Enjoy the Hotel






クラウディオとアルカディアは武器のメンテナンスのために辺鄙な場所を訪れていた。
組織時代から世話になっていたそこは山奥で人気がなく、近くに民家もないため辺りには人の気配がない。そのせいか、二人がいる場所は不気味なほど静まり返っていた。
手入れを終えたばかりの武器を懐に収め、二人は帰路についていた。
本来ならば車で来るような場所なのだが、こちらも点検に出していたために歩いてここまで来た。たまには歩くのもいいだろう、と二人の意見が一致したためだ。

「…ん」

他愛のない話をしながら並んで歩いていれば、ぽつりと頬に水滴が落ちてきたことに気がついた。見上げれば空は灰色に染まっていて今にも雨が降り出しそうだった。
雲に覆われた薄暗い景色の中、遠くの方からゴロゴロという雷鳴のような音が聞こえてくる。それは次第に大きくなっていき、数秒もしないうちにドォンッ!と大きな音を立てて落雷した。

「わ」

アルカディアは短い声をあげた。近場に落ちたのか、かなり近くで雷光が瞬く。
ポツリポツリと降り出した雨はすぐに勢いを増していった。

「…走るか」

クラウディオの言葉にアルカディアはこくりと頷き、二人は走り出すが雨宿りできそうな場所はすぐには見つけられそうもなかった。
しばらく走っていれば、漸く前方に建物らしき影が見えてくる。

「クラウディオ、あそこ、建物あるよ」

アルカディアが指をさしながらクラウディオを見遣る。見えてきた建物は大きく派手な看板を掲げたラブホテルであった。

「………」

その外観を見たアルカディアはなんとも言えない表情を浮かべて沈黙する。

「まぁ、他に場所も無さそうだしな。ついでに風呂でも入ろうか」

「…ん」

雨足は強くなるばかりで、このまま外に居れば濡れ鼠になることは明らかだ。仕方なく二人は中に入ることにした。
幸いなことに無人フロントにはらしく、そのまま部屋へと向かう。
パネルを操作して適当に選んだ部屋のドアを開けば、そこはピンク色を基調としたいかにもといった内装の部屋が広がっていた。
部屋に足を踏み入れた瞬間、ふわりと甘ったるい香りに包まれた気がして二人は思わず眉間にシワを寄せてしまう。

「初めて来たけど…広いね」

「ああ、結構綺麗だな」

二人は濡れたコートやジャケットを脱ぎながら室内を観察していく。
窓の外では相変わらず強い雨が降っていて、窓ガラスに打ち付けるように激しくなっていた。

「アルカディア、中の服は?」

「そこまで濡れてないよ」

「なら風呂に入るまでは着ておくか?」

「うん」

クラウディオは二人分の上着を手早くハンガーにかけていく。その間、アルカディアは天蓋付きのベッドの上に腰掛けていた。
風呂を沸かすためにバスルームへと向かったあと、バスタオルを手にアルカディアの元まで戻る。

「どうせ風呂には入るが、先に拭いておこう」

「ん、ありがと」

クラウディオは隣に座りアルカディアの頭にバスタオルを掛けてやる。髪を解いてわしゃわしゃと拭くアルカディアを横目に、自分も同じように頭を軽く拭いた。
髪の長いアルカディアとは違い、髪の短いクラウディオはある程度水分を拭ってしまえば後は自然乾燥に任せることにした。
そしてポケットから煙草を取り出して火をつける。

「いっぱいボタンある」

乾かすのもほどほどに、アルカディアはベッドに乗り上げ四つん這いになって興味深げにベッド脇の操作盤を眺めている。
操作盤に興味津々の彼を置いて、クラウディオは備え付けの冷蔵庫の中からサービスのミネラルウォーターを取り出すと喉を潤す。
ぱちぱちとアルカディアがボタンを押す度に微かな機械音が響き、室内の電気が点いたり消えたりを繰り返す。
それから再びボタンを弄繰り回すと静かな音楽が流れ始めた。

「おぉ…」

「楽しいか?」

感心したような声をあげるアルカディアに微笑みつつ、クラウディオは煙草の煙を吐き出す。

「うん」

返事をしたアルカディアは満足そうに笑って、ボタンを操作し音楽を消した。
すると漸く風呂が湧いたことを知らせる電子音が鳴り響く。
それを合図に二人は立ち上がり、バスルームへと移動した。
脱衣所で衣服を脱いで、浴室に入るとそこは広々としていて、浴槽も大きく、二人で入っても余裕があるだろう広さだった。
シャワーで身体を流したあと、湯船に浸かる。温かいお湯が冷えた身体に染みて気持ちがいい。

「あったかい…」

「ああ」

ちゃぷんとお湯の跳ねる音だけが反響する。
アルカディアは肩まで浸かり、きょろきょろと周りを見回している。
その様子に笑っていると、視線に気付いたのか彼は首を傾げた。

「……なに?」

「いや、なんでもないよ」

そう言いながらもクラウディオは笑うのをやめようとしない。
そんな彼の様子を見て、今度はアルカディアがくすりと小さく笑いをこぼした。

「けっこうたのしい」

「それはなにより。…おいで」

「……うん」

呼ばれるままにアルカディアは彼の腕の中に収まる。少しだけ高い体温に包まれてほう、と息を吐いた。
そうしてしばらくの間ゆったりとした時間を過ごす。

「そろそろ上がるか」

「うん」

名残惜しさを感じつつも二人は揃って立ち上がる。
風呂から上がり、備え付けられていたルームウェアに身を包んだ二人は再びベッドに腰掛けた。
窓から外の様子を窺うと、そこには相変わらず激しい雨が降りしきっている。

「…まだ止みそうにないな」

「ん〜、今日中に止むのかな」

雨足が弱くなる気配は一向になく、むしろ強まっている気さえしてくる。
このまま夜通し降り続けるのではないかと心配になる程だった。

「髪、乾かそうか」

ドライヤーを手に取ったクラウディオは膝の間にアルカディアを座らせる。
スイッチを入れればすぐに温風が吹き出し、髪を撫ぜるように吹いていく。

「熱かったら言えよ」

「うん」

ふわふわとした指通りの良い赤い髪を乾かしていれば、時折ふわりと香る甘い匂い。
それはきっと先ほどのラブホテルの甘ったるい香りではなく、アルカディア自身のものなのだろうと何とはなしに思う。髪を乾かされながら心地よさげに目を細める姿はまるで猫のように思えた。

