再会してからというもの、アルカディアの噛癖は酷くなっていた。
この“酷い”というのは噛みちぎる勢いで噛んでくるとか、何でもかんでも噛むとかそういうものではない。
昔は自分の唇やら指やらを噛んではクラウディオが慌てて止めていたのだが、今ではただひたすらにクラウディオを噛んでくる。まるで会えなかった時間を埋めるかのように、寂しかったんだと訴えかけるように甘く噛み付くのだ。
それが、酷い。
叱るとあまりにも悲しそうな顔をするので、それ以上強く言えないまま今に至る。
ディスクーシャの甘噛みは愛情表現だったり甘えている仕草だったりすることを知っているからこそ、余計何も言えない。
クラウディオ自身、何年もアルカディアを一人にしてしまった負い目のようなものも感じていて、それもあってかついなんでも許してしまう。
それに、いくら見た目が大人びていても中身はまだ幼い子供。
正直、とんでもなく可愛いのだ。
クラウディオにだけ懐いて、クラウディオだけに笑顔を見せて、甘えて、全身全霊をかけて愛を伝えてくるなんて、可愛くないわけが無いのだから。
仕事から帰ってきて、夕飯を済ませ一服しているとアルカディアがかぷ、と手に噛み付いてきた。
見下ろすと、噛み付いたままじっとこちらを見上げる赤い瞳と目が合う。
これは多分、構って欲しいのだ。そう理解したクラウディオは無言のまま彼の頭に手を置くと優しく撫でてやった。嬉しそうに目を細めてじっとしている姿はとても愛らしい。クラウディオが撫でやすいように頭を傾ける仕草なんて、猫そのものだ。
ぐりぐりと頬をこねくりまわしていると、対抗するかのようにあぐあぐ歯を立ててくる。可愛い。
「アルカディア」
名前を呼ぶとぱっと顔を上げる。どうしたのかと首を傾げる様子もまた可愛い。思わず笑みを浮かべながら頭を撫でてやる。
すると、アルカディアはふわぁ…と幸せそうな表情をして擦り寄ってきた。そしてそのままぎゅうっと抱きついてくる。
こうなるともう駄目だ。どんなことでもしてやりたくなる。
これが惚れた弱味というやつなのか、それともただ単に自分が甘いだけなのだろうか。
「風呂は?」
「ん〜…」
クラウディオの胸に顔を埋めて、シャツの襟元をがじがじ齧っているアルカディアに声をかけると、眠そうな声が返ってくる。
「眠い?」
「…だいじょぶ」
「大丈夫じゃないだろう」
背中をさすってやれば、更に力を抜いて体重をかけてきた。
「寝るか?ベッドまで運んであげるよ」
「やだ……おきてる…」
舌っ足らずになりながらも頑張ろうとする様子がまたなんともいじらしくて可愛くて、このままずっと抱きしめていたいなと思ってしまう。
「じゃあお風呂入ろうか。少し目も覚めるかもしれないぞ」
「……うん」
アルカディアはこくりと小さく首を動かして返事をした。
アルカディアをお姫様抱っこの形で抱え上げて脱衣所に向かう。その間彼は大人しくされるがままだった。
バスチェアに座らせて髪を洗ってやると気持ち良さそうに目を瞑っていて、その姿はやはり猫のようだ。
泡を流し終えてから共に浴槽に浸かるとアルカディアはぽやーっとしていた。お湯の温度が丁度いいのだろう。
ちゃぽん、とお湯の跳ねる音が浴室内に響く。
アルカディアは膝を抱え込んでそこに顎を乗せていた。そんな体勢でもどこか品があるように見えるのは何故だろうか。
少しずつ意識が覚醒してきたのか、アルカディアはゆっくりと口を開いた。
「あとでアイスたべよ」
「そうだな」
アルカディアは嬉しそうに笑ってクラウディオの腕に噛み付いた。
