アイドル兼マスター。

犬吠「にもごうに【元気が出るおまじない】を教わったから、試しに唱えてみたんだ。そしたらね、なんか大きな犬が出てきたんだ。」

犬吠の部屋に集ったのは部屋主の犬吠、おまじないを教えた二百郷、暇を持て余していた待宮、桜風の4人。部屋に入るや否や、犬吠の説明は右から左に聞き流し待宮と桜風は顔を見合わせる。

待宮「ルンバの次は犬を飼い始めたんだね?………でっか。」

桜風「食費大変そうだね…ルンバは経済的だったのに。」

のそりと顔をだす新宿のわんわんを見上げながら会話をする二人に、この事象に対して一部始終を目撃していた、…否、彼の持ち込み企画だろう。首謀者である二百郷はからからと笑い声を上げながら、同じく視線を上に向ける。

二百「君たち二人は、この上にいる人には突っ込まないんだね?」

桜風「いや、だって。首から上が無いから…彼?は食費掛からないし?多分?」

あくまで食費の話から逸れない桜風。待宮は既に犬吠のペットとして認識したのか、そのもふもふとした足に抱き着いている様子。

犬吠「何食べるんだろう…生肉…?」

普通であれば驚くべき事だが、彼らにとっては取り留めもない日常のひとコマらしい。その後は皆で何を食べるのか相談し、夕飯を共にして帰路に着くのであった。