記憶にある少しばかり若い彼と同じ澄ました顔をして、顔色にも表情にも、一切「照れ」を出していないにも関わらず、ほんのりと頬を熱くさせる目の前の美丈夫を、心底可愛らしいと思った。
その美しいかんばせは、そういった種類の顔ではない事を理解していても、アルカディアにとって可愛かった。とても。彼に恋をしているからそう思うのだろうか。そう考えると、何だかくすぐったい気持ちだった。
可愛い、という感情が溢れて、アルカディアはクラウディオの鼻先にキスをする。指の腹で彼の頬を撫でながら、くすくすと笑った。
アルカディアのそういった思いを読んだのだろうクラウディオは、少し不満げに目を細める。その様子に構いもせず、頬や瞼、額にキスを落としていると、視界が一変して、ベッドに倒れ込んで彼の姿を見上げていた。背中には彼の大きな手のひらが添えられていた為、大した衝撃は受けなかったのが幸いだ。
「……くらでぃお?」
見上げると、クラウディオは喉の奥で低く笑った。あ、悪い顔してる。そう判って、アルカディアは思わず逃げ出す為に起き上がろうとしたが、片手で、あっさりと制された。腕ですらなく。いっそ指で。
「10年ぶりの逢瀬だ。ゆっくり、お前を頂く事にしよう」
もしかしてあの言葉が死刑宣告だったのだろうか?どろどろに溶けた脳でそんな事を考える。答えなんて、まともに思考出来るはずもなく纏まらないまま、喘ぎに邪魔され霧散していった。
「ぁっ♡ん、んぅ♡♡ふ、ぁ……はっ…♡ふ、ぅ、ぅう…♡」
とぷ、と自身の腹を汚すそれは、もはやほとんど透明に近いような精液だった。量も少ない。もしかしたら下腹部に水たまりでも出来てるかもしれない、というほどに抱かれ、イかされた状態で、それでもまだアルカディアの胎の中には彼のモノが入っていた。
当初の宣言通り、クラウディオはゆっくりと、丹念に、執拗に、アルカディアへの愛撫を施した。こうしてアルカディアが何度目か判らない射精に至るまで、それはもう時間をかけてくれたのだ。頂くという言葉の通り、頭からつま先まで全部舐め回すかのような、彼の大きな口からもたらされたキスと、長い舌で蕩けさせられた。後孔も、アルカディアが「もういい」と言ってもなお、長い時間をかけて解された。それが決して乱暴だったわけではなく、甘く、優しさに満ちて、それでいて意地悪だったから余計に性質が悪い。
挿入は、口と指だけで何度も射精し、くたくたになって、ようやくだった。キスをしながら、長大な熱をじっくりと長い時間をかけて受け入れさせられて、堪らなかった。とん、と奥に亀頭がぶつかっただけでイってしまうくらい。イった瞬間の尖った舌を吸われ、跳ねようとする体を上から体重で押さえ込まれて、快楽を逃がす先は足先しかなくて、ぴぃんと伸びた。彼の腕に、背中に、爪を立てたような気もする。もうアルカディアは覚えていない。頭の中がぐちゃぐちゃだった。
骨の髄まで彼にしゃぶられて、すっかり力が入らなくなってしまう。今までだってクラウディオはアルカディアを蕩けさせたけれど、こんなにも酷く甘いのは、初めてのような気がした。
「10年振りに再会できた」という事象だけではなく、今のアルカディア自身が彼を“好き”なだけではなく“愛しい”と思ったから──そう自覚したから、違うと感じるだけなのだろうか?
