はぁ……♡」
恍惚とした男の声と、腰を振るような動きは、もはやただの獣欲の発露でしかなかった。
――こんな奴、死ねばいい。
アキは胸中で呪うような言葉を吐き出しながら、全身全霊で拒絶を示した。
だが、男はアキのささやかな抵抗など物ともせず、胸を撫で回していた手をさらに下へ下へと滑らせていく。
臍の下辺りで止まった手は、そのまま腹の上に置かれた。
「ここに、赤ちゃんの部屋があるんだよね?」
「……なに、言ってやがる」
「わかるよ。男の子でも、子宮はあるって言うだろう? だからね、アキ君といつかセックスするときのために、ちゃんと調べておいたんだよ……♡」
「…………」
絶句するアキに、男は嬉々として語り続けた。
「このあたりにあるのかな、それとももう少し下なのかな……アキ君の大事なところは、僕がいっぱい可愛がってあげるからね……♡」
「――……」
頭がおかしくなっている。
そうとしか考えられない発言だった。
アキは改めて目の前の男を、化け物の類であると認識した。狂気の悪魔。早く駆除しなければ……。
「楽しみにしてて、アキ君。絶対、絶対に、痛くないようにしてあげるからね……♡」
嬉しそうに囁いた男は、アキのうなじに吸い付いた。ちゅうっと音を立てて吸われ、痛みに似た刺激が走る。
小さく息を吸ったアキを何度も繰り返してきたように「可愛い可愛い」と褒め称えながら、男は両手をさらに下に伸ばしていった。
薄く心もとない下着の中で、アキの陰茎や玉袋はまだ柔らかく萎えたまま、くったりとしている。
「ハァー……♡ 大っきいねえ、アキ君のおちんぽ……♡ タマタマもずっしり重そうだ……中にたっぷり精液が詰まってるのかな……」
男の手が、薄いパンツの生地越しにアキの性器を撫でる。手のひらで包み込んでから、手の甲で竿の形を確かめるように上下させた。
玉袋は親指と人差し指でつままれ、やわやわと揉まれる。男は、右手で絶え間なくアキの性器にゆるやかな刺激を与えながら、左手をパンツの切れ込みに差し入れた。
「ぅ……」
思わず声が出てしまい、アキは慌てて唇を噛む。
男は左手で、アキの陰毛を逆立てるようにして撫でながら、「お毛々、あとで剃ってあげようね」と楽しげに笑った。
さわさわ、と両手で股間を探られて、むず痒い感覚が沸き起こる。アキはほぞを噛む。
気持ち良いことなんてない。吐き気がする。気持ち悪いだけだ。なのに、執拗に弄られ続ければ、嫌でも反応してしまう。男の手の中で、少しだけ性器が芯を持ち始めた。
アキは、自分の体が裏切っていることに動揺する。
――違う、これは生理現象だ。
そう心で言い聞かせたけれど、男はまるでアキの当惑を感じ取ったかのように、ねっとりとした声音で囁いた。
「パンツ、少しきつくなってきたね……♡ 脱がして欲しい? 」
「誰が…ッ…!」
アキは反射的に言い返して、それからすぐに後悔した。男が舌なめずりする音が聞こえたからだ。
荒い呼吸で喉を鳴らしながら、男が左手をアキのパンツから引き抜く。
「そうだね……パンツ、履いたままでも気持ち良くしてあげられるからね……♡」
ベッドマットが、ギィギィと軋む。
背中越しに伸ばした右手でアキの股間をやわやわと揉みながら、男は何か身じろぎし、やがて左手に持ったローションボトルをアキの目の前に見せびらかした。
「これ、何だと思う?」
「……」
アキは無言を貫く。
「よく見てよ。アキ君が当てたら、使うか使わないか、決めさせてあげるから……」
トプ、トプと透明な液体がプラスティック容器の中で揺れている。粘性があるのか、重たげな液体の揺れ方に、アキは吐き気を催した。
「ろくなもんじゃない……」
吐き捨てたアキの言葉に、男が嬉しそうに笑う。それじゃ答えになっていないよと言いながら、男は片手だけで器用に蓋を開けて、アキの鼻先に近づけてきた。
