NO,NO,NO
「んっ、、それ……っ、んぁ、はっ、いや、いやだ、ん……っ♡」
ディアくんをベッドに押し倒し、前戯としてくにくにと乳首をいじっていると、ディアくんが身を捩りながらイヤイヤと言った。
「んー?これ、好きでしょ?こうやって、グリグリってしてから、思いっきり……♡」
「ひっ、んあぁ……!っあ、やだ、やめ……っ、は、ぁ……ぅ、シーロ、だめ……んあっ♡だ、だめ、……それ、ぁっ、んあぁっ♡」
乳首をさらに押し込むようにしてぐりぐりと胸の中でいじり、固くしこり始めた所で引っ張り出して今度は痛いぐらいにつねりあげて開放する。
これはディアくんの好きな触り方で、乳首での感じ方を覚えてからは、この触り方をすると甘い声を上げながらあっという間にとろとろになるし、ノッてるときなんかだとこれだけでイけるくらいなんだけど。
「ッ、も、やめ…て…っ!」
何なら今だって、いつもよりもずっと甘さの増した可愛い声を出していたというのに、イヤイヤをいうディアくんの腕が、僕を力なく押しのけた。もし本気で拒絶するつもりなら、僕は今頃ベッド下に放り投げられているところだから、本気の拒絶でないことだけはわかる、わかるけど。
「……ねーディアくん、僕とのセックス、そんなにイヤ?」
「えっ…や、それ、は……う……、その……」
愛撫の手を止めて問いかけると、ディアくんの金色の瞳が何か逡巡するように揺れてからふいっと逸らされて、思わずこぼれかけたため息をぐっと堪える。
実は最近、ずっとこんな調子なのだ。
そもそも、ディアくんはセックスに対して素直な方ではない。なんだかんだと理由をつけて逃げ道を作って、あるいはとことん追い詰められてやっと事に及ぶのがいつもの流れだ。まあ、そういう素直じゃないところも、その割にはいざ始まるとあっという間に快感に流されてしまうところも、ディアくんの可愛いところではあるけれど。
ディアくんが快感に不慣れで敏感でも、回数を重ねれば、気持ちいいことをディアくんの体が覚えていくし、僕もどう触ったらディアくんが気持ちいいのかを覚えていく。
なんだかんだ素直じゃなくても楽しみながらセックスしていたと思っているし、しかも、ほんの少し前まではずいぶん気持ちよさそうに──それこそ、触れば触るだけ気持ちよさそうに喘いで、何度もイッて、ちょっと甘えた、こちらに委ねてくれている感じすらあったのに。
いくらディアくんの「やだ」が「嫌よ嫌よもなんとやら」とはいっても、最近の「イヤイヤ」攻撃は、僕だってちょっと堪えているのだ。
「……そういう、訳…じゃ…」
「でも最近ずっと嫌がってるじゃん?ちょっと前まではそんなにイヤイヤ言わなかったのにさ」
「……ぅ、それは、…その…………」
ディアくんに「何故?」を問いかけても、逸らされた視線がこちらに戻ることはない。羞恥と快感で赤くなったまま、聞き取りづらい声でもごもごとなにか言うばかりで、その姿にちょっとムッとしてしまった。
「ふーん、そっか、じゃあいいよ。こっちに聞くから♡」
「え、あ、ちょ、しーろ、ま、ぁっ♡♡や、やめ、そこは、だめ、っ、……ぁ、ぁっ♡♡い、いじる、なぁ……っ♡♡っあぅ、ぅ……っ♡♡やめ、て、…んんんっ♡」
軽く舐めて濡らした指を、ディアくんの後孔へと伸ばす。穴の縁をすりすりと撫でてやれば、あっという間にほころんで指先に吸い付いてきた。誘われるまま一気に根本まで埋めて、絡みついてくる柔らかいひだをひっかくように抜き差しする。またイヤイヤが始まった。