「は…っ…♡♡♡はー…っ、は…ぁ、ぅ…♡」
「少し休憩するか…?」
「……ぅ…?」
挿入されてから今に至るまでがまた長く、だからこそ今のアルカディアはこんな風になってしまっている。精液も出ないまま何度イかされただろう。もはやクラウディオに縋る手の力すらなく、滑り落ちた手は今、顔の横で、彼の指を絡めた状態でシーツに縫い付けられていた。ちぐはぐに繋がれた手が、少しだけ、クラウディオの余裕のなさのような気がして嬉しい。そういう事を考える事はまだ出来るらしく、ふやけて蕩けきった脳みそでもまだ動くのだなと思った。
「きゅ…、け…?ぁ、あっ♡♡…ひ、っ…ぅ…っ♡♡」
「…っ、」
もう体の制御はアルカディアから離れて、独りでに腸壁がうねって、一人でイってしまう。おそらく、クラウディオのモノが今も奥深くに居座っているからだ。待って、と弱々しい声で、おそらく、紡げたのだろう言葉をしっかりと拾い上げたクラウディオは、アルカディアの体が落ち着くのを待ってくれていた。余計な刺激を与えないように、宥めるキスすら控えて。
「…っ…は、…っ……ぁ、…ん、…きゅう…けい?」
「あぁ」
アルカディアは暫く悶え、なんとか自身の体を落ち着かせようと呼吸を整えた後、クラウディオの提案を口にした。それは、優しい提案のように思えた。思えたが、すぐに、何かがおかしいと判る。だって、休憩だ。休憩。それはつまり、まだ終わらないという事で。終わらないからこそ、一旦休憩を挟もうかと言われているのだ。終わる気がないから。
「そ…な、の、…ひど、ぃ…」
「ん?」
「ひ、っ♡」
クラウディオの吐息が肌をかすめるだけで駄目だ。胎の奥がきゅぅと疼く。
「酷い男か、私は」
「は、…ぁう…っ♡♡だ、って……♡それ、ぇ…っ♡♡ぁ、あっ♡ひぅ♡」
終わらないって事か、と聞くはずだった。けれど、出来なかった。ぱちん、と視界が弾ける。アルカディアとは違いがっしりとした腰に絡んだ足が跳ねた。彼の声に体が勝手に反応している。もしかしたら、クラウディオも意地悪に腰を揺らしたかもしれない。がつん、という衝撃がない為、蕩けきった状態では判断が難しいが、奥を捏ねられた時のような、深い快楽があった。
「だ、って、ぇっ♡♡ぅ、うっ♡ぁ♡♡…っイ、くっ…♡♡イって、…ぁ、あっ♡♡」
「……っ…こんな状態では、辛いだろう…?」
「ひぅうっ♡♡ぁ、あっ♡♡だめ、だめっ♡♡いま、っ…ぬくの、も、っつら、ぁ゛ぅう…っ♡」
ずろぉ、と太い性器が抜けていく。窄まった腸壁をこそぐようなソレに、頭が真っ白になった。ぴしゃ、と腹が濡れる。思わず、引いていく腰に足を絡ませて引き寄せた。ほとんど力の入らなくなっていた指先で、クラウディオの手を握る。
「くら、くらでぃお…♡♡ひどいこと…しな…ぃ、で…♡もう、ちょぅ、だい、…ぜんぶ、いっぱい、して…♡♡」
きっともう何をしたって辛いのだ。それだったら、意識を飛ばしてしまうくらいに、一思いに抱き潰された方がマシな気がした。そう思って、抜けかけていたモノを戻すように、彼の腰に尻を押し付ける。クラウディオが、驚いたように目を丸くしたのを見て、あぁ、やっぱり可愛いな、なんて思ってしまった。
例えば、アルカディアがクラウディオに恋をしていないとして。ただ、クラウディオに体を預けていたのだとして。仮にそうだった所で、クラウディオは彼を手放す事はしなかっただろう。ゆっくり、体から篭絡させても良い。そう考えていた事すらある事を、クラウディオは否定しない。
