I became a cat





背中から抱きしめる様にして抱えた子の、無防備に晒された首筋に唇を寄せた。
ちゅ、と態とらしく音を立てて、色白なうなじに赤を散らす。
アルカディア?と囁く様にして名前を呼べば、赤色と肩越しにかち合った。

「手、離せ」

「んぅぅ……、」

両手で頭を抱える様な格好のまま泣きそうな顔でぐずる子の頬をくすぐって言う。

「とくに生活に支障はなさそうだな」

「ないけど…恥ずかしい…」

アルカディアの指の間から、赤色のそれが飛び出した。
髪と同じ色をしたふわふわの真っ赤な猫耳は、興奮した様にピンと立って、アルカディアの呼吸に合わせて時たま震える。
尾骶骨から生えたお揃いの真っ赤なふさふさ尻尾を揺らしながら、猫は好きだけどぉ…と嘆く姿がおかしくて、クラウディオは肩を震わせて笑った。

「……笑わないで」

「悪い悪い、そう怒るな。可愛いと思うぞ?」

「ん゛ん〜…、…っ…ん、ぁ、…」

唸るアルカディアをあやす様に唇を塞いで数度啄む。
それから上唇を軽く舐めて突けば、恐る恐ると小さく口が開かれて、咥内で赤い舌がピクリと震えるのが見えた。

「ぁ、くらでぃお…ん、ぁ…ぅ…、ふぁ…っ…」

反射的に逃げようとする舌先を捕まえて、根元から先まで辿って絡めとる。
時折漏れ出すくぐもった嬌声と濡れた音に、徐々に目の前の子の呼吸が上がっていく。
そろそろ限界かと、随分と力の抜けてしまった舌を吸う様にしながら、後頭部に添えた手を小さく震える猫耳へとやった。

「ぁ、んうっ…、…ひ…ぁ、!…ゃ、やめ…くらでぃお、…みみやだあ…」

付け根を撫でる様にして触れる度に、腕の中の子は悶えて身体を震わせる。
もうやめて、と縋る子の耳はヘタリと後ろへ倒れていてその仕草にどうしようもなく笑いが込み上げた。

「はは、本物みたいだな」

「ぁっ…、!…だから、ほんもの、なんだ…ってば…ひぁ…ん…」

はいはい、と相槌を打ちながら何も纏わない内腿を撫でる。
尻尾のせいでズボンが履けないと顔を顰めていた子は、それでも往生際が悪かった。
尾骶骨から生えるそれを無理やり下着に押し込んだせいで、変に出来てしまった隙間。
その隙間に指を引っ掛ける様にして下着を引きずり下ろす。
まって、と伸びてきた手を絡め取って後孔に指を這わせれば、上ずった声が漏れ出した。

「んあっ、!…く、くらでぃお、んぅ…っ、そんな、いきなりぃ……ひぅ…」

「そりゃあな」

四つん這いになった子の、ひくつく縁を指先でなぞり中へと差し込む。
熱のこもった中を押し広げる様にしてかき混ぜながら、快感に震える子に笑った。

「恋人に猫耳なんて生えたら興奮するだろう」

「ぁ、!…んぅ、ひ…ぁ、あっ…そこ、…そこ、やらぁっ…♡」

「好きの間違いか?」

ふっくらと膨らんで存在を主張し始めたシコリを指の腹で押し潰す。
途端に中が収縮して、人差し指と中指を食むように締め付けた。

「…ひっ…!ぁ、うぅ…っ、う…すき、……すき、だからぁ…っ!」

こくこくと何度も頷いて素直に喘ぐ子に気を良くしながら、中の指を折り曲げる。
そのまま両指で挟み込む様にして、膨らんだシコリを揺すれば、甲高い嬌声が上がって背中が大きくしなるのが見えた。

「ひぅっ、…ぁ、ぁ、…うぅ…」

シーツに白濁を吐き出した身体から、ゆるゆると力が抜けていく。
かくん、と腕を折って倒れ込んだせいで、腰を突き出す様な姿勢になった子に眉を顰めた。

「こら、まだへばるな」

「ぁ、うっ…、く、らでぃお…まって…ひぁ…っ、」

イった余韻で未だに震えている子の中から指を引き抜けば透明な糸が伸びて、ぷつりと途切れた。
些細な刺激ですらカクカクと揺れる腰。
その中央から生えた尻尾が甘える様にクラウディオの腕に絡んだ。

