もうすぐ終わる日曜日

ねぇ、知ってる?
本当の願いは叶わないんだよ?



もうすぐ終わる日曜日


「マジでどうなってんのお前の魔力」

『えへっ?』

えへってなんだよ!そうお決まりの様にツッコミが入る
ヴァラクに、フクは落ち着けとなだめた

「にしても24時間切ったな」

『え?』

「早く気持ち伝えろよ。」

『え??』

「お前の感情昨日から駄々洩れだからな。」

ほえええええええええええええ
そう大声で驚いた小籠に、何事だと上から下に降りてきたここ
男女共同ルームで、吠えていた本人が居た場所には風が残っていた

上鳴が何事だ!?と大声で返すが、煩すぎて周りに煩いと怒られ
とても可哀想な状態にフクが謝罪に入った

「あ、そうだ、八木。お前こっちこい」

キョトンとした顔をしつつ、距離があった八木を連れて外に出る
意外な二人に上鳴らが後を追うが、


「お前、うちの子に手出したんだから、代償は足揃えてきただろうなぁ???」

「ちょ!落ち着いて!!いや待って!死ぬからそれ!!!」

そうフクが若草色の服装に変化した
小籠がアステルと呼ばれた状態に近い状態に変化し
小籠のひし形の部分で半分上が黒色の衣服で隠されていた

腰部分が左側に流れている位と、右側にひし形のピアスに
髪色が変化し、何時もは紺色だったのだが色合いが緑色に変化した

「まぁまぁ、ウェンティーになる気持ちも分かるよ」

俺もそうだから!そう軽く文章であれば星マークが付きそうな勢いの
フットワークの軽さに、通常であれば
とても元気のいい仲の良い二人と思えるのだが

「ちょ!本気だよね!!それ!!
その状態二人とも見た事ないんだけど!!!」

ヴァラクの方はフクと違い、髪の毛が長くなく彼の場合は
後ろで緩く一つ結びだったのだが、短髪で、髪の色が青色に変化する
通常だと色素が多少薄かったのだが、更に濃く変化したのにぎょっとした八木