「……終わったぞ」

「ん」

最後に冷風に切り替えて、仕上げをする。
手櫛を通してやればサラリと指の間を通り抜ける髪に、思わず口元を緩めた。
ふとこちらを振り向いたアルカディアと目が合う。

「俺も乾かす」

「ああ、頼む」

交代するように入れ替わり、今度はアルカディアがドライヤーを手にした。
慣れた手つきで髪を乾かす彼をじっと見つめていると、不意に悪戯心が芽生える。

「……っ」

首筋に触れた瞬間、ぴくりとアルカディアの身体が震えた。

「…わざとだ」

「ああ、バレたか」

くつくつと喉の奥で笑いを噛み殺し、再びアルカディアの髪を優しく撫でた。
口を尖らせながらも楽しそうにクラウディオの髪を乾かしていくアルカディア。

「もういいよ」

「ああ、ありがとう」

お互い髪を乾かし終わり、手持ち無沙汰になったところでアルカディアは備え付けのタブレットを手に取った。
フードやドリンクメニューなどが載ったページを開くとゆっくりスクロールしていく。
時刻は18時頃を回ったところだ。夕食を食べるにはちょうど良い頃合いだろう。

「なにかたべる?」

「そうだな…いつ帰れるか分からないし、何か食べておこうか」

「ん〜」

暫く悩んだ後、フードメニューの一覧からピザを注文することにした。
そしてサイドメニューも適当に選んでいく。

「飲み物どうする?」

「じゃあ私は紅茶でも頼もうか」

「分かった」

タブレットを操作して注文を済ませると、程なくしてルームサービスが届く。
それらをテーブルの上に並べて、二人は向かい合って席についた。
早速一切れ口に運ぶと、生地のもちもちとした食感が癖になりそうな味だ。
楽しそうに食事を続けるアルカディアを眺めつつ、クラウディオもゆっくりと食事を堪能する。
食事を終えて、しばらく食休みをとったあと窓を覗いてみるも相変わらず激しい雨が降っている。
それを見て、クラウディオは小さくため息をついた。

「これは止まないかもしれないな…」

「…んー…」

自宅では無いからどことなく落ち着かないのだろうか、アルカディアはソワソワとしている。
その様子を見て、クラウディオは苦笑を漏らした。
どうも暇なのかアルカディアがテーブルに置かれていたリモコンを手に取り電源をつけると、びくりと身体を震わせた。
テレビに映し出されたのは性行為の映像だったのだ。

「…………」

「…………」

お互いになんとも言えない表情を浮かべたまま沈黙が続く中、テレビの音声だけが部屋に響く。
画面の中では男女が激しく絡み合っていた。
たしかにここは元々そういうことを行う場所であり、この映像が流れることは何ら不思議なことではないのだが、いざ目の当たりにすると妙に気まずい気持ちになる。
クラウディオがちらりと視線を寄越せば、頬をうっすら赤く染めたアルカディアと目が合った。

『あっ♥だめぇ…そこぉ、もっとついてッ』

「ん…」

恥ずかしさを誤魔化すようにアルカディアが声を上げる。
そんな彼の様子に、クラウディオは少し意地悪をしたくなった。

「…アルカディア」

「な、なに…」

「私達もしてみるか」

「え……?」

きょとんとした顔のアルカディアの唇を奪う。
突然のことに驚いているのか、その瞳は見開かれたままでぱちぱちと瞬きを繰り返している。
そのまま舌を差し入れて絡めれば、次第にその目蓋は閉じられていった。

「…んぅ…ん、ふぁ」

鼻から抜けるような甘い吐息が漏れる。
ちゅっと音を立てて口を離すと銀色の糸が伸び、ぷつりと途切れる。
アルカディアの口の端から零れた唾液を舐めとると、彼は顔を真っ赤にして俯いた。

「……っ」

「どうした?」

「…いじわる」

「ふふ…可愛い」

羞恥に震えるその姿は普段の姿からは想像出来ないほど可愛らしいもので、ついからかいたくなってしまう。

「冗談だ」

クラウディオは笑ってアルカディアから離れようとすれば、服の裾を掴まれる感覚があった。
見下ろすとアルカディアが視線をさまよわせている。

「ぁ…あの…」

「うん?」

「その…」

言い淀むアルカディアの頭を撫でる。
そうしているうちに覚悟が決まったのか、おずおずといった様子で上目遣いにこちらを見上げた。

「……したい、です」

消え入りそうな声でそう呟くアルカディアの顔は耳まで赤い。
あまりの愛らしさに抱きしめたい衝動に駆られながらもぐっと堪えて、クラウディオは優しく微笑んだ。

「ああ、しようか」

そう言って再び口づけを交わす。
今度は触れるだけの軽いものだった。
アルカディアがそっと目を閉じたのを確認してから、クラウディオはその身体を押し倒す。
その時にリモコンを操作してテレビの電源を落としておくことも忘れなかった。
ベッドに倒れ込んだ衝撃ではらりと赤い髪が広がっていく。
それを指先で払い除けながら、露わになった首筋に口付けた。
びくりと震えた身体を宥めるように、何度も同じ場所に口付けを繰り返す。

「っ……ふ」

くすぐったさに耐えきれずアルカディアが身を捩れば、クラウディオの指先が胸元を這う。
するりと撫でられた箇所から甘い痺れが広がり、身体が震えた。

「んっ…」

「アルカディア」

「っ、あ……!♥」

かり、と爪で引っ掻かれた瞬間、電流のような刺激が走り思わず大きな声を上げてしまう。
慌てて両手で口を塞いだものの、時すでに遅し。
クラウディオは嬉しそうに笑うと、首筋を甘噛みしてきた。

