…というか序盤も序盤である。
まだ服すら脱いでいない、軽く口付けを交わしただけだ。
今日誘って来たのはアルカディアの方だった。ごろごろすりすり甘えて擦り寄って来られては、さすがのクラウディオもあっさり誘いに乗ってしまう。
しかしいざベッドに入ればこのザマだ。
眠かったのだろうか。
先程までは元気に甘えて来ていたはずだが。
クラウディオと一緒だと眠くなる、なんて言っていたがこの状況で寝るのは如何なものか。
「…………」
アルカディアはすうすうと気持ち良さそうに眠っている。
そんな無防備な顔を見て、ため息が出た。
思わずポケットの中に入れっぱなしだった煙草を咥えて火をつける。普段ならば寝室で吸うことはしないのだが、今だけは許して欲しかった。
深く吸い込んで吐き出すと、白い煙がゆらりと揺れる。ベッド脇の棚から灰皿を取り出してとん、と灰を落とした。
視線を下げて呑気に寝こけるアルカディアの頬をぐに、と引っ張る。
さて、このおばかをどうしてくれようか。しばらく考えて、ふむ、と手を離す。
このまま放っておいてやろうかとも思ったが、それはそれで面白くない。
何よりここまで煽られたのだ。クラウディオの好きにさせて貰おうじゃないか。
アルカディアのズボンを下着ごと抜き去り、足を大きく開かせる。
煙草を咥えたまま手にローションを纏わせ、アルカディアの秘部に指を這わせる。つぷ、と中へ侵入させるときゅうっと絡みついてきた。
「んっ…」
小さく身じろぎしたが起きる気配はない。そのままくにゅくにゅと内壁を押し広げるように動かしながら奥へと進む。やがて一番感じる場所に辿り着き、くいっと曲げるとアルカディアが小さく喘いだ。
「あっ…ぁう…」
ぴくん、と反応はしたがそれだけだ。まだ起きる様子は見られない。
それならそれで好都合だとばかりに、ぐりぐりと強く刺激する。中がきゅうきゅうと収縮するのがわかった。
クラウディオの気が済むまで指だけでイカせてやろうと、前立腺を集中的に攻め立てる。
するとすぐに絶頂を迎えたのか、びくりと身体が大きく跳ねた。
それでも起きようとしないアルカディアに、少しだけ苛立ちを感じる。
しかしどうやら中でイッたようで、びくびくと体が震えたままだ。
「あ…ぅ…♥」
イッてる最中でもお構い無しにぐりっと強くしこりを潰せば、また甘い声を上げて腰を揺らし始めた。その様子が酷く淫猥でそそられる。
クラウディオの中指がしこりを的確に捉えて押し込み、小刻みにしごくような動きに変わる。同時に親指で会陰部をなぞり、時折きゅっと強めに押し込む。
「っ、ぁ、はぁ…っ♥は、ぁ、ん゛、ん゛ん、♥♥」
ようやく意識が覚醒してきたらしいアルカディアの声が大きくなる。しかしまだ目は覚めないようだ。
一度指を引き抜くと、人差し指も添えて二本挿入する。
そして再びしこりを擦り上げると、今度は大きく背を反らせて達した。
「ひぃっ!?♥あ゛っ、ぅ…っ?はぇ、な、にこれぇっ♥♥」
やっと起きたかとほくそ笑み、容赦なく責め続ける。
「ひっ、ゃ、まって…まってっ…くら、ぃお、や…やだぁっ♥」
目を白黒させながらも必死に快楽から逃れようとするアルカディアを押さえつけ、容赦なく責め立てた。
「ん、ぇ…っ?へ…ゃ゛、あ…?♥♥♥な、なに、なん、ぇ、?♥♥なん、れ゛ぇ…ッ!?♥♥♥ぃッ♥♥や、め゛ッ♥♥あッ♥♥」
