指先に誓った純情


 晒された項を獅子劫はじっと見つめていた。夕日のようなオレンジ色の髪はさら、と獅子劫の手の動きに合わせて流れていき、ずっとそうしても飽きないような気がした。くすぐったいよ、界離、と腕の中でじゃれているように藻掻く紅葉の体を優しく抑えながら髪と項にキスを落とすとびく、と紅葉の細い肩が奮えた。
「んっ、界離」
 それまで紅葉の腕を掴んでいた手はいつの間にか服の中をまさぐっている。凹凸の少ない紅葉の体を大きな手でなぞりながら、項に唇を這わせる。震え、甘い声が上がり、乱れた吐息を近くで感じると獅子劫は興奮を隠しきれなかった。目の前にいる女は年齢こそ自分とさして変わらないが、外見は少女のそれとあまり変わりない。発達の乏しい体だが、年齢に沿った色香を時折発する。
「んー……っ、ん、ふ……っ、あ……」
「声、こらえんなよ……」
 両手で口を抑えていた紅葉の耳たぶをなぶるように舌でなぞり、片手で手を外す。
「やっ、あっ、みみ、やら……」
「ん?」
 耳に息を吹きかけると更に顔を赤くして、身悶えする。顔が赤く、瞳は涙で潤んでいる。顎を持ち上げて顔を覗き込むと紅葉は唇をきゅ、と噛み締めた。紅葉の腕が獅子劫に向かって伸びてくるとくるりと、体を反転させて紅葉は獅子劫と向き合った。
「界離……っん、ふぅ……」
 舌をすり合わせ、紅葉はうっとりと目を閉じた。気持ちが良いと素直に思えて、獅子劫の首に回した腕に離すまいと力が入った。すると獅子劫は苦笑して紅葉の背中をなでた。
「ん……今、脱ぐから、」
 紅葉はそう言うと、獅子劫から離れて衣服に手をかけた。
 上の服を脱ぎ、獅子劫の前に経つと、ショートパンツのベルトを外した。
(……ったく)
 獅子劫は特に意識したわけではなかったが、ごくり、と息を呑んだ。ショートパンツを脱いで、ぱさ、とベッドの下に落としてショーツに手をかける。するりとショーツを降ろして、獅子劫の膝の上に乗った。界離、と強請るように自分を呼ぶ紅葉に頭がクラクラするような思いがする。
「紅葉」
「ん……?」
「膝立ちになってくれ」
「ん」
 獅子劫に言われたとおりに紅葉はベッドで膝立ちになる。

「ひっ、うっ……ふっ」


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