「…なあ、アルカディア」

「…んぇ…?ん、ぁ…なに……っ、ひぅっ!」

ゆらゆらと揺れる尻尾の先を指の腹で擦り合わせる様に弄る。
途端にやだ、さわらないで、と首を振って善がる姿に、クラウディオは満足気に笑った。

「やっぱりこっちも感覚あるんだな」

「ぁ、やぁっ…ひ、…ぁ…やら、っ…ぅ、びりびり…する…っ♡」

「…」

痙攣する様に何度も跳ねる腰と、その度に透明な液を溢れ出す後孔に魔が刺した。

「っ、ひぁあっ!?」

「はは、えらく震えたな」

後孔に突き入れた尻尾で中をさする様にしてかき混ぜる。
そうすれば面白い位に腰が跳ねて、さらに後孔は収縮して自身の尻尾を食んで離さない。

「ひっ、…♡…っ、や、やあっ…♡ぁ、うぅ…やら、くら、でぃお、やめて…っ♡」

慣れない快感の波に涙を流しながらシーツの上を這いずる子の腰を引き寄せて、あやす様に言う。

「大丈夫、大丈夫」

「ぁぅうっ…♡ゃ、やらぁ…ぅ、…ぁ、あ、ん♡…くらでぃお、ゃぁ…♡」

「いいぞ、イっても」

「ひっ、…うぁあっ♡♡」

尻尾の先で奥を抉る様にして突いた途端に果てた子の背中に唇を落とす。
絶頂した余韻でぴくんぴくんと痙攣する中から尻尾を引き抜けば、その些細な刺激にすら身体を震わせて甘い啼き声が上がった。

「…ぁ、ぅ…ひぁ…くら、でぃお…んぅ…」

快感でとろんと蕩けた瞳が振り返る。
震える手が後ろに回ってきて、解されたそこを見せつける様に左右に開いた。

「…も、…ぅ、…ぁ…いれて、…♡」

しっぽいや、くらでぃおのがいい、と甘えた声と共に眼前で小さく腰が揺らされる。
そのまま煽る様にはやく…とねだる子に、クラウディオは喉を鳴らして口角を上げた。

「…随分煽り上手な猫になったな、うちの子は」

「ひっ、〜〜にゃ、ぁぁあ゛っ!♡♡」

両腕を強く引き寄せて、割り入る様に中に自身を埋めれば、肉同士がぶつかるくぐもった音と共に一際大きな嬌声が部屋に響いた。

「ふは、いい声」

「ぁ、あ…ひぅっ、…あ…あう♡…ぁ、んぅ…きもち…すき、くらでぃお、すき…♡」

揶揄う様な言葉にすら反応できず、自身の中を犯す剛直を懸命に締め付けて善がる子は、すっかり快感で蕩けていて。
熱に浮かされて喘ぐ子を見下ろしながら、何となく眼前でゆらゆらと揺れる尻尾の根元を握った。

「に゛ゃぁ、ぁ…ひぁぁっ、!♡♡」

甲高い鳴き声と共に、中の粘膜がぎゅうっと収縮した。
突然の強い締め付けをどうにか堪えて、それから自身の下で善がり狂う子に問い掛ける。

「そんなに気持ちいいんだ?」

「んぁっ、♡…ひぅ、きもち、…きもちぃ、くらぃお♡ぁぅ…あっ、しっぽ…すき…♡」

「素直に言えて偉いな。ほら、もう一回♡」

「ひにぁっ、!♡…くらぃお、ぁ、…っ♡すきぃ…♡ぁ、あぅぅっ、♡♡」

きもちいい、すき、と同じ言葉を繰り返して甘える子の腰はガクガクと揺れていて。
指でくすぐりながら、もっと突き上げろと囁けば健気に言う通りにしようとする子に堪らなくなって笑う。

「はは。本当に、猫みたいだ」

背中に覆いかぶさる様にしながらぴくぴくと震える猫耳をくすぐれば、自身の下でにゃあと小さな嬌声が漏れ出した。