訳も分からず困惑しているアルカディアを他所に、容赦なく三本目の指を突き入れる。
ばらばらと動かしたりかき混ぜたりする度に面白いくらいに反応してくれるものだから、つい楽しくなって何度も繰り返す。
「ひ、ひぃ゛ぅ♥♥…っは、ふ、ぅ、う゛♥ぁ、あ゛♥ゃめ、や゛、ぐりぐり…しな、で〜〜〜っ♥♥♥っは、…は♥また、い…ッ!?♥♥ぅ、う゛〜〜〜〜〜っ♥♥♥」
ぎゅうっとシーツを握りしめ、体を仰け反らせながら二度目の絶頂を迎える。
しかしそれでも指の動きを止めずにいると、アルカディアが泣きそうな顔で懇願してきた。
「ま、まっ…て…くら、ぃお♥ゃめ、…っ♥ぁ、あ゛!♥っうぁ゛、あ〜〜〜〜っ!!?♥♥」
ぐちゅぐちゅと激しく水音が響き、アルカディアは再び絶頂を迎えさせられる。寝起きの体にはあまりに激しい快楽に真っ赤な瞳から涙がこぼれ落ちた。
「はっ、はっ♥ふ、ぅ、……ふ、…っ…ひゅ…ッ♥♥は、ひゅ…ッ♥♥♥」
さすがに疲れたのか、肩で息をしながら呼吸を整えている。
だがそれも束の間、すぐに三本の指がしこりを抉りアルカディアは悲鳴を上げた。
「…ッは、…は…ぃぁ゛っ!?…あ、ぇ…な、ぇ…♥んん゛♥♥っひ、うぅ♥♥」
先程よりも強い抵抗を見せるアルカディアだったが、構わずに指を動かす。
「ぁ、あ゛♥やめっ、やめ…て、くら、…っは、ぁ♥♥ぉ゛、おねが……っ、ぁ♥♥♥♥」
そのまま中指と薬指で挟み込むようにしてごりゅっとしこりを押しつぶすと、アルカディアは大きく目を見開いて絶頂を迎えた。
「ひ、ぃ゛ッ♥♥♥♥♥♥♥」
がくがくッッと体が震え、四度目の絶頂。しかしそれでも責める手をやめない。
「や゛♥♥も、もう゛、イった♥♥♥♥いったぁ♥♥♥♥おぐッ♥♥♥おぐや゛らぁあぁ゛ぁぁッ♥♥♥」
びくびくと震えるアルカディアを無視して責め立てる。
再びびくんと大きく身体を震わせ、五度目の絶頂を迎えた。アルカディアの自身からもとろとろと精液が滴り落ちる。
「ぁ、あ゛♥♥♥♥♥
あぅ♥♥♥♥♥……っ♥♥♥…っ♥♥ッッ♥」
アルカディアはもはや声すら出せずにただひたすらに感じ入っている。
そんな様子を煙を吐きながらじっと見つめていたクラウディオが不意に指を抜いた。
散々いじめ抜かれたしこりが物足りなさそうに疼く。
アルカディアは激しい絶頂の余韻に襲われながら、必死に呼吸を繰り返していた。
「……っ…は♥……っ…はぁ、っ…ぁ…は…っ…う♥」
「アルカディア」
名前を呼ばれてぼんやりとした頭でそちらを見る。
そこにはいつものように意地悪な笑みを浮かべたクラウディオがいた。
「ぁ…ぅ、くら、ぃお…」
「おはよう。随分ぐっすり寝てたな、私を放ったらかしにして」
そう言って頬をするりと撫でられる。それだけでぞくっと快感が走り抜けた。
自分が寝てしまう前にクラウディオを誘っていたことを思い出して、アルカディアは荒い息のままあわあわと慌て出す。
「え、あ……わ、…ご、ごめ…っ……」
アルカディアが慌てて謝るとクラウディオはにこりと笑った。
しかしアルカディアには分かる。
これは不機嫌だと。
──嫌な予感。
とてつもなく嫌な予感がする。
クラウディオは煙を吐きながら灰皿に煙草を押し付け、再びアルカディアに向き直った。
