溢れる「好き」が眩しくて!

「·····ミリオ、好きだよ」


繰実はそう言ってぎゅう、とミリオを抱きしめ、顔をミリオの胸元に埋める。
ミリオはそんな彼女の頭を優しく撫でながら「急にどうしたの」と問うた。


「·····引いちゃわない?」

「絶対引かないから、言ってみて」

「あのね·····最近ね、ミリオが好きって気持ちがね·····溢れて止まらなくなっちゃうの」


その言葉を表すように、繰実の髪の触手が頭を撫でるミリオの手を優しくきゅっと握った。
それはまるで「離さない」と言っているようで、ミリオはふふっ、と笑みを浮かべる。


「·····俺もだよ、繰実。俺も君のことが好きで好きで仕方ないんだ」


ミリオの言葉を聞くと繰実は嬉しそうに笑って顔を上げ、ミリオの顔を見つめると彼の唇に自分の唇を重ねた。
キスをした瞬間、ミリオは自分の体に熱を帯びる感覚を覚える。
それを察してか、繰実はそっと唇を離すと頬を赤く染めながらも幸せそうな表情を見せた。


「えへへ·····ミリオのこと、本当に大好きだよ」

「〜〜っ!!俺も大好きだよ!!」


ミリオは繰実の言葉に顔を真っ赤にしながらもにっこり笑ってそう言うと、繰実を軽々と抱き上げ、そのままくるくると回る。
すると、それに驚いたのか、繰実は目を丸くしながらも「きゃー!」とはしゃいだ声を上げた。


「あはは!楽しいかい?」

「うん!すっごく楽しぃ〜!」


満面の笑顔を見せる彼女に、ミリオも思わず笑ってしまう。
そんな二人の頭上では二人の笑顔のように眩しい太陽がキラキラと輝いていた。



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ミリオ初書きです。
登場当初は「カートゥーン顔だ·····」とか思ってましたが
オーバーホール編でガチ目に好きになったキャラです。


20220310


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