この触り方もディアくんが気持ちよくなれるやり方の一つなのに。
実際、口はずっとイヤイヤを言っているが、内側はもっともっとと甘えて気持ちよさそうに指を包んでいるし、前だってすっかり勃ち上がって先走りが後ろにまで垂れてきて、グチュグチュと水音を立てている。ディアくんが愛撫によって気持ちよくなっていることは明らかだった。
「何がヤなの?気持ちよくない?でもほら……」
「ひゃ、や、やだ、やぁっ♡♡♡あ、しー、ろ…やめて…えぅぅっ♡♡」
「もうディアくんのナカ、すっごいトロトロで、やらしー音してる……もうイきそう?いいよ、イッて♡」
「や、あ、やだ、やら、ぁ……♡♡♡いう、いっ、ぁあぅっ♡♡も、っひ、ぅ、やだ、やだ、やめ、てっ♡♡だめ、だめ、や、ぅ……〜〜〜〜っ♡♡」
イヤイヤを無視して、ディアくんの好きな浅い入口の部分と、その少し奥にある前立腺を重点的にいじめてやる。それをしばし繰り返すと、泣きそうな喘ぎ声とともにディアくんは内ももと腹筋をビクビクと震わせてあっさりとイった。でもそれで止めるつもりはない。
「っ、ぁ!?しーろ、な、にぃ……っ♡♡っひ、ひ、や、やめ、やだ、それ、あっ♡♡だめ、やだ、また、ぁ、うっ、ぁ♡♡それ、やめ……ぁっ♡♡やだ、やだ、だめ、ほん、とにっ♡♡や、だ、あぁぁ、……っ♡♡」
「んー?やーめない♡何がイヤなのか、ちゃんと言うまで、やめない、よ♡」
ディアくんのナカで指を曲げ、達したばかりで敏感であろう前立腺を強めに押しつぶすと悲鳴のような声が上がった。気持ちよさそうな声でやっぱりイヤイヤを言うディアくんが激しく首を横に振るたびに、髪がシーツを打つパサパサと言う音と、アナルから響く淫らな水音が混ざりあって響く。
ディアくんが本気になったら、僕一人くらいあっという間にはねのけられるのにそれはしない、けど、嫌がっているのは嘘でもない。やめたくないけど、本気でイヤ。わかるのはそこまでだから、あとはもう本人から言わせるしかないのだ、お互いのためにも。
そして、素直じゃないディアくんの口を素直にするには、もう快感で訳がわからなくなるまでどろどろにしてやるのが、一番早い。
「うぅ、ふ、ぅ……っ♡♡♡そ、それ、ぁっ♡しーろに、それ、されるとっ、ぉ♡すぐ出る、から……ダメ、やだ、やだ……ッ♡♡♡」
「……すぐ出るからだめ?イクのがイヤ、ってこと?」
そう思ってディアくんの気持ちいいところをひたすら弄り回していると、ディアくんが震える声でようやっと「イヤイヤ」以外のことをいった。
動きを止めて問い返すと、ディアくんは無言で首を縦に振る。強く目を瞑ったせいでその目尻から生理的な涙が落ちたのを見て、眦に口づければ、潤んだ金色の目が困ったように、何かを堪えるようにこちらを見た。
しかしイクのがイヤ、と来たか。流石にそんなことを言われるとは思ってなかったな、と思わず唸ってしまう。どうしたものかと、ディアくんのまだヒクヒクと吸い付いてくる内側から指を抜くと、ディアくんが本当に少しだけ体を震わせた。
「んーとさ、僕もディアくんが本当に嫌なことはしたくないんだけど……それって結局、僕としたくない、ってこと?」
「それは……その、違う…そう……そうじゃ、なくて……」
あうあう、とディアくんは困ったように眉尻を下げ、赤い顔でモゴモゴとまた何事かを唸っている。でも、僕がディアくんが何かを言い終わるまで触れる気がないのを見て取ったのか、ようやっと腹を決めたのか、だから、と一声上げて。
