trauma and pleasure
「──……ッッ♡♡♡っ♡あ゛っ、あ……やぁ、……♡」
クラウディオはあの「怪物」を寝台へと沈ませ組み敷いていた。ゆっくり時間をかけて彼を暴き溶かし、今では彼に触れるだけでも甘い嬌声を上げてしまうそんな彼を可愛いと思う。
関係は心もそして身体も良好。クラウディオに体を暴かれるのもアルカディアは別に拒むこともなく不快感を覚えている様子もない。むしろ戦闘で昂った熱を発散しようとアルカディアからもクラウディオを求める事も多く今回はまさにそれだった。
「あっ♡〜〜くら、でぃお…♡」
「はっ…気持ちがいいな…」
「ん゛、ぅ゛う……♡あ゛ッ!?♡♡ッひ♡♡♡ッ……♡♡……ッ♡♡ぁっ、ぅ〜〜ッ♡♡」
嬌声を上げもっともっととクラウディオを求め首に腕を回すアルカディアはとても扇情的で可愛らしく加虐心を駆り立てられる。彼の願いを叶えてやりたいとも思えた。
この男を前にすると余裕を全て持っていかれてしまうと頭では理解しているものの目の前のこの男に種付けをしたいという本能には抗えずごりゅっ、ごちゅん、どぢゅっと耳を塞ぎたくなるような音を立てながら雁首で前立腺を押し潰し亀頭で結腸の弁を叩けば面白いほどに腰が跳ねるが快楽を逃がすことを許さない、全て受け止めろとでも言うように痣が残るのではないかという力で腰を掴んだ。
「か、ひゅっ…♡ぃ゛……ッッ♡♡あっ♡あっ♡あ゛っ♡」
「はぁ…アルカディア」
クラウディオが甘えるようにアルカディアを呼ぶ。何かを訴えるかのようなその声色と琥珀色の瞳に、アルカディアは呼吸もままならない状態で瞳を蕩けさせた。
「ぅ、…ん…っ…クラウ、ディオ♡」
自身の名前を呼び返すその声を皮切りにクラウディオはアルカディアの片方の膝裏へ手を伸ばしそのまた片膝を己の肩にかける。そして腰を引きぬろろぉ…と肉輪を巻き込んだと思えば抜けるか抜けないかくらいのところで腰を止めればアルカディアは汗と涙と唾液でぐちゃぐちゃにしながら息を飲んだ。
来る。本当は入っては駄目なところ。明け渡してはイケナイところを今目の前にいるこの男に自分は犯されようとしている。
その瞬間。ごりゅん!とわざと結腸の弁を引っ掛けながら最奥を穿たれた。
「──ッあ゛♡♡♡か、ふっ───ッ♡♡」
アルカディアの臀部とクラウディオの下生えがようやくここで触れるとアルカディアは一瞬呼吸が出来なくなりチカチカと星が瞬く。何をされたのかは分かっているはずなのにどうなっているのかわからない。そんな矛盾を抱えながらクラウディオに可愛がられ続けたアルカディアの自身が精液を吹いた。
「は、まだ気を遣るには早すぎるぞ」
「──〜〜ッ♡♡あ゛ッ!?♡♡ッひ♡♡あ゛ッ……♡♡っは♡あっ♡んぅぅ゛……ッ♡♡いっ……♡♡ぅ゛ッ……♡♡い゛……ッぐ♡あっ、あ゛っ、あ゛っ♡♡♡」
「酷くされるのも好きだろう?」
「…ぁ…っぐ、イ、くぅ゛……♡♡あッ…♡♡♡ぅッ……ッ♡♡ん゛、ぅ゛う…♡♡んぁッ…やぁあっ…♡♡」
アルカディアの拒否に耳を傾けることなく、ぐっぽん、ぐぽっと結腸を犯しごりゅん、ぐりゅんと前立腺を押し潰し抉り続ける。
行き過ぎた快楽は辛いということは当然クラウディオもわかっている。だがアルカディアの虚ろで蕩け大粒の涙が溢れている真紅を覗き込めばどう見ても辛いだけではないのは見て取れた。
「ははっ」
それを見た途端、クラウディオはぞわりと全身が粟立った。愛しい者を見下ろしていた琥珀色が獲物を捕らえた獣のような鋭い目付きへと変わると自分でも驚くほど乾いた笑いが漏れた。
「たまらないな」
「あ"ぇ…っ?♡♡ん゛、ぁっ……、はーっ……♡ひ、う゛ぅ……ッ♡♡」
あの「怪物」がクラウディオの手で溺れ、抵抗を見せるも手も足も出ず組み敷かれ揺さぶられている。あれだけ愛しく尊い者だと認識していた者を己の手で苦しませてしまっている。その事実がクラウディオの加虐心を煽った。