ふわり、と甘ったるい匂いがする。子供の頃、苦い粉薬の代わりに母が買ってくれた子供用のシロップみたいな人工物の香りだった。
「甘くてトロトロのこれ、ね……♡ただのローションじゃないんだよ、中身、すごくエッチな成分なんだ……♡」
男はアキの耳に口を寄せて、囁いた。
「馬鹿馬鹿しい……そんなもので俺が――」
「嘘だと思うだろ?アキ君は疑り深いからね。そんなところも好きだけど……ちゃんと証明して見せてあげないとね」
男はおもむろにアキから離れると、部屋の隅にある巨大な棚から、バスケット状の飼育カゴを持ってきた。
「見てご覧。ラットが二匹いるだろう」
言われなくてもわかる。
ケージの中にいるのは、紛れもなくネズミだった。真っ白い毛並みの、いわゆる実験用マウスである。
二匹は大人しくケージの中を歩き回り、アキたち人間には無関心であった。これが何だと言うのだ。
怪しげな目つきで男を見つめ返すと、男はニヤリと笑って言った。
「このラットに、特製ローションを垂らしてみると……どうなると思う?」
「……!?」
アキは息を呑んだ。
「……」
「効果をちゃんと見ておくんだよ……♡」
男はうっとりと目を細めながら、ローションの入ったチューブを傾け、ゆっくりとネズミたちに近づける。毛並みが濡れ、ラットが2匹とも、ローションでどろどろとした床の上に動きを止めた。
そして、次の瞬間。一方のラットが狂ったように鳴き出し、激しく走り回りながらもう一匹を追い回し始めた。
「っ……!」
おののくアキの目の前で、二匹のラットが興奮しながら交尾を始める。キイキイと甲高い鳴き声を上げながら、一匹を押さえつけたまま、もう一匹が激しくピストン運動を繰り返す。
短い硬直。射精。そしてまた、激しい行為。
ラットたちは飽きもせず延々と交わり続けている。
アキは呆然とそれを見守るしかなかった。
「効き目、分かったかな……♡」
男は得意気に言いながら、飼育ゲージを床に置いた。
それから、ローションボトルをわざとらしく左右に揺らしながら、ベッドマットへ乗り上げてくる。アキが後ずさると、繋がれた鎖がガシャンと音を立てた。
男はボトルのキャップを開けると、中指と人差し指の間にローションを絞り出す。
「僕たちも、今からあのラットみたいに、いっぱい愛し合おうね……♡ 大丈夫、アキ君もあのラットみたいにすぐ発情して、たくさん気持ち良くなれるようになるから……♡」
男の指が、ねとねととローションを塗りつけるようにして、アキの股間に伸ばされる。
「や、やめろ……」
「やめないよ」
ぬちゃりと湿った音を立てて、男の手がアキの股間に触れた。
「ッ……」
アキは歯を食いしばる。
「ハァ……♡薄い生地のパンツだから、アキ君のおちんぽの形がクッキリわかる……♡ ローション、たくさん塗ろうね……♡ お薬ヌリヌリされて、気持ち良いね……♡」
ボトルを傾け、たっぷりとアキの陰茎に粘液をまぶしていく。
男は両手でアキのパンツ越しにローションを擦り付けるようにして、性器に馴染ませていった。
布地に染み込んだローションが、皮膚をじくじくと濡らす感覚。
まるで熱湯を注がれているような錯覚に陥って、アキは何度も頭を振った。
瞬く間に息が上がっていく。
ひっ、ひっ、と肩を揺らして呼吸するアキの頬は、真っ赤に上気して。瞳孔が開きっぱなしになったまま、潤んだそこから涙がこぼれ落ちる。
「発情、来ちゃったんだね♡ あのラットみたいにたくさん交尾して、気持ちよくなって、もっともっとスケベなことしか考えられなくしてあげるからね……♡」
繋がれた足が、がくがくと震えた。
「ハッ、ハッ…♡ や、やだ……いやだ……! 体、変になる……ッ」
男の両手がローションでぬるついたまま、股間を揉みしだいていく。陰嚢を揉まれ、竿を上下にしごかれて、アキの体がびくんと跳ねた。
