nude

「……くらぅでぃお…て、えろいね…」

抱き合った後、冷蔵庫から冷えたミネラルウォーターを取ってベッドに戻ると、いまだシーツに包まったままのアルカディアがいつもより少しだけ掠れた声で言った。

「何だ、今更気づいたのか?」

水を飲みながらしれっと答えると、お気に召さなかったのかアルカディアはなぜかすねた子どものようにぽつりぽつりと喋り出す。

「…俺は…する前もした後も、恥ずかしいのに…くらうでぃおは平然としてるし…すぐ触るしすぐ押し倒すし…。何でそんなに上手いの…意味わかんない…」

褒められてるのか文句を言われているのか。
きっとこちらがどうこうというよりも、とにかくアルカディアはすべての事が恥ずかしいのだろう。だがアルカディアだってエロいし色っぽいし、そういう事が上手いからこちらが手を出したくなる訳で。まあこんな事を言ったらまた怒るだろうから言わないけれど。

「アルカディアだって、やるなら気持ちいい方がいいだろう。私だって色々努力してるんだよ」

煮え切らない様子のアルカディアは小さな声で、でも、とかだって、とか呟きながらベッドの上でごろごろ寝転がる。
アルカディアは普段素直で従順なくせに、変なところで真面目というか頑なだ。何度触れても恥ずかしがるし、身体はもっともっとと喜んでるくせに逃げようとしたり。まあそういうところもかわいいけれど。

「…それともアルカディアは私とそういう事したくない?嫌?」

わざと溜息混じりに聞いてみると、アルカディアはシーツの塊からもぞもぞと顔を出して気まずそうに言う。

「………嫌じゃ、ない…」

だろう、と笑うと、ばか意地悪、と枕を投げられた。やはりこれはアルカディアが悪い。
真っ赤になった顔もかわいいなんて、お前が悪いに決まってる。