もっと、もっと見てみたい虐めたい。
ふとクラウディオの脳内でかつての光景が蘇る。
アルカディアの中を犯す腰はそのままで彼の腰を掴んでいた片方の手を傷跡の目立つ首へと伸ばした。そしてそのまま無防備に晒されている白い首を掴むとそのままゆっくりと力を込めた。
「か、はっ──!?は、ひゅっ…ぁ"…ッ!」
ぶわりと全身が粟立つ。
先程クラウディオの脳内で流れた映像と同じものがアルカディアの脳内にも蘇る。
アルカディアは咄嗟に自分の首を絞めるクラウディオの腕を掴みそれを引き剥がそうとするも状況が状況な為ろくに力が入らずただクラウディオの腕に自分の手を添え爪を立てることしか叶わない。絞められているだけならまだしも先程と同様、自分の弱いところも耳を塞ぎたくなるような水音を立てながら容赦なく蹂躙しているのだから…。
「くら、ぁ゛ッ…や゛…だぁ゛ッ…!!」
全身が恐怖で震える。
真っ赤な瞳からさらに涙が溢れた。
視界が霞む、頭がぼやける。
死なないはずの体が死を鮮明に思い出した。
「…───ッッ!げほっ…!けほっ…!!」
すんでのところでクラウディオの手が緩み、飛びかけた意識が覚醒する。一気に酸素を肺へ取り込んだ拍子でアルカディアは思い切り咳き込むとまた星がちかちかと散った。
「───ッッ!!?♡♡♡」
しかも先程果てた時よりも星の散り具合は強力で声が出ることのない悲鳴を上げてはまるで打ち上げられた魚のようにびく、びくと痙攣する。そして自分の下半身はぷしゃっという音を立て、潮を吹いてしまっていた。
「──ッ♡♡あッ♡ぅっ♡♡ぅッ……、ん、ッッ……♡♡、ッぁ♡♡ふ、ぅ゛うう♡」
アルカディアは酷く動揺を覚える。
なに、一体何が起こっている?
アルカディアの体はまるで休む間もなく連続で絶頂を迎え高みへ昇ったところから全く降りられないままだった。
「ぅ゛……、ッうう゛……♡♡あ゛っ♡あ゛っ♡あ゛っ♡うぅ゛う……っ♡♡♡〜〜〜ッかひゅッ…♡♡」
だが状況についていけないアルカディアを他所にクラウディオは再び首を絞める力をぐぐ…と強める。
先程よりかは恐怖は落ち着き、不思議と痛くはなかった。遠のく意識と、そして膜がかかっているようなぼやけた感覚がアルカディアを襲えば再び意識を手放しそうになる手前で直ぐに再び手を緩められる。
「ひゅッ…ぁ゛、が…ッ───!!♡♡」
すると再びいつもと違う強すぎる快楽が全身を襲う。快楽を逃がそうと身をよじるがクラウディオに相変わらず腰を捕まれろくに快楽を逃がすことが出来ず、更にいつもの恐らく倍以上の快楽からアルカディアは耐えられず痙攣を起こした。
なんだ、これは。首を絞められて、トラウマを呼び起こされて、脳が本能が逃げろと警鐘を鳴らしているのに、なのに何故こんなにも…。
「善いか?アルカディア」
「ぅくッ……、ん、ッッ……♡♡」
「先程から中が締め付けてくる。首を絞められているにも関わらずお前はこれ…が善いらしい」
あまりにも図星で何も言い返すことが出来なかったのが悔しい。だけど何か言わなければ、やられぱなしでは気に食わない。そう思っていたのにまるで考え事をするなと言うように、意識させるかのようにぐりり♡と最奥を抉られ目を見開けば反論のかわりに嬌声を上げてしまう。
「あ゛っ♡あ゛っ♡あ゛っ♡うぅ゛う……っ♡♡♡」
「お前は何度か気を遣っているが私はまだ果てていない」
そう言うとようやくアルカディアの首から手を離し腰を両手で掴むとごちゅん、と再び結腸を貫いた。
「や゛っ♡くら、でぃおっ!ん゛、ぅうっ……♡♡らぇ…も、や、だ… ♡♡」
「私はまだだ」
「あ、ひ♡♡やぁあ…!も、やだ、ぁッ♡♡」
この日、クラウディオがアルカディアを解放したのは夜明け前だった。