Darling, xxxx me !




芸術作品めいた均整の取れた肉体美には、抱かれる度に惚れ惚れする。何よりその性器の立派さたるや、尊敬の念すら抱いた。太くて、大きくて、強い。今まで見た誰よりも美しい体に覆いかぶさられ、まるで閉じ込めるように押しつぶされ、太い性器で奥まで穿たれる瞬間、堪らなく興奮するし、気持ち良かった。
ただ少し、困った事があった。いや、困ってはいないかもしれない。いや、やっぱり困るかもしれない。好奇心はあったが、流石に少し怖気づいているというのが正しいのかもしれなかった。

「ぁ゛っ…♡…ぇう、っ……んぁ、あっ♡♡…くら、…ま、…っぁ、あっ♡」

「ん……?」

正面から抱き潰された状態で、アルカディアはクラウディオの逞しい背中を降参するようにタップする。すると、奥をゆっくりと叩いていた腰の動きが止まった。この状態で待ってくれるの優しいなぁ、なんて少し呑気な事を考えながら、はひはひと、苦しげな呼吸をして、アルカディアは潤んだ瞳でクラウディオを見上げる。
クラウディオの頬は僅かに赤い。表情こそ常時とほぼ変わらなく見えるが、それでも、腹の中にあるモノの硬さからも、体の熱さからも、彼だって今、気持ち良い状態なのは判りきっていた。それでも止まってくれるのは彼の優しさなのだろう。ただ、奥の奥に居座ったままの状態、というのは少し苦しかった。そして何より、それこそが、アルカディアの『困った事』だったので。

「ん、ぅっ……は…っ…はー……♡♡っ…♡」

「大丈夫か?」

ひくひくと、腹筋が震える。喉も同じように痙攣していた。逞しい腰にしどけなく足を絡めて、より密着するように臀部を押し付ける。そうすると、ぐぅ、と腹の奥が押される感覚がした。そして何より、その先に、潜り込んでしまいそうな感覚もある。
そこが結腸と呼ばれる箇所だというのを、アルカディアは最近知った。今まで暴いた事も暴かれた事もない為、そこが相当ヤバいというのも知った。そこに、クラウディオのモノが届いているというヤバさも、判った。

「どうした?」

短く、囁くような声で問いかけながら、クラウディオは優しく唇を頬に落としてきた。きゅぅ、と後孔がヒクつくのが判る。ん、と甘い吐息を吐き出されて余計にぞくぞくして、堪らない気持ちになった。

「あ、の、……」

「うん?」

「…くら、でぃおの、…ん、……っ♡…もうちょっと、はい、…るの…?」

告げながら、アルカディアは結合部に手を伸ばす。するとやはり、少し根元が余っていた。指で挟んですりすりと撫でると、クラウディオが眉を寄せる。
もう片方の手で、自身の下腹部をそろりと撫でた。この下に、あの凶器みたいなモノが捻じ込まれているのだなぁ、と思うとゾクゾクしてしまう。腸壁がうねって亀頭をしゃぶりながら甘えるのが自分でも判って、アルカディアはぎゅっと目をつぶった。

「あ、の…ん、ぅ……はっ…んん…♡♡えっ、と…」

自分でクラウディオを制止しておきながら、アルカディアは我慢が出来なくなって腰を揺らす。ぐぬ、ぐぬ、と奥に押し付けると、そこから先を許してしまいそうだった。どうしよう。どうなってしまうのだろう。恐怖があったわけではなかったが、戸惑いはあった。けれどそれ以上に好奇心もあった。その先を想像しただけで少しだけ腹の奥がじくじくと疼く。ドキドキと胸が高鳴った。
クラウディオはアルカディアの言いたいことがわかったのか、緩く瞬いた。

「あぁ、ここか?」

「ひ、ぎゅっ…!?」

言うが早いか、クラウディオの指が、ぐぅ、と臍の下を押す。皮膚が沈むほど押された瞬間、胎の中で、ゴリュと音がした気さえした。ばちん、と視界が弾ける。アルカディアは、何が起きたのか判らないまま、達していた。がくがくと体が跳ねる。ぴぃん、と爪先を伸ばしても快感は逃げていかず、押された胎の中でぐるぐると暴れまわっていた。