「ひゃ、ぁ…んんっ♥」

「声を抑えなくてもいい」

「ん、ん〜、っ♥」

ぶんぶんと首を振って拒否を示すも、一向に止める気配はない。
それどころか、徐々に強くなっていく。

「んっ、んんぅ♥」

「……仕方がないな」

「っ!?」

不意にクラウディオの手が伸びてきたかと思えば、強引に手を外され頭上で拘束されてしまう。
抗議の声をあげようとする前に、唇を貪られた。
歯列をなぞり、上顎を擦られ、舌先を吸われる度にぴちゃりと濡れた音が響いて頭がくらくらする。

「は、あ…♥あ、あ…んッ♥」

長いキスから解放された頃にはアルカディアはすっかり蕩けてしまっていた。荒い呼吸を繰り返していると、するりと太腿を撫でられる。

「や、ん…んッ♥」

「アルカディア、脚開いて」

「う、ん……」

素直に従うとクラウディオの指が後孔へと伸びてくる。
ゆっくりと確かめるように縁をなぞられて、ぞくぞくとしたものが背筋を駆け抜けた。

「は…ふ…♥」

すっとクラウディオの手が離れたかと思うと、ヘッドボードに置いてあったローションボトルを手に取る。
中身を手に出して、そのまま後孔に触れた。
ゆっくりと馴染ませるようにして塗り込まれていく。
やがてつぷりと中へ侵入してくると、異物感に眉を寄せた。
しかしそれも最初だけで、慣れてくるとその快感に身を委ねるようになる。

「あっ♥あっ…♥んッ♥」

内壁を探るように動く指が一点を掠めた瞬間、びくんっと大きく跳ね上がる。
そのまま集中的に責め立てられると、じわりと熱が広がるような感覚に苛まれた。

「あっ、あっ…だめ、そこ…♥」

「駄目?気持ち良いだろう?」

「ひっ、あっ♥あっあっ…♥」

ぐりゅっと押し潰されたかと思えば二本目の指が挿入され、ばらばらに動かされる。
その度に襲ってくる強烈な快楽に、アルカディアの理性は限界を迎えようとしていた。

「んぁっ……あっ、あっ…♥」

「…そういえば」

「……ぅ?」

「ここには色んなものが揃っているんだったな」

そう言ってクラウディオが視線を向けたのはベッド脇の棚だった。
そこにはいくつかのアダルトグッズが並べられている。

「……」

一瞬きょとんとした表情を浮かべていたアルカディアだったが、何をしようとしているのか気付くとぼんっと頬を赤く染めた。
そんな彼の反応にくすりと笑みを漏らすと、クラウディオは棚の中からあるアイテムを取り出す。

「これなんてどうだ?」

そう言って彼が手に取ったのはピンク色をした楕円形の物体だ。
コードで繋がったコントローラーのようなものが付いていることから、何かを操作するための機械だということが分かる。

「な、なに……?」

「ローターという玩具だ」

「ろーたぁ…」

聞いたことのない名前だ。
アルカディアが不思議そうに見つめていると、クラウディオはそれを近づけてきた。

「これをここに入れる」

「え……」

後孔に押し付けられる感覚にびくりと身体を震わせる。
だが、クラウディオは躊躇うことなくそれを挿入した。

「ふ、あっ…♥」

ずぶずぶと飲み込んでいく感覚に声を上げる。
奥まで入れ終わると、クラウディオはスイッチを入れた。

「ぁっ!?ぅ、ああっ!♥」

突然襲いかかってきた振動にびくっと身体が震える。
それと同時に激しい快楽に襲われたアルカディアは目を見開いた。
がくがくと身体を痙攣させながら喘いでいると、クラウディオが耳元でアルカディアの名を呼んだ。
その声音はひどく楽しげで、どこか意地悪さを感じさせるものだ。
まるで悪魔のような囁きに、ぞくりと身体が震える。

「まだあるぞ」

「やっ…む、むりぃっ!♥」

弱々しく首を振るアルカディアをよそ目に、クラウディオは次々とアダルトグッズを取り出していく。
まず取り出したのはバイブと呼ばれるもので、男性器を模した形状をしていた。

「こんなものもある」

「ふ…ぁ…」

次に取り出されたのはアナルプラグと呼ばれるものだった。
これもまた男性の性器を模して造られており、太くて長い形をしている。
さらに遠隔操作ができるリモコン式の小型ローター。
そして最後にクラウディオが手にしていたのは電マと呼ばれる電気マッサージ機だ。
どれもアルカディアは今まで見たことがないもので、一体どんなものなのか想像もつかない。
思わずごくりと喉を鳴らすと、クラウディオはそれらを順番に見せてきた。

「どれを使ってほしい?」

「ど、れ…って……」

「選べないなら私が決めよう」

「ま、まって……!」

慌てて制止すると、クラウディオの動きが止まる。
ほっと息をつくと、アルカディアは口を開いた。

「あ、あの…ね……い、いきなり全部使うんじゃなくて…最初は、一つだけ使って…ほしい」

「分かった」

「あと、俺が…していいって、言うまでは、動かさないで」

「ああ」

クラウディオは笑ってこくりと首を縦に振る。
それを確認すると、アルカディアは安堵した様子を見せた。

「じゃあ、ぇと…これ…で……」

おずおずと選んだのは、一番小さなサイズのローターだった。
それを受け取ると、クラウディオは電源を入れる。
ヴゥン…と低い音が響くと、アルカディアは不安そうな顔でそれを見た。

「これでいいのか?」

「う、ん……」

「では、入れるぞ」

「……っ」

ひたりと後孔に触れると、ゆっくりと中へ押し進めていく。
最初に中に入れていたローターにこつんと当たると、アルカディアはぴくんっと肩を揺らした。

「んっ…んぅッ…♥」

「苦しいか?」

「う、ううん…へい、き……」

「動かすぞ」

「……ぅん」

小さく呟かれた言葉を聞いてから、クラウディオはゆっくりとローターを動かし始めた。

「あっ♥あっ、んッ♥」

内壁を押し広げられるような感覚に、びくびくと腰が跳ね上がる。
そのまましばらく動かし続けていると、次第に慣れてきたのかアルカディアの声に変化が現れた。

「あっ、あっ…♥く…ら…ぃお♥」

「どうした?」

「あっ♥なんか、へん……♥」

「変?どういう風に?」

「なか…♥熱く、て…ぞくぞくする…♥」

はぁっと熱い吐息を漏らしながら答える彼を見てクラウディオは目を細めると、「そうか」と言ってローターの振動を最大にした。

「あっ!?あっ♥ぁっ♥やっ…あっ、だめっ♥だめだめだめっ…♥」

先ほどとは比べ物にならないほどの刺激に、アルカディアは大きく仰け反った。
がくがくと身体を痙攣させて必死に快楽に耐えようとするが、あまりの快感に思考が真っ白に染まっていく。