衣装は勿論変化し、魔術師の風格があるのか白いローブに
ひし形の半分下が黒い衣装にかぶさられ、同じく腹の位置ははだけていた

フクの場合はサルエルパンツ、中華系の男性が履く衣装に対して
ヴァラクの方は少々幼くなり、短パンの後ろから金魚の様にヒラヒラと
したものに変化した。

「いやーそりゃあ可愛い主様をねぇ?もてあそぶなんて許さないよ?」

「俺は上が良い」

じゃあ僕は下で〜と意見が一致しようとしているのに対して
待てが入る。それに安堵しようとした八木だったが

「私も入れてよ〜」

そう飛び降りてきた3人の衣装も変化しており
五元素を扱う獣が揃いに揃った


「じゃ、僕らを全員倒したらあの子渡すってことd」

『だーれが本気で使用しろっつったああああああ』

そう言って空から大きな槍を撃った小籠で
戦いの幕が始まる事はなくなった


++++++++++++++++++++++++++


『全くもー!何してるの!ただでさえフクちゃんが
暴走したと思ったらヴァラクも、りっちゃんも皆何してんのよ!!』

「だ、だって〜」

おだまり!そう小籠の怒りに触れたヴァラクに
しょげるのも無理はないとフクは感じていた

『100歩譲って可愛い子供を嫁がせないとの父親が奮闘するのは良いよ。
でも本気で5人総出で誰が勝てるか!!お前ら能力使うつもりだったろ!!』

普通に世界を半壊させるつもりか!
そう怒りに任せて叱る小籠に、被害者である八木が
落ち着かせようとなだめる

「で、でも何とか落ち着いてくれたし」

「背後は任せろ」

そう言ったヴァラクの背後どころか四方に槍が浮遊する
軽く青い目が光っているのに、土下座してごめんなさいと謝った

『まったく、フクちゃんが一人って言っても怖いのに
ヴァラクも力使い始めて何か来たかと思ったじゃんか。』

本来使用をしない二人が同時に使う等、
ヴィランが来た位しか考えられなかった
その小籠の心配に、フクらは反省をした

彼女が心配するようなことはしたくないのだ

最悪の状態を考えさせたことに綺麗な白いローブたちの
5人は元の姿に戻った

「すまなかった」

『ん、分かってくれたならいいよ。』

にしても何で、そう小籠が言った事に
フクが昨日の件を説明したことで、
お互いの勘違いが見えてきた


「ただの視察か。なんだ、何もなかったのか。」

「なんかすごく酷い悪口言われてるきがするんだけどねぇ」

『怖いね〜めっちゃ分かるわー』

話を繋げるとややこしくなるだろ!
そうつっこんだ八木に小籠とフクが笑う

「主」

『ん?』

そう急に名前を呼ばれ、どうしたのかと返事を返す

「今日程悪くない状態は無いと思うんだが…」

そう笑うフクに、小籠は仕方がないとため息をついた

++++++++++++++++++++++++++

『許可取ってきたよ〜でも』

「俺らもいるがな!!」

そういぇえええいと叫ぶマイクに
煩いと相澤がけりをいれて落ち着いた
現場にいる周りの人間が冷や汗をかく

「個性の許可は出すが、暴走の可能性は?」

『私じゃなくて彼らが煩そうなので。』

とりあえずストッパーって事で。
そう、今日が最終日。オールマイトとしての力も
今日で使用する機会はない。

もし可能だとしても、緑谷との対戦は
流石に避けたいと、フクらの意見に私も同意した。
流石に弟子に喧嘩売るのは師匠が許さないだろう。

「ほぉ、フクの方がするのか。」

『かなり見ものですよ。こんな所ないので。』

今までも?はい。そう相澤との簡単な返事だが
かなり貴重な体験だと教師陣とA組の何人かが集まっていた

「主!行動範囲は!」

早く〜!と準備運動をするヴァラクに
小籠は瞬時に耳を引っ張りながらこっちに来いと
相澤らの隣に立たせる

全く反省していない。
衣装が既に変化している所どうも戦いたいらしい。

『我が使者ウェンティーよ、力の開放許可を命ずる!!』

「って事は、自由行動ってことか、了解。」

そう今までより元気そうな彼に、戦闘狂が増えてしまったと
小籠が頭を抱えた

一方、オールマイトは

「あれ、まずくない?私死なないよね?」

「大丈夫ですって!…多分!」

知らないメンバーに、オールマイトこと八木俊典は
だよねーと苦笑いした。

フクの攻撃は1年A組ですら見た事がない
強いて言えば、小籠の試練以来である
ただあの時は此処まで衣装も髪の毛すらも変化する事はなかったのだ

余程本気と言えるその状態に、答えなければ。
そうオールマイトは感じた

『オールマイト、フ…ウェンティーの実力はこの場所でいう轟と同等です。』

「轟少年と?」

ええ、そう伝える。少々広いグラウンドみたいな場所な為
どうしても大声でないと難しい為声が大きくなる

『ウェンティー!殺そうとしたらお前殺すからなー!!!』

その声に善処はするとの返事に、小籠は
あいつ絶対殺しに行くだろと低い声でぼやいたことに
聞いたことのない声色に、マイクだけでなく一部の教員が
びくりと身体が揺れ、驚いた

「轟少年、ねぇ…」

『それでは!時間は30分!戦闘不能でも殺しはダメだからね!』

ようい、はじめ。

そう伝えた小籠の声と同時に、フクが仕掛ける
空を飛び、膝を腹によせるように曲げ、両腕を庇う様に構えた

「これくらいで、どうだ!!」

そう前に出した腕と同時に、強い突風が入る
瞬時に八木は空に飛び、宙で避けた後地面に降りた

生徒の方にはヴァラクがおり、力を使用し水の壁を
小籠は指を鳴らし風を使用し打ち消した

『あっのバカ、容赦しないわね』

「狼森さん、質問なんだけど、今ならオールマイトと彼、どっちが強い?」

それ聞きたい!そう13号に対して小籠は
彼らの目を見て伝える

全力で、なら。
フクの方が圧倒的に強い。と

だが…

『(今は記憶を全て知っている状態、フク
私が撃つ力と彼の武器は全く違うからね。)』

これはとても良い経験になるだろう。
そう小籠は感じつつ、彼らの攻撃をみていた


「っ!」

「避けてばかりじゃなくて、攻撃をしてこいよ!!」

「君に、拳で?」

力を使わずに来たらどうだ?
その答えに、フクが近くまで来たことに気付く前に声がかかる

「ーその余裕が命とりだ」

ぐっ、そう直で入った殴りに八木の眉間にしわがよった
上にあげられる身体に、フクが背中に力を入れた

「っ、(早い。瞬きどころか一瞬で消える)」

轟と小籠が言った為、思いっきり仕掛けてくるかと思いきや
かなり細かく攻撃を仕掛けてくるので、持久力戦かと思っていたのが悪かった
急に腹に入った攻撃から背中まで打たれた為地面に落ちるほかなかった

