世界がくるくると回っている。
ぐちゅりと生々しい水音が鼓膜を揺らして、その度に甘い声が漏れ出した。
「…ゃ、ぁ…ひ、ゃぁっ、…!」
弱いところを優しく突かれて、きゅうきゅうと中がうごめいて快感が突き抜ける。
腹に溜まった熱が徐々に上がっていく感覚に、アルカディアの目の淵に雫が浮かんだ。
「ぁ、…やっ、くらぅ…ぃや、ぁっ、」
ぐずる様にいやいやと首を振る。
力の入らない手で必死にクラウディオの肩を掴むのに、その手を取られ繋がれて、結局ただ揺すられるがままになってしまう。
「ぃやぁっ、…また、…いく、や…ぁっ…、くらでぃおっ、ぁ…やだぁっ、!」
「ん?こわくなったか?」
優しい言葉と裏腹に、突き上げる動きは止まらなくて。
これで終わりだ、と甘く囁かれて、こつんと奥を突かれた途端に昂っていた熱が弾けた。
「ひゃうっ、…ぃ、く、…」
ぷしゃりと間抜けな音が聞こえて、腹の下が僅かに濡れる。
強張った身体からやがてゆるゆると力が抜けていき、アルカディアはぐったりとベッドに沈んだ。
「…ぁ…ぅ、…けほっ、…ぅ、」
「ほら、アルカディア」
ペットボトルの水を口に含みながら、クラウディオの指先がアルカディアの口元を撫でる。
未だに快感の波から抜けきれずにゆるまった口を開くと、そっと唇を食まれる。
「…は、ぁ、…ぅ、ぁ…んぅ、」
クラウディオの口内で少しだけ温くなった水をこくこくと飲んでいけば、子供をあやす様な穏やかさで頭を撫でられた。
その心地よさがなんだか無性に悲しくて、アルカディアはぐすりと鼻を啜った。
強張った身体から徐々に力が抜けていく。
腕の中で少しだけ増した安心しきった重みにクラウディオは僅かばかりに安堵して、問い掛けた。
「体調、無理してないか?」
「…?」
質問の意図がわからずに、アルカディアはふるふると首を振った。
その姿がどこまでもあどけなくて、少しだけ心配になりながらクラウディオは首を捻る。
「…なら、別のこと考えてた?」
涙で少しだけ赤くなった目元を撫でられて、アルカディアは肩を跳ねさせる。
先程までの行為の事を聞かれているのだと漸く悟って、クラウディオの腕の中から体を起こして言う。
「あ、その、」
「ん?」
「…おれ、すぐに…気持ち、よくなって…その…」
ぽぽぽ、と羞恥で頬が熱くなっていく。
それを誤魔化すように前髪で頬を隠しながら、アルカディアは言葉を続けた。
「た、たくさん…ぃ、いっちゃう…けど……クラウディオは、ちがうし……」
「……、ああ」
途切れ途切れの訴え掛けに、クラウディオはそっとにやけそうになる口元を手で隠した。
不思議そうに首を傾げるアルカディアに、クラウディオはごまかす様に笑いかけて、続けてくれと促す。
「だから…クラウディオのこと気持ちよくするために、……その、いかないようにしたら…いいのかなって、」
「あー、…今度は誰の入れ知恵だ?」
「き、聞いてないっ、自分で…考えた…」
「…自分で、か」
薄く細まる琥珀の瞳と僅かに低くなった声色が、少し前のものと重なって、アルカディアは僅かに息を引き攣らせた。
『二度と、勝手に覚えたりしないな?』
体の最奥を何度も抉じ開ける様に突かれて、下半身が溶ける様な感覚に泣き喚いた。
止まってほしいと泣きじゃくりながらお願いしても笑いながら無視されて、それが怖くて、何度も何度も謝って。