「…〜〜〜っ♡♡♡…っ!…ぅ、…っ?…♡♡…?」

は、は、と乱れた呼吸のまま、目を白黒させる。ぱちぱちと光が弾けて、アルカディアは眩暈を起こしそうだった。

「……平気か?」

「ぁ、…ぁっ…ぅ、…ん…?」

「どうする?するか?」

ここ、と告げながら、今度は優しく指でトンと叩かれる。最早、それだけで駄目だった。びくん、とまた腰が跳ねて、アルカディアの性器からぴゅるりと白濁が漏れる。ぱちぱちと泡が弾けるように、思考が弾けていく。ぁ、駄目だ、と思った。圧倒的に、好奇心が勝ってしまう。犯して。そう、口にしてしまう。駄目、駄目なのに。でも、だって───。

「……ぁっ♡…う、…っくらでぃお、っ…全部、いれ、て…♡♡」

「ああ、判った」

するりと、頬を撫でられた、ような気がした。口づけもされたような気がする。けれどそれらを、アルカディアがはっきりと知覚するのは叶わなかった。何せ、頷いたクラウディオが、がっしりとアルカディアの腰を引き寄せて性器を奥まで捻じ込んだのは答えてすぐの事で、体の奥から、聞こえてはいけないような音と同時に、がっぽりと、亀頭がそこに嵌まってしまったのが判ったからだ。

「ぁ゛、ぁ、あっ♡♡…ぁぁ、あっ…♡♡ぁ゛ー…っ!」

「は、…っ…」

跳ねようとする腰は、大きな両手にがっしりと掴まれていて、逃げるようにくねらせる事すら出来なかった。気持ち良いのから逃げられない。逃げたいのに出来ない。
ぶわりと涙が溢れて、夢中でクラウディオの背中に縋りついた。ぐぽ、ぐぽ、と胎の中を抉られる感覚に、脳が支配される。
───駄目、これ、だめだ♡♡きもちぃ、の♡♡とまんな、ぃ♡♡
視界が白く弾けて、何も考えられなかった。アルカディアは閉じる事も忘れた唇から「ぁ、あ♡」と蕩けるような嬌声をこぼしながら甘イキする。ごちゅ、と奥を穿たれる感覚に頭が真っ白になった。
おそらくクラウディオもそこの感覚が気に入ったのだろう。腰を押し付けて、ゆっくりと何度も、狭いそこが先端に吸い付くのを味わうように亀頭を出し入れしていた。
過ぎた快楽で無意識にヒクつき、うねる腸壁が、長い竿の部分に舐めるように吸い付く。浮き上がった血管すら感じ取ってしまいそうなほど敏感になった状態で、アルカディアは奥を暴かれる快楽に溺れた。

「んぁ♡♡…っぁ、あ♡…ん、ぅっ…♡♡ふ、ぅっ♡♡♡あ、ぁ…、うっ♡い、く…っ♡♡」

「ん…、…く、…っ……はー…っ」

最早射精など出来なかった。いく、いく、と繰り返しながらアルカディアは射精を伴わない絶頂を味わう。それとほぼ同時に、中を濡らされたのが判った。たっぷりと吐き出されたソレが腹を満たす感覚に、うっとりと目を細める。気持ち良い、それしか考えられない。

「はぁ、っあ……っ♡♡」

ぬぽ、と結腸に嵌まっていた亀頭が抜けていく。その感覚にすら感じ入って、アルカディアは蕩けきった声を零した。
そんなアルカディアを見下ろすクラウディオの顔が、すぐ近くにある事に気づいて、アルカディアは緩く目を瞬かせる。それから、少しだけ顎を持ち上げた。けれどお互いの唇が触れる事はなく、少し突き出した唇は空気に触れるだけだ。

「んぇ……?」

こんなに顔が近くにあるのに、何故キスをしないのだろう。すぐそこに、熱くて肉厚な舌を隠した唇があるのに、何故、口内を暴いてくれないのだろう。
アルカディアは更に顔を寄せて、クラウディオの唇に触れた。ふにふにと口づけるけれど、口が開く気配はない。口を開けて欲しくて、舌を絡めて欲しくて、閉じられた唇を舐め、柔らかく食んだ。れる。ちゅぅ。そう音を立てながら唇に吸い付く。それでもなお開かない唇に苛立って、アルカディアはその柔らかな唇のすぐ下の顎のあたりにがじがじと噛みついて歯を立てた。