フクの実力は風だけではない。


『彼の力は動きにだって左右される。』

だから、この試合すぐに決着がつくよ。
そう言った小籠に、その答えが導き出される

「っ!」

打たれた隙を取ったフクだが、その隙をついたのは八木の方だった

「私はまだ!終わるわけにはいかないんだ!!」

その気持ちに、八木の腕が変化する
突如周りにバグの様な物が起きる
その変化に、私はハッとした

この時間が、止められたことに


『っ!!』

杖を出し、戦闘態勢に入る
まさか立て続けに来るとは

『まぁ、今日は大物が来るとは考えていたからね』

そう小籠はゆっくり歩きつつ、今までのカードを浮かび上がらせた

ーがー度と、ーーーないーーに

『私が、守るんだよ。』

あの時、君が笑ってくれたから。


『ありがとう』

そう、彼の唇に触れた








































目を覚ます
そう言っても、分からないかもしれないが
力を使った感覚を覚えていた

「っここは、」

真っ暗闇、に近い、星雲の中なのか、鳥籠の中で目を覚ました
ふわりと浮かび上がる空間に、自分が浮いている感じがしない
他にいた生徒や教員の無事を知り、目の前の惨劇に目を向けた

「っ!小籠っ!!!」

名前を呼ぶ、しかし此方を振り向く素振りもない
昨日貰っていたものを付け、左手に力を入れる
しかし、全く反応しない

その現実に後ろで声がした

「ーそうか、お前は、好きなのか。」

え?

そう八木が言い振り向く
フクらの姿はふわりと光が舞う
衣装は白く、淡い光は彼らが主に使う色が輝いていた

「無駄だ、それはもうがらくたに近い」

「小籠は!あいつは」

「この状態を分かるだろう?」

傍に居てくれた、お前なら。
そう言ったフクの目の色は緑色で、
初めて会った時の色を思い出す

「っ、何故、」

「あいつが使用したカードの量が分かるか?」

鳥籠を使い八木達の安全を確保したうえで大きな範囲の
星雲の中、治療をした後なのか血の色が数秒前ではない事を物語っていた



『ティエーラ・デ・プロミシオン』

そう言った小籠の手から小さな子供が生まれる
真っ黒で、優しそうに笑う子供に小籠は涙を流した

『もうだいじょうぶだよ』

優しくさすったあと、子供は頷き、空に上がる
白いワンピースを着飾り、白黒の犬が子供の姿を追いかける
嬉しそうに、ただただ、嬉しそうに

『君を、迎えに来たんだ』

だから怖がることはない。
でも、どうか皆を傷つけないで。
貴方がそれで、深く傷つくことになることを
私が一番恐れているのだから。

『おいで、君に会いたかったんだ』

子供が振り向く
八木らの方向に向かい、ふわりと女性が座りこむ
子供はふわりと女性の中に入る

入る予定だった

子供はそのまま女性の胸からすり抜け、犬も女性も消える
下に落ちる風の揺らめきに、子供が叫ぶ

ーおいてかないで。

『フルーフ』


「っ!待て!!やめろ!!!」

フクが鳥籠を何とかこじ開けようとするも
発言した言葉に、嫌な予感はしていた

子供の周りを綺麗な白い物が包み込む
小籠の周りには黒い物が取り囲み、半分に切ったのか
上下を胸元の周りに浮遊する

『さぁ、時はみちた。君の願いが叶う番だ。』

都佑。

そう言った小籠の声に、子供が小籠の方を向いた
嬉しそうに、でも何処か悲しそうに

「いいのに、貴方が笑っていたらいいのに。」

そう、言って、涙を流し笑った




++++++++++++++++++++++++++


「まさか厄災とは、ねぇ」

『へへ、死ぬかと思った』

割とガチで。そう言った世界の終わりを思わせるかのような
世界で力を使った本人が軽く言っているのにヴァラクが頭を叩いた

あの後教員らだけでなく八木らを覗いた小籠たちメンバーのみが
記憶を所持していたのだ

その為、何事もなかったの様に話せるなんて屋上しかないよね?
そう言って招集したのだ

『これで、カードが多くなったね。』

嗚呼、そう小籠の言葉にフクが答えた
フクらの力を最大に吸収し、力を受け入れたのが不幸中の幸いか
小籠の手にはカードが3枚あった

エスパス(空間)
メテオノーア(隕石)
マルール(災い)

