I don't want to admit
「〜〜ッ♥♥〜〜ッッ♥や…あっ♥あっ♥ひっ♥」
シーツを固く握りしめるアルカディアはまるで女のような嬌声を上げながら下腹部から聞こえてくる卑猥な水音と中をごりごりと抉られ、一等弱い前立腺を押しつぶされることによってもはや苦しいくらいの快楽に身悶えながらはぁはぁと息を乱し汗を滴らせている。
意思とは関係なくはらはらと涙を流しながら時々腰を捩ったり弓なりにしならせたりしていると何度目か分からない絶頂が身体を襲いびくびく!と痙攣すれば呆気なく達してしまうもののほぼ透明な精液を己の自身から吐き出し腹を汚したのを見るにこの行為はもっと前から行われていたという事が見て取れた。
先程からアルカディアは嫌だと言うが顔は既にとろとろで、口端からは我慢できず唾液が伝いとろんとした目で自分をここまで快楽でぐちゃぐちゃにした張本人を見上げるとその焦点が合わない瞳が自分の上で腰を振り自分を好きなように蹂躙している男の琥珀のような美しい瞳と交差した。
「……♥〜〜ッ♥〜〜ッッ♥んぅ♥うっ♥あっ♥あっ♥ひっ♥くら、あ…、も…むり、ぁ…ぅッ…♥ん、ッぁッ……♥や、だ…やだぁ…」
「弱音を吐くのが早いんじゃないか?」
目が合ったことをいいことに、ここぞとばかりにアルカディアはもう嫌だと、休みのない攻め手を止めろと懇願する。だがアルカディアを蹂躙している男の律動は止まらない。むしろもっと動きが激しいものとなりがくがくとアルカディアは揺さぶられ目がちかちかと白黒させた。
「あ"っ!?♥っひ♥ぃ゛……♥くッ……、ん、ッッ……♥まっ…♥た……♥……っぐ♥い……♥く♥…っ♥♥あ゛っ♥〜〜〜〜ッ!!♥♥」
またアルカディアは体を跳ねさせ達した。何度目だろうか。アルカディアはもう数えるのも億劫だった。
何度も達し、疲労もピークでまぶたが重い。油断すると降りてきて眼球を覆ってしまいそうな状況なのだがそれを咎めるかのようにずんっ!とアルカディアの中に埋め込まれている怒張が一番奥を穿ち呼吸を奪われた。
「っあ───!?」
「こら、寝るな」
「ひっ…♥あっ、あ゛っ、あ゛ーー♥く、そ…この…絶倫…っ、うごく…なぁっ…♥♥」
そしてまた律動を開始するこの男、クラウディオは先程から顔色一つ変えず無理だと喘いでいるアルカディアへの攻め手を止めようとせずに休憩をする間も与えなかった。
再び襲い来る行き過ぎた快楽に揺さぶられることでもう何も出なくなったふにゃふにゃなアルカディアの自身がべちんべちんと腹にぶつかる感覚を感じながらイヤイヤとまるで幼子のように首を横に振る。
「では認めるのか?」
「…っ!」
認める。クラウディオはそんな質問をアルカディアに投げかける。
「だ、れがっ…ぁうっ!?♥むり、む、り、ィ……♥んっ♥あ♥んぅう♥ぁ゛ふっ、ひ……♥ ────っっ♥♥」
アルカディアは数え切れないほど何度も果て、欲を自分の腹にぶちまけて今はもう出せるものも底をついた頃だというのに対してクラウディオはまだ数回しか達していない。
毎回、クラウディオは疲労という言葉を知らないかのように涼し気な顔をしていて今回もそうなのだ。しかも遅漏で絶倫という最悪なコンボなわけだがそんなクラウディオを憎たらしそうにアルカディアはキッと睨んだが、快楽に溺れ蕩けきった顔では大して迫力もなく、恐らくクラウディオからしたら猫がしゃーしゃーと威嚇をしてきた程度にしか思っていないだろう。