「んん゛ぅー…っ」

呻いて、不機嫌な声を零すアルカディアに、クラウディオが喉の奥で低く笑う音がした。そこでようやく、クラウディオはアルカディアへと口づける。それに嬉しくなって、アルカディアはすぐに口を開いた。けれどクラウディオは舌を口内に捩じ込まず、突き出したアルカディアの舌を、ぬるりと舐めるだけだ。絡めようとしてもすぐ離れてしまう。ちゅ、ちゅ、と音を立てる口づけを繰り返され、ふるりと体が震えた。小さく、甘い刺激だ。けれどそれじゃ足りない。

「くらぃお、ほし…い…」

「ん」

アルカディアが強請ってようやく、クラウディオは舌を絡めた。待ちに待った刺激にうっとりと目を細め、アルカディアはクラウディオの舌に自らの舌を絡め、吸い付き、口を大きく開けて唇を重ねる。

「ん、ん♡♡っ…ふ、っ♡……んぅ、う♡♡んむ、っ…♡」

「は、…っ…」

アルカディアが自ら迎え入れた舌は、望んだように口内を暴いてくれた。長い舌が口内の肉をゆっくりと舐めあげたかと思うと、歯列をなぞられる。その刺激にぞくぞくと震える体を押さえつけて、甘く震える腸壁を宥めるような律動が始まった。
上顎の裏を舌先でくすぐられると、後孔がきゅぅうと窄まる。そこを開くように、太い性器が進んでいくのが堪らなかった。ずるる、と抜けていく熱に追いすがる腸壁を、ゆっくりと擦りあげられる。その快楽に震える舌を吸い上げられ、頭の奥が痺れるようだった。
すっかり力の抜けた腕を、頭上に移動させられる。押さえつけるというほどの強さはなかったが、大きな手は腕が逃げるのを許さなかった。そのまま、指がちぐはぐな状態で絡んできて、手を握る形になる。

「はふ、っ…ふ、ぅ♡♡んんっ♡……ちゅ、っはぁっ……♡♡くら、っんむっ…ぅ♡」

「……ん。…口の中、あついな」

「…っ♡」

とろぉ、と口の中で唾液が溢れてしまう。飲み込めなかったそれが口の端から溢れそうになるのを、クラウディオの舌が舐めあげた。それからまた、ぬるりと舌が口内に差し込まれ、唾液に濡れた舌を突き出すと、ぢゅぅ、と舌を吸われる。がくがくと腰が跳ねて、腹筋が痙攣したように震えた。
クラウディオが離れていこうとする度に追いすがり、顔を近づけて舌を突き出し、強請るように腰を揺らめかせるアルカディアに、クラウディオは目を細める。

「…キス、好き?」

ちゅ、と音を立てて唇を離してから、クラウディオが囁くような声で問いかけてくる。アルカディアは自身の唾液で濡れたのだろうクラウディオの唇の色っぽさにとろりと表情を綻ばせ、恥じらうように、けれどはっきりと頷いた。

「ん、すき…♡くらでぃお…、くらでぃお…すき…♡」

ぱくりと唇に噛みつきながら、アルカディアは告げる。それに、クラウディオは僅かに瞳を瞬かせた。片眉だけを器用に吊り上げた仕草は酷く様になっていて、アルカディアはそんな表情もうっとりと見つめる。

「対象が私に変わってるぞ」

クラウディオは優しい声で、少し笑いながら言った。ゆるりとアルカディアが瞬くと、クラウディオはちょこんと、触れるだけの口づけをしてから、睫毛が触れ合いそうな至近距離で囁いた。

「……ここがいいの?」

「ひっ──♡♡」

ぐぽっ……音を立てて結腸を越えられる。聞くよりも早く、クラウディオはそこを暴いていた。その衝撃に、ばちん、と頭の奥と視界が弾けた気がした。ひと際大きく腰が跳ねて、のけ反るように顎を持ち上げる。

