夜間ゆびさき不明

悲報


伝承の事人にばらしちゃった・・・



夜間ゆびさき不明



『・・分かりました。その代り相澤先生
巻き込まれてくれますね?って言うか
フク!その人大丈夫そう?喋って良いから』


そう言うと硬直から戻り軽い口で相澤先生に
歯向かおうとすると絞められたので叫び声が
そこら辺の鳥が逃げる程響いた


フク「はぁ、はぁ、はぁ死ぬかと思った」

『私も死ぬかと思ったから相澤先生に捕まりたくなかった』

相澤「お前らヴィランじゃねーだろうな・・」


まさか!


フク「ヴィランだったらこんな
世界一瞬で滅んでるってーの!
この全身黒ずくめ野郎!!」

相澤「お前口には・・」

『ああああ!ごめんなさい相澤先生!
やめたげて!フクちゃん虚勢だけは
やめて!その人ガチヤバイ奴だから!!』


ちょっと時間を置いて深呼吸して落ち着いた頃
相澤先生に伝承個性とカードの事を話す



相澤「へーそれならそうと言えばいい」

『極力こういう話は他言無用で行きたくて
今日は丁度フクちゃんにこの場所が良い場所か
知っても大丈夫な協力者は居ないかと
みて貰っていたんです』

フク「この全身黒ずくめ野郎は好かんけどな!」

相澤「羽黒、そういえばフクロウのから揚げは食べたことあるか?」


やめたげてええええ!私のライフはもうゼロになるから!!

冗談だって言っている相澤先生の顔には笑みが浮かんでいるが
私は冗談に聞こえないので小声のまま全力で止める


フク「一応物凄く腑に落ちないけどさ
こいつは信用しても大丈夫だぜ。
普通に純粋な太陽のオーラがしている」

相澤「太陽?」

『マジすか、こんな全身黒ずくめ野郎でも?』

相澤「おい羽黒調子に乗るな」

フク「おう。めっちゃ協力になりそうだけど
どうしても気になるならタロットするか?
するカードもまだ集めてないけどな!!」

相澤「俺を置いて話すんじゃねぇ・・」




そんなこんなで相澤先生が仲間になりました!

詳しい話はまた人が集まった時に後日話しますね!
と言い逃げしてフクを持ってそこから離れる


相澤「あ、おい・・ったく、あの校長
ヤバイ奴入れてきやがったな」


個性をカードの中に入れる事が出来る個性

下手をすれば世界なんて一瞬で消えてしまう


相澤「監視が必要ってわけですか・・不合理な」


そう頭をガシガシとかきながら都の今後の活動をみながら
相澤はその日から都とフクの事を知った


****************


放課後

HRが始まる前都は本を読むふりをして
頭の中で少しだけフクと話をしていた



『(どう?太陽の人間居る?)』

フク「(流石雄英A組ヒーロー科だけあって
全員太陽のオーラがあるよ。今の処は君に
害のない人間ばかりだね)」

そう言ったフクに都はかなり迷う
他言無用で尚且つ融通が効いてくれる人間が欲しい

フク「(此処の人間知ってるんだろう?
詳しく知っているならお前が決めればいいじゃないか)」

『(そうしたいのは山々だけどいきなり
なんで知ってるの?って声は出したくないでしょう?
緑谷の個性だって私に似たようなものだし)』


オールマイトから受け継いだなんて大っぴらに言えるわけがない
知る人は本当に限られており担任の相澤先生もほとんど
感づいていないのだ・・私が聞くのはもう少し彼らと
話して好意を持たれる時にのみ効いた方がいい


フク「(でもお前継承すれば今迄の
個性は消えるの分かってるのか?
やって来た事は水の泡になってしまうぞ??)」

『(分かってるさ、それも込みで今イレイザー以外の
人間・・梅雨ちゃん、やおもも、轟の三人になら
話しても良いかとは思っているがもう少し様子見だな)』

担任と含め三人いれば流石にばらけた時に
カードを使わなければいけないなんてないだろう
個性を使う時なんて緊急の時だけだし

フク「(お前、まさか)」


相澤「席につけ、HR始めるぞ」

その声を聞いて私はフクをカバンの中に入れて話しを聞いて
その日は相澤先生を巻き込んで終わった・・・と思っていた






相澤「羽黒、放課後職員室に来い。
ちょっと話がある。」

あ、やっばい何かひと悶着あるなこれ



そう思いながら時間は過ぎ職員室

入った私に来たかと言うとちょっと
席を外すぞと今日会った森の中に入った


相澤「それで?個性をカードに入れるんだろ?」

『あ、はい・・しないと死んじゃう処じゃないですから』

相澤「俺のを入れろ」

はい?


フク「待てごらぁ!お前みたいな
全身黒ずくめ野郎を最初にやるのは」

『ちょっと黙ろうかフクやん』

相澤「(あっ、殴った)」

ちょっとじゃない殴り様だったけど大丈夫も何もないのだろう
下の方で軽く伸びているフクロウに都はため息交じりながらも
本当にいいのかと相澤に聞いた


『これやるの私初めてですし、
何が起きるか分からないんですけど!』

相澤「気絶でもしたら俺が送ってやるし
こう言う事は大人相手にしておいた方がいいだろ?
何かあった時に分かるからその時の対応としては
非常に合理的だって訳で早くやれ」

