おそ松
「ねぇねぇねぇねぇねぇ」
「あー!もう何?!うるさいっ!」
「もうすぐバレンタインだよー?名前ちゃんおそ松くんに何か渡すものあるんじゃないのー?」
「そんなものはありません」
「えー?悲しくない?ハタチもすぎたいいオトナがさぁ、彼氏も好きな人もいないでバレンタインにすることないってさー?仕事ばっかりしてるくっそつまんないバレンタインってどーよ?」
「うるっさいなぁ!余計なお世話だよ!」
「だからさ、そんな悲しいクソ社畜な幼なじみのために俺がせめてお前のチョコもらってやるって言ってんの。いーじゃん、せっかくのイベントだし、お前だって一応女の子なんだからそーゆー行事ごとしたいでしょ?」
「私は仕事が恋人だからいーの」
「うーわー…。それ言っちゃう?いい年した女の子がそんなこと言っちゃだめでしょ。終わってるよ」
「くそニートに言われたくない!もう!これでもあげるから帰って!」
「これってダースじゃん…しかも食べかけぇ」
「私はこれが好きなの!いらないんなら私が食べます」
「あ、ちょっ!いらないなんて言ってないじゃん?てことで、いっただっきまーす」
「え、ちょっと手!…待っ…!」
パクッ
「〜〜っっっっ……!!指っ……!なめっ…!!」
「ごちそーさま。あ、照れた顔は案外かわいいねー」
「っ…!!おーそーまーつーーー!!」
「え!ちょ!!やめっ!!!イス投げるのやめてぇえーー?!」
カラ松
「(ど、どうしよう…!バレンタインなのに…チョコ…用意できなかった…。きっと楽しみにしてくれてるよね?でも、何回も失敗して…もうどうにもならなくて…)」
「ヘイ、待たせたな、マイハニー」
「あ、カラ松…!う、ううん全然待ってないよ。それより…」
「今日はラヴァーたちの日…そう、バレンタインだな」
「っ!(先越された…!チョコがないなんて言ったらカラ松きっとがっかりするよね…。でも、もう材料もっ、時間もなくてっ…!あ、やばい、涙でてきた。もう素直に謝るしか…)…カラ松ッ!!ごめっ…!」
ブワッ
「……え、なに、この花束…」
「俺からお前に愛を贈るぜぇ」
「…な…んでぇ……」
「バレンタインっていうのは元々、恋人たちが愛を誓い合う日のことだろ?」
「でもっ…私っ、チョコっ、用意、できなかった」
「泣くなよ、マイガール。その指をみればわかるぜ?俺のために色々頑張ってくれたんだろ?」
「……うんっ…」
「だから今日は、俺からお前に改めて愛を誓うぜ。愛してる、名前」
「っ…!!もう普通に好きぃーーー!!!」
「ハッハー!大胆な子猫ちゃんだぜ」
チョロ松
「なんで僕がこんなことしなきゃならないんだよ…」
「もー、いいじゃん!どうせ家にいたって暇なんでしょ?バレンタインに男6人で過ごすのなんて悲しすぎだから。感謝してほしいくらいだよ!」
「………。それは…そうなんだけどさぁ…。でもバレンタインに幼馴染とチョコ作ってるお前もお前だと思うよ」
「本命にあげるためだから全然悲しくありませーん」
「えっ?!お前本命いんの?!この前彼氏に振られたばっかじゃなかった?!移り気早すぎっ!」
「うるさいなぁ、女心と冬の空って言うじゃん」
「それをいうなら秋の空だろ。なんだよ冬って。相変わらずバカだし」
「なーにをー!すこぉーーし私より成績が良かっただけのくせにっ!未だに童貞ニートのくせにっ!」
「あ、おい!よせっ!押すなっ!ってうわぁあ?!チョコがぁーーー!」
「ちょっ!泡立て器っ…!置いっ…!!って…!きゃあっ!!!」
ガシャーン
「もーお…チョコ…垂れちゃったよぉ…」
「お、お前が押すからだろ!!!って…!!お前…チョコが……!!」
「胸元べちゃべちゃになっちゃった」
「…っ……!は、早く着替えてきなっ…てここで脱ぐなよぉおーー!」
「ね、チョロ松、ちょっと順番前後しちゃったけど、いいよね?もともと私に塗る予定だったし」
「え、塗るって…どういう……っておい!!跨るなっ…!!!」
「ね、私からの本命チョコ、食べて?」
「ちょっ…!む…胸っ…がっ……!てゆーか、ほ、本命…って…」
「うん、いつも彼氏と別れたときチョロ松が側で慰めてくれてたじゃん?それでこの前気づいたの。チョロ松と付き合ったら超幸せじゃない?って」
「だ か ら 。遠慮なくドーゾ?」
「もーーーー!やだぁーーー!このくそビッチィイイ!!!!」
Happy Valentine's Day!
ALICE+