トリップ02
マイク「トリップー!?」
『はい、ていうかそれ以外ありえません。
私の住んでいた日本に皆さんみたいな服装の人間は
居ませんでしたし、こんな広い場所で人気の高校が
あると言われたらここまで生きていて知らない訳がない』
相澤「確かに一理あるな」
『それに、私は今の今までお散歩していたんです。
久しぶりにお外に出られて楽しかったのに・・・うう』
「久しぶりって、風邪か何かで休まれていたんですか?」
『え?あ・・その、うん。そんな感じです。
って言ってもここ一か月は外に出ていませんでしたが』
マイク「ファッツ!?一か月!?」
「何かわけが・・・」
『ああ、そこら辺はすいません・・ちょっと言いにくくて』
「そうですか、すいませんね」
そう10歳の見た目の私がペコペコするのもアレかと
思いながら私はとりあえずこれからどうしようかと
話を持ちかけてみると警察の人は
「そうですね、とりあえずヒーロー特権が使えますが
イレイザーヘッド、プレゼントマイク。お二人どちらかに
引き取ってもらうこともできますが・・・」
マイク「そうだなー、イレイザーお前いけそうか?」
相澤「あ?」
『(まった、この人とは釣り合わない気がする!?)』
少々不機嫌な全身真っ黒の人に私は少し恐怖心が出る
それに気が付いた相澤はマイクに譲ると言い出した
マイク「お前がいいならいいけどよ・・よし!
◯●さん、俺が引き取ります!!」
「助かるよ」
『えと・・あの、』
マイク「もう大丈夫だ。暫く俺の家にきな!!」
こうして、後継人として引き取られることになった私
12歳も退行してしまった岡本都佑は少々この先不安しか
見えないテンションのやたら高い養父にため息を少しだけ吐いた
相澤「で、なんで俺がここまでやらなくちゃいけないんだ・・・」
マイク「仕方がねーだろ!?」
『あの・・・や、やっぱり私』
相澤「あ、いいですとか言うなよ。お前家どうするんだよ。
そういう時はありがたく甘えておけ。一応子供に戻っているんだから」
そう言って相澤は都佑の頭を撫でてやる
それに都佑は嬉しくなって少し笑った。
++
『いやー何がどうなってるんだか』
相澤「とりあえず学校行けよ」
待って物理的に小学生からやり直し?
待ってガチで?
『待って待って待って下されお代官様ー
小学生とか嫌ですよー無理ぃー』
相澤「んな事言っても適当に数ヶ月程度だ
個性の事は覚えたな?」
『なんか口から火吹いたり手からどばっと
なんか出たり眠り粉しびれ粉だしたり
万能な事柄の事ですよね?』
相澤「そうだ、因みに俺の個性は
個性を消す個性だ」
『めっちゃ有能だけどドライアイだと
きついですよねーまぁ冗談だし
あったらこま・・・えっ?何その反応
もしかしなくてもドライアイ?』
笑えなくなる冗談というか