【あらすじ】
陽だまりの中の図書館。
昔は子供達の憩いの場所だったここも、
子供達が大人になるにつれて寂れてしまいました。

近隣市民によって作られていたこの図書館は、
今や誰も見向きもしないまま、
ただ閉館を待つばかりのテラスに他なりません。

新しい本はどこにもなく、
そこにいるのはただ一人、無愛想な司書のみ。

誰も訪れない寂れたこの図書館で、司書は願いました。
また、あの活気のある場所に戻って欲しい。
新しい本が、物語が入ってきてくれればきっと。

司書の願いは、誰も知らない場所で密かに大きくなり、
やがて新しい物語を望む<異界>を生み出します。

生まれたばかりのその<異界>は、
「新たな物語」を望むあまりに次々とシフターを呑み込みました。

そうして訪れた久々の活気は、寂れた図書館にとって希望の光に他ならず。しかも、そうしてやってきた蜂蜜たちは、ただ二人だけの物語を持っていたのです。

かつて取り込まれたシフターとバインダーの物語は、<異界>にとって何よりの喜びでした。
ああこの蜜をもっと味わっていたい。今度はそんな願いとなって、新たに1人2人とシフターを呑み込んでいったのです。

そうして、貴方達シフターとバインダーがこの<異界>に巻き込まれる今。
すでに<異界>は、「本来の願い」も「物語への憧れ」も見失った脅威と化しました。
そんな脅威を前に、歪な物語の中をただ二人で彷徨うこのになるのです。「物語の一部」になる前に、帰るために。

【シフターについて】
<異界>の中で常に「物語への想い」に触れています。
それは目に見える誘惑であったり、あるいは耳に触れる言葉であったり。
異界に触れたかつてのシフター達の悲鳴は重く、苦しく、シフターの「帰りたい」という願いさえ見失わせてしまうでしょう。