「んぁっ、あぁっ♥だめ、これ、だめっ♥おかし、なる…♥」

「大丈夫だ。おかしくなってもいい」

「ひっ!?♥」

耳元で囁かれると同時に胸の突起を強く摘まれ、鋭い痛みと共に痺れるような快楽が押し寄せてくる。

「いっ…ぁ、ぁ、〜〜っっ…♥」

身体を大きく震わせながら絶頂を迎えると、アルカディアはくったりとベッドの上に倒れ込んだ。
アルカディア自身からは勢いよく精液が飛び出し、シーツを汚していく。

「ぅ、あっ…♥」

「……ふむ」

「ふあっ♥あっ♥あっ♥いま、イって…イッてる、からぁ……♥」

達したばかりの敏感な身体に追い打ちをかけるように、バイブを手に取るとひくつく後孔に押し当てる。

「ふぁっ!?♥ぇ、あ…ま、まって…っ♥」

ずぶずぶと音を立てながら挿入されていく感覚に、アルカディアは目を見開いた。

「…あっ♥あっ♥…うっ♥」

ずぶずぶと奥まで入れ終わると、クラウディオはスイッチを入れた。

「ふ、ぅうっ!♥ぅ、あ゛!♥」

突然襲いかかってきた強い衝撃に目を見開きながら身体を痙攣させる。
中に入ったままのローターとバイブがともに振動し、同時に襲ってきた快楽に悲鳴にも似た声を上げた。

「あ゛!♥あ゛!♥やっ…!♥これっ…!♥やめ…っ♥やめてぇっ!♥ひと、つだけ、って、いったぁっ♥♥」

がくがくと全身を痙攣させ、ぼろぼろと涙を流す。
その姿を見てもクラウディオは手を止めようとせず、むしろ楽しげに見下ろしていた。

「ひ、んんっ♥ぁ、うご、かさな♥また…♥また、いく……っ♥」

二度目の射精を迎えた直後、クラウディオはさらに強くバイブを動かし始めた。

「う゛っ!?♥ぁ、ぉ゛っ♥あっ♥ぅっ♥うぁあっ♥」

獣のような喘ぎを上げ続けるアルカディアを眺めていると、不意にクラウディオは電マを取り出した。
そしてそれをアルカディアの下腹部に当てると、ぐりぐりと押しつける。

「あ゛!?♥あ、ぐ…っ♥っう〜〜〜♥んぁ、ぁ゙♥ら゙め♥だっ、め…っ♥ぁー、っぁ゙​​──♥ぁ゙​​──ッッ♥♥♥」

今までで一番激しい電流が流れるような感覚に、アルカディアは絶叫した。
あまりに強い刺激に意識を失いそうになるが、すぐに次の快楽によって引き戻される。

「ん、ん…ふ、ぅ゙あ゙あぁ゙っ♥♥、ひ…ぃいっ♥♥」

ビクンッと大きく身体を跳ねさせると、アルカディアは三度目の絶頂に達した。

「は、はぁっ…あ…はぁっ…♥」

息を荒げ、ぐったりとしている彼の姿を見ると、クラウディオはバイブを引き抜いた。
ようやく終わった、とアルカディアがほっと息をつくと、今度はアナルプラグに手を伸ばす。

「んぇっ……?♥」

「まだ終わりではないぞ」

「ぅ、え…?♥ま、まって…いま、は……♥」

弱々しく首を振るアルカディアを無視し、ローションを纏わせたそれを一気に挿入する。

「あ゛っ!?♥」

いきなりのことに驚いたのかアルカディアは目を白黒させたが、クラウディオはそんなことはお構いなしにプラグのスイッチを入れた。

「ん゛っ!?♥んぁっ♥ん、うぅっ!♥」

ヴゥンという低い音が響き渡ると同時に、強烈な快楽が襲いかかってくる。
先ほどよりもさらに強いそれに、アルカディアは激しく悶えた。
プラグがローターを押し上げ、内壁が擦れ合いさらなる快感を生み出していく。
あまりの快楽に、視界に火花が散ったような気がした。
呼吸をすることすら忘れて快楽に耐え続けていると、クラウディオはローターの振動を最大にした。

「ひっ!?♥あっ♥あっ♥あっ♥だめっ♥だめだめだめっ…♥」

強すぎる刺激に、アルカディアは首を左右に振り乱す。
しかしいくら暴れたところで快楽から逃れることはできず、身体を痙攣させることしかできなかった。

「ぃ、やあああっ♥あっ♥あっ♥あっ♥っう♥うぅうっ!♥」

びくんっと身体を大きく跳ねさせるが、精液が吐き出されることはなかった。
ドライオーガズムに達してしまったのだ。

「ぁ、ぁ…♥ぁ…♥んんっ!?♥」

息を整える暇もなく、再び電マを押しつけられる。
そのまま振動を与えられれば、休む間もなく絶頂へと導かれることとなった。

「も、きもぢいの…っ♥いらな゙、い♥♥♥うぁッ!?♥♥♥ぉ​​──〜〜〜ッッ♥♥ぉ゙♥うぅ♥〜〜〜っ♥んぉ♥ぉ゙…っ、ん、んっ♥んゃ゙、───ぁっ♥ひぐっ…っ♥♥ぅッ♥うぅ〜ッ♥♥♥♥」

もはや言葉にならない声を上げながら絶頂を迎えると、アルカディアはそのまま気を失ってしまった。
その後、アルカディアは何度も犯された。
気絶しても起こされ、何時間もの間責め続けられ、アルカディアはもう限界だった。