結局、クラウディオは許してくれたし、気持ちいいことだって覚えられたけれど。
気が狂うかと思う程の責めを思い出して、アルカディアは慌てた様に言い募る。
「ほ、ほんと…誰にも聞いてない…。……か、勝手に覚えてない…、」
「お前が私に嘘をつけないことくらい知ってる」
ぽふん、とクラウディオの手が頭の上に乗って、わしゃわしゃと雑に撫でられる。
ただでさえ乱れた髪が更に乱されるのに、気持ちよさの方が上回ってしまう。
僅かに蕩けた瞳にクラウディオはくすりと笑って、そっとアルカディアの耳元で囁いた。
「でも、私はお前をめちゃくちゃにしたいんだよ。…だめか?」
「ひぅっ…うぅ…!」
ぼふんっ、と頬が真っ赤に染まる。
うーうーと言葉にならない母音が漏れ出して、それでもやっぱり諦めきれずに、アルカディアは首を振る。
「ぅ…でも、おれ、…」
「んー…じゃあ、考えておこう。でも今日はもう終わりだ。疲れただろ」
うりうりと頬をくすぐられて、頭を優しく撫でられる。
何だか子供扱いされている様にしか思えないのだけれど、悔しさや恥ずかしさより喜びと心地よさが勝ってしまうからどうしようもない。
「んぅ…くら、でぃお、」
「おやすみ、アルカディア」
ダメ押しとばかりに、クラウディオは優しく瞼に唇を落とした。
途端に真っ赤な瞳が微睡んでいくのが分かる。
少しして、小さな寝息が聞こえてきて、クラウディオはほっと息を吐いたのだった。
ぴちゃり、と音が聞こえる。
アイスキャンディーを舐める様に舌を伸ばして、根元から先端へと啄んでいく。
最後に少しだけ濡れた先端を口に含んで、鈴口を突いてみれば、口の中の質量が僅かに増した気がした。
「…ふぁっ、ん、…ぁ、ん、ぅ、」
右手の親指と人差し指で、輪っかを作り血管の浮き出た竿を摩る。
それから教えられた通りにそっと見上げればクラウディオは薄い笑みを浮かべていた。
「……、んぅ…ぁ…へた、…?」
不安げなアルカディアの問い掛けに、クラウディオは眉を上げてそれから首を振った。
「いや?上手だよ。…だいぶ上達したなあと思ってな」
「…言わないでほしい…」
頬を染めて口を尖らせるアルカディアに、クラウディオは愉快そうに笑った。
シトラスとオーカーに唆されて覚えてきた悪趣味な知識を塗りつぶす様に、丁寧に丁寧に手ほどきしてきた。
『全部咥えようとしなくていい。舐めてくれるだけで気持ちいいよ』
『でも舐める時はこっちを見ろ』
正直刺激は足りないけれど、真っ白な肌とグロテスクな赤黒の対比で、視覚だけでくるものがある。
何より遠慮がちに見上げてくるのが可愛くていじらしくて堪らなくなるのだ。
「…クラウディオ?」
「悪い悪い。今はお前に集中しないとな?」
「ふぁ、っ…ん、ぁ、ぅ…、」
丁寧に解かれた後孔に指が指し込まれ、中をくすぐられた途端、肩が跳ねる。
ふわふわだな、と耳元で囁かれただけで、恥ずかしくて気持ちよくて涙が浮かんだ。
「やぁ、っ…ひぅ…、いじわる、いわな…で、…」
「事実だろう?」
「…んぅ、やぁ…ぅ、ぁっ、」
「ここ、大好きだもんな?」
「ひぃあっ、ゃ、そこすき、すきだからあっ…ひぅっ…ぁう、おさな、で…!や、あっ、」
こちゅこちゅとしこりを撫でられて押し潰されて、快感から逃げる様に腰をくねらせる。
それでもクラウディオの指先は執拗にアルカディアの弱いところをいじめてきて、目の前でチカチカと白い光が点滅する。
