「ん…」

ふいに目が覚める。今日は朝から洗濯物をしようと隣で眠るチョロ松を起こさないように、最小でアラームをつけていたが、カーテンからこぼれる明かりがぼんやりとまだ朝ではないのではと考える。なんとなしにチョロ松の方をそっと見ると目が合った。

「…、ちょろまつおきたの?」
「うん、変な顔してた」
「えー」

怪訝に顔をしかめるとチョロ松の右手がほっぺにのびてきて私の髪を掻き上げるようになでる。

「幸せそうな顔」

えー、なんだよそれーってあったかいその手に頬ずりをして笑う。薄暗い部屋の中、少し開いたカーテンからは日が昇る前の静けさが差し込んでおり、お互いの境界線が曖昧で分からなくなる。でもチョロ松も優しく笑っているような気がした。

「ねぇ、好きって言って」

そうつぶやけば、うん、好きだよって返ってくる。

「じゃあちゅーして」

甘えた声で顔を寄せれば

「え、歯磨いてないでしょ。嫌だよ」
「えぇー、話の流れぇ…」

あぁ、この人は間違いなく私が大好きなチョロ松だ。曖昧な輪郭がはっきりしてくる。ちゃんと確かめたくて彼の胸に顔を埋めるんだ。

「もう少し、おやすみ。僕の大好きな女の子」

おやすみ、私の大好きなチョロ松


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