アルカディアは今、ベッドの上で膝を抱えて座っている。若干縮こまっているのはこれから怒られそうな雰囲気があるからだ。
オルブライト家の残党たちを相手に、長い間治療も挟まずに暴れ回った結果、昔より少なくなった魔力がフル回転して熱暴走してしまったのだ。
さすがに怒るだろうと思ったクラウディオは、しかしいつも通りの笑顔で、アルカディアはお説教よりも嫌な事が起こりそうな予感がした。
「お前、まだ魔力の流れ方変になってるだろう」
「…これくらい、大丈夫だよ」
「私が気になる。一番大事な存在だからなお前は」
むう、と膨れるアルカディアの頬は魔力でうっすらと赤くなっているが、魔力だけのせいではないだろう。なんだかんだといってクラウディオが気にかけてくれている、ということが、アルカディアにとって嬉しいことであるのは間違いない。
しかしその嬉しそうな顔は、続いてクラウディオが取り出したものを見て怪訝そうなものに変わった。
「ねぇ、それなに…」
「ん?強壮剤」
「きょうそうざい…」
こと、こと、こと、と音を立ててベッドサイドに置かれた強壮剤の小瓶は三つ。
「魔力やら体力やらを回復できる効果がある。見たことあるだろう」
「ある…けど…俺にも効くの?」
「お前には…どうだろうな。私用だ」
「クラウディオ用?」
「魔力の暴走を落ち着かせるためにも、一回限界までヤってみようか」
さらりと言ってのけたクラウディオの言葉に、アルカディアは咄嗟に理解出来ず頭上に疑問符をいくつも浮かべた。
それを意にも介さず、クラウディオがアルカディアの耳元に顔を寄せ、囁いた。
「お前がもう無理、って泣いても喚いても、気持ちいいのがずっと終わらなくて……」
「っ……、は、ぇ」
「頭がおかしくなって焼ききれるくらいここ…いっぱい犯されて、私の魔力とお前の魔力が混ざり合って、どろどろのぐちゃぐちゃになって……なにもわからなくなるくらい、気持ちよくなれるぞ?」
「〜〜っ♡あ、ぇ、なん…、く…くら…」
下腹部をかすめるように撫でられながら、耳に吹き込まれるクラウディオの言葉に、アルカディアの体がさらに熱を帯びる。
あわあわと慌て始めるアルカディアの顔は快楽を想像したせいか早くも蕩け始め、その体からは期待に満ちたような甘い香りがして、クラウディオの劣情も煽っていく。
「私なりの看病だ……受けてくれるな?」
口付けるかどうか、ぎりぎりまで顔を近づけ、鼻先を合わせた状態でクラウディオが囁けば、頷く代わりにアルカディアの双眸がぎゅっと閉じられた。
「っふ、あ…も、いつ、まで、そこ……っ♡」
「今日は徹底的に。気持ちいいだろ?」
「あ、ぁ……っ♡ん、ぅぁ、ん…♡」
クラウディオに後ろから抱き込まれたアルカディアは、先ほどからずっと乳首だけをいじり回されていた。
ふっくらとした乳輪を撫でられ、弱すぎる刺激に物足りなさを覚えた瞬間、わかっていると言わんばかりに乳首ごとキツくつねり上げられる。痛みに呻けばぐりぐりとひねるように刺激を追加され、アルカディアの口からは苦痛から出たと言うには甘い声が漏れた。
「はぁ、あッ♡ん……ぅ、いた、あ、あ…も、やめ……っ♡」
「もっと、の間違いか?」
「あうぅっ!?っは、ぁっ♡♡あ、ぁ……っ♡て、手、……ッも、止め、あっ♡♡うぁっ♡♡んぅぅう……っ♡♡♡っぁ、……ふぁ、あ、んん……っ♡♡」