「あぁっ……♡ おちんぽビクビクしてる……♡ ほら、タマタマもぐにゅって持ち上がったよ……♡ 精子、溜まってきたね? 全部出そうね……♡」
「あっ……ぅ……♡」
耳元で囁かれ、アキは弱々しく首を横に振る。
男は血走らせた目でアキを見下ろしながら、手の動きを早めた。
しゅこ♡ しゅこ♡ しゅこ♡ しゅこ♡ じゅわ♡ じゅく♡ じゅく♡ じゅく♡ じゅく♡
ローションまみれの手の中で、アキの性器がどくどくと脈打つ。
下着が湿り、アキの太腿が痙攣した。
男が再び、アキの耳に唇を寄せて囁く。
「精液、気持ちよくてぴゅーぴゅー漏れるところ、見せて……♡ 可愛い顔、我慢しないで見せて……♡ 僕が見ててあげるから、恥ずかしいところ、見せて……♡」
「ん、んん〜ッ!!……♡」
アキは必死になって声を殺す。
けれど、もう限界だった。腰が浮いて、喉が仰け反る。
「ん、んっ! ハッ、ぅ……♡ 気持ちいい…の…ッ……だめ……ぇ……!」
思わず叫んでいた。
「あ〜〜〜♡♡可愛い、可愛い、エッチな声♡ 僕の手に出して……♡ ほら、イって♡」
「ひゃ……♡ ア、アッ……♡ でる……でる……うぅう……♡」
――ダメだ……♡ 出る……♡……イク……♡
アキは、射精の予感に身を震わせた。
その瞬間、ふわりと空気が動いて男の顔が視界から消えた。
男の頭が、素早くアキの股間に移動している。
アキは悲鳴を上げそこねて、次の瞬間、脳天まで突き抜けるような快感に震え上がった。
男が、アキの陰茎を口に含んでいたのだ。
―――ビュルルルルーーーッ♡♡♡♡
「ああぁっ!?や、やめろぉ……♡ そんな……♡ あっ♡ あ……♡ 吸わないれ……♡ んっ……♡ また、でちゃう……♡」
アキは激しく身を捩った。
しかし繋がれた鎖のせいで、逃げることもできない。
男の口内に、アキのペニスは根元近くまで飲み込まれていた。
舌先が鈴口を割り、亀頭の裏側をチロチロとくすぐってくる。そのままカリ首に沿ってぐるりと一周舐められると、アキの目の奥にチカチカと星が舞った。
「んふぅ…♡ アキ、アキの発情ちんちん、大っきくなって♡ 玉の中もパンパンになってきたね……♡ ん、ここモミモミしながら、ミルクいっぱい出そうね♡」
アキは懸命に男を引き剥がそうとする。だが、男はびくともしなかった。それどころか、アキの抵抗を楽しんでいるようにすら見えた。
「やめろ……♡ 離せ……! こんなの嫌だ……ッ♡ いやなのにぃ……♡」
アキは泣きじゃくりながら、男にされるがままになっていた。
「ン……♡ おちんぽビクビクしてきた♡ 玉モミモミ、気持ち良い?アキ、気持ち良いって言ってごらん?発情しきった顔と声で、たくさんエッチなおねだりしてご覧?」
「あぁ…… あぅ……♡ きもちい……♡ タマ、きもちい…っ、出したい……♡ あっ、あっ……っ♡」
露骨なアキの淫語に、男の動きが激しさを増す。
ずっしりとした陰囊を揉みながら、アキの泣き出した顔を見つめ、口角を上げた。
「いいよ、たくさん精子ぴゅっぴゅしようねぇ♡ アキの美味しいミルク、僕が飲んであげるから……♡ ほら、出しなさい♡」
「あぁっ♡ でる……♡ でる……♡ んっ、あぁ、!」
「何が出るの?ちゃんと気持ち良いって言いながら出しなさい♡」
「あぅ……♡ ち、チンポから……精子……♡ 精子でる……♡ あ……♡ あ……っ♡ ォっ♡ でるぅ……♡ イクゥウウッ……!!♡♡♡♡」
――びゅるるるるるるるる〜〜〜〜〜ッッッ!!!♡♡♡♡♡♡♡♡
「ハァっ♡ んふぅ♡ ゴクッ♡ んく……♡ ぷは……♡ おいしいよ……♡ アキ君の濃厚ザーメン、最高だよ……♡」
男は満足げに目を細めて、アキの性器を解放した。衝撃的な性感に、アキは殆ど失神間近の体でベッドの上に倒れ込み、肩を上下させながら呼吸を繰り返す。
「このままお潮も吹こうか……♡ アキ君が恥ずかしいところ全部、僕に見せて……♡」
