They mix and melt




どろ、と、内に感じる熱いぬくもり。奥深くで吐き出されたその熱に、一度絶頂を迎えた身体が再びぞくりと戦慄いた。
その間にも、尻を掴まれたまま、二、三度強く叩き付けられる。どろどろになった結合部はその度にぱちゅっぱちゅっ、と粘着質な音を響かせた。静かな室内に反響するそのいやらしい音が、しきりにエデンの聴覚を犯し続ける。

エデンと同様に頬を紅潮させ、荒い呼吸を繰り返すヨシュアのその綺麗な顔が近付いて、エデンは自然な動作で瞼を伏せた。そしてすぐに唇から伝わってくる暖かい感触。暖かい熱。何度も啄んで、何度も角度を変えて、何度も舌を絡めて。唾液を吸われれば背筋が震えて、唾液を送り込まれればそれを飲み込んだ。貪り、喰らい尽くすような、激しい口付け。

「ん、ん…んぅ…ふ…」

尻を、腰を、背中を、太ももを…あちこちを撫で回されるたびに、達したばかりの敏感なエデンの身体はビクビクと痙攣が止まらない。腕をまわしたヨシュアの首に必死にかじりつくので精一杯だ。

荒いキスを交わしたまま、ヨシュアは再び腰を強く突き上げた。繋がった箇所からとろりと、先ほど内に注ぎ込まれたそれが外に溢れ出てくるのを感じる。
次いで訪れた気が狂いそうな程の甘い衝撃に、唇を振りほどいて泣き喚いた。

「…っ、あ…♡よ、しゅあっ…だめ、一回だけって…!ぁん、っ…♡」

ぐじゅぐじゅ、と交わる箇所から溢れる大きな水音にかき消されないように、エデンは必死に声を荒げる。
しかし、下腹部から与えられる強い快楽が、足の爪先から頭のてっぺんまでを急速に痺れさせて、その抗議の言葉は段々とただの矯声に変わっていってしまう。容赦なく突き上げられる激しい律動に、遠のく意識を何とか繋ぎ止める。

「っ…は…、…悪い…もう1回、だけ…」

「んっ…だめ…って、あっ、ぁ♡ひ、ぁあっ♡」

「エデンっ…」

耳元で囁かれるヨシュアのその切羽詰まった声は、エデンを興奮させるには十分過ぎる程の破壊力を持っていて、熱がどんどんと高まっていく。頭の中では確かに駄目だと思うのに、身体は全く逆の反応を示して、奥深くに挿入されたそれを、もっともっとと内へ引きずり込む。きゅっと入り口を締めれば、ヨシュアは熱い吐息を漏らしながら、更に激しい抜き挿しを開始させた。

​​──基地の倉庫の中で、他の隊員達は講義や訓練を受けているというこの時間帯に、自分達は一体何をしているのだろう。しかもまだ昼すら過ぎていない、こんな早い時刻に。

後でもう一度着なければならない上着は、足元に適当に投げ捨てられていて、皺が寄ってしまっている。ベルトは勢いのまま放り投げられたので、随分と遠くの方へいってしまったようだ。完全には脱がされていない服は肩の辺りまでたくしあげられている。またこの服を着て皆の前に立つことを考えると、何だかすごく気恥ずかしい。ひどくやましいことをしている気分だ。実際、やましいことをしているのだけれど。
だってこんなところで、こんな格好で、こんなにも淫らに交わっているのだから。

だけどそんなのはもう、この快楽を目の前にしたらどうだっていいことだ。今はただこの心地良さに酔いしれていたい。他の誰でもない、ヨシュアとだからこそ出来上がるこの甘い快楽に。
背後のステンレスラックに押し付けられ、両足を上げて立ったまま行われていた行為だったが、一度達してしまったせいか上手く力が入らない。しがみつく腕と、宙に浮いたままの両の脚がガタガタと震える。
それに気付いたヨシュアは一旦腰を止め、自身を引き抜き、エデンの足を下ろさせた。
そしてエデンを後ろ向きにさせると、背中のラインを舌で舐め上げながら、再びゆっくりと自身を挿入していく。この、熱くて太い欲望が自身の中に埋め込まれ、身体が繋がっていく瞬間が、エデンはたまらなく好きだ。もう自分達以外、何も見えなくなってしまうくらいに。