だがクラウディオはそれを咎めるかのように…お仕置だと言わんばかりに奥をごりりっ♡と抉ってきた為その瞬間その睨み付けていた顔はまたふにゃふにゃと崩れ快楽に溺れアルカディアはまた絶頂を迎えた。
──時は少し遡る…。
アルカディアとクラウディオは恋人関係を築いていた。二人の体の相性も抜群だし、ついこの間までは満足ではあったアルカディアだがふと考えてしまう。いつもアルカディアはクラウディオに良いようにとろとろにされ、組み敷かれてメスに堕とされる。それがなんだかまるでクラウディオの手のひらで転がされているようで不満に思うことが最近あるのだ。
一度はクラウディオのあの余裕そうな顔を崩したい。自分だけではなくクラウディオも自分じゃなきゃ満足出来ないように仕向けたい。そんな軽い気持ち、だが割と本気でこうなって欲しいと思ったアルカディアは行為に及ぶ前にこうクラウディオに告げた。
──今日は絶対堕ちない。
今日は絶対クラウディオに屈しない。そしてなかなか屈しない自分にイラついて欲しい。そしてクラウディオも余裕のない顔で自分を求めて欲しい。むすっとした表情をしながらクラウディオを睨むように見つめるとクラウディオも笑いながらいいだろうとそのアルカディアの挑戦に受けて立った。
──その結果、いつもより行為は長くそしてしつこい。最初こそ屈するものかと頑張っていたが直ぐにアルカディアはいつもの様にとろとろに溶かされぐちゃぐちゃにされ、わけもわからず前後不覚でクラウディオの下でひっきりなしに鳴いていた。
だが今回のこれはアルカディアが「堕ちた」と認めない限りずっと続く。つまり、メス堕ちしなければこの責苦から解放されることはなかった。
いつもならアルカディアが二、三回果てるとそれで情事が終わりピロートークを挟みながら心地よい疲労感に包まれ眠る。だが今回はアルカディアが降参するまで続く地獄のような情事だった。
「んぁっ!?♥♥──〜〜ッ♥は、ぁ♥…あっ、ひっ♥や…だ、やだっ…♥う゛ぅう……♥…っ♥あ゛っ、あ♥〜〜〜〜っっ♥」
「──くッ」
そしてまたアルカディアは絶頂を迎えるが自身からはもう何も出ない。中で極めてしまい射精よりも長い絶頂に全身に力が入らないアルカディアは、打ち上げられた魚のようにびくびくと震えるとようやくクラウディオも結合部の締め付けでまたアルカディアの中にびゅくびゅくと欲を吐き出した。
「はぁ…アルカディア、堕ちたか?」
「は、ぁ…ぁぅ…堕ち、てない」
「そうか」
…誰が見てももうメス堕ちをしているというのは見てわかる通りなのだがアルカディアは認めようとしなかった。
認めてしまえば直ぐに楽になれるのになかなか首を縦に振らないアルカディアの強靭な精神力がクラウディオは好きだった。
楽になることより抵抗を選ぶその姿に愛しさを覚え気に入っている。だからこそ尚更堕とし甲斐があるのだ。だが早くこの男の快楽に屈服し首を縦に振り、メス堕ちしたと認めたその瞬間の顔を見たいという欲も当然あったクラウディオは行動に移す。
冷静そうに見えるクラウディオだが、その瞳は瞳孔が開き獲物を補食せんとする肉食獣のような鋭さで、余韻に浸らす間もなく再び腰を動かしアルカディアの胸の飾りを片方は人差し指と親指で潰しながらもう片方は口内へ含み歯を立てたり舌でねっとりと絡ませる。そして空いているもう一つの手では勃たなくなったアルカディア自身も掴み上下に扱き始めた。
