Because they are too cute




「ひっぁ、あ〜〜っ♡…あ、んぅっ…ひ、……や、も、いく…♡ま、た…い、ぅ♡」

「ああ。いい子だ」

クスクスと笑いながら、クラウディオがアルカディアの頭を撫でる。それだけでゾクゾクしてしまって、また、後ろがギュウっと締まる。
何度も後ろで達してしまっている体は、きゅんきゅんと奥が疼いてしょうがない。そこを、クラウディオが何度も叩いていく。抉っていく。奥深く、何度も何度も突き上げられては、目の前が真っ白になった。
気持ち良い。それしか考えられなくなって、アルカディアはきっと、みっともない顔を彼に晒してしまっているだろう。でも、そんな事は気にならないぐらいに良かった。
体が全部ドロドロで、境界線が判らなくて、触れられた箇所が全部熱かった。思考も溶けて、ただクラウディオが与えてくれる刺激だけが全てで、堪らない。

「あ、は…っ…んっ…♡きもち、い♡…もっと、奥、ほし…、中、いっぱ…い♡」

「あぁ、もちろん。そうしようか」

クラウディオの首に腕を回して、縋り付くように抱きつきながら、彼の唇に舌を這わせる。そうすると、クラウディオはそれに応えて舌を絡めてくれた。ゾクゾクして、甘い電流が背筋を走る。

「こら。…少し緩めろ」

「わか、んなっ……わかん、ないぃっ♡♡…きもち、い……おく、好き…♡」

「ははっ…凄いな」

薬を、確か、使われたのだ。これを使ってみようか、と布に何か染み込ませているのを見た。優しく鼻と口を覆われて、「吸ってごらん」と言われて、アルカディアは大人しくそれに従ったのだ。アルカディアが、それを許した。
くわん、と脳みそが揺れたような気がした。眩暈と同時に体に力が入らなくなって、それなのに熱くて、震えて、じっとしていられなかった。

もじもじと擦り合せた膝を、クラウディオの手はそっと開いていってしまった。どうせ力など元々入ってもいなかったから、そんなにじっくり開く必要もなかったのに、彼の手はじれったいほどゆっくりと動いていた。
開かれた足の間、何もしていないのにアルカディアのモノは既に勃ち上がっていて、震えていた。ふぅ、とそこに息を吹きかけられて、それだけで腰が跳ねたのを覚えている。
トロトロと零れる先走りを巻き込むようにしながら、クラウディオの大きな手がアルカディアのモノを扱いて、達した。あっさりと。けれど、一度達してしまったら後はもう、溶けて堕ちるだけだった。
こうして入れられるまでに、何度達したかも覚えていない。よしよしと優しく頭を撫でられて、心地好くて、これはいい事なんだと思い込む事すら出来るようになっていた。
と、少しだけ意識を過去に戻していたのがいけなかった。突然、がつんと奥を突き上げられて、目を見開く。

「ひぅっ…!?♡ぁ、あっ…まって、ま、って…♡」

「考え事が出来るならまだ大丈夫だろう」

「あーっ♡ぁ、あっ…ちが、ちがぅう…っやら♡ も、また、いく♡…おれ、おれぇ…っ♡」

ガクガクと腰を揺さぶられて、奥を穿たれて、目の前に火花が散る。言葉の通り、アルカディアはまた達していた。ただし、もうずっと中だけで。
アルカディアの中におさまったクラウディオのモノは、まるで欠けた部分を埋めるみたいにぴったりで、それがまた心地良い。
腰から下の感覚は、甘く、ドロドロとした快楽にまみれるばかりで、体としての感覚が薄くなっていた。だからこそ、お腹の奥を突き上げるクラウディオのモノだけが確かな存在だった。アルカディアは少し心配になって、重くなった腕をどうにか動かしてみる。

「ぁ…う、……あ、った…」

自分の腹の上に寝そべっているだけの、自分のモノをギュッと握りしめる。ドロドロになって腹の上はもう水溜りみたいになっているけれど、それはすっかり力を失くしているように見えた。でも、一応、確かに存在している。