敏感な乳頭を指先で弾かれ、胸から腰にまで響く甘い痺れにアルカディアが明らかな嬌声を上げる。乳首を絞り出すようにひねられ、優しくこねられ、胸全体を手のひらで覆って揉まれ、油断したところを引っ張り上げられ、その度にアルカディアの体に快感が巡って腹の奥を疼かせた。
「こっちもここも、真っ赤だな……やらしい」
「っんんぅ、だ、れのせい、でぇっ♡♡ん、あ、ッ♡」
絶え間ない胸への刺激だけですっかり勃ち上がったアルカディア自身から、とろとろと滴がこぼれていく。それを見たクラウディオが小さく笑うと、首筋に吐息が当たってくすぐったかったのだろう、アルカディアの体が小さく跳ねた。
「まあ、私のせいだな。……はは、そんなに気持ちいい?」
「ひぅぅっ!?ん、あ、ん……!……っ♡♡も、やだ、っは、ぁう……っ♡♡っはぁ、も、限界、だか、ら……あぁっ♡♡」
くりゅくりゅと乳首を押しつぶしながらクラウディオが問うと、アルカディアが顔を真っ赤にしながらなにか訴えかけてくる。
おそらく、乳首への刺激だけでは物足りないのだろう……ということはクラウディオにもわかっているが、今日は“徹底的に“と決めているため、乳首への刺激を止めるつもりはない。
「限界?…なにが?」
「っは、ぁ、だか、ら、──っあ!!も、もう乳首、止め……っ♡♡さ……わ、っ……て……♡♡」
「ん?どこを触って欲しいって?」
「だから、ぁ、あ……っ♡♡お、れ…の…っ♡♡」
「うん、俺の?」
「ひぅっ!?あ、ぅ、あ、くらでぃお、やめ、ほん、と…ひ、んっ♡♡ん、うぅっ♡♡う、あ、ぁっ♡あ…や、だ、なに、やだ、ッあ゛♡♡」
意地悪くはぐらかしながら、クラウディオはアルカディアの乳首だけを執拗に責め続けた。与えられる痛み混じりの快感にきゅんきゅんとアルカディアの下腹が疼き、触られてもいない陰茎から溢れる先走りが増えていく。もっと強い快感を欲して揺れそうになる腰は、クラウディオに脚をからめとられて押さえつけられた。
逃せないのに物足りないうずきがアルカディアの下腹部にたまっていき、そうして、決壊の時は訪れる。
「いいぞイッても。ほら」
「や、だ、いやぁ、あ、うぅっ♡♡んゔっ♡ ぅあ、あ、うっ♡♡んぁ、あ゛……ぅぅ〜〜ッ♡♡♡」
ぎゅう、と牛の乳を搾るかのように両方の乳首を絞り上げられて、アルカディアは胸を突きだし、喉をそらせて絶頂した。
絡んでいた脚が解かれ、勢いなく放出された白濁がぼたぼたとシーツに落ちる音を聞きながら、アルカディアは呆然と快感に身をゆだねている。
「ん、上手にイケたな。気持ちよかった?」
「っは、はぁ、あ、うぅ……っ♡♡くら、でぃお…も、もう、や、やだ、……っぁ、こ、これ、は……ぁ♡♡う、うぅっ……♡」
初めての胸での絶頂は、絶頂したにも関わらず確かに上り詰めたとは言えない中途半端な快感をアルカディアの中に残していた。その陰茎はもっと強い刺激を求めてまだ萎えずにいるし、何よりも──後孔が疼いて疼いてたまらない。
気づいているのだろう、クラウディオがアルカディアのアナルへと手を伸ばした。ひたと縁に触れた指先に、今度こそもっと確かな快感が来ることを期待した身体がアルカディアの意志と関係なく緩む。
ひくつく穴は指二本を簡単に飲み込み、もっと大きなモノを求めてあっという間に綻んでいった。
「ん、もう柔らかいな…すぐ挿れられそうだ」
「あ、ぅぁぁ……っ♡♡ゆ、び、っ、ぁ、指……っ♡♡あ、くらでぃお、くら、ぃおっ♡♡も、いい、指、いい、からっ……♡」
「指はいいのか?」