「……ッ♥……ッ♥あっ…♥んぁ…♥いっ…てる、からぁっ…♥♥」
「…こんなに腰を揺らして我慢ができないのか?そんな強請らなくてももっとお前の好きなところを可愛がってやる」
「ん"ぁ…!?♥♥ちがっ…ぁっ!♥♥♥」
弓形に腰が浮くとまるでもっといじってくれと言わんばかりの体制になる。勿論クラウディオは触って欲しいから腰を自分に突き出しているだなんて思ってはいないが先程よりも滑舌も悪くなり語尾にはハートが飛び交っているような甲高い喘ぎ声にクラウディオは気を良くすると尿道をかりりっと引っ掻いた。
「あ、ッひ♥ィ゛いっ……♥♥〜〜ッ♥♥〜〜ッッ♥♥♥」
ぷしゃっと尿道からは液体が吐き出される。だがそれは無色透明でさらさらとしていて尿意と思っていたそれはどうやら潮だったらしい。
潮を吹かされる時はめったとないがいつも潮を吹くタイミングはめちゃめちゃに抱かれキャパオーバーをしてる時だ。つまりもうアルカディアの体は今更だが限界を超えていた。
だが潮を吹きがくがくと震えるアルカディアを見下ろしながらそろそろか…とクラウディオは小さくつぶやくとアルカディアの片脚を肩に担ぎぐっ、と腰を進めると結腸の入口へ硬度を保ったままの怒張をごりゅっ!ごりゅっ!と穿ち始めた。
「…っっ!?♥♥っぐ♥ひ、ぅ゛…♥♥ぉ゛、ッあ…♥♥んっぁ゛……♥♥ぁ、らぇっ…♥♥くら…っ♥あ、ッひ♥いっ……♥♥〜〜ッ♥♥〜〜ッッ♥♥♥」
この感覚、時々クラウディオの規格外の大きさを誇る怒張で何度か暴かれたことがある動き。内臓の奥の奥…一度開けばしばらく降りてこられなくなる場所。易々と明け渡してはいけない場所。
「ああ、わかるか?アルカディアのここが私を受け入れようと開いていく」
ごりゅっ!ごりゅんっ!ごりりっ!
「やだ…くら、でぃお…!♥あっ♥♥ 〜〜ッッ♥♥♥ぅ、あッ……♥♥うぅ゛う〜〜……ッ♥♥やだ、やだやだ、ぁうぅ…っっ♥♥♥」
ぐぷぐぷとそんな音を立てながら結腸の入口を何度も叩き穿つ。徐々に結腸の弁がクラウディオの亀頭を飲み込んで行く。
痛い、苦しい、明け渡しちゃダメだと警鐘を鳴らす反面どんどんクラウディオの怒張を受け入れようとする己の体。心と体がちぐはぐでわけも分からず、イヤイヤと言いながら泣きじゃくっているアルカディアを落ち着かせるように顔面へ接吻の雨を降らすと、それで気を紛らわせてくれている間にクラウディオは腰を肉輪が亀頭を食むギリギリまで引き抜き最奥へ思い切り怒張を叩きつけた。
──ぐぽんっ♥♥♥♥
「──っっ!!?♥♥♥」
次の瞬間腹の中からそんな音が聞こえた。人体からは聞こえてはいけない音がしたその瞬間頭の中が真っ白に弾ける。
びくっ♥びくっ♥と震えたと思えばアルカディア自身からはぷしゃあああっと本日二度目の潮が吹く。
「…ッ…堕ちたか?」
一目見ればもう大変なことになっているのにクラウディオは先程と変わらない声音で結腸に自身を収めたままもはや聞こえているのかも怪しい彼に尋ねる。クラウディオにとっては堕ちたか堕ちてないかをアルカディアのその小さな口から教えてくれるかが重要だった。
「あっ…♥…あ"…っ♥…ぉ…♥」
恐らく最初の「堕ちた」の「堕」がかろうじて聞こえていたのだろう。もはや言葉を発することが出来ず短く喘いでいるアルカディアだが弱々しく首を横に振っているのをクラウディオは見逃さなかった。