マジかよ

フク「まぁ待て全身黒ずくめ野郎」

相澤「お前その名前どうにかしろよ・・・」

フク「カラフルなのを着て来たら変えてやるって
そんな話じゃねぇ・・いいか?このカードはな
ただ杖を出してカード投げつけてやるってもんじゃねーんだ」


相手の許可と自分の許可が一致した上で
杖を元に戻しカードを目の前にして個性を入れる
のは合っている

フク「この学校はセキュリティーだらけで
此処なら視界はないっちゃないが都は
コスチュームに着替えてしなくちゃいけなくてだなっ?!」

そう言ってるフクをまた鷲頭かみにして放せと
暴れるが黙っておけと言われた


相澤「様は誰の目線も考えずに下校する直前の
場所尚且つコスチュームに着替えりゃいいんだろ?
教室いきゃなんとかなる」

その手がありました

灯台下暗し


流石に廊下はあるが教室までは見張っていない
流石と思いながらマイク先生らに都に色々
教えてきますと聞かれた時には誤魔化しながら

そのまま教室に流れる様に来たのだ




『はぇー・・本当に誰も居ない』

相澤「下校寸前だからな、さっさと終わらせるぞ」

そう言いながら何処からかリモコンを出して
コスチュームを取れる様にする相澤に感謝しながら


『先生ちょっと後ろ向いてて下さいね』

相澤「ちょっ・・嗚呼、手短にしろよ。
外見張って置くからな」

そう教室の前辺りに行った相澤を見て都は安心しながら
急いでコスチュームに着替えた






『よし!先生準備抜群です!』

相澤「よし・・じゃあどうすりゃいい」

『えと、確か・・』

そう焦りながらフクを見つめる都に
困りながらフクは説明をする


フク「最初だけだからな・・リベルタで
まずは杖を元の長さに戻せ
個性を取る時は必ず止まっている時間にしろ
別の個性を取る羽目になりたくなければな」

『りょ、了解!・・リベルタ!』


そう言うと中から取り出した鍵が元の大きさに戻る
大体長さから言うと一m行くか行かないか位だろう
全体的にサファイアの色で上のクリスタルは透き通った青だ

その可愛らしい杖に少し飛び跳ねながらフクを見る


フク「カードを目の前に出して浮かせて杖のクリスタル
の部分でケーラと言えば大体は直ぐに個性が入る様に
全身黒ずくめ野郎から出てくるが気にしないでくれ」

『待って凄い気になる害ないんだよね?
っていうかフクそろそろ私怒るよ?』

相澤が言う前に間髪入れずに言う都に
大丈夫だと腰に手を当てて言う


フク「僕が見た中では恐らく明るいオレンジに近い赤が
・・イレイザーの処から出てくるが気にしないでくれ」

相澤「あ、嗚呼」


始めろ

そう言われて都は杖を握り直し左手で腰元にあるポケットから
カードを取り出しまだ透明で何もないカードを相澤先生の
眼を見ながら手を伸ばし空にあげる


『ケーラ!!』

突如杖から蒼い光が飛び出し相澤の身体から赤い光が浮かび上がる
それに驚きながらも数秒すれば消えてなくなり空中に浮遊しながら
都の手を待っている


『これが・・・私のカード?』

フク「おめでとう都!!早速カードを
取り出して個性を発動してみよう!
こらイレイザー帰ろうとするな!!」

そう止めるフクに相澤は分かったと言って
都の持つカードを見る

枠は薄い緑中は薄い蒼い色が見えたが
殆ど透明で何だか少し気分が悪い


フク「最初はかなり体力を持っていかれるから
気を付けろよ都!リオーネと言ったら個性として
お前の身体に入るからな!」

そう言うフクはうんと言った都の顔を見て
大人になったなぁとくすりと笑い呟いた

フク「イレイザー、お前都が
一息ついた後個性使ってみろ
面白い事起きちゃうからな」

相澤「あ?なんだもったいぶらないで言えよ」

『あ、あの・・これどういう状況?』


服の色が少々替わりフリル部分が黒くなり
スカーフが白に変わった事で完璧だぜと言う
フクは相澤に合図を出す

すると相澤は羽黒と言って個性を発動した

『っ・・』

フク「落ち着け都、同じ様に目をカッと開き続けてみろ」

そう言われて試しに睨む様に眉間に皺を寄せて見ると
相澤先生の頭の髪の毛が落ち個性が続かなくなった

逆に私の髪の毛が浮きフクは「目が赤くなってんな!」
と嬉しそうにそこら辺飛び回っていた


相澤「個性が消えたのか・・」

フク「お前の個性はイレイザーつまり個性を一時的に消すんだろう?
然し都の個性はカードに一度入れると何をされようが先手になる。
お前の個性を消す個性が更に上書きされて消されるから意味がなくなるんだ」


『えと、つまりどゆこと?』

相澤「俺の十八番がお前相手じゃ使えなくなったって訳だ」

フク「その代りこいつが杖を使って出した時だ
現にイレイザーの文字があって絵もあるだろう?
それを使わない限りイレイザーの個性は消せないって事」

普通はこのまま入れないのですぐにカードの中に
入る様に空に出す様に上に上げると個性がそのまま
カードの中に入る仕組みらしい


相澤「実際やられるとコレかなりチートな個性だなおい」

フク「50集めたらお前なんてけちょんけちょんだからな!」

『フク!もう・・口悪い奴ですいません相澤先生
後ですっぱく言っておくので!』


そう泣きそうな声でフクをとっつ構えて地面に叩き落とした
問答無用な事をみながら其処までしなくて大丈夫だぞと
逆に宥め、今日は早く服を着替えて帰れよと言って
その場を後にした



フク「都、分かっているな?50集めると最後だからな」

『・・・分かってる。全部分かってる。』



一つ目の個性、イレイザーと英語で見るカードをみながら
都はこれから個性をどうやって見ていけばいいのか
暫く悩む事になるとは思わなかった
《後書きスペース》