「ぅ、ぁあ…っ♡ヨシュア…よ…ひゅあ♡ぁっ…なか…あつ…♡」

「…、っはぁ……キツ…」

「あんっ、あっ、ぁっふ…♡…よ…しゅあ…そこっ…そこ、もっと…っ、して…♡」

ヨシュアを誘ういやらしい言葉も、こんなにも簡単に出てくる。エデンの頭は麻薬に犯されたかのようにびりびりと痺れ、何も考えることが出来ない。ただひたすら本能のままに、与えられる快感を追いかけ続けた。
ヨシュアが身体を密着させてくれば、更に奥まった箇所にそれが行き届いて、息が詰まりそうになる。ヨシュアは前にまわした腕でエデンの身体を力強く抱き寄せ、そのまま体中を撫で回した。赤く尖った乳首を親指と中指で摘み、人差し指で先端部をくりくりとこねられれば、今にもトんでしまいそうな程の快感が襲ってくる。
それを知ってか知らずか、ヨシュアは執拗にそこを攻め立て続けた。その間も、何度も何度もこれでもかという程に激しく貫かれる。

「いぁっ…だめ…♡奥、あたっ…っぅ♡ひぁっ、あっ、あ、やぁっ♡」

「…嫌?…嘘つくなよ。こんなにぎゅうぎゅう締め付けて、腰揺らしてるくせに…」

「ひゃぅっ♡んっ、っふ…ぅ…ぅあ…♡ぁ、あんっ♡」

「おまえは…本当、やらしいなエデン。ここがどこだかわかってるのか?それとも…」

後ろからエデンの耳を甘噛みし、そのまま耳元で息を吹きかけながらヨシュアが囁く。そのねちねちとした意地悪げな声は、どこか甘さすら含んでいて、歓喜にぞくぞくと鳥肌が立つのを止められない。ヨシュアのこの声は、こんな時でもエデンの脳内を刺激し、性感を高める。いや、こんな時だからこそ、余計に。

「…こんな場所だから、興奮してるのか?」

耳元で低く囁かれるその声と、耳を噛む歯、乳首をかり、と引っ掻く爪、そして腹の奥深くを抉る肉棒に、エデンの性感は一気に高まり、弾けた。
これ以上ないという程の快感が押し寄せて、頭が真っ白になる。軽く達し、腰が抜けかけているエデンの体を支えながら、ヨシュアは片手でエデンの尻を強く叩いた。ぱちん、と小気味良い音が鳴り響く。その衝撃で、ヨシュアを飲み込む箇所がきゅっと締まる。やわやわと尻を撫でられ、ぱちんと叩かれるその一連の動作をひたすら繰り返された。エデンが中を締め付ける度に、ヨシュアのものがどんどん成長していく。

「あんっ、あっ、ふぁ…♡…あっ…ぁ…?♡よ、ひゅあ…?」

激しく打ち付けられていた腰の動きが何故だか段々と弱まっていき、最後にはついにぴたりと止まってしまった。
あんなにも猛烈に自身を襲っていた快楽が一気になくなり、そのもどかしさに、無意識にも腰が揺れる。何事かと振り返るエデンに軽いキスを落としたヨシュアは、にやりと意地悪げに笑った。

「エデン。おまえが自分から腰振って動いてみてくれ」

「っ…!い、いま…、むりっ…ちから、入らな…♡」

「そうか、じゃあここでやめるのか?」

「んぁ…や、やあ…だめ…っ♡」

そう言って、半分引き抜かれた肉棒を内で締め付け、同時に後ろにまわした左手で直に握り込み、それを制止させた。
もうすっかり快楽の虜になったエデンは、にやりと妖艶に笑うヨシュアのその表情にすら感じてしまって、体中がぞくぞくと甘く痺れるのを止められない。そんなエデンを、ヨシュアは更にいやらしい目つきで見つめてきて、視線だけでなぶる。

もうヨシュアは動いてくれる気配を見せない。繋がった箇所からじわじわと伝わる熱が、エデンの感覚をどんどんと麻痺させていく。こんな中途半端なところじゃなくて、もっと奥まで欲しい。もっともっと奥に入れて、自分の気持ちいいところを突いて、擦って、なぶって欲しい。
…そう考えたらもう我慢の限界で、エデンは握り込んだヨシュアのそれをゆっくりと中へ埋め込ませた。
最奥まで入ると手を離し、目の前の用具が並んだラックにしがみついて、深く息を吐く。そしてヨシュアがエデンの腰を撫で上げたのを合図に、少しずつ腰を揺さぶり始めた。ゆったりとした動作で腰を前に突き出し、それを半分引き抜くと、再び腰を戻して奥まで挿入させる。たまに腰をぐるりと回してみると、内壁を抉られるような感触がたまらなく心地良い。繋がった箇所から、ぬちゃぬちゃと粘着質な音が洩れる。