「ぁ…♥ぁ……♥」

虚ろな瞳で天井を見つめながら、アルカディアは小さく喘ぎ声を漏らしていた。

「アルカディア」

「ぅ、あっ…♥」

耳元で囁かれるだけで身体を震わせてしまう。
すでにアルカディアの理性は完全に消え失せていた。

「さあ、もう一度だ」

そう言って、クラウディオは再び電マを手に取った。

「やっ…やらぁっ!♥やめへぇっ!♥」

涙を流しながら懇願するが、聞き入れてもらえない。
無慈悲にも電マを近づけられ、自身に押し付けられてしまう。

「やだやだやだぁっ♥♥も、いら、なぃっ♥♥」

必死に逃げようとするも、力が抜けてしまっているせいでどうすることもできない。
ついにスイッチを入れられてしまえば、為す術はなかった。

「ひ、ぃぁっ!?♥ぁ、ああぁっ!?♥やめっ……♥やめてぇっ♥」

ヴゥンと音を立てながら震える電マに怯え、泣き叫ぶ。
だがその程度でクラウディオは止まるはずがなく、容赦なく動かされ続けた。

「ぅあぁあっ!?♥あっ♥あっ♥あっ♥あ♥ああっ!!♥」

がくがくと全身を痙攣させ、絶頂に達する。しかしそれでも止まらず、更に激しく押し付けられてしまう。

「ひぁああっ!?♥ぁああっ!♥イってりゅっ♥いま、イッて、る…からぁあっ!♥とめっ♥とめてよぉおっ♥」

どれだけ訴えても、クラウディオが機械を止めることはない。
それどころかどんどん振動が激しくなっていく。

「あっ♥ぁっ♥……っっ♥ぅッ♥ぅっ♥ぁああっ!♥」

やがてアルカディアの自身からぷしゃりという音が聞こえてきたかと思うと、透明な液体が勢いよく吹き出した。

「ぁ、っぁ゙​​──♥ぁ゙​​──ッッ♥♥っぁ、あっ、ぅあ゙っ、ん゙!♥♥ん、ぐ…っゔッ、ッあ♥♥♥ゔぁあ゙っ♥♥ん、あぁっ♥♥」

がくがくがくッとアルカディアは大きく身体を痙攣させ絶頂を迎えたが、すぐに次の波が襲ってきた。

「ひゃ、あんッッ!♥♥ぁ、あ、ぁ…!♥♥♥うぁあ、ぁ…っ♥♥」

連続で達してしまい、アルカディアはわけがわからなくなっていた。
その間もずっと電マを当てられているため、絶頂が終わる気配はない。
潮を吹き出す先端が振動でびちびちと揺れている。

「ん、んん〜〜〜ッ!♥♥♥ん、ぅ……ッ!♥♥んぅううっ!♥♥」

アルカディアは身体を仰け反らせ、ぶしゅっとまた潮を吹いた。
ようやく振動が止まった時には、アルカディアの自身はすっかり萎えてしまっていた。
しかしそれでも快楽の余韻は消えることはなく、アルカディアの身体を蝕み続ける。

「ぁ、あっ…♥ぅううっ…♥んっ…♥んんっ…♥」

ビクビクと小刻みに震えながら、アルカディアは小さな声で喘いでいた。
そんな彼に構わず、クラウディオは再びローターの電源を入れた。

「やっ…やらっ!♥やらやらやらぁっ!♥♥♥」

首を左右に振りながら拒絶するアルカディアを無視して、プラグをぐっと押し込む。

「ぃ、あ…!♥ふぁああっ!♥♥♥」

そのままぐりぐりと動かしてやれば、アルカディアの口から甘い声が上がった。
そのまま抜き差しを繰り返すうちに、次第にアナルが緩んでくる。

「ん、んっ…!♥あ、ぁ…!♥♥」

ローターの振動を最大にしてやると、さらに声が高くなった。

「んゃぁあ…っ!♥♥♥や、ぁ…ッ!♥やらぁっ!♥♥」

嫌がっているものの、声には甘さが混じっている。
もっとしてほしいのかと思い、一気に引き抜いた。

「んやぁああっっ!?♥♥♥」

甲高い悲鳴を上げて絶頂を迎えるアルカディア。
その表情はそれはもう淫靡なもので、とてもではないが男とは思えないものだった。

「あ…♥あ…♥あ……♥」

蕩けた瞳で天井を見つめながら、アルカディアは小さく喘いでいる。
その姿はとても美しく、そして愛らしい。

「アルカディア」

「ぁ…あ、う…♥」

耳元で名前を囁くと、アルカディアは小さく身体を震わせた。

「アルカディア」

「あ……ぁ…♥」

もう一度名前を呼ぶと、アルカディアはゆっくりと視線を動かした。

「アルカディア」

「ぅ、あ……♥」

名前を呼ぶだけで、アルカディアは小さく身体を震わせながら喘ぐ。
どうやら彼の頭の中にはもう理性など残っておらず、ただ快楽を求めるだけの獣へと成り下がってしまったようだ。

「アルカディア、聞こえるか?」

「あ…ぁ……?♥」

耳元で囁いてやれば、アルカディアの瞳がぼんやりとこちらを向いた。

「アルカディア」

「ぁ…ん♥」

再び名前を呼べば、アルカディアはクラウディオを視界に入れる。
どうやらちゃんと聞こえているようだ。

「アルカディア」

「あ……♥」

今度は返事をするかのようにアルカディアが小さく喘ぎ、ぴくんと身体が跳ねた。

「どうする」

「ん…ぁ……♥」

問いかけるも、アルカディアは何も答えない。絶頂し過ぎて答えられないようだ。
だがその目は確かに続きを求めている。

「アルカディア」

「ぅ、あ…♥」

「どうしてほしいんだ」

「あ…ん…♥」

再度尋ねてみると、アルカディアは小さく口を開いた。

「く…ら…♥」

「ん……?」

聞き取れなかったので顔を近づけてやる。
アルカディアは荒い息を吐きながら懸命に言葉を紡ごうとした。

「ぁ……くら、…い…お♥」

「なんだ」

「ぁ…♥」

「言ってみろ」

「ん…ぅ……♥」

アルカディアは少し躊躇った後、消え入りそうな声で言った。

「こ…れぇ…♥とめ……て……♥」

中で振動したままのローターが辛いのか、アルカディアは涙を流してクラウディオに強請った。

「わかった」

「ん……♥」

アルカディアのお願いに、クラウディオは微笑を浮かべながらスイッチを切ってやる。

「ぅあ…っ♥んぅ…っ♥んんぅ…ッ!♥♥」

振動が止まったにも関わらず、アルカディアはまだ絶頂から降りられていないようだった。
身体を大きく痙攣させ、喘ぎ続けている。
そんな彼を見て、クラウディオはあることを思いついた。