風呂あがり、髪を乾かすのもほどほどにソファーに並んで座り、テレビを見ながらアイスを食べる。
バニラアイスをもくもくと食べているアルカディアの横顔を眺めつつ、煙草に火をつける。静かに煙を吐き出しながらじっとアルカディアを見つめた。
ふわりと赤い髪が揺れる。
アルカディアは視線に気付いたようで、食べるのをやめて不思議そうな顔をした。
「何考えてるの?」
「…お前の事だよ」
「おれ?」
「可愛いなと思って見てた」
そう言うと途端、ふにゃりと嬉しそうに笑うアルカディアを見て胸がきゅーっと締め付けられるような感覚に陥る。
本当に、どうしてこんなにも可愛いのだろう。
「うれし」
アルカディアは照れ臭そうに微笑んで、再びアイスを食べ始めた。
この子はきっと天使なのだと思う。
ぺろりとアイスを平らげたアルカディアは満足気に息を吐いた。
そしてクラウディオの方に身体を向けて、じっと見上げてくる。
何か言いたいことがある時の目だと気付き、先を促すように頭を撫でるとアルカディアは目を細めた。
「あした、休みって言った」
「ああ、言ったな」
明日は久しぶりに仕事が休みだ。
アルカディアは期待に満ちた目で見つめてくる。
「夜更かしできる」
「できるよ」
ソファーに膝立ちになってぎゅっと抱きついてきたアルカディアを受け止めてやる。
すり、と頬を寄せられて、それから甘えるように唇を重ねられた。
ちゅ、と音を立てて離れた唇が名残惜しい。
もっと欲しい。
そんな思いが伝わったのか、アルカディアはもう一度唇を押し当ててくる。
何度も角度を変えて啄むようなキスを繰り返すうちに、どんどん深くなっていく。
舌を差し入れればアルカディアもそれに応えるようにして絡めてくる。
「ん…ぅ…んん……」
くぐもった声を漏らすアルカディアの腰に手を回して引き寄せるとぴくんと肩が震えたが、嫌がるような素振りはない。
むしろ、積極的に応えようとしている。
それがまた可愛くて、愛おしさが込み上げる。
「ふ…ぁ……んっ」
アルカディアが苦しげな声を上げたところで、ようやく口を離すと二人の間を銀糸が繋いだ。
「……は、」
荒い呼吸を繰り返しているアルカディアの頬に手を添えてこちらを向かせると、とろんとした瞳と目が合う。
その瞳には情欲の色が見え隠れしていて、ぞくりとする。
そのまま押し倒してしまいそうになる衝動を抑えて頬から耳へと指を移動させる。
形を確かめるようになぞるとアルカディアはふるっと身を震わせた。
そのまま首筋へ滑らせると小さな声で喘ぐものだから、理性が飛びそうになってしまった。
「あ、」
首元を撫でながらもう片方の手でシャツを捲った時、アルカディアは思い出したように声を上げる。
「待って」
「どうした」
「先に歯磨きする。くらでぃおも行こ」
そう言ってアルカディアは立ち上がると、手を引いてくる。
まだもう少し触れ合っていたかったのだが、そう言われてしまえば仕方がない。
「分かったよ」
苦笑しつつ、そう答えた。
二人で並んで歯を磨いて、洗面所を出ると、アルカディアはぱちぱちとリビングの電気やテレビの電源を落としていった。
「もう寝るのか?」
やはりまだ眠かったのか、と思っていればアルカディアは首を横に振った。そしてクラウディオの体によじ登ってくる。それをしっかり抱き止めてやると、アルカディアは首元に顔を埋めてぐりぐりと額を押し付けてきた。
「まだ寝ない。えっちする」
「……そうだな」
はっきり宣言されて思わず苦笑を浮かべてしまう。そんなクラウディオを気にすることなくアルカディアは続ける。