「それで?」
「ぇ……?」
「お前はどうしたいんだ?私の上で腰を振りたいか?それともこのまま犯されたいか?」
「あぇ…あ、あの、」
「ん?なんだ?」
「ぇ、あ、…ぅ……」
「あぁ、私が上から押し潰してやろうか?それかバック?立ったままでもいいぞ?さぁ、どれがいい?」
矢継ぎ早に問われ、何も言えずに固まる。
どれもこれも口にするなんてアルカディアには恥ずかしくて無理だ。
しかもこの男、絶対わざと聞いている。
「ぁ……あ、…う…ぅう……」
「なんだ、決められないか?」
「ぁ、ぅ、」
ゆっくりと近づいてくる顔から逃げるように後ずさるが、すぐにベッドヘッドまで追い詰められてしまった。
「あぁ…もしかして…」
「ひっ!?」
「全部、やりたいのか?」
耳元で囁かれ、背筋が粟立つ。同時に期待したのか、後ろがきゅうっと締まった。
「…っ…ぁ…う…そ、…その、」
アルカディアはうろうろと瞳をさ迷わせ、俯いた。
アルカディアの行動一つ一つが、些細な表情の変化が、全てがクラウディオに突き刺さる。
──その怯えたような表情が可愛い。
クラウディオの加虐心をひたすらに煽る。
「アルカディア」
優しい声で名前を呼びながら、アルカディアの片足を持ち上げ足首にキスを落とす。
「っ、ぁ…ぅ…く、らぃお…」
そのまま唇を滑らせ膝にも口づけ、太腿の内側を強く吸い上げる。赤い痕がくっきりと残ったのを確認してから、もう一度名前を呼んでやった。
「アルカディア。ほら、早く決めないと」
「ぁ、あ…うぅ…」
「それとも、」
「ひゃうっ!?」
不意打ちで中に突き入れられた指でしこりを押しつぶされ、アルカディアは甘い悲鳴を上げる。
「このままずっと焦らして欲しいのか?」
「っあ!?あ、ぁう!♥やめ、やめて…くらぃお、やめ、やめ……てっ♥♥」
ぐりゅっ、と強く押される度に身体が大きく跳ね上がり、中が痙攣する。
「やめ、やめへ…♥くらぃお……ッ♥」
舌足らずな口調で懇願すると、ようやく指を抜いてくれた。
「ご…ごめ…あの……お、こら…な…で…」
ぷるぷると震えながら縮こまるアルカディアが可愛くて可愛くて仕方がない。
だが、まだ足りない。もっといじめてやりたい。
「アルカディア」
「……な、に」
「お前のおねだりは何でも叶えてやる」
「………え?」
きょとんとした表情のアルカディアを見下ろし、にっこりと笑ってもう一度選択を与える。
「私の上でも、バックでも、立ちながらでも、なんでもやってやるぞ」
「ぁ…ぅ……」
「だから」
──選べ。
そう言うと、アルカディアの目が見開かれた。
「あ、……ぅ……あ……」
そしてそのまま俯いて黙り込んでしまう。
答えないならまた苛めるだけだ。
そう思い再び指を入れようとするが、アルカディアがぼそりと言った言葉に動きを止める。
「…な……で」
「ん?」
「…い、…じ、……しな、…で……」
「聞こえなかった。もう一度」
「っぅ…いじ、わ…る、し、ない…でぇ……」
ぼろぼろと涙を流すアルカディアを見て、思わず笑みが零れた。
…可愛い。
もっといじめて泣かせてぐちゃぐちゃにしてやりたい衝動に駆られるが、必死に耐える。
ここでやり過ぎるとこの後本気でいじけてしまうかもしれない。それは避けたかった。