「最近、しーろと、すると……っ、き、もち、よす、ぎて、……す……すぐ、出…ちゃう、し、すぐ、わけが、わかんなく……っ、えと…つまり、その……は、はしたない、ところ、見せ……ちゃうのが、嫌な…の…」
真っ赤な顔で、途切れ途切れのしどろもどろに告げられた本心。よほど恥ずかしかったのか、ディアくんは両腕で顔を覆い、完全にそっぽを向いてしまった。
つまり、ディアくんは「僕とのセックスが気持ち良すぎて、すぐイッちゃってふにゃふにゃとろとろになるのがいやだった」ってこと、か。
「……あー、先に謝っとくね、ごめん」
「ぇ?なに、言っ!?ちょっ…と、ま、待って、しーろぉっ♡♡や、やだって、今、言った、ぁっ♡♡やめ、やめて…んぁぁっ♡♡」
腑に落ちたと同時に、完全にスイッチが入ってしまった。だってそんな可愛いことを言われて止まれる男とかいないだろ。これが計算ずくならどんなに良かったか。
そう思いながらディアくんのアナルに自分自身を宛がうと、解れた入り口が吸い付いて、貪欲に飲み込もうとしてくる。奥まで入り込みたいのをぐっとこらえて、やっとこっちを見たディアくんと視線を合わせると、困惑したような、不安そうな、でも快楽を期待する金色の瞳がゆらゆらと揺れた。
「ディアくんは嫌かもしれないけどさ、僕は僕の手で気持ちよくなってるディアくんを見るの、好きだよ♡」
「っえ、あ、なに、〜〜っ♡や、やめ、あ…♡、入っ、う、ぅ……っ♡♡」
声をかけながらほんの少しだけ入り口を広げるようにすると、ますます物欲しそうにひくついて吸い付いてくるのがたまらない。粘着質な水音をわざと鳴らしながら少しだけ埋め込んでやると、ディアくんの腰が誘うように揺れた。それに答えるようにゆっくり、ゆっくりと自身を押し込んでいく。
「ねぇ、見せてよ、ディアくんがさ、僕ので気持ちよくなって、はしたなくなっちゃう、とこっ♡」
「そん、あっ♡♡待って、まってっ♡は、あぅ、ぁ、ぁ、ぁ〜〜〜っ♡♡♡」
焦らすようにゆっくりと挿入して、一番太いカリ首を埋め込むと、それだけでディアくんは甘い悲鳴を上げて果ててしまった。達したばかりのナカがきゅうぅと締まり、痙攣しながら絡みついてくる。その締め付けだけでイキそうになるのを必死に耐えて根元まで押し入れると、ディアくんは背を仰け反らせて蕩けた声で喘いだ。
そのまま、最初から勢い良く抽挿を始めると、ディアくんが快感に耐えるように強くシーツを握りしめて、固く目を閉じる。なんとなくそれが寂しいような、ちょっといじめたいような気持ちが沸き上がってきたので、それなら、とディアくんの耳元に口を寄せた。
「やっぱディアくんの中、最高……♡……っは、すごい、気持ちいい……♡」
「んんっ、ん、っ♡♡ばっ、馬鹿ぁっ、耳元で、言うな、ぁ、あぁ……っ♡♡♡っんん、う、あッ♡あ、ぁっ♡♡んん、ん〜〜っ♡♡ひぐっ♡♡♡ひゃ、ら、やぁ、あ、あぁぁ〜〜っ♡♡♡」
熱に浮かされた声で囁けばディアくんがビクリと震え、ナカがきゅっきゅぅんっ♡と嬉しそうに収縮して絞り上げられるのがまた気持ちいい。
絶頂直後の敏感になった内壁を擦り上げながら、ディアくんの弱いところを集中的に責め立てると、ディアくんが過ぎた快楽から逃れようと身を捩った。それを押さえつけるようにして更に奥を責め立てれば、ディアくんは白い喉を逸らして喘ぎ声を上げる。その反応に気をよくしていると、ディアくんが不意にこちらを見た。
