一学期が終わり、夏休みがおわり、
色々ありましたが、家庭訪問です。
私の家庭?ほぼないよ???
そう考えながら、夜。インターホンが鳴った。
ハーイと言いながら来たのは、
『相澤先生!、と…』
「やぁ。僕に会いたくなかったような顔だね?小籠。」
『そう呼ばれるから〜別に良いけど、どうぞ上がって下さい。』
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「今両親は?」
『ああ、元々いないんです。』
「「え?」」
『え?』
「いやいやいや!一話!一話の話はどこ!?」
『あーーーー話をゆっくり進めますから〜とりあえず粗茶ですが。』
そうお茶を差し出し、ご飯を既に作って居た彼女は
フクを呼び出す…よび、よび?
「ん!?なっ!」
「ヴィラン!?お前!!!」
そう相澤とオールマイトが戦闘態勢に入った事に
都佑が力を使い、スモッグと風の子供が静止させる。
「やぁ。お久しぶり。」
『こちら、ヴァルク。元々血縁関係だったから、彼を探して催促したの。』
「っていうか、今までよく血縁関係から
全部魔法で片づけてたなぁおい。お前の主人どうなってんの?」
そうイライラの気持ちが抑えられず、ヴァラクは都佑の顔を見る
そっぽを向いて、都佑は別に?と返答とは違う答えをした。
「え、っと…ヴィランでは?」
「違うよ。俺の目的は血縁関係者を見つけ出す事。
それにヴィランと組んでいただけで、犯罪は一つもしてない。
…まぁ、警察関係から色々の記憶は改造したが…」
そう濁したのに、相澤は都佑に声をかけ、傍に寄らせた。
何が起きるか分からないと、というか相談していたのだ。
『だから大丈夫なんですって、ひゃんっ』
「ヴァラク君?」
「ステイステイ!!何でこう威嚇してくるの君たち!!!」
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「まぁ軽くいじわるはしたりするけど、手出してないから。」
『手出された所で本格的に殺しにかかるし。』
「…相澤君、こいつどうする?」
「様子見、でいいでしょう。」
「えー殺されるの?いやだーなーあと頭の中で
警察に突き出そうって考えない事ね。うちらの中筒抜けだから。」
そう睨んだヴァラクに、都佑はお座りといい
無理矢理座らせた
「おい!それ違うだろ!」
『ちゃんと席に座ってから話してください〜
向こうの儀式でも、こっちでは違うんだからね〜?』
「わかったわかった…飯、食います?」
食わざるをえない、そうオールマイトの腹の根で閑話も入った。
「ヴァラク、君仕事は?」
「特にしてませんよ。この世界来たの1月前なので」
『そんな最近なの!?』
「お前と違って、向こう側の世界は時間流れるの早いからね。
俺言っただろ?この前。小籠の親戚、先々代って。」
えーと、何の話ですか?そう相澤が話に入ってきた事に
都佑は答える。
『私は前世と前前世の記憶を今保持しています。
その前世の記憶が、狼森小籠。の記憶なんです。』
「あと、前前世の名前は、岡本都佑って子だ。」
「ああ、だから都佑ちゃんって呼ばれると癇癪を起してたのか。」
ヴィランに立ち向かった時に、相澤や俊典も経験をしたことがある。
感情が高ぶり、名前を呼ぶな。と。
『あれ実は分からなかったんですよね。今まで何故怒ったりするのか』
「え!?そうなの!?」
『私、梅雨ちゃんと一緒で、友達じゃないと名前呼びされたくないんですよ。』
「え?」
驚きっぱなしで、箸も止まる。
進ませようと、都佑が話を進ませた
『この感情は、都佑の時の感覚で、その軸が、前世、狼森小籠の時に
覚醒されたんですよ。まぁ〜進化ってことで。』
「雑過ぎる、俺が説明するよ。」
「…お願いします。」
多少違和感がある、かのように白目で見てくる
二人に、見るなと言わんばかりに都佑がにらみつけ
それに笑い、大丈夫だと声を掛けた
「狼森小籠の個性は"片道切符"だったんだ。」
「というと?」
「狼森小籠の個性発動直後、俺の世界の…俺の姉と駆け落ちした。」
「駆け落ち!?」
小さな子。優しい子。
真っ白な髪の毛に、青い目。
その姿が、ずっと続くと思っていた。
なのに、全く同じ少女が急に間に入ってきた。
入ってきた少女は困惑をしていたが、瓜二つの姿に
二人は意気投合し、しかも考え方から行動から
ほぼ似た者同士という事に気付いた。
ある日、大人が勘づき、小籠を魔法の使用が出来ない
少女に力を使用させようとしたのだ。
それに少女は激怒し、小籠と一緒に姿を消した。
それ以来、探す旅に出た。
「これが俺の記憶だ。」
「お姉さんって、言ってたけど、血縁者?」
「嗚呼、他言無用な。外では従妹って言っておいた方が無難でな。」
「何故だ?」
「俺らの血を混合すると、新しい子が生まれるからだ。」
「…子?」
『魔術師の血縁者は、この世界以上に子を産みやすく、力を持つの。
自分の血を使ってでも、子供を作れる事が出来るし、しかも
家族を増やす事だって可能よ。…ただ』
ただ?
