「大変ご無礼をお見せしたこと、失礼いたします。」
「いやいや〜……ねぇミル、君の気持ち今ちょっと分かる気がする。」
「あっやっぱり〜?アイオーンは分かってくれると思ってたよ。」
うんうん、そうだよね。サラッと会話していたのに急にかしこまるの嫌だよね。私も嫌。そう思いながらも立場が分かった瞬間膝をついた一同にミルはため息を吐きつつにこやかだった。
「それにしてもどうして此処に?といいますか、何故そのミルをそのように…」
「んぉ?お前、まさか言ってなかったのか?」
「え?」
「俺の後継者になることだよ。」
「…………あぁ!うん!言ってねぇかもしれない!」
「…………はぁ。お前さぁ。」
うん!そうにこやかな笑顔をしたミルに、カオスはため息を吐いた。長い長い、気持ちが入っている。
「俺前から言ってたよな?相手絶対お前の気持ち分からねぇから大事なことは言ってやれってさ?俺結構ずっと言ってたんだが?」
「言ってた?あれぇ?」
「元創造主に対してそんな砕けて話せる度胸あるのはお前だけだよ。っていうかお前以外消し去るけどな。」
私が望んだら消さないよね?じゃあ消さないように。そう言ったミルに、本当に度胸座り過ぎてしねぇかとカオスは心配する。
「あ、あの、継承者とは…」
「ん?嗚呼、こいつ別世界の人間だったんだけどな、俺を見て瀕死の俺を手当てしてくれた恩人でもあるんだ。正直恩人にこんなことはさせたくなかったんだが。」
お前は酷いくらいに俺を呼んだからな。そう言ったカオスにミルは過ぎたことだと答えた。
「私はお前のその時間に縋っただけであって、お前に縋った思いは無いよ。ソレはもう分かり切っているだろう?お前という者がそんなことを言わせるとでも?」
「おいおいつれないことを言うなよな?これでも心配して言ってるんだぜ?目の離せない子供みてぇな心しておいて、一体どうやって力を使えるとでも?」
そう顎をくいっと持ってくるカオスにミルは腕を掴んで拒否した。こんなところでしないでと。あの場所を見せつけてこちら側に来させないようにしているだけだ。誰も私を見せないように、見ないようにしようと。
でも、この人達は絶対にこちら側に来るだろう。知ったら尚更助けようと手を差し伸べて来る。何なら手を出さなくたって身体ごと救いあげてしまいそうだ。それくらいのお人好しは分かっている。
だからこそ、見せてはいけないのだ。真実は常に一つだけ決まって其処にポツンと居続けるのだから。
「あ〜〜はいはい、止した方が良いってば。カオスだってこの人達がどれ程お人好しか分かってるだろうに。」
「っくく、いやぁ〜お前誰でも彼でも好意持つから心配なんだよ〜今までも悪いヤツだっただろう?」
「…あの人達も違う良い人達だったもん。」
そう言うことにしておいてやろう。そう言ったカオスに、ミルはため息を吐いた。