「なぁ、アルカディア」

「ぅあ……♥ぁ…?♥」

「お前がイってるところを見せてくれたら、これを外してやってもいいぞ」

そう言いながら、未だアルカディアの中に埋め込まれたままのローターに触れる。

「ぁ…あ……♥」

「どうする」

「ぅ、あ…♥」

「ほら、早く決めないとずっとこのままだぞ」

「ぁ…う、うう……♥」

アルカディアはしばらく悩んだ末、こくりと小さく首を縦に振った。

「いい子だ」

頭を撫でてから、ゆっくりローターを引き抜いていく。

「ぁ、う…!♥」

抜ける寸前まで来たところで、一気に奥へ押し込んだ。

「ぃあああっ!?♥♥♥」

びくんっと大きくアルカディアの身体が跳ねる。
しかしクラウディオは構わず、何度も同じことを繰り返した。

「ひゃああっ!♥♥♥や、ぁあっ!♥♥やらぁっ!♥♥♥やめ、てぇっ!♥♥♥」

「やめない」

「ぃやあああっ!♥♥♥やらっ!♥♥やらぁっ!♥♥♥やらぁああっ!♥♥」

アルカディアがどれだけ泣き喚いても、クラウディオは決してやめることはない。
それどころかさらに強く押し込み、ぐりぐりと動かし始めた。

「ぁ、あ…っ♥♥♥やら…♥♥やらぁああッ!♥♥♥」

「ん…そろそろいいか…」

びくんっびくんっと体を跳ねさせたアルカディアを見てそう呟くと、ようやくローターの抜き差しを止め引き抜いた。

「ぁ…っ♥あ……っ♥」

「よく頑張ったな」

「ん……っ♥」

頬を優しく撫でると、アルカディアは嬉しそうに目を細める。
その表情はとても可愛らしく、クラウディオは思わずその体を抱きしめた。

「ん…っ♥ん…っ♥」

アルカディアは抵抗することなく、されるがままになっている。

「ん……っ♥んぅ…っ♥」

ちゅぱちゅぱと音を立てながら、夢中になってキスを繰り返す。
舌を絡め合いながら、互いの唾液を交換し合う。

「んぅううう〜〜ッ♥♥♥」

そのまましばらくディープキスを続けているうちに、突然アルカディアが大きく身体を震わせた。
唇を離すと、彼の身体から力が抜けていく。
どうやらまた達してしまったらしい。

「もう入れる?」

「ぁ…う…♥」

「まだやめておくか?」

「ぅ……ぁ……♥」

問いかけるが、アルカディアは何も答えない。おそらく意識がはっきりしていないのだろう。
汗で貼り付いたアルカディアの前髪をかきあげてやると、彼は気持ちよさそうに瞳を閉じた。

「アルカディア」

「ん…ぁ…?♥」

「もう限界か?」

「ぁ…ぅ…♥」

「なら終わりにする?」

「ぁ…や…♥」

「どうしてほしい?」

「ぁ…やらぁ……♥」

アルカディアはゆっくりと口を開くと、消え入りそうな声で言った。

「くぁ、ぃお…♥」

「ん…?」

「ぁ…くら…いお……♥」

「私が欲しいのか」

「ん…ぅん…♥」

アルカディアは小さく首を縦に振る。
その姿に、クラウディオは思わず笑みを浮かべた。

「わかった」

そう言うと、クラウディオはゆっくりと服を脱ぎ捨てた。
そしてアルカディアの両足を抱え上げる。
先ほどまで散々弄んでいたそこに己の熱を押し当てる。
ぐずぐずに蕩けきっているそこは、すんなりとクラウディオを受け入れていく。
だがやはり大きすぎるのか、根元までは一息に入りきらなかった。

「ん…ぅ……ッ!♥♥♥」

それでも痛みを感じている様子はなく、むしろ悦んでいるようにも見える。

「動くぞ」

「ん…♥」

返事を聞くと同時に、激しく腰を打ち付ける。
ぱんっぱんぱつんと肌同士がぶつかり合う音が響く。

「ひっ…♥っぁ、…っ♥ゃぁ゛、あ゙ん♥っ──ぁ!♥っあ♥ぁ゙〜〜♥♥」

激しいピストン運動に、アルカディアは声を抑えることができないようだ。
開ききった口から甘い喘ぎが漏れ続けている。
そんなアルカディアを見て、クラウディオはさらに動きを強めた。
ごりゅっ、ばちゅっ、どぢゅっ。
肉棒が激しく出し入れされるたびに、結合部から卑猥な水音が立つ。
同時にアルカディアの身体がびくんびくんと跳ね上がる。

「あ゛っ♥ぉあっ♥ん゙ぅっ♥♥んっ、は、ぁゔっ♥ん、ふ、ぁっ♥らめ゙♥♥」

「…駄目、じゃなくて?」

「ん…ッ♥あ゛♥ぁうっ♥んぅううっ♥ぁ…あ゛♥」

「……違うだろ?」

「ぁ…ぁう…っ…♥」

耳元で囁いてやれば、アルカディアは涙を浮かべながら小さく首を横に振った。

「ほら」

「んっ♥うぅっ♥んっ♥んん゙ぅ♥んぁ、ぅっ、…ふ♥♥」

「言え」

「ふぁ、ぁあッ♥♥ぁ、あ♥」

「…言えないのか?」

「うぁ…ぁッ♥」

責め立てるような口調で問えば、アルカディアは覚悟を決めたようだった。
大きく息を吸うと、震える声で言葉を紡いだ。

「ぁ…ぅ、もっ…と…♥」

「何が?」

「ぁ…ぁう……♥」

「もっと?」

続きを促すと、アルカディアは再び口を開いた。
今度ははっきりとした声で、快楽を求める。

「もっ、と…おく…つい、て…ほし♥♥♥」

その言葉を聞いた瞬間、クラウディオの中で何かが弾けた気がして、次の瞬間には、思い切り突き上げていた。
最奥の壁を突き破り、さらに深くまで侵入する。
結腸をこじ開けられ、アルカディアは目を見開いた。