「作った者は死ぬ」
「な、」
『死ぬ瞬間に作る禁忌の力なの。
だから私とヴァラクは力を使うって事以外でも
極力血に触れないようにしているわ。』
流石に知らない状態のまま、居たくなかったけどね。
知れてから同棲で良かったわーと軽く話しているが
それははなれた方がいいのでは、と案が出た。
「この家から離れる事に関しては賛成だ。」
『ヴァラク!』
「ただ、人の中に入れる事は反対だね。」
「…何故?」
「"人間"の力に触れると、威力を保ちづらくなる。隠し通せないだろう。」
『え?思いっきり使ってるけど?』
「は?」
「何なら、皆心配しているぞ。カードは無事なのかって」
「はぁ!?」
「あ、特例条約に入ったから、君と、あとその様子だったらヴァルク、君も参加だね。」
『はぁ!?それ聞いてないんだけど!のっくん!!』
「こら!今家庭訪問中!!」
照れるオールマイトに都佑は笑って飛ばした
「で?キスしたんですか?」
「相澤君!?」
『あはは〜できないですよー
お互いめちゃくちゃ意思弱かったので〜』
「小籠!?いい加減にしないと怒るよ!?」
笑いながら、フクを叩き、ヴァラクは笑っていた
相変わらずフクはしかめっ面だ
「あれ、君たちそういや…」
『寝れる場所ないからね。私一人だし。』
「まぁ都佑本人の力もあるだろうから、そこ伸ばしてもらうか、」
『えーこれ以上増やすの〜?』
必要なら、呼べばすぐに飛ぶよ。
そうヴァラクは笑って呟いた。
仕事、探すと言いながら、彼は食器を下げていた
「あ、手伝うよ。」
「いいですよ、貴方のおかげで都佑は帰って来れたんです。
…まぁ、記憶が戻ったのが良いのか知りませんが」
そう呟いたフクに俊典は立ったまま話を進めた
都佑が相澤を皿洗いさせないとしてたが
軽く皿を洗い始めて、拭き掃除に徹していた
「あの子が帰って来た時、泣いていました。
"のっくん、皆、傷つけちゃったどうしよう。"ってね。」
「え?」
「彼女は記憶を全て取り戻した。だから問いたい。
雄英の教師として、私達を一度、A組の彼らに
合わせて頂きたい。」
そう言ったフクに、俊典は話した
「…ええ、構わないさ。それに、君に聞きたい事は山ほどあるからね。」
「ははっ、ある程度の範囲しか話せませんよ。」
そう笑っている一方で、
『…嬉しそう。フク』
「あんな顔しないのか?」
『ほぼ見ない。私がテスト満点出さない限り。』
「…すっかり親だな、あいつ。」
『ふふ、昔からそうですよ。…あの人も、まさか会えるとは思わなかった。』
オールマイトのことか?
そう相澤先生に聞かれ、私は深くうなずいた
「どれくらいの時を過ごしてたんだ?」
『最初の家族と、半年も、立ってないきがする。』
「三か月だよ。三か月。春から夏にさらっといなくなった。」
うわぁあっ!そう大きな声を出したのも無理はない
二人の背後から遠くにいたオールマイト本人が首を出してきたのだから。
「しかも最初は男だと思ってたんだよ?」
「え?そうなんですか?」
「相澤君考えてみて?山に急にすいすい上るわ、
虫は捕まえるわ、カエル捕まえて走りまくるわ、
挙句の果てにはゴキブリも触ってた子だよ?」
『ちょ!こら!のっくん!!ダメでしょ!』
「煩い、心配してたんだから。」
その声が少し震えた事に、私は少し目を開いた。
「いつも笑顔だった、優しくて、口癖は"大丈夫"だった。
少し強気の時もあるのに、夕暮れになると酷く寂しがり屋で…
昔の事を良く話していたね。"まだ5歳のくせに"」
そこから、時間は進んでいたのか。
そう都佑は少し考えてしまった。
蛇口から出る水の音が止まる
「今思えばおかしいと考えるべきだった。
君が急に家族ごと居なくなったわけでなく
君がまず消えて、そこから家の人も消えて、
周りの人達は君たちが居た事すら忘れた。」
魔法。まさしく、魔法だった。
そうオールマイトが呟き、都佑の頭を撫でる
「なのに、ワンフォーオールには悔しいが、
君が昔の髪の毛になった時、嬉しくなったんだ。」
やっと、会えたんだ。自分の記憶は間違っていなかったんだ。そう
『…ごめんね、』
「しかも奴は生まれ変わりとか言っていたが、
思いっきり小籠その者じゃないか。」
『あっばれてるぅ〜やだ〜』
逃げようとした都佑に、待ちなさいと俊典が静止を掛けた
名前を統一させろ。そうフクが声をかけた。
「お前は誰として生きていたいんだ?