だからこそ、何の飾りもない「好き」という告白にはかつて動揺したし、今では「愛してる」とまで言われて、胸を掻きむしりたくなるような衝動に駆られた。邪魔だと思うほどに心臓が煩かった。何度も何度も口づけてくるアルカディアはおそらく、そんなクラウディオの衝動を、激情を、長らく知る由もない。ならばその体に、脳に、刻み付けてやらなくてはならないと、クラウディオはそう思ったのだ。
そうして時間をかけて散々、自分の下にある細い体を愛したからだろうか、アルカディアはすっかり蕩けた表情をしていた。もう何度、その体が達したか判らない。
クラウディオがほんの少しの気遣いで引いた腰を、しどけなく絡ませた足で引き留めて、自分から深く受け入れ直すように臀部を押し付けられて、眩暈を起こすかと思った。それから紡がれた言葉にも。腹の奥で黒い感情が蠢いて、獣のように低く呻く。きゅぅ、と中が性器を絞るような動きをして、余計に煽られた。
ぐるると喉を鳴らしながら、それでもクラウディオは、乱暴に突き上げるような真似はしなかった。腰を僅かに押し付ければ、簡単に亀頭が結腸に当たる。そこを、優しく、丹念にこねるように押す。ゆっくり、ゆっくり、時間をかけてうねる腸壁を行き来して、すっかりクラウディオの為に形を変えたそこを犯した。
「はぁっ♡♡ぁ♡ぁー……っ♡♡ゆ、っ…くり、っ…♡♡だめ、きもち、っ…♡…よすぎ、ぅ゛、からぁ……♡♡」
「あぁ。抜くのは駄目なんだろう?だから、ゆっくりな」
「ぁ゛♡う、ぅっ…♡♡ひ、ぅ゛う〜〜〜っっ♡♡♡」
腰に絡まった足が強張るのが判る。アルカディアの腸壁は性器に絡みついて、ひっきりなしにビクついていた。片手で、薄い肉を震わせている臀部を掴み、クラウディオは自身の長大な性器を、ぐぅ、と奥まで捻じ込む。
アルカディアは泣いていた。とっくに頬を濡らして泣きじゃくっていたが、それでも更に涙を溢れさせて、夢中で首を振る。繋いでいない手の、力の入らない指先が、かしかしとクラウディオの腕に爪を立てた。必死の抵抗なのだろう。けれど、それはまるでか弱い小動物のような抵抗で、クラウディオは低く喉を鳴らしてしまう。
「んぁっ♡ひ…っぅ♡♡ぅ、ぁっ♡くらぃぉ、っ♡♡ふ、うっ♡ぅー…っ♡♡はぁ、あっ♡」
とん、とん、と優しく奥を叩く。その度、アルカディアの体は小さく跳ねた。顔を真っ赤にして泣きじゃくりながら、それでも、鼻先をすり合わせるようにして甘えてくる。そのいじらしさが堪らなくて、呻くように喉を鳴らした後、クラウディオはアルカディアの薄い肩に鼻先を埋めた。ぐ、ぐ、と本能じみた動きで中を穿ちながら、汗に濡れた肩に舌を這わせる。ひ、と悲鳴じみた、けれどどこか甘い声で喘ぐアルカディアの声を聞きながら、クラウディオはゆっくりとそこに歯を立てた。
「ひ、っぅ……♡♡」
決して皮膚を裂くような強さではなく、あくまで、甘えるような優しさで甘噛みを繰り返された事で、アルカディアの足が縋るように太い腰に絡みついた。ぐねぐねと、腸壁が性器に絡みつく。その動きに、クラウディオは小さく呻きながら、アルカディアの中に精液を注いだ。搾り取ろうとするようにうねる腸壁に注ぎきる為に、亀頭を押し付けたまま、ゆるゆると腰を揺らす。「ぁ、あ♡♡」と蕩けきった声で鳴くアルカディアは、出される感覚にすら感じているようだった。
とっぷりと奥に出しながら、クラウディオは、震えるアルカディアの肩に何度も噛みつく。じゅぅ、と肌を吸い、時折、白い肌についた歯形を舐めあげながら、やんわりと歯を立てた。少しだけアルカディアの体が落ち着いたのを見計らい、クラウディオは悪戯に──少しの本能で、強く、その肌に牙を食い込ませる。