「分かった。じゃあ、ちゃんと言えたらやめてやろう」
「ぁ…ぅ、う……」
「大丈夫だ。何をしてほしいか言ってみろ」
「っ……ぁ……」
「アルカディア」
優しく名前を呼ばれ、アルカディアはびくりと肩を震わせた。
恐る恐る顔を上げ、クラウディオの顔を見る。
いつもの意地悪な笑みを浮かべているが、どこか優しげな雰囲気を纏っていた。
──あぁ、本当にずるい人だ。
こんな風に名前を呼ばれたら、もう逆らうことなんて出来ないじゃないか。
「…っぁ…く、…くらぃお…の…上が……い…」
消え入りそうな声でそう言えば、クラウディオは満足げに笑った。
「上?ああ、わかった。良い子」
そう言ってクラウディオは額にキスを落としてくれる。
それだけで嬉しくなって、胸の奥がきゅんとする。
「ほら、おいで」
「ん……」
枕にもたれたクラウディオは自身の前を寛げる。下着の中から出てきたソレは既に熱を持って硬くなっていた。
「ぁ…ぅ…」
それに釘付けになるアルカディアの片手を優しく握って自身を跨ぐように促す。
「自分で挿れてごらん」
「っぁ…は……ん…♥」
こくりと小さく首肯したアルカディアはゆっくりと腰を沈めていく。
先端が入り口に触れた瞬間、ぴくんっと身体が小さく跳ねた。
「っあ……ぁ♥」
少し触れただけなのに、まるで媚薬のように身体が火照っていく。
「あ…っ…うぁ……♥」
「アルカディア」
「っふ…ぁ、う…、ん……♥」
「ゆっくりでいいから、腰を落とせ」
「ぁ……う……♥」
言われるままにゆっくりと腰を下ろす。
ずぶずぶと飲み込まれていき、根元までずっぽりと入ってしまった。
「あっ…!ぁ、う…っ♥」
「よく出来たな。偉いぞ」
「っぁ…う…ぁ、……ん♥」
頭を撫でられ、無意識のうちに甘えた声が出る。
そんなアルカディアの姿に煽られたのか、中で更に大きさを増した。
その圧迫感に、アルカディアは熱い息を漏らす。
そしてそのまま動けずにいると、下から突き上げられた。
突然のことにバランスを崩すが、すぐに腕を引っ張られて体勢を戻されてしまう。
「ひゃうっ!?♥♥あ、ぁう!くらぃお…ッ!♥」
「どうした?動いて欲しいんじゃないのか?」
「ぁ、あ!やっ♥まって…っ♥♥」
「待てない」
そう言うなり激しく突き上げられ、アルカディアは甲高い悲鳴を上げた。
どちゅっ!と最奥を強く突き上げられる度に目の前がチカチカと光り、意識が飛びそうになる。
だがそれを許さないと言わんばかりに強く突き上げてくるせいで快楽から逃れることが出来ない。
強い快感に身体が仰け反るが、逃げることは許されなかった。繋いだ手をさらにぎゅうっと握りしめられる。
「あ、あ♥あ……っ、あ……!♥」
「アルカディア」
「あ、あぁ…うぁ……♥」
「好きだ」
「〜〜〜〜っ……!♥♥♥♥」
耳元で囁かれ、中が激しく痙攣する。
それと同時に中に熱い飛沫を感じ、アルカディアは身体を大きく震わせた。
「ぁん…ぅ…ぁ…ふっ♥」
絶頂の余韻に浸っていると、中に入ったままのそれが再び硬さを取り戻し始める。
「あ…ぅ?なん…れ…」
「言っただろう?お前のおねだりはなんでも叶えてやる」
「ぁ、ぅ……」
「だから」
──もっと気持ち良くなろうな。
「あ…ぁぅ♥…や…ま、まっへ…♥くらぃお…いま…いま…イった、ばっか……」
