「てなわけで、また1つ老けたね」

「喧嘩売ってるの? まあ、僕はいくつになったって美しいけど」

「実際のとこさぁ、何歳?」

「君こそ何歳なのさ」

「逃げた!! なに、実はすごいオッサ」

「死にたいみたいだね?」

「すみませんでした藤孔雀をしまってください。
あ、そーだハゲに聞けばいいのか!!」

「待ちなよ、なんでそこまでして僕の年齢を知りたいの?」

「えー、だってさ、年齢わかったら、弓親の人生の何割一緒にいられたかわかるじゃん?
正直、ハゲに負けてるみたいで悔しいってのもあるし」

「………ふぅん」

「うっす、反応うっす!!
ちょっといいこと言ったつもりだったのに!?」

「君さぁ、馬鹿だよね」

「はあ?」

「君と過ごしてきた時間は、僕の人生の一割にもならない。
けど、今までのどんな時間より大切だ。
それはこれからも変わらない。
そんなことぐらい、言わなくてもわかってると思ってたんだけど?」

「わ、わかって…ない」

「うん、そうらしいから、今から教えてあげる」

「は!? なに、膝の上、安定しないから嫌なんだけど!!」

「好き」

「ちょ、耳っ…」

「大好き」

「ゆ、弓親っ」

「……愛してる」

「わかった、わかったから」

「ダメ。まだだよ……来年もその先も、ずーっと僕がこうして囁いてあげる」


Happy birthday Yumichika!
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