「嫌だ……やだ、嫌だ……!!」
「可愛い……♡ 恥ずかしくて泣いてる顔、もっと見せて……♡ 大丈夫、これからもっともっと恥ずかしくてエッチなことするんだもんね……」
男はアキの両足の間に体をねじ込むようにして入り込んだ。ガラガラと滑車が天井で回転し、鎖の長さを調節され、さら大きく広げられる。
「やぁ……♡」
「恥ずかしいところ丸見えにしてあげるから、可愛い声出しながら、お潮吹きまくろうね……♡」
「ぅぁ……ッ、あ……」
男はローションを手に取り、アキの股間へ塗りつけた。それから脱ぎ捨てられていた薄い生地のパンツを亀頭に被せる。
「ローションガーゼ責め……♡ ずっとしてあげたかった……♡ ちんちんの先っぽだけ、女の子みたいにイキ狂うまで苛めるんだよ……♡ 我慢しないで、好きなときにピュッピュッって出して良いからね……♡」
「やだ……! やだ……! もう許してくれ……! お願いだから……!」
「ダーメ♡ アキ、アキちゃん……♡俺の目見て♡ 可愛い、いくよ……♡」
「あぁっ……♡ やめろぉ……♡」
男の手が、アキの敏感すぎる先端に布を押し当てて、左右に揺らし始めた。
――しゅわああああああ〜〜♡♡♡
「ひゃああぁぁっ!?!?♡♡♡」
アキの体が仰け反る。
――ダメだ……! これ……♡ すご……♡
「あぁっ♡ あぁぁんっ♡」
――ヤバい……! すごい……っ♡
「あぁんっ♡ あぁんっ♡」
――イッちゃう……!♡ ダメ……!♡
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」
――イク……!♡ イク……!♡イク……!!♡♡♡
アキは腰を突き上げ、がくがくと痙攣した。あまりの快感に視界が白む。
「ア……♡ アッ……♡ ン……♡ ふぅうううううう〜〜〜……♡」
「アキちゃん、お潮いっぱい出てる♡ すげえ…♡ あぁ、なんてエッチなんだ……♡」
男はアキの痴態に興奮しきった様子で、何度も激しく手を動かした。
「あっ♡ やめろ……♡ 今、動いたら……! あぁっ♡ また出る……! 出ちゃうぅ……♡ 」
アキの体が激しく跳ねる。しかし男は手を休めなかった。アキのペニスを包み込んだパンツが、ぐしょ濡れになってゆく。
「ハッ♡ハッ♡ハッ♡ハッ♡お潮、出るって言いながら♡ がに股になって♡腰ヘコして♡ どすけべ汁漏らして♡ イクイクイクイクイク♡♡♡ って、情けない声で叫んでごらん?♡ ほら、出せ♡ 出せっ♡ アクメしろっ♡ ほらっ♡ ほらっ♡」
「ッ……♡ イク……♡いっちゃ……♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ なん、か、出る♡♡♡ いぐうぅ〜〜〜っ!!!♡♡♡」
――プシャアァァァァァァァァァーッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡
「あぁっ♡ あっ♡ あぁんっ♡ はぁあ……っ♡……はぁ……♡」
アキはガクンガクンと大きく震え、全身から汗を吹き出した。男の手の中に盛大に潮を噴き、その勢いでパンツが外れる。
「あぅっ♡ んっ……♡」
「あぁ……♡ 念願の潮吹き、最高だ……お漏らしも止まらないね……♡」
アキは涙と唾液で顔をグチャグチャに濡らしながら、男を見上げた。
絶頂の余韻で、まだ息も整わない。
「ん……♡ ん……っ♡」
男はおもむろに顔を近づけ、アキの唇を塞いだ。 無理やり舌を差し入れて絡めてくる。
激しく口中を蹂躙されながら、酸素を貪られ、アキの意識は遠く遠くへとかすれてゆく。
途中、角度を変えるために顎を左に向けられたアキは、目の端で、狂ったように交尾していた二匹のラットが死んでいるのを見た。
穏やかな死体に奇妙な安堵を感じながら、アキは深い深い海底へ、精神を沈み込ませていった。