「だから?」
「っあぅッ♥や…も…おかし…くなっちゃ…ぅ……♥」
「大丈夫だ。おかしくなったお前も可愛い」
「あ、あぁっ♥あ…ぁっ♥あーっ!!♥♥」
ぐちゃぐちゃと卑猥な水音と肌がぶつかり合う音が部屋の中に響き渡る。
何度も達しているというのにまだ飽き足らず、さらに追い打ちをかけるかのように責め立てられる。
「や゛め…ッ!♥やめ゛、て…ッ♥くらひ…ぉ…♥か、ふ♥♥ひ、ん…ッ♥♥♥ぅ♥♥や、や゛らぁ♥♥も、いやぁ゛♥♥」
涙を流しながら懇願しても、もちろん聞き入れてもらえない。
むしろ興奮させるだけだったようで、中のモノはさらに質量を増すばかりだった。
「っあぅ゛っ…♥はっ♥や゛っ♥♥もぉ゛…や゛ぁっ♥♥…も、いっ、て…う゛っ♥♥♥ずっと…いっぇ、ぅ…から♥♥ぃ、ぅっ♥♥♥〜〜〜〜ッ♥♥♥♥♥……ぁ……♥♥」
何度目かも分からない絶頂を迎え、がくがくと身体が震える。アルカディア自身からは力なく精液が漏れ出ている。
しかしそれでも尚、動きを止めようとしないクラウディオに、アルカディアは絶望にも似た表情を浮かべた。
「ひっ…ぅ…ぁ♥…あ…ぁ…ぅ……うごかな……で…」
「駄目だ」
「ぅ…おね、が…♥うごか…な…で…くらぃ……お…♥」
「嫌だ」
「ぅ…うごいちゃ…ら、らめ…♥」
「却下」
「ら、らって……、らって…っ」
「だってじゃない」
「うぁ…あ…♥♥あ……ぁ…♥」
気持ちよすぎて怖い。
そんなことを言えばまたいじめられると分かっているので口には出さないが、この快楽地獄から抜け出せるならなんだって良かった。
もう既に理性など消えかけている。
気持ち良すぎて怖いから止めて欲しいのに、止めるどころか激しくなっていく一方だった。
「や゛っ♥♥あ゛ぁ、う゛っ♥♥♥ん、ぅ…♥♥ふっ、うぁあ゛っ♥♥♥ひっ♥♥は、ぁう゛っ♥♥♥〜〜〜ッ♥♥♥ぎ、う゛ぅ、♥♥ひ、い゛ぃ、♥」
どちゅっ!と強く突き上げられ、アルカディアは目を剥いた。
視界に星が散り、意識を飛ばしそうになる。
だが次の瞬間、ぐりっと先端を押し付けるように最奥を刺激され、強制的に覚醒させられた。
ふらふらと揺れるアルカディアの体を繋いでいない方の手で支えてやる。
更に奥まで入り込んでくる感覚に、アルカディアはぼろりと涙を零す。
「あ゛ッ!?♥♥あ゛ッ!!??♥♥♥うああ゛ッ!!??♥♥♥♥♥」
「ここが好きなんだろう?ほら、もっと可愛がってやる」
「あ゛ぁあっ!♥♥♥んあ゛っ♥♥♥あ゛っ♥♥♥♥♥うぅあッ!?!?♥♥♥♥♥」
とんでもない快楽が襲ってくる。
激しい快楽にアルカディアは声を抑えることも出来ずに泣き叫んだ。
「〜〜〜〜〜ッ♥♥…ッは、ぁ゛ッ…ゃら゛ぁ♥ッふ、ぅ〜〜〜〜ッ♥♥ん゛ひぅッ♥も゛、い゛ッ、〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥ぁぅ゛うっ♥も、いき、た…く、な゛〜〜ッ♥♥あ、ひ、ぅ♥♥♥♥ひッぁう゛ぅ♥♥ひゅっ…ぅ♥♥」
身体を大きく仰け反らせ、びくんっと大きく痙攣する。
同時に中に熱い飛沫を感じ、アルカディアは小さく喘いだ。
そしてそのまま意識を失うように瞼が落ちていく。
だがすぐに揺さぶられて起こされた。