「いっぱいする」
「…ベッド行こうか?」
「うん」
こくりと首を動かしたアルカディアを落とさないようしっかりと抱えて寝室に向かう。
ベッドの上に下ろすとアルカディアはぽふんと倒れ込んだ。
覆い被さると仰向けに寝転んだままじっと見つめられる。
アルカディアはふわりと微笑んでクラウディオの首に腕を巻き付けた。
「好きにしていいよ」
「……煽るのが上手いな」
「くらでぃお俺のこと大好きだからなんでもしていい」
「……」
確かにクラウディオはこの子を溺愛している。
そんな事はとうの昔に自覚済みだ。
だが実際に“なんでも”と言われるとさすがのクラウディオも少し困ってしまう。
自身の中の加虐心が疼き出してしまうのだ。
それを抑えるように優しく口付ける。何度か繰り返すうち、アルカディアの表情は蕩けていく。
そんな様子もまた可愛らしい。
可愛い。大事にしたい。壊したい。めちゃくちゃにしたい。
相反する二つの感情が渦巻く。
こんな気持ちになるのはアルカディアに対してだけだ。
優しくその頬を撫でていると親指に歯を立てられた。痛くない。ほぼ咥えているだけだ。
もぐもぐと食まれて、それからちゅうっと吸われる。
まるで赤ん坊のような仕草に愛しさが込み上げた。
「……お前は本当に私を喜ばせる天才だな」
「おえくあでぃおのころなんえもしってう」
「咥えたまま喋るな」
くすくすと笑いながら空いている手で頭を撫でてやると、嬉しそうに目を細めた。絶えずかぷかぷと甘噛みしてくるこの可愛い猫は一体どこまで自分を夢中にさせれば気が済むのだろうか。
「くらでぃおはね…」
「ん?」
不意にクラウディオの親指から口を離し、アルカディアは呟いた。
「俺がおねだりすると喜んでくれる。なんだかんだ、噛んだり舐めたりされるのもすき。あ、俺にだけね」
「……」
「俺のこと可愛がるの、好き。意地悪するのも好き」
「…ああ」
もぞりと動いたアルカディアは体勢を変え、クラウディオの上に跨るような格好になった。
そして彼の両頬を手で包み込み、じっと見つめてくる。
その瞳の奥には欲情の色がありありと浮かんでいた。
「くらでぃおは俺に溺れるのも、だいすき」
眼前の赤い瞳がにんまりと弧を描く。
ぞくぞくとしたものがクラウディオの背筋を駆け抜け、自然と唇が吊り上がった。
「俺くらでぃおのことなんでも知ってる」
「ああ、本当に」
そう言って笑うとアルカディアも笑みを深めた。
それからどちらともなく唇を寄せ合い、深いキスをする。
舌を絡めるとぴくりと肩を揺らすのが堪らない。
「ん、ん…っ」
時折漏れ聞こえる声に情欲を掻き立てられる。
もっと聞きたい。
「…っふ……ぁ……っ」
上顎をなぞると一際甘い声が零れた。
そのまま舌を擦り合わせると、アルカディアは身体を震わせて息を荒げる。
唇を離すと銀の糸が引いた。それが切れてしまう前に再び塞ぐ。
「んぅ…んっ……ん…」
角度を変えて何度も貪るようにキスを繰り返すうちにアルカディアの腰が揺れ始めた。
その動きに合わせるように、ゆっくりと背中を撫でてやる。
「んっ…ぁ……ふ…っ」
服の中に手を滑り込ませるとぴくんと反応を示す。
脇腹から胸元へと撫で上げ、指先が突起に触れた瞬間、びくっと肩が跳ねた。
そのままくにくにと弄ぶと、徐々に硬度を増していく。
アルカディアの手が、クラウディオのシャツを掴んで引っ張った。体の上で顔を伏せて震えているアルカディアの表情は見えないが、耳まで真っ赤になっているのだから、きっと今にも溶けてしまいそうなほど快楽に侵されているに違いない。
