今日はアルカディアがよく手伝ったおかげか、珍しくクラウディオの仕事が夕方に終わり、早い時間から二人で過ごせることになった。クラウディオの作った夕食に舌鼓を打ったのは数十分前のことで今は食後酒片手に適当につけたバラエティー番組を観ている。今回はこの春行きたい場所特集と題し、海沿いにできた新しいショッピングモールを紹介していた。
『この春流行間違いなしの、こちら!』
新しくできた大きなショッピングモールは海の近くにあり、雰囲気の良いカフェや様々なファッションブランドなどが入っているようだった。
へぇ、とクラウディオが短く洩らすと食器洗いを済ませたアルカディアがキッチンから新しい酒を二缶持ってソファーに戻ってきた。
「ありがとう」
隣に座ったアルカディアから新しい缶を受け取る。酔わなくなったために酒をよく飲むようになったアルカディアが缶を開ける様子をクラウディオは静かに眺めていた。
「ん、?」
何か用があるのか、とききたげに首を傾げたアルカディアになんでもない、と微笑んでクラウディオはテレビに視線を戻した。
「新しいショッピングモール、できるの」
「みたいだな」
『___続いては、CMのあとで!』
とMCのコールに合わせてCMが流れた。クラウディオはちょうど一缶目を飲み終えたところだった。
「アルカディア、」
クラウディオはアルカディアの手を引き逆の手で自分の広げた足の間を叩く。アルカディアは示されるようにその足の間に座ると、クラウディオは納得がいったように息を吐いてアルカディアの肩を自分の体に寄り掛からせた。
そうこうしてる間にCMは開け、ショッピングモールに併設されたカフェの紹介に入ろうとしている。
『___こちらのカフェの名物といえば___』
動物型のクッキーが乗っているらしく、写真映えもして可愛らしい上にあまくておいしいパンケーキはすでに繁華街に構える系列店で評判を呼んでおり、社内でもよく噂を聞く場所だった。
「…おいしそう」
「今度行ってみるか?」
「…うん」
アルカディアは猫の形をしたクッキーとたくさんの苺がのったパンケーキをじっと見つめている。アルカディアの背がクラウディオの体を離れそうになったとき、大きな手がアルカディアの腰をなぞり、上に登っていく。その手は胸で止まり、くるくると円を描くように服越しに乳輪をなぞり、指が中心を掠めた。
「ん、♡」
突然のこそばゆさに似た気持ち良さに脱力したアルカディアの体が自身の体に再び沈むと、クラウディオは納得したように中心の頂点を指でなぞった。
テレビは映像が変わりショッピングモールからスタジオになっていた。出演者たちはにこやかに感想を伝えてまたショッピングモールへと映像は戻る。
クラウディオはアルカディアの胸を掌で何度か撫でてから、人差し指と中指で乳頭を引っ掻くように撫でていく。
「んッ♡ん"〜〜〜っ♡♡く、ら♡でぃおっ、♡♡」
「ん〜?」
これも美味しそうだな、と洩らすクラウディオの視線の先にはインサートされたホイップとフルーツののったパンケーキを写すテレビ。アルカディアそっちのけでテレビを見るクラウディオの手つきは親指と中指で乳輪の端をひいて、ぷっくり浮き出た乳頭を人差し指の頭でほじるように弄る厳ついものに変わっていた。服が擦れ、尋常じゃない快感にアルカディアの腰が揺れる。
「んっ〜〜〜っっ♡♡ん♡♡ぁう♡ゔぅ、♡ッ♡くらでぃお、っ♡♡」
「ん?どうした?」
アルカディアにはもはやテレビを見る余裕はなくなっている。一方クラウディオはパンケーキに舌鼓を打ち終わった一行がショッピングモールの次なるカフェに向かおうとしているのを呑気に見ていた。が、しかし手つきは一向に変わらずアルカディアの乳首を執拗に弄っている。アルカディアは耐えかね乳首を弄るその指に自分の指を絡めた。
『続いてはこちらのフルーツソーダのお店です!』
半切りの苺、乱切りされたマンゴーにリンゴなどが浮かぶソーダ。クラウディオはアルカディアの方など一切見ることなく、画面の中を見つめている。下腹がずくんと寂しさに震えた。一方絡められた指はそのままに、絡められていない方の手は下半身におりてアルカディアの睾丸を叩く。
「あ"ぁう♡ん"♡んぅ♡♡、んっ♡♡ぅッ♡♡」
「ほら見てみろアルカディア」
すきそうだな?