「ふぁっ…あふ…♡…んっんっ…あぅ…♡」

「ん…、はぁ…エデン…」

「あんっ、ぁ…っ…♡ぁ、う…おっきく、なって……んん…あつ…♡」

ヨシュアのそれが内で膨らむ度に、エデンのより深いところを抉られて、たまらなくなる。自分のしていることでヨシュアも気持ち良くなってくれているのだと考えたら、それはもう嬉しくて嬉しくて、エデンは夢中で腰を振り続けた。中で先走りの液が溢れる度に嬉しくなる。もっともっと、自分で良くなって欲しかった。
ヨシュアはそんなエデンを見て、淫乱、と囁く。そして流れるような動作で、うなじや首筋、背中に次々とキスを落としていった。きつく吸われると、びくびくと身体が震える。

「エデン、可愛いな…」

「…っは…ぁ、んっ…♡きもち……よしゅあっ……♡」

「ほら、おまえのここに、俺のが出たり入ったりしてる。もうぐっちゃぐちゃだな」

「そ、ゆ…こと、言うなっ…ぁ♡やっ、やぁっ…うあ…♡♡」

エデンが腰を引いたところを見計らい、ぐじゅっ、と一突きされるだけで一気に上り詰めそうになる。ヨシュアから与えられる快楽は、自分で生み出す快楽の何倍もの心地良さを持っている。もう一度この快楽を、と思うのだが、ヨシュアはそれ一度だけでまた腰の動きを止めてしまった。
しまいには、どうかしたのか、なんて白々しい台詞まで吐いてくる。しかし悔しいことに、こんな風に意地悪なことを言いながらくすくすと笑うヨシュアのこの顔が、エデンは大好きでたまらないのだ。これのせいで毎回毎回胸が高鳴ってしまうだなんて、決して本人には言ってやらないけれど。こんなヨシュアに、どうしてだか抗えない自分がいる。

「よっ、よ…ひゅあっ…、おねが…動いて…ぇ…♡我慢できな…♡」

もうほとんど力の入らない腰をなんとか動かして同時に内部を締め付けたり緩めたりしながら必死にヨシュアを誘う。こんな自分、恥ずかしくて恥ずかしくてたまらないのに、それでもエデンはヨシュアを欲していた。
ヨシュアはしばらくそんなエデンの醜態をまじまじと眺めて、やがて満足したのか、舌を絡めた激しいディープキスを仕掛けながら腰を両手で支えてくる。そして長い口付けを終え、唇を離すと、激しく腰を打ち付け始めた。

「んやっ♡あ、あっ♡ぁぅ、ふゃ、ぁあっ♡♡」

エデンの一番悦ぶ箇所を知っているヨシュアは、そこばかりを的確に攻め立ててくる。
前立腺を熱くて硬いそれで何度も何度も擦られて甘ったるい喘ぎ声も、ぐじゅぐじゅと液が絡む音も、止まらない。強く揺さぶられてガタガタと震える不安定な身体を、前のラックにしがみつくことで何とか支えきる。
その際に、反り返ったエデンの自身が、ラックのフロント部分に擦れた。ステンレス製の冷たくて固いそれが、熱く猛った自身に程良い刺激を与えてくる。脳内が完全に麻痺してしまったエデンは、ただその心地良さだけを追い掛けて、夢中で腰をそこに擦り付けた。
そんなエデンの様子に気付いたのか、ヨシュアはより一層体を密着させると前に腕をまわし、エデンのへその下辺りに爪を立て、触れるか触れないかくらいの弱い力でそこを擽り始める。

「前も物足りなくなったのか?本当に欲張りだな」

「あ、ぁんっ♡ら、らめ…そんな…くすぐっ、たらぁ…♡♡」

「何がダメなんだ?」

「っ…う…いっちゃ…イッちゃ、ぅからぁ…っ♡♡だめっ…だめえ…!♡♡」

「いいよ、今日は。好きなだけイッても」

「はぁ、ん…やぁ……♡よしゅあ…よひゅあ…♡も、一緒…、…イこ…?」

エデンの中で、ヨシュアのそれが更に一回り大きくなったのがわかった。エデンの誘い文句にすっかり煽られてしまったらしく、ヨシュアは息苦しそうな吐息をひとつだけ漏らす。それが首筋にかかってくすぐったい。
一度腰を止めて一息つくと、ヨシュアはエデンの体を抱え直して、今までの何倍もの速さで中を貫いた。焦らしたり、良いところだけを擦ったり、なんてことは一切考えないで、互いに絶頂へ向かう為だけにひたすら激しく繰り返される抜き挿し。もう頭では何も考えられない。ただわかるのは、内で暴れまわるヨシュアのそれが熱くて熱くてたまらないのと、ヨシュアから与えられる快楽が気持ち良くて気持ち良くてたまらないということだけだ。