「ぁ゛…っ!?♥♥♥ぁ゛、あっ、お、く…♥♥♥ひ…ぃああっっ♥♥♥」

「…よくできました」

そう言って微笑むと、さらに強く腰を打ち付けた。
何度も、何度も、容赦なく。
その度に、アルカディアは甲高い悲鳴を上げた。
あまりの激しさに、ベッドはギシギシと軋んだ音を立て続けている。
結合部からは泡立った白濁液が流れ出していた。

「あひっ♥あ、ひゅぅ゙…っ♥んぉ♥ぉ゙…ん、んっ♥んゃ゙、──ぁ゛っっ♥♥♥」

獣のような荒々しい行為に、アルカディアの身体はもう限界を迎えようとしていた。
だがそれでも、クラウディオの動きが止まることはない。
それどころか、ますます激しくなっていくばかりだ。

「やっ♥やぁ゙っ!♥やっ、♥んんっ、…ぅっ♥、ふぁ゛あ゙♥♥やっっ♥い、ぐっ♥イ゙く、ぅ♥いっ、ぁ、う♥♥あぅッ、ぇうぅっ♥♥ィ゙──〜〜〜あッ♥♥」

ごりゅごりゅと敏感な部分を擦られるたび、アルカディアは絶頂を迎えるが休む間もなく、再び高みへと押し上げられる。
もはや意識を保つことすら困難になりつつあった。
身体中から汗が噴き出し、視界にチカチカとした光が走る。頭の中ではスパークが起きているかのようだ。
ごんごんと結腸の奥まで突かれ続け、アルカディアはただひたすらに喘ぎ続けた。

「ひ、ぃっ♥ゃっ♥それ゛、や゙ぁあ゙っ♥や゙っ、ら゙め゙♥♥そこ♥ぁっ…♥らめっ♥ら゙め♥ぇ゙♥♥♥」

力無くアルカディアの腕が、腰を掴むクラウディオの手を押しのけようとする。
だがそんな些細な抵抗など無意味だった。
そのまま腕を掴み上げられ、顔の両側に押し付けられる。
両腕の自由を奪われ、弓なりにしなったアルカディアを、クラウディオは下から激しく突き上げた。
どちゅんッ!!
今までで一番激しい衝撃を受け、アルカディアは絶叫にも似た声を上げる。

「ひっ───っっ♥♥ッッあ゛♥──ひぃ、んッッ♥♥♥ぁ、あ゙っ!♥♥まっ…てッ、ま゙っ…てぇ♥…ッッ♥♥♥あ゛、ぁ…ッッ♥♥は、ッ…うッ♥♥イ゙く、イ゙ぐっ♥っぉ゙、ひぅっ♥い、きゅ♥♥♥…ぅッ♥♥ぅ゙ッ♥♥♥♥♥♥」

「…はっ…待って欲しいのか?」

ごちゅっと結腸に入り込んだまま動きを止めたクラウディオに、アルカディアはこくこくと必死に首を縦に振る。
しかしクラウディオは悪い笑みを浮かべると、ゆっくりと引き抜いていき、そして一気に貫いた。
ばぢゅんッッ!!!
肌が激しくぶつかり合う音が響き渡る。
その瞬間、アルカディアの身体が大きく跳ね上がり仰け反った。

「ぇうッッ!??♥♥♥〜〜〜〜〜〜ッッ♥♥ぁ゙、ひ、〜〜〜〜♥♥♥ま、ぁっ、いく、ぅゔっ♥♥♥♥ぉ゙……ッ♥♥」

びくんびくんと痙攣しながら絶頂を迎えたアルカディアだったが、それでもなお責め立て続ける。

「あ゙っ、ぁっあ゙♥♥やっ、んんっ、…ふぅっ♥、ふぁ…、イ、く…♥♥ぁ゙♥ぉ゙ぁ♥♥ひ、ゃ゙ぁあッ♥♥ぉ゙♥あ、うっ♥ん、んっ♥んん、ん゙んぁっ♥も゙、お…、いき、た、く…ないぃっ♥♥♥」

仰け反ったままガクンガクンと激しく揺さぶられ、アルカディアは涙ながらに懇願した。
もう嫌だ。苦しい。これ以上されたらおかしくなる。
そう思ったのも束の間。
またもや結腸の奥まで突き上げられる。
先ほどよりも深くまで侵入され、結腸弁が押し潰される。
その刺激で、またしても達してしまう。
だが絶頂の最中でも、容赦なく抽挿が続けられる。
絶頂から降りてくることができない。
身体中の感覚が麻痺してしまっているかのように、何も感じられない。
アルカディアは涙を流しながら、ただ快楽を受け入れていた。

「とまっ゙てっ♥とま、でぇ゙っ♥あ゙、ひぅ♥ん゛ぉ゙♥おぁ​​──ッ♥ひぅ、ぃぃあっ♥♥っふ、…ぁ゙!!──っっ♥♥あ゙、ぁ゛ッ♥♥♥ひぁ、ぁ゙ゔ♥ん、ぅ゙、ぁ゙あ゙あ゙っ♥♥♥♥♥」

「……っは、ははは、凄いな……」

壊れてしまったかのようなアルカディアを見て、クラウディオは思わず笑い声を上げた。
ここまで乱れ狂うとは思っていなかったのだ。
未だ仰け反ったままがくがくと震えているアルカディアの顎を掴むと、強引にこちらへ向かせる。
虚ろな瞳には、もう理性の色はなかった。
完全に堕ちきっている。
その姿に満足すると、ラストスパートをかけるように激しく腰を打ち付け始めた。
どちゅどちゅどちゅどちゅっ!!!
結腸奥の壁を突き破り、最深部まで到達すると、何度も何度も激しく抜き差しを繰り返す。