「あ゛、あっ♡♡ぁっ…!?ひ、っぐっ♡いぁ、あっ♡♡あ゛♡」
ぎくりと体を強張らせて、アルカディアはクラウディオの腕の中でまた、小さく達したようだった。
「……っ…ふー…」
「…っ…♡♡っ、っ…♡」
皮膚が裂ける事はなかったが、痛々しい痕のついた肌に舌を這わせ、口づけを落とす。
アルカディアはすっかり放心していて、腰に足を絡める事も出来なくなっていた。一度はアルカディアの意思で戻された性器を、ぬるりと引き抜く。縁を引っ掻いて出ていった刺激に、びくん、とアルカディアの体が跳ねた。それでも、ようやく中を蹂躙していた熱がなくなった事で少し落ち着いたようで、とろりとした表情で瞬く。
濡れた赤色の視線が、顔の横で繋がれたままの手に向いた。それから、緩く手に力を込めた後、アルカディアはクラウディオの手に頬をすり寄せる。甘えるような仕草だ。すっかり理性が蕩けているように見えた。
乱れて顔にかかる髪を退かして、涙に濡れた頬やこめかみに口づける。それから繋いでいた手をゆっくりと離して、その手で、先ほどまでクラウディオを受け入れていた後孔に指を這わせた。まだ閉じきれていないそこをゆるりと撫でると、中がヒクつくのか、吐き出した精液がこぷりと溢れてくる。勿体ないと言わんばかりにそれを掬い上げ、そのまま指をゆっくりと中に埋めると、腸壁が指をうまそうに咥えこんだ。
「は、ふっ…♡♡ゆ、び…ぃっ♡♡♡…だ、めっ♡」
「大丈夫だ、すぐ抜く」
「ん、にゃっ、ぅ♡♡」
ぬる、と精液を壁に塗り込むように指を動かしてから引き抜く。その動きに、アルカディアの喉から子猫の鳴き声のような嬌声が零れた。
足の間から体を引くと、アルカディアの足はぱたりとシーツに落ちた。すっかり寝そべってしまった体を押しつぶさないように、クラウディオは細い体の下に両腕をまわして体重をかけすぎないようにする。それから、鎖骨付近に額を押し付けるようにして、アルカディアと同じように足を伸ばして抱きついた。
音のしなくなった心臓に、クラウディオは目を閉じた。暫くそうしていると、恐る恐るといった様子で、アルカディアの手が、クラウディオの頭を撫で始める。そろり、そろり。クラウディオが受け入れているのを察してか、その手は徐々に、しっかりと髪を梳き、耳をくすぐり、後頭部を滑った。ぎこちなさは消えて、手慣れているように思える。心地良いものだ。かつて彼の兄弟にしていたような優しい手つきで。
笑うような、くすぐったそうな吐息が頭上から落ちてくる。砂糖菓子のような甘さを含んだそれは、おそらく、アルカディアの感情を表しているのだろう。愛しさを溢れさせた、声もない、言葉としての形もない、告白にも満たない睦言に、クラウディオは心臓をくすぐられたような心地になる。
クラウディオが顔を上げると、アルカディアは緩く目を瞬かせながら視線を合わせた。少し前に泣き濡れていたアルカディアは、今は僅かに瞳が潤んでいる程度だ。
ぱちりと、アルカディアが一つ瞬いたのを合図に、クラウディオはアルカディアの頬に口づける。アルカディアは笑っていたが、少しだけ、腹部がヒクついたのが判った。残った熱がくすぶっているのだろう。
唇が触れるだけのキスをする。啄むような、戯れのような口づけに、アルカディアは何の警戒心もないようだった。例え、クラウディオが胎に残る熱をわざと煽ろうとしているのだとしても、気づきもしない。少し落ち着いてきたとはいえ、散々イかされた後だ。すっかり、思考はふやけてしまっているようだった。その無防備さに、ふつふつと欲情が湧き上がる。元々、一旦静めていただけのものだ。まだまだ足りない。
