『黙って泣きやがれ』
「喜助さん」
「はーい?」
「泣いてたよね、さっき」
「聞き間違いじゃないっスかぁ?アタシが泣くわけ」
「嘘つかないで。私の前でくらい泣いてよ、弱音吐いてよ!!いっつも頼ってばっかりじゃ嫌なの!!」
「そういう台詞…普通、男性<ボク>のものっスよ…スイマセン、少し肩」
「よし、泣け泣け!!」



『ゼロ距離告白』
「普通順序逆ですよね」
「そっスか?」
「突然うら若い女性の唇奪っといて何が"好きっスよ"ですか!?」
「ちゃんと覚えてくれたんスか嬉しい!!」
「話通じない」
「だってボクのこと好きでしょう?確信がなかったらこんなことしませんて」
「隊長ずるいから嫌いです」
「それ好きって言ってますよね?」



『一心同体』
「喜助さん、私が虚化したらどうする?」
「縁起でもない、どうしたんスか?」
「さっきの隊長さんみたいに、捨て身で助けてくれるかなって」
「ボクがついてる限りアナタは死にませんよ。アナタのためなら何回だってこの身くらい捨てますし」
「喜助さんの命は我が手にあり?」
「まさに一心同体っスねぇ」



『Marry me?』
尸魂界には帰れない、現世も居場所とは呼べない、その中でアナタはずっと傍にいてくれた。
永遠なんて簡単に実現できやしないことは、痛い程に思い知りました。
だけどアナタとだったら、そんなことさえ叶いそうな気がしてくるんです。
え、ボクの柄じゃない?ヒドイっスねぇ。
まぁ聞いてくださいよ……



『目を閉じれば』
眠っていたら毛布を掛けてくれて、至近距離でそうすればキスしてくれて。
だからか、眼を閉じるという動作は喜助さんを思い出させる。
今だって、夢を見れば貴方に会える。
だけど、だけど。
温かい手のひらも唇もない。
そんなの、喜助さんじゃない。
そんなんじゃ眼を閉じる意味がない。
早く帰ってきてよ。



『どうでもいいよ、そんなこと』
「いやー、あったかいっスねぇ」
「そりゃ抱きついてるからね。暑苦しい」
「酷い!!」
「理由なく抱きつくの好きだよね、喜助さん」
「恋人どうしでこういうことするのに理由が必要っスか?
現世の歌にもあるでしょ、なんやらかんやらで冬のせいにして、ってやつ」
「…確かに、理由なんかどーでも良いや」



『きっとそれで正解』
喜助さんが実験中の時は、放っておくのが正解。
実験が終わったらすぐに、あったかいお茶とお茶菓子を持っていくと花丸。
「…って何書いてんスか?」
「喜助さんへの態度正解一覧」
「最後酷いっスね!?"誰か他の人がいる時に抱きつかれたら夜一さんを召喚"って!?」
「私の中で正解だからいいの!」



『交換条件』
「喜助さんの変態!!」
「そっスね」
「そっスねじゃないよ!!
もう、しばらく触んないで!!」
「えっ死んじゃいます…それは嫌でしょ?」
「………そうだね」
「んじゃあ!!今思いっきり触らせてくれたら一日我慢します」
「おんなじじゃん!!結局触るんじゃん!!」
「交換条件っスよ?」
「嫌です!!」



『わかりやすいけれど、わかりにくい』*無軸ヒロインぽい
「触るな離れろ」
「今のは満更でもないって意味っス」
「曲解するな貴様」
「完全に照れ隠しっスねぇ」
「惚気は良いから仕事してください喜助さん」
「阿近の言う通りだ」
「酷い!!」
「…仕事したら少しは構ってやるから早く手伝え」
「アナタが構って欲しいんでしょう?わかりやすいっスね」
「黙れ!!」



『来世でもよろしく』
「死神ってさ、死んだら霊子になるんだよね。尸魂界の一部になるってことか」
「まぁそうなりますね」
「死んでも喜助さんの傍にいられるね」
「………死なないでくださいよ、何言ってるんスか」
「もしもの話。まだまだ生きて喜助さんの傍にいるつもりだけど、来世でもよろしくね」
「当たり前っスよ」
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