「っひ、よ…ひゅあ…っ♡…きもちぃ…きもちぃい…♡♡ひぁ、ぁっ!♡ん…よひゅあ…♡」

「はぁ…っ…エデン…っ…、………好きだ…エデン…」

普段呼ばれ慣れている筈の自分の名前に、こんなにも破壊力があるだなんて、誰が想像するだろうか。ヨシュアの口からその言葉が出てくるだけで、心臓の奥の方が甘く疼く。
ああ、こんなにもヨシュアが好き。
ヨシュアはエデンのことを好きだと言うけれど、きっとそれの何倍、何十倍も、自分はヨシュアのことが好きだと思う。このままずっと、二人で交わり合っていたいくらいに。もうずっとずっと絡み合って、混ざり合って、溶け合って、ずっとずっと離れたくない。

「好きだ…エデン…」

「よ、しゅぁっ…よしゅあっ…ぼく…っ、…ぼくも、すき…♡好き…好きぃっ…♡」

「っ…エデン…もっと、……もっと呼んでくれ…」

「ふぁ…、よしゅあっ…あぅっ♡ぁ…よひゅあ、好きっ…好き……♡」

「…ッ!」

後ろからぎゅっと力強く抱き締められて、ヨシュアの温もりが一層近くに感じられる。ヨシュアがエデンの肩口に顔を埋めると、茶色の髪が頬に当たった。その感触とくすぐったさがひどく心地良い。鼻先を寄せると、エデンの大好きな香りがじわじわと伝わってきて、それがまた心を疼かせる。心臓がきゅんと締め付けられて、今にも死んじゃいそう。苦しくて、苦しくて、でもそれが甘くて、愛しい。

「ぁ、ぅあっ♡いくっ、…いく…♡ぁっ…いっ、ちゃうっ…♡ぁっ、あっ、んぁっ♡」

「エデン…、俺、も、っ…!」

「よひゅあっ…♡い、一緒、にっ…ふゃぁっ♡あっ、いきた、…あ、ぁん♡」

「…イ…くっ…!ッあ…!」

「ひゃっ、ひゃあっぁん!♡♡あ、っ…!♡あっ、あっ、イっ…ぁ…!♡♡あ​​──…ッッ♡♡」

どぷ、と、溶けるように熱いヨシュアの精液が勢い良く内に流し込まれる。その何とも言えない感触に頭がびりびりと痺れて、追うようにしてエデンも白濁を吐き出した。ヨシュアは荒く息を吐きながらそっと前に手を伸ばし、快楽の余韻でビクビクと震えているエデンの性器を優しく握り込む。そのままゆっくりゆっくりと上下に扱かれて、再び少量の精液が先端から零れ落ちた。ヨシュアはそれを愛しげに眺めながらもう一度エデンを抱き締め、軽く腰を突き上げる。

「ひゃっ…あ……っん…、よしゅ…ぁ♡」

「は…ぁ、…」

それから互いに動くことができず、ただ二人分の荒い呼吸だけが、音となって耳に届く。しばらくして、ようやくヨシュアのそれが引き抜かれた。時間差で内部から精液が溢れ出て、腿を伝っていくのを感じる。床を見てみると、白い液体やら愛液やらがびちゃびちゃと散らばっており、それが妙に羞恥を煽った。
段々と正常に戻ってきた頭で、そんなことをぼんやり考えていると、ヨシュアに優しいキスを仕掛けられる。力の入らない腰をどうにか動かして体を反転させ、ヨシュアの首に腕を回してその口付けを受けた。

「んっ、ん…ふ…ふぁ…♡」

「……エデン…」

「ん…はぁ……よひゅあ…、…きもちかった…」

「…ああ」

まだ足が震えている。腰を下ろしたいのだが、いかんせん下が倉庫の汚い床なので、思うようにならない。それにエデンが迷っていると、何を思ったか、ヨシュアはエデンを軽く抱え上げ、そしてそのまま床に座り込んでしまった。
エデンはヨシュアの腰の上に乗ったような体制で確かに汚れはしないものの、ヨシュアの服が汚くなってしまう。慌てて立ち上がろうとすれば、ヨシュアはエデンの腰を引き寄せてそれを制した。