「うん?」

クラウディオが、瞳をゆるりと細めてアルカディアの顔を覗き込む。親指でするりと唇を撫でられて、また腰がぐずぐずに溶けてしまう。

「中、ずっと、よすぎ、て…♡おれ、…女の子、に、なった、かと、思っ…」

きゅ、きゅ、と揉んでみても、中にあるモノは緩くしか反応しなかった。自分でやった刺激が気持ち良くて、アルカディアはクラウディオの腰に足を絡ませ、自分で腰を緩く揺すりながら、手の中でくちくちとそれを弄るのを続ける。咎めもせず、クラウディオは楽しげにそれを眺めるだけで、いつの間にか動きは止まっていた。

「ふぅん?どうだろうな。もうずっとこっちじゃイってないから、本当に女の子になってしまったかもしれないぞ。試してみようか」

「や、やだぁっ…おれ、おとこ…っ」

意地悪く呟かれ、人差し指でちょんと鈴口に触れるだけのクラウディオを、涙目で睨みつける。そうすると、彼は楽しげに目を細めた。
奥まで入っているのに、そこから乱暴に突き上げられる事もなくて、頭がおかしくなりそうだった。ぐりぐりと腰を押し付けて、中を締め付けても、今までみたいな快楽は得られない。だから、必死になって手を動かすのに、ちゃんと勃起すらしなくなっていた。

「いけそうか?」

「ん、ぅ、…、や…うご、いて♡おねが、い♡おく、ひどく…して…お願い…♡」

「こっちでイかなくてもいいのか?」

「あ、も、っ…中…中で、いくっ…♡いっぱい、いきたっ…♡」

「ははっ」

何故か、彼が楽しげに、朗らかに笑って、アルカディアは訳が分からなくなる。といっても、既にまともな思考など残ってもいないから、今更かもしれない。もうずっと、何も判らない。
だって、気持ち良い。気持ち良くて、どうしようもなくて、ずぅっと、お腹の奥が疼いてしょうがないのだ。

「口、開けろ」

また薬を使われるのだろうか、と頭の隅でほんの少し考えたけれど、反射的に口を開ける方が早かった。素直に口を開けて、無防備に口内を曝け出すアルカディアを見て、クラウディオはやっぱり笑う。
気付けば、唇が重なっていた。深く、深く。どろりと、唾液が溢れてくる。それを、口内に入り込んだ舌が混ぜて、吸い上げて、アルカディアの口の中をぐちゃぐちゃにしていく。
アルカディアが必死にクラウディオの腰に足を絡ませているからか、クラウディオはほんの少し腰を揺するだけで良かった。両手でアルカディアの手をシーツに押さえつけて、口づけたまま、何度も奥をゴンゴンと叩かれる。その、あまりの快楽に、頭が真っ白になった。

「ふっぅ、んぅう♡う♡ひゃ、ぁ♡……くらでぃお、くらでぃお…いく、また、い、く…♡」

「いくらでも。好きなだけいけ」

「う…ん♡んん♡いく、い、ぅ…っ♡」

ずぷずぷと奥まで何度も擦り上げられて、アルカディアはまた達していた。力を失くしているアルカディアのモノからはもう何も出て来なくて、ただ、後ろがギュウギュウに締まる。そこをまた、何度も抉られて、アルカディアの口からはもう悲鳴みたいな声しか出てこなかった。

「ひっ、ぁああっ…ゃ、ぁ、っ…や、あっ…♡も、こわれ、うっ♡」

「大丈夫。加減はしてる」

「やらぁ…っ♡」

「はは…っ……あぁ、可愛い」

アルカディア、と囁いた声が、どろりとアルカディアの耳朶を犯していく。もう、冷たいのか熱いのかも判らない。
ただ気持ち良くて、それだけしかなくて、アルカディアはただ、この快楽の海で溺死しないように必死に彼に縋りつくしか出来なかった。



ベッドから起き上がる事もままならず、指先を動かす事すら億劫だった。そんな悲惨な状態のアルカディアを見下ろして、クラウディオはただ笑っている。

「…もう、やだ」

「良かっただろう?」

「…も…しな、い…」

力のまるで入らない体を動かす事など出来もせず、八つ当たりに枕を投げることも出来なかった。そんな自分を見て柔らかく微笑むクラウディオを、アルカディアは睨みつける事しか出来ない。

「はは、可愛い」

そんな事を笑って言うから、アルカディアは怒る事も出来ないのだ。


あぁもう憎たらしい、恨めしい、カッコいい