「やあっ、あうっ、んぅ…あ、ふ…、…いっ…ぁ、ぇ…?」
あと少し、という時に不意に指が引き抜かれた。
高められた快感と一緒に置いてきぼりにされてしまったように感じて、戸惑いながらクラウディオを見上げる。
「…ぇ?…ぁう、…ぁ、の、くらでぃお…?」
何かおかしなことをしてしまったのだろうかと、不安げに名前を呼ぶアルカディアにクラウディオはくすりと笑った。
大丈夫だよ、と安心させるように言って、それから数日前の会話を口にする。
「イきたくないって言ってただろう?」
「ぇ?え、…ぁ、う、…ひゃあっ、」
「口でするのも上手になったしな…我慢の仕方も覚えられるといいな?」
再びクラウディオの指が後孔に差しこまれた。
くるりと縁をなぞる様にして、それからぐにぐにと中を撫でられて、びくびくと身体を震わせる。
「ゃ、あっ、…ぅ、ぁ、あっ、」
時たま気まぐれの様に良いところを突かれて、けれどすぐに離れていってしまう指に、アルカディアの瞳から涙が溢れる。
確かに気持ちいいはずなのに、何時もより穏やかで小さな快感の波にもどかしさが募っていって、ぐずる様な声が漏れ出してしまう。
「あぅっ、…んぁ、ぁ…や、ぁっ…!…ぁ、あ、ん…ひうっ、……ぁ、ぅうう、」
「まて。待てだ、アルカディア」
決定打がほしくて、無意識に腰を動かすアルカディアを諫めるように、クラウディオの手が下腹部を押す。
その刺激すら快感に飢えた身体には気持ちよくて、アルカディアを追い立てる。
「や、ぁっ!くら、ぃお、やらっ…!ひぁっ、んぅ、ぁ、あっ、…んぅ…、」
「気持ち良くなるの上手になったな、お前は」
「も、やだぁっ!っ、ひゃう…んぅ、ぁ、」
とんとん、と規則的にしこりを撫でたかと思うと、離れていってしまう指先にすすり泣く。
逃げようにもすでに下半身の力は抜けてしまってただただ翻弄される他ない。
「ぁぅうっ、…ふぇっ…ゃ、ぁ、ぅう、」
「…こんなものかな」
「、は、ぁ、ふっ、ひぅ、…ぁ、あ…、」
永遠に続く様に思えた時間が漸く終わりを告げた。
つぅっと透明な線が引きながらクラウディオの指が抜けていく。
それでも散々弄ばされた粘膜は嫌に敏感になっていて、外気に触れただけでひくついたままぽっかりと口を開けていた。
「自分で言ったこと、忘れてないな?」
「──?」
ひたりと熱い何かが入り口に当たる。
え、と思った途端に割り入ってきた剛直にアルカディアは悲鳴を上げた。
「〜〜〜〜ぅ、ぁ、ひあぁっ!!」
決定的な刺激と暴力的な快感に背を大きくしならせた。
溜まりに溜まった熱が急速に上がっていき、ぷしゃりと音を立てて飛び出す。
それでも体の痙攣は止まらなくて、嬌声を上げるアルカディアを見下ろしながらクラウディオは笑った。
「ああ。イッてしまったか」
心底残念そうで、心底愉快そうな声だった。
「私のこと、気持ちよくしてくれるんじゃなかったのか?」
「…ひ、ぁ、…?ぁ、ぅ、…ぁ、あ…ひぅっ、」
精液で僅かに汚れて、ぴくぴくと震える性器を指先で弾きながらクラウディオは囁いた。
「次は頑張れよ?」
自身の根本をぎゅうっと握る。
だらだらと濡れた手がまたべちゃりと汚れるのが惨めで、恥ずかしくて堪らないのに、そんな感情も次の一瞬で吹き飛んでしまう。
「〜〜〜っ、ひぃぁっ、っう、!」
「お、これも我慢できたか。すごいすごい」
全く心のこもっていない軽薄な褒め言葉は、からかう様な色を含んでいた。