「ぬ゙い、て…♥も、ぬ゙いてぇえっ♥♥ひあっ♥ひぐっ、ぁっ♥ん…ぁ、ひ、おっ♥♥ふぁ、ぁあッ♥ぁ、あ♥んぅぅぅ゙ゔッッ♥♥」

あまりの激しいピストンに、アルカディアは悲鳴のような喘ぎを上げ続けた。

「ら゙め゙っ♥や、や゙らっ♥つか、な、でっ…♥うぁ、ん゙♥んっあ、んんっっ♥♥あ゙、ぅぁッ♥あ​​──っ、あ゙〜〜〜〜〜〜ッ♥♥ぉ゙♥ひぐ…♥♥ぁ゙♥ぉ゙ぁ゛あ゛♥♥」

ばちゅんばちゅんばちゅんばちゅんッ!!
肌が激しくぶつかり合い、結合部からは泡立った白濁液が流れ続けている。
限界が近いのか、クラウディオの動きは更に激しさを増していった。
どちゅん!どちゅんどちゅんっ!!

「ぁっ、ぁ──────っっ♥♥イ、くっ♥いっ……!♥あ─────っ♥ぁ──♥♥♥♥」

「…っく……!」

一際強く腰を叩きつけられた後、どぷどぷと熱いものが注がれるのを感じた。
それと同時に、アルカディアもまた絶頂を迎える。

「ぁ…あ…♥ぁぅ…う゛…っ♥」

ぴゅっぴゅっと勢いのない射精をしながら、アルカディアはビクビクと身体を震わせていた。
やがて全て出し終えると、クラウディオはゆっくりと自身を引き抜く。
栓を失ったそこからは、大量の精液が溢れ出した。
アルカディアはそのまま意識を失ってしまったようで、瞼を閉じぐったりとしている。

「…は、」

荒くなった息を整えながらアルカディアの首筋に顔を埋めたクラウディオは、首元に刻まれた傷跡をなぞるように舌を這わせる。
アルカディアの首の後ろに腕を回し、ぐっと引き寄せるとそのまま口付けた。
ちゅっちゅっと軽いリップ音を響かせながら、何度も角度を変えて唇を合わせる。
そして最後にアルカディアの頬にキスを落とすと、ようやく離れていった。
涙やら唾液やらで汚れた顔を、優しくタオルで拭ってやり、汗で張り付いた髪をかき分けてやる。
一息ついたあと、テーブルに置いていた煙草を手に取り、火を付けた。
紫煙を燻らせながら、ぼんやりとアルカディアを見つめる。
アルカディアという存在は、やけにクラウディオの庇護欲と加虐心を煽るのだ。気を失うまで責め立てたくなるし、もっと泣かせたくもなる。
それはきっと、この男がまだ幼い子供のように思えるからだろう。
見た目こそ成熟しているものの、その精神はまだまだ未熟だ。
だからこそ愛おしいし、手放したくないと思う。

「………」

暫くして、すっかり短くなった吸いかけのそれを灰皿に押し付ける。窓の外へ視線を向けると、いつの間にか雨は止んでいたようだ。
しかし時刻は夜中の二時を過ぎている。
結局このまま宿泊することになりそうだ。明日は休みだし別に構わないが。
クラウディオは、ぐったりとしたアルカディアを横抱きにして浴室へ向かった。



「………」

ぱちりと目を覚ましたアルカディアは、しばらくボーッとしていた。
見慣れない天井だ。
ここはどこだろうか。

「…起きたのか?」

突然頭上から降ってきた声の方へと目線を動かす。
そこにはバスローブ姿のクラウディオが居た。

「……くらでぃお、」

「…無理させたな。大丈夫か」

そう言いながらベッドに座っていたクラウディオは、アルカディアの前髪を分け額に手を当ててくる。
少しひんやりとしていて気持ちいい。

「……ん、だいじょうぶ、……」

まだ頭がぼうっとしていて上手く働かない。ゆっくりと視線を巡らせ、ここがホテルの一室であることを思い出した。
そういえば、昨日はあの後どうなったんだっけ。
確か、気絶するまで抱かれたような気がする。

「…………」

途端にむすりと顔を顰めるアルカディア。

「俺がいいって言うまで、動かさないで、って、いった」

混濁した記憶を思い返して、不機嫌そうに呟く。
玩具を使うにあたって、勝手に動かさないで欲しいとアルカディアはお願いしたし、クラウディオはそれを了承した気がする。約束を破った挙句あれだけ激しく攻め立てられたのだから、文句の一つも言わせて欲しい。
だが、そんなアルカディアを見ても、クラウディオは特に悪びれた様子もなく笑っているだけだ。

「悪い、つい夢中になってしまった」

「……」

いつもこうなのだ。
何度言っても反省しない。

「んん゛ぅ〜〜〜」

アルカディアは唸りながら枕に顔を押し付ける。
もう怒った。絶対に許さない。

「……アルカディア?」

「…おこってる」

「悪かったよ。お前が可愛くて我慢出来なかった」

「ひとつだけっていった。うごかさないっていった」

「悪かった」

そっぽを向いてしまったアルカディアに、クラウディオは謝罪の言葉を口にしながら頭を撫でてやる。
しかしそれでもアルカディアは不貞腐れたままだ。

「……」

暫くその頭を撫でていると、ぽつりと小さな声でアルカディアは言葉を紡いだ。

「……つぎは、ちゃんと、いうこときく?」

その言葉を聞いた瞬間、クラウディオは思わず笑ってしまった。まさかこんな可愛いことを言うなんて思わなかったのだ。

「……っ、あぁ、分かった。次は絶対動かさないようにする」

笑いを堪えながらも、クラウディオはそう答えた。

「…あやしい」

「本当だよ。次は思いっきり甘やかしてやる」

ふわふわと頭を撫でながら、優しく微笑みかける。
アルカディアはそれに絆されたのか、次第に表情を和らげていった。

「雨も上がったしもう少ししたら帰る準備でもするか。長居してしまったしな」

「…うん」

ラブホテルなんて初めて来たけれど、意外と楽しかった。
たまにはこういうのもいいかもしれない、と思ったがクラウディオには絶対に内緒にしておこうと決めたアルカディアだった。