とろとろに蕩けた、我慢できないと訴えかけてくる声にクラウディオが答えれば、アルカディアは必死に首を縦に振って強請る。
「も、う……っ♡♡くら、でぃお、の……っ♡♡は、ゃ、く……っ♡♡」
「ん?私の……なに?」
「〜〜〜っ♡♡」
ぎゅう、とアルカディアが目を強く瞑って首を振る。少し焦らしすぎたか、とクラウディオが思った瞬間、アルカディアが腰を引き、クラウディオの指がアルカディアの内側から抜けてしまう。そうして、クラウディオの股間に、柔らかいモノが押し当てられる。それが、腰を後ろへと突き出したアルカディアの臀部だと気づいたのは、ずり、ずり、とアルカディアが腰を揺らしてクラウディオを刺激し始めてからだった。
「……っ、アルカディア」
思っても見なかったアルカディアの行動に、クラウディオが生唾を飲み込む。その間もアルカディアは熱い息を漏らしながら、クラウディオの陰茎に真っ白な尻を押し当てて、擦り上げている。
「っ、きょ、うは…て、っていてき、て言ったぁ……っ♡くらでぃおっ♡」
淫蕩な欲求と、羞恥の間で揺れる赤色。アルカディアの眼差しは、快感に歪みながらクラウディオを求めていた。
「……っ」
「だから、ぁ…っあ、はや、く…んっ!あ゛、ッ、〜〜〜〜〜〜ぅぁぁぁっ♡♡♡」
交尾を強請る雌の動きに煽られ、クラウディオはアルカディアの腰を掴むと、ぬかるんだ穴へと自身を押し当てる。熱くうねった後孔に誘われるまま、ずぶずぶと肉棒を差し入れれば、アルカディアの喉からは満足そうな甘い声が転び出た。
「あ、っ♡ひ…くら、でぃお、っぉ♡あ、これ、待っ…ぁ、は、ぅぁっ♡♡♡イ、いく、や、あ、すぐ、い……っ♡♡♡」
「…ああ、大丈夫だ。何回でも、イかせてやる」
背面での座位。アルカディアは自らの脚の間に手を突き、やや前傾の姿勢のままクラウディオの突き上げを受け止めている。真っ白な肌が全身ほんのりと赤く染まり、ちらりと見えたうなじまで赤くなったアルカディアはクラウディオの肉棒が内側の弱いしこりを押しつぶす度に襲い来る絶頂感に喘いだ。
「あ、ひっ♡♡い、ぅ、いく…ぅ、ぁ、ぅぅ〜〜〜……っ♡♡♡」
アルカディアの背が丸まり、肉棒からびゅるびゅると勢いよく白濁液が吹き上がる。ようやく与えられた満足のいく絶頂に、アルカディアの魔力がはじけるように香りを強くした。
クラウディオはずるりと、まだ達していない自分自身を心地よいアルカディアの内側から引き抜く。その動きにも快感を拾うアルカディアが小さく喘ぎ、絶頂に蕩けた瞳でクラウディオを見た。
「ん……っ♡な、んで、抜、くのぉ…♡」
「顔見てしたい。ほら、こっち向け」
「んぁ、……んっ、くらでぃお……っ♡」
すっかり甘えモードに入ったアルカディアは抵抗もなく身体を反転させ、クラウディオの膝の上に乗り上げる。クラウディオがアルカディアと視線を合わせながら、もう一度ゆっくり内側に自身を納めると、その双眸はあっという間に快感に蕩け、クラウディオに向けてもっと、を訴えていた。
「これだと、お前も動けるだろう?」
「んぁ……っ♡あ、なに、……っ♡」
そういいながら、クラウディオがアルカディアの両手をとる。恋人繋ぎ、とでも言うのだろうか。指と指を完全に絡めて握り込まれ、敏感になった両手で感じるクラウディオの熱に、アルカディアはそれだけで軽い絶頂を迎えた。
「っはは、甘イキした?」
「っう、ぁ♡♡あ、んっ♡♡これ、ぁ♡♡あ、待っ…て、揺する、の、ぁ……っ♡♡」