アルカディアがいつの間にか閉じていた目を開くと、泡に光があたりキラキラしたフルーツのたくさんのったソーダが映っていた。おいしそうだと一瞬気を取られた隙に睾丸を叩いていたクラウディオの手がアルカディアのズボンのチャックを開き、亀頭をなぞり穿る。
「あ"っん♡♡ん"ぅ〜♡ん、っ♡っ♡ッッ〜〜〜♡♡」
「ほらちゃんと見ろ。すきだろ?」
「ん"っ♡ん♡…っき、っ♡す、きっ♡♡」
「そうだなぁ」
今度はアルカディアの空いている方の手を彼の胸元に持っていき、自分でやってみろ、と無言の圧をかけた。おずおずクラウディオと同じ様に乳頭を穿る。
「ん"っぅ♡あぅ♡ぅ♡んっ♡ん"〜〜〜〜ッッ♡♡」
「ああ、好きだな」
びくん、と大きく体がのけ反りアルカディアは出さずに果てる。自らを弄る自分の手はイッた衝撃で動きを止めたが、亀頭と乳首を弄るクラウディオの手は止まらない。
「やッ♡やら♡っ♡ん♡くら、♡あ、ッ…くらでぃお♡♡」
アルカディアは背後から自分を抱き抱えるように座るクラウディオの頬を抑え顔を寄せさせて、必死にこちらを向くように唇を当てる。しかしクラウディオはまだテレビを見ている。
キスがしたい。こっちを見てほしい。
「ん?いつにも増して甘えん坊だな、今日のお前は」
番組はCMに入っていたらしくクラウディオは頬に当てられていたアルカディアの唇を自分の唇にあてた。乳首を弄っていた手にはいつのまにかローションが握られ、ズボンやパンツは剥ぎ取られその辺りに放られた。
クラウディオはぱきっ、とローションの蓋をあけ後孔と自分の掌に伸ばす。再び唇が重なりアルカディアの足がクラウディオの足の上に掛けられるように重なると、彼の長い中指が後孔にゆっくりと挿入される。挿入されていない方の手は竿を数回扱き、亀頭を撫でた。
「ん"〜〜っ♡んっ♡ッ、ッぁ、う、♡♡」
「今日はどうしたんだ?」
「は、ぅっ♡ん♡ッぁ♡くらっ♡くらぃお、がッ♡♡ゔぅ〜ッッ♡♡♡」
「可愛い」
テレビはCMが開けたようで、スタジオの映像に戻っていた。クラウディオの指がアルカディアのナカのしこりをトントン、と叩く。
「ぅ"ッ♡♡ん♡ッ♡ぁ♡…は♡ッッ♡ん"♡♡」
『今回は新しくできたショッピングモールにお邪魔しました〜!』
『いや〜楽しかったですね!ぜひこの春行ってみてはいかがでしょうか』
番組はいよいよ終盤らしくゲストの番宣の途中だ。アルカディアはもうそれどころではなかった。抜かれたクラウディオの指が薬指を足して入ってくる。一度深くまで挿され入口付近をなぞると次は半ばのしこりをぐっと押された。
「ん"ッ〜〜〜〜っ♡♡」
『ぜひみてください!』
『はい!ありがとう〜ではまた来週〜!』
再び大きくアルカディアの体がのけ反り出さずに果てた。挿され続ける二本の指は抜き挿しを繰り返しながら的確にしこりを摩る。番組は既に来週のダイジェストに移っていた。
クラウディオはようやくアルカディアの顔を覗き込む。ばちりとあったその目は先程酒の缶を渡したときの目とは違う、まさに獲物を目の前にした捕食者のギラついたそれ。アルカディアをみてその目つきを隠そうともしないクラウディオは続ける。
「今日は手伝いがんばったな。お前のおかげで仕事も早く終わった。ご褒美でもやろうと思うが、どうだ?がんばれるか?」
