ぶっ本主が絡みに行く後輩
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最近やっと、いろんなアニメに出させていただけるようになった。
ハイ◯ューに始まり、先輩たちと触れ合って、いろんな人の演技を奪っては自分のものにする、の繰り返し。
先輩の多い現場は自分にメリットなことも多いけど、その分気を使わなきゃいけない部分も多くて、いろいろ大変なところもたまにある。
「お、壮馬じゃん。はよ」
そんな中、とあるゲームアプリでの収録でお世話になっている先輩にお会いした。
名前を、黒沢晃さんと言う。
同じ事務所に所属していて、羽多野さん共々お世話になっている先輩だ。
「晃さん!!おはようございます!!」
俺よりも5つ以上は上の晃さんだが、あいも変わらず年を感じさせない美貌で。
なぜだか俺も、最近はイケメンだとかなんだとか言われるけれど、この晃さんの前でそれを言われることはあまり慣れていない。
と言うか言われたくない。
「今日はよろしくお願いします」
「こちらこそよろしく。若い子ばっかでおじさんには辛いわー」
「何を言うんですか!!笑」
まだまだ晃さんはお若いです!!
そう言えば、ないないと手を横に振っていつも背負ってきている黒いリュックを椅子に置いた。
晃さんは台本を出して、ゆったりとして動きで1ページずつめくっていく。
少し長い前髪をうざったそうに横に流したり、髪を耳にかけたりしている。
ほぅ、なるほど。
こういう動きをすると少し色気のある雰囲気を出せるのか...。
俺も真似をしよう。
「...何、なんか変?」
じっと見ていた俺が気になったのか、晃さんは斜めに顔を見上げるような形で俺の顔を見上げた。
その若干の上目遣いも、素晴らしいポージングだなー...と思いながら眺めていると、しびれを切らしたのか晃さんは台本をパタンと閉じて立ち上がる。
「...へ?」
俺より頭一つ分は大きい晃さんの顔を今度は俺が見上げる。
変な声が出てしまったが、晃さんはじっと俺を見ると、一言こういった。
「...お前、梶みたいだよな」
「か、梶さん!?」
自分で言って、うんうんと首を縦に振って頷く晃さん。
そのあと、にこっと笑ったかと思うと、華奢な長い綺麗な指で、俺の髪を一つ掬って、
「なんか可愛がってやりたい感じ、そっくりだわ」
そう言って、そのまま俺の頭をぐちゃぐちゃと撫で回す晃さんに、俺はやめてくださいよー!!と騒ぐ。
「いやほんと、犬みたいな」
あははっと少年のように笑う晃さんの方がとてもとても犬みたいで可愛いなんて言えるわけもないので、一人心の中で言っておくことにしよう。
梶さん2号
だと思ってくれているだなんて。これほどまでに嬉しいことはないだろう。
(壮馬くんの前髪が斜めになっているのはぶっ本主の影響という裏設定)
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