何度も絶頂させられ、気絶しては叩き起される。それを繰り返され、遂に限界を迎えたのかアルカディアはボロボロと大粒の涙を流し始めた。
「や、らぁ…♥も、ゆる、ひ、て…♥…ぃ…ゃ…も、や……ら…♥」
「アルカディア」
「…ぅ♥…や、…や…らぁ……♥」
がくがくとアルカディアの体が震え、ぐらりと傾いた。手を繋いだまま、アルカディアは後ろへ倒れ込んだ。繋がったままの結合部がぐちゃりと音を立てる。
倒れたことで違う箇所を刺激され、小さな悲鳴を上げながらびくびくと体を痙攣させる。
「ぅ、ぁ…♥…ん…ぅ…う…っ♥」
もう体力の限界だ。これ以上責め立てられたら本当に壊れてしまうかもしれない。
そんな恐怖心を抱きながら、助けを求めるようにクラウディオの名を呼ぶ。
「あ、ぅ…くら、いぉ…♥も、むり……も……やめ…て…」
ひゅうひゅうと息を吐きながら懸命に言葉を紡ぐ。するとその言葉を聞いたクラウディオは体を起こし、ゆっくりとした動作で覆いかぶさってきた。
「……そうだな。そろそろ終わりにしようか。最後に一緒にイこうな」
「え……?」
耳元で囁かれた言葉の意味を理解する前に、再び激しく突き上げられた。先程よりもさらに深くまで入ってくるそれに、アルカディアは目を見開く。
「あ゛ッ!!??♥♥♥やッ、あ゛ッ!!♥♥♥う゛ッ!?♥♥♥お゛♥♥う♥♥♥」
どちゅっ!どちゅっ!と容赦無く中を突き上げられる。
今まで以上に深い場所に入り込まれ、あまりの快感に頭がおかしくなりそうだった。
「あ゛ッ♥♥あ゛ッ♥♥あ゛ッ♥♥♥」
がつがつと腰を打ち付けられ、がくがくと身体が震える。
アルカディアは必死に腕を伸ばし、クラウディオの首に抱きついた。
無意識のうちに自ら唇を重ね、舌を差し出す。
それに応えるかのようにクラウディオのそれが絡みついてきた。
口内を貪られ、頭の芯が蕩けるような感覚に陥る。
──気持ちいい。
何も考えられないほどに気持ちが良い。
このままずっと繋がっていたいと思ったその時、不意に下腹部の辺りが熱くなった。
何かが弾けたかのような感覚。
それと同時に体内に熱いものが注ぎ込まれる。
それはじんわりとした温かさで、何故かとても心地よかった。
まるで子種を欲しがる雌のようにきゅうっと後孔を締め付けてしまい、余計に深くまで入り込んでくる。
「あ…あ……う……♥」
どぴゅどぴゅと大量に注がれている感覚に身震いし、アルカディアは掠れた声で喘ぎ続けた。
「アルカディア」
名前を呼ばれ、ぼんやりとしたまま顔を上げる。
額にキスを落とされ、それから優しく頭を撫でられた。
それだけのことなのに、何故だか胸の奥が苦しくなる。
もっと触れて欲しい。もっと愛して欲しい。
「……ぁ……♥……くらぃ…お……」
甘えるように擦り寄ると、応えるように強く抱きしめられる。
そのまま何度も口づけを交わす。
やがて満足したのか、ゆっくりと顔を離すと、互いの唾液が糸を引いた。
クラウディオは自らのものをずるりと引き抜いていく。
栓を失ったそこからどろりと白濁液が零れ落ちる。
「……んんっ♥」
その感覚すらも快楽として受け取ってしまい、アルカディアが小さく声を上げた。
「アルカディア」
視線を向けると、頬に手を添えられ、軽く持ち上げるようにして上向かせられた。
そのまままた何度もキスを交わす。