ほしい?とクラウディオはアルカディアに問いかける。アルカディアは唾を飲んで言葉を追った。答えはもう決まっている。
「……ほし、い、…」
「ふふ、そうか。ベッドがいい?それともここ?ベッドなら汚してもいい」
どうする?と耳元で囁き後孔から指を抜いて亀頭を弄っていた手を止め、アルカディアの細い身体を抱き寄せたクラウディオに、ベッドがいい、と彼だけに聞こえる声で呟く。
クラウディオは自分の足の上に掛かるアルカディアの足を床に下ろさせて自らも立ちあがった。
「ローション持ってきてくれるか」
「うん、……くらでぃお…」
「ん?手繋いで行くか?」
クラウディオはそういうとアルカディアの指に自分の指を絡めて握る。アルカディアがローションを手にするのをみてクラウディオは手を引いて歩き出した。狭くはないこの家でダイニングから寝室へ繋がる廊下を進む。ドアを開けて寝室に入ると男二人並んで寝ても少し余るぐらいの大きさの、シックなデザインのベッドが鎮座している。ベッドの横のヘッドライトだけをつけ、クラウディオはアルカディアをベッドに座らせた。
「放って悪かったな」
「今日のくらでぃおはいじわる…」
「いじわるか、そうか、そうだな。意地悪だ」
クラウディオは隣に座ってぽつぽつ話すアルカディアの顔を見つめる。その間もずっと手は繋がれたまま、クラウディオの膝の上にある。
「だから…おれも、今日はあまえる…」
「ああ、そうだな。甘えんぼさん、ご褒美にしようか」
クラウディオは繋がった手をぐっと寄せて唇を重ねる。重なった唇の間からぺろっと唇を舐められ、招かれるようにアルカディアは少しだけ口をひらいた。ひらいた隙間から舌を潜り込ませて絡ませる。まだまだ不慣れなアルカディアの息が細切れになるのを見越してそれでもゆっくり絡ませ、親指でアルカディアの頬を撫でる。
「脱がせてくれる?」
一旦離された震える手でアルカディアはスラックスのベルトを外しパンツごと膝の辺りまで下ろす。勃ち上がるモノを眼前に、アルカディアは残りを下ろすことより先に怒張するそれをぱくりと口に咥えた。アルカディアの小さな口では全て入りきらず半分以上残っているそれが余計にクラウディオの心を滾らせる。
「もうほしかったのか?ちゃんとあげるよ」
クラウディオは興奮に似た焦りを無理やり落ち着かせアルカディアの服を脱がし、自分のシャツも脱ぎ捨てる。アルカディアはズボンだけを膝下から抜き取って放った。
「…ほしい、…くらでぃお、」
まっすぐにアルカディアはクラウディオの目を見つめる。どうしてもこの切れ長の妖しい目には敵わないな、と思った。
「ローション、私の手と後ろに出してくれるか」
アルカディアは言われた通りクラウディオの掌と自身の後孔の辺りにローションを少しだけ出して、蓋を閉めヘッドボードの上に置いた。
「いい子。だいぶやらしい絵だったが」
「んん、くらでぃおが言ったくせに…」
「はは、わかってるよ。ほら集中しろ」
すこしだけ的を外れたローションを後孔に塗り広げ中指と薬指をゆっくり抜き挿しする。ぐるりと馴染ませて今度はより奥を解す。
ほら、ゴムとって、とクラウディオは"ご褒美"をチラつかせる。アルカディアは引き出しからゴムを取ると袋を破いてクラウディオのモノに嵌めた。