「お前も気持ちいいように動いていい。動けたら、だが」
「んあぁぁっ♡あ、そん、ぅ、あっ♡そん、にゃ、っ♡♡無理、…ぁ…〜〜っ♡あ、ぅあ、あ──っ♡♡」
下から突き上げられ、奥を揺さぶられて、快感に喘ぐアルカディアの開いた口からつう、と滴が落ちる。
その滴を舐めとったクラウディオがそのままアルカディアの口端を舐めると、アルカディアの赤い舌が強請るように突き出された。
「んむ……っ♡♡ん、ふぁ、くら、ぃお、……っ♡♡ん、ふ、これ、んっ、ん……ぅ……っ♡♡」
「ん、っは、気持ちいい?キスしながらするの、好きだな」
「んぁ、きもち……、ん、んっ…すき…♡くらでぃお、あ、ふ…うっ♡♡」
「っふは、本当、可愛い……」
アルカディアは素直に口付けに応じ、少し口が離れればもっと、と強請るようにクラウディオの舌を追いかけてくる。
甘やかなふれあいはアルカディアを素直にさせるもっとも効果的な方法だった。
お互いの唾液を混ぜあい、甘露のように飲み下していく度に、アルカディアの腰も貪欲に快感を欲して動き始める。
上からも下からも響く水音が、アルカディアの頭の中で反響して、アルカディアはますます快感を拾い上げ、蕩けた声を抑えるためにまた口付けを求めた。
奥を揺さぶられる快感と、魔力によって高ぶった身体は、クラウディオの精液を欲するように絞り上げてくる。もちろん、高ぶっているのはクラウディオも同じだった。
「あ、ん♡♡ん、ん、んぅぅ♡♡──〜〜〜〜〜っ♡♡♡」
「っ、あ゛……っ♡」
射精を伴わない絶頂に、アルカディアのナカがキツくうねる。その動きに誘われて、クラウディオも一度目の精をアルカディアの内側へとそそぎ込んだ。
放たれる精を感じて、ひくひくと震えるアルカディアの内側は、一滴もこぼすまいと言うようにクラウディオ自身を包んで離さない。甘くむしゃぶりついてくるアルカディアのいやらしさと素直さに、クラウディオの雄もまだ萎える気配がなかった。
「っはぁ、あ、ん……っ♡あ、くら…ぃぉ…♡」
クラウディオがくったりと程良く弛緩したアルカディアの身体をベッドへと横たえると、心地よかったのかアルカディアが甘くクラウディオの名前を呼ぶ。
いつもならばこのまま、少し休憩して、後始末をするところ、だが──今日のクラウディオは、彼の体力がつきるまで、じれるような快感も、柔らかく甘い快感も、そして、暴力的な快感も、あらゆる快感をアルカディアにたたき込むつもりでいた。
「あ゛、ぅあぁぁっ♡♡な、なん、で、あ、ゆ、ら…さな…っ♡あ、ぁ、ぁうう……っ♡」
アルカディアを軽く揺さぶり、今し方放った精をかき混ぜるような動きで快感を与えながら、クラウディオの手が一つ目の強壮剤を手に取る。イヤな予感に震えるアルカディアを見て、にこ、と笑った彼は、栓を開けるや中身を一息に飲み干して、空き瓶をベッドの下に放り投げた。
「え、ま、まって…くらでぃお、少し、休……ん゛、んんん〜〜〜〜っ♡♡♡」
「いっただろ、“徹底的に”って──これからが本番だからな、アルカディア♡」
アルカディアが休憩を求めて口を開いた瞬間、枕をつかむアルカディアの左手にクラウディオの手が這い、律動が再開する。休みなく与えられる快感に、アルカディアから悲鳴じみた嬌声が上がったが、それもすべて、クラウディオの口付けに食べられてしまうのだった。
「っはぁ、これで、最後だな…」