「ん…ふぁ…♥」
夢見心地のまま、アルカディアはされるがままになっていた。
だがそれも長くは続かず、ふいに体が離れていく。
「あ……」
思わず名残惜しそうな声を出してしまったことに気付いて慌てて口を塞ぐ。
しかし既に遅く、聞き逃さなかったらしいクラウディオが楽しげな笑みを浮かべた。
「どうした?寂しいならもう一度抱いてやるぞ」
「う、…も…もう、だめ…」
ふるふると首を横に振り、弱々しく拒絶する。
これ以上されたら本当に壊れてしまうかもしれない。
だがそんな考えとは裏腹に、体は正直に反応していた。
「……ぁ……ぅ……うぅ……」
じわっと瞳に涙を滲ませ、小さく身を捩る。
そんな反応を見て、クラウディオは喉奥で小さく笑うと、ゆっくりと身体を起こした。
「冗談だ。さすがにもう限界だろうからな。風呂、入ろうか」
「……ぅん…」
こくり、と小さく首肯する。
クラウディオに抱えられて浴室へと連れて行かれ、丁寧に身体を洗われた。
その後、綺麗になった身体で寝室に戻ると再びベッドへ押し倒される。
「あ、あの、もう、ほんとに、無理だから、ね……?」
怯えを含んだ表情で言うと、クラウディオは小さく苦笑いを浮かべながら宥めるように髪を撫でてきた。
「分かってるよ。今日はこれくらいにしておいてやろう」
「ん……」
ほっと安堵の息をつく。
そんな様子にくすりと微笑むと、クラウディオは再び口を開いた。
「今日は騎乗位をしたから、残りはまた今度だな」
「え……」
絶句するアルカディアに構わず、クラウディオは言葉を続ける。
「追加で対面座位でもするか?」
「ぇ…あ……う……」
「上から押し潰すのもやろう」
「え……え……?」
「ああ、それとバックと。立ちながらもやろう」
「え、ちょ、待って……」
次々と告げられる行為に頭が追いつかない。
先程クラウディオに出された選択肢、あれは何だったんだ?結局全部するつもりだったのか?
「楽しみだな」
「……」
にっこりと楽しそうな笑顔を向けられる。
これは、まずいかもしれない。
今日のような快楽地獄がこれから毎日続くなんてことになったら本当に壊れてしまう。
そう思い、アルカディアは恐る恐る口を開く。
「あ、あの、」
「なんだ?」
「その、お…お手柔らかに、お願いします……ほんとに…」
「善処しよう」
「……」
駄目だ。この人、全然お手柔らかにする気がない。
「お、おねがい……」
思わずクラウディオの腕を握って縋るように言うと、彼は一層楽しそうに笑う。
「も…もう、途中で…ねたり、しない、からぁ…」
「本当に?どうせすぐ寝るだろうお前は」
「そ……なこと、ない……!」
「どうだかな」
くつくつと愉快げに笑う彼に、アルカディアは何も言い返せなかった。
「じゃあ、次途中で寝たらさっき挙げたやつ一度に全部やろうか」
「え、……!?」
──それはちょっと、いやかなりまずい。
「大丈夫だ。寝てもちゃんと起こしてやるし、気絶しても無理矢理起こしてやるから」
「……ひぇ…」
想像しただけで恐ろしい。絶対に眠らないようにしなければ──────。
そして翌日、案の定睡魔に負けて意識を失ってしまったアルカディアは、クラウディオの宣言通り残りの行為を全て行う羽目になり、翌朝まで快楽責めに遭うことになるのであった。