ナインテールフォックスについて



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ナインテールフォックス
(別名…グルメフォックス)


グルメ界に生息する、9本の長い尾が特徴の大型の狐。
メスは金色の美しい毛並みと赤い目が特徴。
オスはメスより小さく、銀色の毛並と赤い目を持つ。

毛皮やガスを狙われて乱獲され個体数が減っているため、
グルメ8法で飼育や輸送が制限されている。


体毛には強い耐火性があり、1200度の炎に晒していても燃えることも焦げることも無い。
触り心地は絹のように滑らかで羽毛のように軽く、心地よい柔らかさを持っているため、
超高級毛皮として使用されることもある。


自身の危険を感じたときなどに、特徴な催眠ガスを自由に噴出することが出来る。
ガスの種類は様々で、ナインテールフォックスはそれを体内で自由に調合して使う。
1番多く使われる催眠ガスには強い幻覚性と依存性があり、1度吸ってしまうとかなり危険である。
しかもほとんどのガスには強い引火性があり、ナインテールフォックスはこのガスで敵を撹乱し、
自分の歯で火花を出してガスを燃やし攻撃することもある。

尾の内部には催眠ガス等を生成する機関があり、
尾の表面、体毛の隙間には隙間なくガスを散布する散布孔(目には見えない大きさの穴)がある。
そのため尾を大きく震わせることで、ガスを広く散布することが出来る。
ちなみに発情期にはその機関は全て性フェロモンの生成を始め、その量も増える。
そのフェロモンはかなり強く、オスの理性を消し飛ばすことに特化している。
1番濃厚な性フェロモンはラブ所長のどんなフェロモンより強く、生物の生殖本能のみを引き出すという。

そしてナインテールフォックスの特殊な生態として、
何らかの理由でオスが減り繁殖できなくなった場合、他の種族のオスをガスで誘惑して交尾し、繁殖する。
そうして作られた子供は「交雑種(こうざつしゅ)」と呼ばれる。
交雑種は様々な種族、動物に存在しており、人間はもちろん、なんと八王の一部の間にも認められている。
認められている交雑種の中で一番強いのは、ナインテールフォックスを捕食する“捕食者”であるバトルウルフとの交雑種だとされている。

ちなみにナインテールフォックスのメスがオスより大きいのは、
交尾の際にオスを逃がさないように自分の体で押さえ込んでしまえるように進化したから。
ちなみにメスは交尾時にオスに噛みつき、交尾が終わるまで離さない。
その際にオスもメスに噛みつき、その傷をつがいの同意の証にするという。



ナインテールフォックスは情に厚い種族であり、他の動物のように子供が成熟し大人になったとしても、群れからの追い出しを行わない。
中には他の群れの仲間を見つけるために自分の育った群れを離れる個体もいるが、その場合見つけた別の群れのつがいを連れて群れに戻ってくることが殆どである。

どのつがいの子供でも、その子供を自分の子供のように群れ全体で守り育て慈しむ愛情深い動物なのである。


ナインテールフォックスのメスはオスを大切にする傾向にあり、
オスが病気で弱ったり敵などによって怪我をすると、相手の側から片時も離れなくなる。
怪我や病気が治ると元の距離感に戻るが、
メスはオスを傷つけた敵や敵の臭いを覚えているため、「敵討ち」がよく行われる。

ちなみに、もしナインテールフォックスのつがいのオスが敵の捕食などにより殺された場合、
メスは決してつがいを殺した相手を許さず、殺すまで追い詰める。
(その特徴のため、グルメ界のどんな動物もナインテールフォックスのメスの匂いがついているオスはだけは狙わないとされている。)
その後は群れの子供を守ることに従事し、新しいつがいは一切作らず一生を過ごす。
ただし群れのために子孫を多く作る必要のある「女王」のみ、その限りではない。



ナインテールフォックスの中で最強と謳われるのは「玉藻の前」と呼ばれている個体。
最大の大きさと美しさを誇り、かつては人に化けて国を滅ぼしたとされる逸話が残っている。


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