「そうか。なかなか強情だなお前は」
ごりゅんっ!♥♥♥
「ふぁ……ッ……!!?♥♥♥♥」
強情、と聞こえた気がする。一体強情なのはどちらなのかとアルカディアは言い返したかったが今の状況じゃとてもじゃないが言えない。むしろ言える訳もなく今度はクラウディオの衰えを知らぬ凶悪な怒張は結腸を直接攻め続けた。
くぷ♡ぐぷ♡と何度も、何度も最奥を穿ち前立腺も刺激し、もうどこにも力が残っていないアルカディアはがくがくと揺さぶられると潮を吹いたばかりの自身からは散々弄られ壊れてしまったのか残りの潮が奥を貫かれる度ぴゅっ♡ぴゅっ♡と出てくる。
そして何度も気絶をしそうになるが、気絶してしまったらアルカディアから聞くことが出来ないと、いかにもそれらしい理由を述べそれを見逃さないクラウディオは気絶しそうなアルカディアの最奥をより一層強く叩いたりアルカディア自身の先端を親指でぐりぐり抉ったりして無理やり意識を覚醒させていた。
「あ──♥♥♥♥ん……ッふ、ぐぅ……♥♥あッ♥♥ぃ゛う……ッ♥……ッ♥♥あ゛っ♥♥あ゛っ、あ、ひっ♥♥」
むり、おかしくなる
……もう、限界だった。
アルカディアは観念したかのようにクラウディオを見上げると、もう焦点すら合わない瞳で彼を見上げ壊れた人形のように泣きじゃくる。
「くら…ぁ゛っ、でぃ…ぉ…♥♥も、堕ち、たっ…ぁ♥♥──ッあ゛♥ぃ゛う……ッ♥……ッ♥♥ぅくッ……、ん、ッッ……♥♥あ"…♥も、ゆる、して…♥」
「───ッ」
ぴたりと動きを止めてくれたクラウディオに、これでようやくこの責め苦から解放されると思いアルカディアは密かに安堵の息を漏らす。だがアルカディアはクラウディオという男に油断をした。
ふとクラウディオをぼやけた視界の中見上げると今までに見たことがない、酷く興奮しきったような…瞳孔を開きっぱなしでぎらぎらとした琥珀色の瞳にアルカディアは釘付けになる。
ああ、そうだ。自分は彼のこう言う顔が見たかった……。
快楽に屈服し、顔をぐしゃぐしゃにさせ、自分に許しを乞う彼の顔は正にメスそのもので、クラウディオは待ちに待ったアルカディアのメス堕ちと認めた事実、そして彼の口から堕ちたと認めたその愛しい姿に今日一番性的興奮を覚えてしまう。ちらちら覗くその舌へ食らいつき噛み付くようにアルカディアの唇へ口付けを交わした。
「ん…♥ぁ…、ぅっ…くら、…あ…♥んぅ…、ぁっ♥♥」
「っ…はぁ…アルカディア…もう少し頑張ってくれ」
確かにアルカディアからメス堕ちしたという事実を認めさせたのでこれでもう終わらなければならない。だがまだクラウディオは果てていない。それにあれは契約でも何も無いし反故ではないと言い聞かせ先程からのアルカディアのこの扇情的な姿を見て興奮しない訳もなく、あと少しで達することが出来るという状況だった為、クラウディオは再び触れるだけの接吻をして直ぐ彼から離れると再びアルカディアの最奥めがけ衰えを知らぬ凶悪な怒張を結腸へ叩きつけて腰を動かした。
「ぉあ゛っっ…!!?♥♥♥──ッ♥♥──ッ♥♥」
メス堕ちしたことを認め、これでようやく終わると思いながらゆっくりとまつ毛を震わせながら閉じたアルカディアだったが、クラウディオの意味ありげなセリフにまさかと思いきや再び動き始めた腰の動きに再び目を見開き濁音混じりの喘ぎ声を上げる。