「前は何回も失敗していたのに今は一回でできるようになったな」
「…くらでぃおが、教えてくれたから、」
「ふふ、可愛い」
入れた指をもう一度ぐるりと回してから抜いてゴム付きのモノに馴染ませた。また手を絡ませて繋ぎ、頭の横に沈ませぐっと中に挿入する。アルカディアの腰がびくんと揺れて目線がすこし遠くなる。
「ん〜〜っ♡♡♡ん"ッッ♡ぅッ♡♡」
「甘イキした?まだもう少しあるぞ」
七分ほど入ったところで再度ナカに馴染ませるように回してゆっくり入口付近まで引いては、再びゆっくり奥まで少しずつ捻じ込むのを繰り返す。アルカディアは腹の奥が震えるのを感じた。太くしかも人より長いであろうクラウディオのそれは挿入するだけで息苦しさを覚えるほど快感に触れる。クラウディオはアルカディアの震える腹をなぞった。
「ぅッ♡んッ♡ん"っ、♡ぅゔ♡♡」
「…は、もう少し」
肋骨までをなぞり上げられた手をアルカディアは胸の主張までたぐり寄せた。ぷっくり姿を現したそれを無言のおねだり通りになぞり優しく撫でる。空いたもう片方をぺろりと舌の先で舐め上げて、ぱくりと口に含んで吸うようにしてやるとアルカディアから洩れる嬌声は大きくなる。
「は…ぁぅ♡♡ぅ"っ♡ふぁぅ♡ッ♡ッ♡っき、っ♡♡す、き……ッ♡♡♡」
「すき?ああ、私もだよ」
キスしようか、と胸から首筋まで唇でなぞり上げ、所在なさげにしていた片方の手も同じように絡ませてシーツに押しつける。触れ合う唇の面積が広くなって今度はアルカディアの舌が割り入ってくる。不器用にも絡ませようとする姿はあまりにもいじらしくてかわいい。
ピストンはゆっくり馴染ませるようなものからだんだん奥を的確に狙っていくものに変わる。アルカディアの腰が震えるたび肉壁がきゅっと締まった。どうしようもない快感に首をよじってはクラウディオの唇が後を追って離れない、離れようとしない。ぐぽっとハマる感覚がしてアルカディアが仰反ってびくびく中が震えた。腰が震え腹の奥に甘く響く。
「ふ、イった?私がイくまでがんばれよ」
アルカディアは力無く頷いて腹の奥を力んでゴム越しのクラウディオのモノを意識して締めつけた。きもちよくて何回もイってしまったアルカディアの、クラウディオにもこの体できもちよくなってほしい、彼なりの愛情表現。慈愛を浮かべていた目が喉の奥から吐いた息を境にギラついた目に変わる。ときたま直腸の窪みに引っ掛けて揺さぶったり直腸の壁を突き、前立腺をカリ首でひっかけるようにする。
「う♡♡んっ♡ん"ぅ♡あぅ♡ぅ♡んッ♡♡」
「きもちいいなあ」
「っう♡♡あッ♡あ、ぅ♡き、もちいっ♡きも…ちい、♡♡あ、ッ♡くらっ、ぃお♡くらぃお、ッ♡んっ♡ッ…だめ…♡」
「駄目?」
「あぅ、♡う♡ッ♡ら、らめ、♡らめ、ッ♡うッ♡♡♡♡あぅッ〜〜〜〜ッッ♡♡♡♡」
くっとクラウディオの表情がゆがみ、どつんと最奥を突くとアルカディアの腰がまた弛みガクガク震える。クラウディオは触れるだけのキスをして微笑んだ。
「上手にイけたな」
「ん♡あ、…ふ…♡くらでぃお…♡」
「ああ、いい子。可愛い」
少しだけゆっくりしようか、とクラウディオはずるりとモノを引き抜いてゴムの口を縛りゴミ箱に放り投げて隣に寝転ぶ。二人をヘッドライトのオレンジだけが、ほのかに灯していた。