「っ……う、うぅっ♡♡や、だ、やだ……っ♡♡ぁ、ぅ……、恥ずか、し…から…っ♡見な、で…ぁ、ん、見ない、で……っ♡♡♡」
すっかり眉尻を下げ、涙を浮かべて訴えるその表情が腰に来る。
見ないで、恥ずかしいと言いながら、その瞳を快感にとろけさせて、もっともっとと強請るような、どこか甘えた青年の姿。はしたないことも、恥ずかしいことも、全部を快感だと教え込んだ甲斐がある……思わず舌なめずりをしたくなるような、いやらしくて可愛い表情。
「だーめ、もっと見せてよ、気持ちよくなってるとこ♡」
「やっ!?ま、待って、しーろっ、あ、ぅああっ♡♡♡や、だめ、あ、そこっ、あっ♡♡♡ あ、うぁっ♡また、ひっ、そこ、ゃっ♡♡♡あ、いくっ、ぁっ♡♡あ、んぅぅ〜〜〜〜っ♡♡♡」
ディアくんの片足を肩に担いで、更に奥へと入り込むと、ぐぽりと強い抵抗を超えて、先端が最奥に嵌まり込んだ。同時にディアくんの身体が一際大きく跳ね、絶頂した内側が激しくうねり、絞り取ろうとするように絡みついてくる。
肉襞を引きずり出すような勢いで最奥を一際強く突き上げてやると、ディアくんは堪らないというように高く叫んだ。
「っはぁ、またイッた?可愛い……僕は、好きだよ♡ディアくんの、そういう、すぐ気持ちよくなっちゃう、はしたなくて♡やらしー、とこ♡っは、もっと、見せてよ♡」
「そ、っ、ぁ゛、あっ♡♡そん、そんにゃ、あ゛っ♡♡そんな、こ、ん゛あ゛ぁっ♡♡♡っ、ぁ、ぅあ〜〜〜〜っ♡やっ、ゃああっ♡♡ そこ、だめ、ぇっ♡♡あ゛っ♡♡やら、やっ、なの、にぃっ♡んあ゛♡♡ぅっ、ひぁああんっ♡♡ぁッ、い、あ゛ゔぅぅぅ〜〜〜〜っ♡♡」
一番感じる場所ばかりを狙って責めてやる度にディアくんは面白いほど乱れてみせる。すっかり快楽漬けになった身体はもう何度達したのかわからないくらいで、精液なのか先走りなのか分からない液体が、ディアくんの腹をどろどろに濡らしていた。
「ん、あっ、は、ははっ、ディアくん、すごいえろい顔してる……っ、はぁ、もっと見せて、んっ♡もっと、気持ちよくなってるとこ……っ♡♡」
「いっ、い゛う、なぁっ、そん、な、っ♡あ゛、あ、うぁっ、か゛っ♡あっ、あ、激し、っ♡♡♡ひぁ、っ、しーろっぉっ♡♡♡あ、あ゛ぁ、あっ、んんっ♡♡ぁ、ひゅっ♡♡ゔっ♡♡ふ、ゔぅぅ〜〜〜〜っ♡♡」
「っはは、ディアくん、さっきからずっとっ、イキっぱなし……♡っは、すっごい、締め付けてくる……ッ、僕も出そうっ♡ねえっ、僕ので、イッちゃうとこ、見せて♡♡」
絶え間ない絶頂で小刻みに痙攣を繰り返すディアくんの足を抱え直し、更に激しく抽挿を繰り返せば、ディアくんの性器からは壊れてしまったかのように絶えず透明な体液が零れ落ちる。
もうその口からはイヤ、ではなく、快感に溺れた甘い喘ぎだけが飛び出していて、自分の狙い通りに、望むとおりに返ってくる反応にたまらない気持ちになった。こうやってはしたない、恥ずかしい、快楽に溺れたディアくんの姿を引きずり出せるのは、きっと自分だけなのだという僅かな優越感。そういう反応を、自分の手で刷り込まれた相手への愛おしさにも似た感情。もっともっと、見たい。見せてほしい。聞かせてほしい。
「あ、あぁっ♡♡♡♡う、あぁっ、あ♡♡んっ、〜〜〜〜〜っ♡♡ぁっ、いってる、のにぃ♡ぃっ、あ、あ、ぁっ♡♡しー、ろぉ♡♡あ゛うぅ〜〜〜〜〜♡♡♡」
「はっ……あ、ディアくん……っ、僕もイく……っ」