「よ、しゅあっ…」

「いいんだ、どうせもうべたべただ」

そう言われて下腹部を見てみると、身に着けたまま行為に及んでいた為、ヨシュアのズボンや下着は愛液でまみれ、ぐちゃぐちゃになっていた。
全て脱げとあれほど言ったのに、こいつはまた…!とエデンが一気に青ざめるのを余所に、ヨシュアはひどく涼しげな顔をしている。

「そんなことより、ほら」

「あっ!や、も…なに…っ」

「後ろ出さないと、腹痛くなるだろ」

そう言ってヨシュアはエデンの秘部に指を差し入れ、中をぐりぐりとかき回し、精液を掻き出す。エデンのそこはまだ熱く熱を帯びており、柔らかいままで、ヨシュアの指を難なく受け入れた。情事後の単なる処理だとわかってはいるものの、そこに指を入れられるという行為はやはり恥ずかしくて、エデンはヨシュアにしがみついてぎゅっと目を閉じる。
初めは精液を掻き出すという目的の為だけに動いていた指が、次第にその動きを変え、いやらしく内壁を擦り上げ始める。まさかとも思ったが、ついに前立腺をつつかれ、急激に押し寄せる快楽の波にエデンの身体がびくりと跳ねた。ヨシュアを見上げてみれば、そこにはひどく楽しげな表情。

「…おまえの中、まだあったかいな」

「やっ、ばか、ぁ…♡なにしてっ…!」

「動くなよ、まだ残ってるから」

「う、そつけっ…あんっ、♡」

「…ふ、どうした?可愛い声出して」

「お前がっ…変なふうに、さわっ…からぁ…!やっ、やぁあ…♡」

「精液出してあげてるだけなのに、感じてるのか?……やーらしい。」

「〜〜ッ!!」



「エデン」

「……」

「エデーン」

「…………」

後ろの方で、殴られた右頬を押さえながらも呑気な声色でエデンの名を呼ぶヨシュアを、エデンは徹底的にシカトして、着替えの手を進める。

…ああもうまたこんなにキスマーク付けまくって。しかもこんなところにまで付けられたんじゃ、どうしたって隠しきれない。ベルトとかも見当たらないんだけど、あいつどこに吹っ飛ばした?

「……エデン」

「っひ、!」

後ろからするりと首を撫で、耳元にふっと息を吹きかけながら名前を呼ばれる。ぞわぞわとした変な感覚が体中に染み渡って、思わず鳥肌が立った。
自分がこんな風になってしまうのをわかっていながらこれをするのだから、本当にたちの悪い奴である。
しかし、いい加減にしろ、と言いかけたその言葉は、振り返ったその先にいたヨシュアに見事にかき消されてしまった。

「ん?」

「……ぅ…」

だって、こんなにも優しく微笑んだりするから。
卑怯だ。ずるい。ずるいずるいずるい。
そんな顔をされたら何もかも許してやってしまいたくなる。滅多に見せない、エデンにしか見せない、優しい表情。甘ったるい空気。そして自分はますますこいつに溺れて、ますますこいつが好きになってしまうんだ。

「……ヨシュア」

「ん…?」

「………エデンって、もう一回呼んでくれたら、許して、あげる」

正面からぎゅうと抱き締めてくるヨシュアの暖かい腕から、逃げることなんかできない。大好きなその香りが漂う胸元に額を擦りつけて、背中に腕をまわし、シャツをこれでもかってくらい強く握り締めてやった。そして耳元で囁かれる、甘い甘いヨシュアの声。こんな時にだけ聞くことのできるこの声は、否が応でもエデンの身体を熱くさせる。

遠くの方で、時間を告げる鐘の音が鳴り響く。それでもエデン達は抱き合ったまま、触れ合った唇を、絡まった舌を解くことができない。何度啄んだって足りない。何度絡めても、交わっても。何だかんだ言ったって、自分はヨシュアとこうしている時間が何よりも幸せだ。

「…鳴ったな、昼の鐘」

「……いいよ、別に」

この幸せな時間を、もっともっと互いで感じ合いたい。飽きて嫌になるくらい、どろどろに溶け合って、交じり合って。
だから、重ねた肌で、ずっとずっと感じ合っていよう。