ひどい、いじわると口にしたくても、そんな余裕すらも今のアルカディアにはなくて、ただ泣きじゃくることしかできない。
「ひううっ、…!も、や……いや、やだあ、…くら、ぃお…いやぁ、っ!」
「がんばれがんばれ。私はまだイッてないぞ?」
「ひぃぅっ、!♡、ぅぅっ、あっ…ん、ぃっ、ひっあぅ♡♡」
どちゅりと奥を押し潰されて背中がしなる。
上り詰めるものを堰き止めるために、両手に力を込めたくても、畳み掛ける様に与えられる快感のせいで指先が震えて、ゆるゆると力が抜けていく。
途端にぷすぷすと先端から先走りと精液が混じった様な白濁が溢れ出すのをクラウディオは見逃さず、腰の動きを止めて言う。
「ほら手がゆるんでるぞ?自分で握るって言ったのはお前だろう?」
そっと性器に手を伸ばし、そそり立ったその先端を指でさする様にしながらアルカディアに問い掛ける。
「それとも私が握ってやろうか?」
「ひっ、!ぃやぁっ!!」
悲鳴の様な声をあげて、アルカディアは頭を振った。
「ぃや、…や、だぁ、…っ、ぅう…やめ、て…きもち、よくなっちゃ…からぁ…ぅ」
「…っ、ふはっ、」
なら自分でできるな、と囁かれて、両手を包み込む様に握られる。
泣きながら頷けば、途端に律動が再開されて、快感でいっぱいになってしまう。
「ふぅっ、ぁ…ひぅっ♡、ぁ…も、やだ、やらやらぁっ!いきた、ぁ、やぁ…ぅ、うぅ、♡」
下半身が蕩けて無くなってしまう様な錯覚に襲われて、意味のない母音が口から溢れて止まらない。
気持ちがいいはずなのに、一向に解放されない熱が腹の中でぐるぐると暴れて、苦しくて辛くて泣きながら悲鳴をあげる。
「やらぁっ♡♡、もういやっぁ…やだ、あ…♡むり…むり…ぃっ、!♡♡できな、やだぁっ、♡いきた、…!ぅううっ♡♡っ、ぁっ!くらぃお、いきた、い…、♡」
「お願いばかりしてもだめだろう?どうしたらいいのか、お前なら分かるな?」
「ひうっ、!♡やぁぁっ!♡♡」
奥の硬い部分は何度も突かれていじめられたせいで蕩けていて簡単に入口まで到達して、中を抉られる。
びりびりと痺れる様な快感と堰き止められた熱に、ぼろぼろと涙がこぼれる。
こわれる、このままだとおかしくなると、何度も叫んでいるのに一向に解放されなくて気が狂いそうだった。
この責め苦からどうにか逃げたくて、必死に回らない頭を動かして、叫んだ。
「っあ、!♡♡っ、ぁ、いって、いってえ、!♡♡くら、ぃお、いって…!!」
「ほしい?」
端的なクラウディオの問いかけに、縋り付く様に頷く。
「ぁ、ほし、♡…だして、♡♡ほし、い♡ぁ、んぁっ!♡♡」
痙攣した中がぎゅうっと締まり、クラウディオの亀頭を強請る様に食む。
その刺激に身体を震わせながら、必死にクラウディオに縋りついた。
「くら、くらうでぃお、っ♡」
「ん?」
赤い瞳からぼろぼろと雫が溢れる。
熱に魘されながら、アルカディアが懇願する様に小さく呟いた。
「……、きもちよくなって、」
「〜〜っ、!」
びくりと中の質量が増して、痙攣するのが分かった。
途端に粘膜を焼く様な熱が腹の中に広がって、アルカディアの体が弓なりに反る。
「ひぃっぅうっ、!!♡♡♡」
長く我慢していた射精は勢いが無く、とろとろと白濁が溢れていく。
多幸感にも似た様な解放感に、全身の力が抜けるのを感じた。
「ぁ、ぅ…ひぁっ、♡…ん、ぁ、ぁ…っ♡」