「んあっ、あ、あっ……っ♡♡ぁ、あ、ぅぁっ♡♡あっ、あつ、いぃっ♡は、ナカ、あぁ……っ♡♡♡まら、イく、いく♡♡あ、んん、いく♡♡ひっ、うゔぅ〜〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡」
その声に煽られるようにして限界まで膨れ上がった自分の欲望をディアくんの最奥へ叩きつけた瞬間、ディアくんがガクンガクンと大きく身体を震わせながら再び絶頂を迎える。内壁が収縮を繰り返して、最後の一滴までも搾り取ろうとするかのような動きを見せた。
「っあ、はぁっ、はぁっ……っはぁ……♡」
「っふ、ぅっ、はぁっ、はぁっ……ディア、くん……?」
心地良くて長い絶頂を終えて、肩で息をしながらディアくんの様子を窺えば、焦点の合っていない瞳がこちらに向けられている。まだ身体は絶頂の余韻にビクビクと小さく跳ねていて、口の端からは唾液が溢れ出ていて、だらしなくて、いやらしい。その姿に思わず喉が鳴った時、ナカがきゅん、と締まって、まるで離れたくないとでもいうように絡みついてきた。
「えっろぃなぁ……ねぇディアくん……♡もっと、とろっとろになっちゃうとこ、見せて♡」
「んっ……ぁ……あっ!?待ってっ、いまっ、動かなっっ♡♡♡っあ、んっ♡あ゛ぁっ、耳元でっ♡♡喋、なっ、いでっ♡ひぅうう〜〜〜〜っ♡♡♡も、ゆるして♡♡え゛ゔぅぅっ♡♡おねが、っ♡からぁっ♡あ、あ、〜〜〜っ♡あうぅ♡いく♡♡♡ぅぅぅ〜〜〜っ♡♡」
ディアくんの言葉を無視して再び腰を動かし始めると、ディアくんの身体が再びびくんと震えて仰け反る。そのままぐぽぐぽと最奥を抉ってやると、ディアくんは悲鳴じみた声を上げながら身体を捩らせた。
「だって、離してくれないんだもん♡……ねぇ、もっと、見たい、見せて、気持ちよくなっちゃう、ディアくんの姿……♡」
「ひあぁぁっ♡おく…♡♡そんな、にっ♡♡した、らぁっ♡おか、おかしっ、く、なる…の…〜〜〜〜っ♡♡♡♡もう、あ゛んっ♡♡♡おねが、っ、止め、へ♡♡♡んんんっ♡♡♡あ、うぁぁっ♡♡♡あっ、あっ、あ〜〜〜〜っ♡♡♡ そこ…っ♡突かな、れ♡♡♡突か、あ、ひあ、ぁ〜〜〜〜〜っ♡♡♡」
ディアくんの懇願を聞き流しながら何度も突き上げてやれば、ディアくんは髪を振り乱して悶える。
既に何度も絶頂を迎えていたディアくんの性器は力なく垂れ下がっているものの、ディアくんは確かに快楽を感じているようで、身体は素直に反応し続けていた。
快感に沈んで潤んだ瞳が、助けを求めるようにこちらを見つめてくる。その表情に、ぞくりと背筋が粟立った。ああ、このまま、ずっと、この姿を見ていたい。自分だけが知っている、ディアくんのこんな姿。もっと見たい、もっともっと乱れさせたい、なんて、嗜虐心にも似た感情のまま、僕はディアくんを責め立て続けた。
「ねえ、僕とセックスするの、やっぱりいや?」
後始末を終えて、同じベッドに潜り込みながら問いかけると、壁の方を向いていたディアくんは一度ちらりとこちらを睨みつけて、何も言わずにふいっとまたそっぽを向いてしまう。
流石に答えてはくれないかあと思いながら布団をかぶろうとすると、先にディアくんがぐいっと引っ張って頭からかぶってしまった。
「……嫌じゃ、ない」
そうして、布団の中からくぐもった、聞き取れるかどうかギリギリの、そんな声が聞こえてきたものだから。思わず布団の上からディアくんを抱きしめると、ディアくんは一瞬身を固くした後、諦めたように力を抜いたのだった。