その証拠に、アルカディアの中心は既に熱を持って膨らんでいて、クラウディオの太腿に押し付けられている。
かり、と爪先で先端を引っ掻けば、ひゃんっと高い声で鳴いて仰け反った。
そのまま指の腹で捏ねるようにして刺激を与えると、いやいやと首を振る。
「あ、♡や、ぅ…やめ、てぇ…!」
アルカディアは必死に懇願するが、もちろんクラウディオがやめてくれるはずもない。
むしろ、そんな姿は余計に嗜虐心を煽るだけだというのに。
「…っっひ♡♡……ぅ♡」
ぎゅっと摘むとアルカディアはびくんっと体を大きく跳ねさせ、それから小刻みに痙攣した。絶頂を迎えたらしい。
クラウディオのシャツをくしゃくしゃに握り締め、体を丸めてびくびくと震え続けている。
その姿は酷く淫猥だった。
「…は……ぁ…はー…♡」
呼吸を整えようと深呼吸を繰り返しているが、その間も小さく達しているようで、断続的に体が跳ねる。
ようやく落ち着いた頃を見計らい、顔を上げるよう促せば真っ赤に染まった頬と潤んだ瞳が露わになる。口の端から垂れる唾液が艶かしい。
「…アルカディア」
「ん……」
名前を呼べば素直に視線を合わせてきた。
その顎を掴み、もう一度深く口付ける。
「んん……」
舌を差し入れ、歯列をなぞってから奥の方で縮こまっているアルカディアのそれを絡め取る。
逃げようとするのを押さえ付けて執拗に責め立てると、やがて観念したのか、恐る恐るといった様子で自ら舌を伸ばしてきた。
その可愛らしい仕草に思わず口角が上がる。
「ん、く…は、ぁ……っ」
「…ふ」
暫くして、ちゅっと音を立てて唇を離すとアルカディアはぼんやりとしたまま見つめてくる。
すりすりと頬を撫でれば気持ち良さそうに目を細めた。
「お前の望み通り、私の好きにさせてもらおうか」
「…ん」
顔を赤らめながらこくんと首を縦に振るアルカディアを見て、クラウディオは満足げな笑みを浮かべぐるりと体勢を変えた。
ベッドの上に押し倒し、覆い被さって首筋に噛み付く。アルカディアの細い腕が首の後ろに回された。
「くらでぃおすき」
「知ってる」
うっとりとした表情のアルカディアの髪を撫でながら、クラウディオは微笑んだ。
この子は自分のものだ。誰にも渡さない。そんな独占欲が湧き上がる。
自分だけに向けられるこの笑顔も、この温もりも、この愛も、全て自分のものなのだ。
そう思うとどうしようもなく嬉しくて、同時に酷く興奮する。
早く滅茶苦茶にしてやりたい。
優しくしたい。
壊してしまいたい。
矛盾する二つの感情を抱えながら、クラウディオはアルカディアを抱き寄せた。
「……」
アルカディアは幸せそうな顔ですやすやと眠っている。
その穏やかな寝息を聞きながら、クラウディオはその頬をそっと撫でた。
結局あの後何度も抱いたのだが、疲れ果てたのかアルカディアは行為の途中で眠ってしまったのだ。
ふと自身の体を見下ろすと、あちこちに噛み跡が残っている。アルカディアが行為中にクラウディオを噛みまくったせいだ。
普段ならこんなことはしないが、それだけ理性が飛んでいたということだろう。
それすら可愛いと思ってしまうのだから重症である。
喘ぎながら甘えて噛み付いてくる姿は本当に可愛かった。思い出すだけで下半身が疼く。
「…アルカディア」
しかし後処理だけはしっかりやっておかなければ。
そう思い、優しく揺すり起こすと、アルカディアはゆっくりと瞼を持ち上げた。
「……んぅ?」
「起こして悪いな。風呂に入ろう」
「……ふろ…」