「ぁぐっ♡♡ぅ、うっ……♡♡そこ、…っそこは、ぁ♡♡ぁ、あ゛♡…ひっ♡」

「ふ、…っぅ…………」

「ひぅうっ♡ぁ゛ぁ、あっ……♡♡」

結合部から、ぬぢゅ、ぬちゅ、ぐちゅぅ、と、いやらしい水音がする。激しい抽送の時とは違う、粘っこい音。胎の中を掻きまわされ、ゆっくりと暴く音だ。
太く逞しい腰をゆっくりと回され、奥を捏ねられるとどうしようもなかった。アルカディアはもう、口を大きく開けたまま喘ぐしかない。そんな口を、クラウディオは噛みつくように塞いだ。

「んっ…ぅ♡♡ん…っ♡ぅ、ん、っぐ♡♡ふ、っ…ぅう…っ♡」

「ん、…っふ」

強すぎる快楽に、知らず逃げていた舌を絡め取られる。腰に絡んでいた足を離されたかと思うと肩に膝を抱えられ、そのままクラウディオは両手をアルカディアの顔の横につけた状態で腰を揺らした。
どつ、どつ、と深く、強く、奥を叩かれる。バウンドしようとする腰を押さえつけるように上から突き込まれ、結腸の弁を太くでっぷりとした亀頭で容赦なく嬲られて、アルカディアの頭は真っ白だった。舌で口内をまさぐられる心地良さにぼうっとする暇もないほど、下半身からは暴力的な快楽を送られる。うなじに電流じみた痺れが走り、背中がぞくぞくした。

「ぁ♡…っ、うぁ、あ♡…はぁっ……♡♡ぃ、っ…ぅ、…も、っ♡イ、って、ぅう♡♡んん、むっ♡」

唇が少し離れた隙に告げた言葉に、クラウディオが僅かに目を細めたのが見える。ぐぼ、とひと際強く奥まで捻じ込まれ、肩に抱えられた足がぴぃんと伸びた。
少しずつ律動が早くなってくるのが判って、クラウディオが射精間近なのだと判る。圧倒的な雄にねじ伏せられた状態でそれを感じ取って、ぶわ、と胎の奥が熱くなった。無意識に腸壁がうねり、精子を吸い上げようとしてしまう。

「飲んで」

短く、そう告げられた。何事かと思う前に口内に唾液を送られて、アルカディアは無意識に喉を上下させて飲み込んでしまう。その瞬間、ぴったりと腰を押し付けられ、クラウディオがぶるりと震えた。たっぷりと奥に射精されて、アルカディアは喜ぶように後孔を締め、それを受け入れる。

「ぁ、…はぁ……っ♡♡」

唇が離れるのとほぼ同時に、ぬぽ、と後孔からも熱が抜けていった。奥に吐き出された精液がすぐに溢れてくる事はなかったが、ヒクつく後孔の奥からゆっくりと垂れてくるのが自分でも判って、アルカディアは堪らなくなって目を潤ませる。

「ふー………」

クラウディオは息をついて、汗に濡れた前髪をかきあげた。きゅう、とまた後孔が疼くのが判った。ひくんと腰が跳ねて、まだ閉じきれていない後孔からとろりと精液が溢れてくる。
再び発情し始めているアルカディアの様子に気づいてか、クラウディオは緩慢な動作で瞬いた。萎えてもまだ太さのある性器が後孔に触れて、アルカディアは鼻から抜けたような甘えた吐息をこぼしてしまう。
このまま続けて欲しいと言うべきか、少し休憩を挟もうと提案するべきか、アルカディアは悩んだ。きっと、おそらく、クラウディオはアルカディアの提案を飲むだろう。欲しいと言っても、止めだと言っても。

「なに?」

じっとクラウディオを見上げるアルカディアに、クラウディオは微笑む。それから、親指でアルカディアの唇をゆっくりと撫でた。ほんの少し前まで貪られていたそこは、まだ熱を持ったままだった。だからこそ、たったそれだけで火をつけられる。胎の奥が疼きだして、また、求めたくなってしまう。けれど、でも、指先を動かす事すら億劫なほど、もう今までずっと、感じすぎてしまっていて。
だから──でも──だって。

「………くら、ぃお…」


────あぁ、いっそ何か囁く前に塞いでくれればいいのに