今まで生きた都か?それとも記憶を失っていた小籠か?」
それとも、全ての軸にある、都佑なのか?
『…都佑、として生きていたい。それが事実なんだ。』
小籠。そう呼ばれるのは嬉しいし、優しい気持ちになる。
だが、軸が分かった以上、コレを大事にしたい。その気持ちが強い。
それに俊典は小籠と呼ばない方が良いか?と聞いたが
首を横に振り、否定をした
『小籠としての記憶もあるし、ある意味私は長く旅行してたから。
小籠は死んでいないよ…まぁ、未夜の考えが正しいならの話だけど。』
「未夜?」
「俺の姉貴だよ。」
瓜二つの少女。その出会いが全ての歯車を変えた。
『記憶はある。かなりの範囲に私の詳細がバレた。
それはかなりまずい事であり、同時に私のヒーローとしての行動も広がる…んだけど』
「率直に言わせてもらうが、君はヒーローにはなれない。」
そう、理解しているのだ。
私はヒーローになれない。
その事実に、知っていたのかとオールマイト、は言った。
『記憶を取り戻した時に言ったでしょう?
"記憶が混雑していてなんて良いっていいか分からない"って』
「その事まで考えてたのか…」
「学校としては来てもらって構わないし、ヒーロー科で居ても構わない。」
そう相澤が断言した。
学校の中で、生活するか、本人が決めればいいと。
私は
『都佑として、この軸がぶれることは、解消されることはありません。
ですが、最悪の現実にならないように、世界を最後まで見届けたいです。
その為に、この世界のヒーローの知識を、学ばせて下さい。』
私の、気持ちは。言えた。
彼らが、承諾をすれば
「無論、私達は歓迎するよ。」
「今まで以上に厳しくなるが、それでも良いなら来い。」
「あーあ、そういわれるとこの子の好きなようにさせたくなるじゃんか〜」
させればいい。そう呟いたのは、後ろで見守っていた子達
「わらわ、いや、私達の力を利用してもいいのに
この子はずっと自分の力で誰かを救おうとした。」
「知らないのに、自分の過ちも全てひっくるめて
考えて、行動出来る。過去は変わらないが、
過去の人間が出来ているからこそ、協力している」
『皆!』
「俺達はお前の力になる。ヴァラクが入ってきた事で、5星は出来るからな。」
「星?」
「火、地、風、水、木。五元素の力だよ。」
「フクが風、ヴァラクは水、俺が火、魔女が地で、木がこいつだ」
もぞもぞしながら、青年の首を掴む
困っているのだが、すぐに動物に戻った。
『ちょっと、りっちゃん可哀想でしょ!』
「まさかリスのりっちゃんって呼んでない?」
yesと言わんばかりに強い頷きに、ヴァラクは嘆いた
「あぁー!何でこう名前覚えてないかな!!
地の神ケレミス、水の神ヴァルク、
炎の神ヘレオス、風の神ウェンティー、木の神ロティス!!!」
どうして俺の名前だけ覚えるんだよ!とヴァラクは悶えていた
「つーか、ウェンティーに至ってはフクロウだからフクって
俺が水の何かだったらそう呼ぶんか!!」
『えへ?』
「えへってなんだよ!!」
そうつっこみに、息が切れてるヴァルクだが、
少々ヴィランとつるんでいたとしても
都佑と傍にいる位が丁度いい罰になるのかもしれない。
そう相澤は感じてしまった。
『だって〜フクちゃんはずっと一緒にいるし〜』
「俺の先代がフクロウ好きだったからな。」
「だからそれ分身!小籠本人の術だから!」
+++++++++++++++++++++++++++++
「なんか…色々あったね。」
「ええ、」
あのあと、騒ぎになりそうだったので、軽い喧嘩ではあったが
ヴァルクの方が折れ、今度しっかり指導する。と言って終わった。
「反対、多いね。」
「ありましたか?」
「緑谷少年の所と、小籠、羽黒少女の」
「小籠で良いでしょう。調べたら狼森小籠の文字も出てくるはずです。」
「そうだね…ありがとう、相澤君」
「いいえ、お互い奢られましたからね。」
そう二人の頭には、先程まで笑い、跳ねまわって喜んでいた都佑の顔に
二人同時に笑った
「そうだね、明日からも頑張ろうか。」
「来てからせわしないでしょうからね。」
そうだね。
そうオールマイトは笑い、この先がどうか
不幸のない事を祈った。
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