まだ頭が働いていないらしく、ぽやんとしているアルカディアをシーツごと抱き上げるとそのまま浴室へ向かう。
アルカディアはもぞもぞとクラウディオに擦り寄って目を閉じてしまった。
「…アルカディア」
「んー……」
完全に夢の世界へ旅立とうとするアルカディアに苦笑しながら、暖かいお湯を全身にかけてやる。
「ふわぁ…」
「熱くないか?」
「だいじょぶ…」
シャワーで汗やら何やらを洗い流した後、尻に指を入れて中のものを掻き出す。
「ぁ…っ」
「少し我慢しろ」
「ん……」
指を動かす度にぴくぴくと反応を示すアルカディアを見ているとまた妙な気分になってしまいそうだ。
なるべく意識しないように淡々と作業を進める。
きゅ、と指を締め付けられ、思わず動きを止めてしまうが、すぐに気を取り直して指を動かした。
「ぁ、んぅ…」
時折漏れ出る声が耳に毒で、クラウディオは煩悩を振り払うように頭を振った。
小さく震えながらアルカディアは無意識にクラウディオの肩に歯を食い込ませている。
「んっ……」
「…アルカディア、もう終わったから大丈夫だ。ほら、力を抜け」
「ぅ……ん……」
「いい子だから、噛むのをやめなさい」
「んぅ…っ」
「こら、やめろ」
宥めるために背中をぽんぽんと叩くが、アルカディアは首を振るばかりで一向に離れようとしない。
それどころか、より強く歯を立ててきた。アルカディアの変なスイッチが入ってしまったらしい。
「痛いよ」
「ぅぅ〜……っ」
「アルカディア、もう終わった」
そう言うと漸く口を離してくれた。ぽろぽろとこぼれ落ちている涙がまた唆る。
きっと肩に新たな歯型がついていることだろう。
「……ごめ」
「大丈夫だよ。綺麗になった。ベッドに戻るか」
「…ん」
体を拭いてやりアルカディアを抱え上げて寝室へ戻る。アルカディアを下ろし、クローゼットから新しいシーツを取り出してベッドメイキングをしていると、後ろから服を引っ張られた。
振り返ると、アルカディアがじっとこちらを見つめてきている。
「どうした?」
「目さめちゃった」
アルカディアの言葉にふと時計を見ると、時刻は深夜二時を指している。休みの前日はだいたい朝までコースなので、この時間にゆっくりしているのは珍しいかもしれない。
「なにか飲むか?」
「…んーん。しゃべろ」
綺麗になったベッドに腰掛け、枕にもたれるとアルカディアはいそいそと隣にもぐりこんできた。そしてクラウディオの肩口に頭を預け、楽しそうに笑う。
「そろそろトリートメントしてやろうか」
「うん。あれつるつるになる」
アルカディアのふわふわの髪を撫でながら提案すると、アルカディアは嬉しそうに笑ってこくんと首を縦に振る。
少し傷んでしまった毛先を撫で、指に絡めた。
いろんな話をしながら、ゆったりとした時間を過ごす。
一時間もしないうちにアルカディアがうつらうつらし始めたので、布団をかけてやった。
「くらでぃお……」
「なんだ?」
「すき……」
「私も好きだ」
「んふ…」
眠りにつく寸前、アルカディアは幸せそうに微笑んでクラウディオの手を握った。それを口元に持っていき、人差し指をぱくりと口に咥える。
「……アルカディア?」
「ん……」
アルカディアはそのまま目を閉じた。
どうやら寝てしまったようだ。
「全く…」
可愛いことをしてくれる。
口の中に指を入れたまま眠るなんて。
本当に、赤ん坊みたいで愛らしい。
そんなことを考えながら、クラウディオはもう片方の手でアルカディアの前髪を退けて額にキスを落とした。
「おやすみ、私のアルカディア」