わずかな刺激ですら身体が跳ねて、気持ちよくて仕方ない。
四肢を投げ出してただ法悦に浸るアルカディアの手にクラウディオの手が伸びる。
「ぅ…ん、ぁ、♡♡、ひゃ、…くらぃお、」
「ああ。よかったな、アルカディア」
白濁がついて汚れてしまった手を労わる様に優しく撫でられて頬が緩む。
心地のいい空間にまどろむアルカディアに、クラウディオは笑って、囁いた。
「次から好きなだけイッていいぞ?嬉しいな?」
どうしてこんなに可愛いのかと思う。
「ひゃ、ぁ♡、あぅっ…また…いぅ♡」
「はは。いっぱい出せて気持ちいいなあ、アルカディア」
「んぁ♡ひぅ、…ぁう、ぁ、…あ♡」
クラウディオの言葉に反応する様に、随分と薄くなった精液が先端から漏れ出していく。
薄い腹に溜まった白濁が、揺さぶる度に小さく揺れて、今までアルカディアがイッた回数を物語っていた。
『クラウディオのこと気持ちよくするために、……その、いかないようにしたら…いいのかなって、』
慣れてきたが故の弊害、というやつか。
何故そう頓珍漢な方向に進むのかと頭が痛くなった。
けれどそれと同じくらい可愛いと思った。
わざわざ考えていたのか、そんなこと。
たくさんたくさん考えて。
自分で握って、我慢して。
だって触られたら気持ち良くなっちゃうから。
──本当に、可愛い。
何時も少しいじめられただけで、恥ずかしがって泣くくせに。
そっちの方が余程、恥ずかしくていやらしい事に気づかないのだ、この子は。
「ひぁぁ、♡…あぅ、っ、ぁ…くらぃお、くら、でぃお…」
「どうした?触られるのいやか?」
「うれし…うれし、い…ぁ♡、さわって、もら…の、すき、…ひゃぁっ!♡♡」
さわって、さわって、と子供のようにねだって、触れてやると途端にふにゃふにゃと笑う子に下半身が重くなる。
これで煽ってる自覚が無いのだから、本当にタチが悪い。
そんな、してもらうこと全部が嬉しいなんて顔しないでほしい。
「…はぅ、ぁ…ぅ、ひっ…、くらぃお、」
「ん?」
「ぁっ…あぅ、♡…きもち…きもち、い?」
「…、ああ。きもちいいよ」
そう言うと、心底嬉しそうに笑う姿に堪らなくなる。
健気で、たまに暴走して頓珍漢な努力をしてしまうのもかわいいのだけれど。
どうも自分のことを蔑ろにする節があって、その事に気づきもしないから心配になる。
もう少し欲しがればいいのになあと思う。
直接的で過剰な要求だって、本当は断られることを見越しての予防線だ。
そのくせ、どれもこれも本気で言っている事だとクラウディオにはお見通しだ。
重くて、一途で、精一杯なおねだりだって、応えてやる気概も覚悟も十分あるのだけれど。
「なあ、アルカディア。愛してるよ」
「ひゃぁっ!…ぁ、ぅ、…ぇ、?ぁっ、…なに、くらぃお?…なに、なに、?ひぅっ、」
ぎゅうっと中が締まって、その刺激でまた甘くイッてしまったらしい。
顔を真っ赤にして混乱する子に苦笑う。
言葉ひとつでこんなに翻弄されて、わけがわからなくなってしまって、これからこの子は大丈夫なのだろうか。
「だからもっと欲しがってくれ」
欲しがっても嫌がるより喜ぶのだと、そう理解してくれるまでどれくらい時間がかかるだろう。
頑張り屋さんで素直な子だけれど、自分が絡むと途端に暴走してしまうから、きっとこれは長期戦だ。
それでも結局、この愛おしい子を手放す気などクラウディオにはさらさら無いのだ。