片腕を背中の下から引き抜いて、その手でアルカディアの腰から太もものラインをなぞるように撫でる。ひく、とアルカディアは喉を震わせた。その瞳が、動揺の中に確かな熱を帯びたのを見て、クラウディオは口角を持ち上げた。赤色の瞳に映る自分は、さぞかし悪い顔をしている事だろう。
「くらでぃお、」
「私は、少し休憩だと言ったはずだ」
「ぁ、っぅ…そん、な…っ」
アルカディアの片足を腕にかけて持ち上げて、クラウディオは、硬度の戻りかけたモノを後孔に押し付けた。ちゅぅ、と綻んでいる後孔が吸い付いてくる。そこに数度押し付け、擦りつけるようにして腰を揺らせば、クラウディオのモノはすっかり硬度を取り戻した。アルカディアが戸惑ったように零した吐息は情欲に濡れていて、ほとんど硬度を持たなくなったはずのアルカディアのモノが緩く反応しているのを見て、クラウディオは目を細める。
ぐぷぷ、と先端が媚肉に沈んでいく。少し前まで蹂躙されていたそこはまだ綻んでいて、甘く食んでクラウディオの性器を受け入れた。
「ひぅ、う、ぅう〜〜〜っっ♡♡♡」
ほんの少し腸壁を擦りあげられるだけで、アルカディアは達してしまう。ゆっくり進むのは辛いだろうと、ひと息で奥まで捻じ込めば、アルカディアは顎を持ち上げてのけ反った。がくがくと足が跳ねる。
丸めたつま先まで快楽を逃がしているのだろうアルカディアの中は、クラウディオの性器にしゃぶりついて離れなかった。綻びかけた結腸が先端に吸い付いて、先走りすら飲み込もうとするようだ。そんな風に体を変えたのはクラウディオなのだ。そう思うと、腹の奥が熱くなる。
「お前を食いつくしてしまうかもしれないな」
大きな口だし、それも仕方ない。そんな風に、アルカディアは考えてしまった。少し場違いなほどにのんびりとした答えだったと思う。実際口にしたわけではなかったけれど、アルカディアは本当に、心底そう思ったのだ。
「許してくれるか?」
まるでそれが許されない事のように言う。けれどクラウディオの表情はといえば、己を責めるような息苦しさはないように見えた。だとしたら、彼はなにを望んでそう告げたのだろう。おそらく、彼の言葉、仕草、表情を、アルカディアはいつまでだって覚えていられるだろうけれど、今この瞬間に、言葉の意味を素早く理解出来るほどの思考力は残っていなかった。
だとすれば、アルカディアはただ思った事を口にするだけだ。望んだ答えを返せなかったとしても、おそらく、クラウディオは微笑むだろう。言葉の意味を理解出来なかったアルカディアを、優しく見下ろすだけなのだ。
「いいの、くらうでぃおなら」
そう告げて、アルカディアは両手を広げた。クラウディオは緩慢な動作で瞬いて、それからアルカディアの体を抱き締める。そうして近づいた体を、アルカディアも抱き返した。くしゃくしゃと柔らかな髪をかき混ぜて、こめかみに口づける。顔を近づけてきたクラウディオの鼻先に、アルカディアはかぷりと噛みついた。
「くらでぃおには、何されてもうれしい」
ふふ、と笑ったアルカディアに、クラウディオは目を丸くする。何だか酷く、幼くすら見える表情だった。可愛くて可愛くて、仕方がなかった。食べてしまいたくなるくらい。
自分の命を終わらせるのは今までも、これからも、貴方がいい
クラウディオが居るなら俺はなんだっていいよ───そう囁いた。