「ウルキオラ様、おめでとうございます!!」

「由里果、何の真似だ、何だこれは」

「現世の"ばーすでーけぇき"というものです。誕生日を祝うために作って、食すそうですよ」

「それは、誰の情報だ」

「市丸様です」

「妙なことを…というか、わざわざ現世に行ったのか」

「いえ、私が情報を元に作りました!! もし必要なければ、私が処分いたしますが…」

「折角だ、食ってやる」

「………えっ!?」

「なんだ、その顔は」

「い、いえ…てっきり、食事も道楽も必要ない、とか仰るかと」

「………それは、俺の真似のつもりか」

「似てました!?」

「……………」

「無言は止めてくださいませウルキオラ様…!!」

「相変わらず、五月蝿い奴だお前は」

「申し訳ありません…」

「………フン」

「笑われた…」

「別に、不快ではないからな。今まで通り好きにしていろ」

「ありがとうございます!! そ、それじゃあ、けぇき切り分けます!!」

「………なぜさも当然のように帰刃の構えなんだ」

「包丁ないんですよ!!」

「どうせ二人だけなんだから、半分ずつ食えば良いだろう」

「ウルキオラ様、ウルキオラ様、もう一度けぇきをよく見てください」

「……………包丁を探すぞ」

「ですよね!! さすがにこのサイズを二人は無理ですよね!!」

「黙れ、早くしろ」

「はい!!」

―――――

「ありました包丁!! そして忘れてました!!ロウソク!!」

「なんだ?けぇきの上に立ててどうする」

「火をつけて、吹き消すんです!!えーと、年の数だから…………」

「諦めろ、この部屋がロウソクで溢れる」

「ですね…もうストレートに食べちゃいましょうか」

「そうしろ」

「はい!! ハッピーばーすでーウルキオラ様!!」


Happy birthday Ulquiorra!!
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