「──〜〜ッ♥♥♥はっ♥あ゛っ♥ひぅ♥♥はっ、はーーッ……♥♥ひっ、あ゛、う゛ぅ♥♥はっ…ぁぅっ♥♥ひっ♥♥♥……ぃッ♥♥く♥♥あ、お゛ッ、――ッ♥♥♥」
「ああ、アルカディア…っ…」
「ッあ゛♥……ッ♥♥あっ、あ、あッ♥♥ん゛、ぅ゛う、うぅう♥♥は、ぅ…ッ♥くら、でぃお…っ♥い、ッぅぐ♥♥ふ、ぅ゛うう♥♥…あ゛ッ……♥♥ごめ、な…さッ♥♥あ、ぁ、う、うぅ゛う♥も、ぁ♥やだぁ♥♥ごめ…ひゃ…ぁっ…ん♥♥くらぅっ…♥ぅくッ……、んぅぅ、ッッ……♥♥や、ぁっ♥も……ゆる、し…っ♥♥」
アルカディアの嬌声を聞き更には自分に許しを乞うその姿にここまで彼が堕ち、快楽に屈服している姿を見たのは初めてではないだろうかと考えながらも、クラウディオは腰の動きを止めないというか止められず興奮をぶつけるかのようにアルカディアの首元の傷跡へ噛み付き歯を立てた。
「──ッッあ゛ぅ……っ!!?♥♥♥」
「ッ…」
まるで獲物を仕留める獣のようにクラウディオは傷跡に歯を立て血を滲ませるとその滲み出た血を今度は吸い上げ、今度は癒すようにねっとりと熱い舌で舐めとるとまた別の箇所へも噛み付いた。ちゅむちゅむとクラウディオの怒張にしゃぶりつき反応を示すのでその後もいくつか噛み痕を残していけばその間にも結腸への刺激は止めず常にメスイキを果たしてしまってるアルカディアの中はずっとびくびくと痙攣していた。
「ん♥んぅう♥♥……っっ♥♥くら♥でぃお♥ あ゛、ッぁあ゛……♥♥ふ、ぅう゛、んッ、あ♥♥あ――♥♥♥♥」
「アルカディア、中へ直接出すぞ…」
そしてクラウディオは興奮が最高潮になると最後にごりゅりゅっ♡と再奥まで自身を収めるとアルカディアの中へ衰えることを知らない欲をどくどくと吐き出すとほぼ同時にアルカディアも果てる。
長く大量の射精、そして出し終えても直ぐに抜かず尿道に残った精液すら出し切ろうと腸壁へと擦り付け、そして孕ませようとする動きをぼんやり感じながらアルカディアはようやく意識を手放すことが叶った。
翌朝、目が覚めたアルカディアの体調は最悪だった。
腹の奥は未だ何かが入っているような違和感があり喉も痛い、腰も鈍く痛んでいた。
「目が覚めたか」
なのに目の前にいるお茶を淹れてくれたエセ紳士はぴんぴんとしていた。不公平だこんなの。
「どこか痛むところはあるか」
「全部」
「ふ、悪い。止められなかった」
本当に悪いと思っているのかと一瞬思ったが事の発端は自分が招いた事だった為別に怒るつもりは微塵もなかった。
「クラウディオのあんな顔初めて見た」
そう、アルカディアが望んでいたあのクラウディオの顔を見ることが出来たのだ。そう考えるとこの代償は安いものだ。
「そうか、私もお前の可愛らしい姿を見ることが出来たから公平だな」
「…ん」
「私に許しを乞う姿はなんとも愛らしく加虐心を煽られたぞ」
「………」
しまった、自分は昨日彼になんと言った?多分だが責め苦に耐えられず許してとこの男に乞うていた気が…。
「わ、わす──」
「れないぞ」
なんという醜態を晒してしまったのか。
アルカディアは両手で顔を覆いながら声を絞り出すが、クラウディオは爽やかに笑いながらそれを一蹴した。
「そもそも、私が忘れると思うか?」
「………思わない。ほんと、さいあく」
「安心しろ。本当に可愛かったから」
「うれしくない」