「ん゛あぁぁぁっ♡♡♡は、ぁ゛、ぅあ゛〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡」
クラウディオが飲み干し、空になった最後の強壮剤の小瓶が、ベッドの下に放り投げられる。毛足の長い絨毯が瓶を柔らかく受け止めるぽす、という音はアルカディアの嬌声にかき消された。
もうどれだけの時間抱き合っているだろうか。クラウディオは、ベッドに完全に伏し、もはや起きあがれない状態のアルカディアに覆い被さり、その最奥を責め立てていた。
「え゛ぅっ♡♡くら、ッぃお♡♡ひぁ゛っ♡♡うあ、あ゛〜〜〜っ♡♡♡ひ、ゔゔ♡♡♡ゔ♡♡♡あ、ふっ♡♡〜〜〜っ♡♡ん゛あ゛♡あ゛ッ♡♡んぁぅ〜〜〜っ♡♡♡あ゛ぅ♡♡うっ♡♡♡えぅ♡♡ん゛あ゛ぁっ♡♡♡」
度重なる絶頂と、激しい魔力の応酬という快感に、アルカディアの口からはもはや意味のある言葉ではなく、突き上げられる度に反射で漏れる獣のような喘ぎしか出てこない。彼の脚の間で、精液や潮や……あらゆる体液にまみれたシーツに押さえつけられている萎えた陰茎も、もはや出すモノは出し切ったというかのように、鈴口をひくつかせるばかりだ。
「…完全に飛んだか?」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡♡」
不意にごりゅ、と最奥をえぐられたアルカディアの体が震え、何度目かもわからぬ絶頂に後孔のクラウディオの陰茎を食い締める。
クラウディオ自身、もう何度アルカディアの中に欲を吐き出したか覚えていない。緩んでしまったアナルは、抽送の度に空気を巻き込んで、精液が泡立つぶぽぶぽ、ぶちゅぶちゅという淫らな音を立てている。
「ぁ、はぁ、……」
「んぁ♡♡はっ♡♡んぇ、ぅっ♡♡んっ♡♡ ちゅ♡♡ふ、ぅっ♡♡ん♡♡♡〜〜っ♡♡んぅぅ♡♡♡」
アルカディアの顔は、涙やら涎やら体液でどろどろに汚れ、焦点も定まっていない。開きっぱなしの口から覗く赤い舌を見たクラウディオが思わずしゃぶり付けば、それだけでアルカディアは小さな絶頂に腰を振るわせた。
「は、あ……っ♡♡」
「ん゛っ♡♡あ゛♡♡なか、あ゛っ♡♡うぁ、あ゛〜〜〜っ♡♡♡あ゛、ひ♡♡♡ひっ♡♡ひ、ぎゅっ♡♡♡ゔ♡♡♡───〜〜〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡♡♡」
そうして、あらゆる部位から与えられる快楽を受け止め続けたアルカディアが、ついに限界を迎える。がたがたと最後の絶頂に震えた体が、あとは反射的な痙攣を繰り返すばかりになって、静かになった。
アルカディアの瞼が完全に落ちたのを確認したクラウディオが萎えた自身をゆっくりと引き抜くと、開ききったアルカディアのアナルからは、ぶびゅ、ぼぷっ、と空気混じりの破裂音を立てながら大量の白濁が吐き出されていく。
「……我ながら、引くほど出したな…」
後始末が大変だな、と思いつつも、満足感と疲労の混じったため息を付き、クラウディオは汗でぐっしょりと張り付いたアルカディアの前髪を払う。
涙や涎でどろどろではあるが、その寝顔は満足げで安らかだ。熱かった体は今は落ち着き、魔力も柔らかく流れているはずだ。これならば、明日の朝……もしくは、昼頃まで、ぐっすりと眠れることだろう。
「……おやすみ、アルカディア」
その様子に今日の目的は達した、と笑ったクラウディオだが、翌日昼過ぎに起きたアルカディアに怒られるのは、またもう少し後の話である。