『マルールに至っては彼から取れたのには驚いたけどね』

そう元に戻る予定の八木が下で相澤たちと話をしている
その姿を私達は眺めていた

クーア(治療)
ソル・デ・メディアノチェ(白夜)
バグ(プログラムの欠陥)
クルヴィ(檻)
ナイトホーク(夜鷹)
ピラストロ(柱)
シュッツエ(いて座)
エスカ(おとり)
ケーラ(封印)
クロノスタ(時計の時間が止まっている現象)
ティエーラ・デ・プロミシオン(約束の地)
アンヘル・カイド(堕天使)


「15枚を1週間でよく集めたな」

嗚呼、と言いながら小籠は前から持っているカードを出す
ふわりと浮いたカードは全部で16枚を加えて計31枚になった
昔のカードはいつの間にか消えており、また集める事になるだろう

…新しく、なって。

『心底驚いてるよ。此処まで力を使ったのに代償が来ないなんてね。』

通常であればもう3人位死んでもおかしくない程なのだが
どうやらカードの量から推測して今回はキャパオーバーらしい
というか、今までのはマルールのせいでは?とも考えたくなる程だ

「とにもかくにも53枚からまた離れたな」

『ま、別にいいんでない?』

これでも大分成長したでしょう?
そう小籠がにやりと笑うのに、フクらは笑う

「それにしてもよく乗り切ったな」

『"悪魔の時間"を?嗚呼、アレよくやってるから。』

は?
そうヴァラクが素っ頓狂な声で答える
それに小籠が笑いながら口に右手をそえる

『あの子を殺すつまり自分の感情を殺すと同等でしょう?
アレは私昔からやってきたからね。辛い現実も乗り切れるように。』

あの時は独りぼっちだったから。
そう小籠がうつむき下をみた
八木の周りに明日からは教員に戻ると言ったのを
何処から聞きつけたのか緑谷らがお祝いをするのに騒ぎ始めた

『私は生きるよ』

あの時間と共に生きると。あの時間で約束をした。
それはずっと持ち続けるし、切り捨てないつもりである。

『彼が言ってくれたからね。』

ーどんな事だって、私が守る!!

ー彼女を守れるのなら、どんな事だってやる!!

『彼が、私を見つけてくれたから。』

私はずっと、このままの時間を維持出来る。



『そうよね?ケーラ』

杖を出し、空に軽く物があるようにこつんと降る
するとその場所からカードが一つ作り出された



『"輪廻"よ』

メタンプシコーズそう書かれたカードの中には
輪っかが一つひねられた状態で描かれていた

そのカードにヴァラクは恐れ入ったよ。そう言ってその場から消えた


「なぁ主」

『ん?どうしたー?』

「ヴァラクが前に言っていた事、覚えているか?」

ふわりと風がそよぐ

『"どうしてそちら側についたのか"って?』

「記憶を維持したうえで問う。この世界は生かしていていいのか?」

数十年前、突如として変化が起きてしまった個性
その原因が別にあるのでは、と別世界から飛ばされたのが小籠らだ


『嗚呼、この世界はとても悪い奴らばかりではないと思う。
"個性"として扱っているし、少なくとも私達みたいな扱い方は
人っ子一人みていない。』

勿論、ヴィランの方もね。そう小籠が忠告もかねて言う事に
フクは鼻を鳴らして返事を返した

「じゃあ分かっているんだな」

++++++++++++++++++++++++


「もー此処にいるからって、生徒絶対使いすぎでしょー」

「あはは、まぁまぁ」

そう屋上にいる小籠を下ろすのに駆り出されたのは
いやいや言いながら来た麗日と緑谷だった
そのドアノブに手を掛けた時、声がした

ー全てを見終えたら元の世界に戻ると。

その声に緑谷と麗日はお互いの目を見る
フクの声にしては大分低かったが、
小籠の声もまた低く、何となく真剣な話だという事に気付いた

ー嗚呼、こんな世界にこのカード達は窮屈だろうからね。

ー一度戻れば戻れない。それは分かっているだろう?

ー未夜と私の事を忘れたの?一方通行な事位知ってるでしょう?

ー小籠からではなく最初は未夜があの世界に連れたからな。

そりゃあ私が元の世界に戻れるのは分かるでしょう。
そううなだれた小籠の声にもだが、緑谷らは困惑した
これは聞いてはいけない気がした

小籠らが元の世界に戻る
それもカードを全て集め終わり、全てを見終えたら
その全てとは、一体何処を基準としているのだろうか?
カードの状態を?それとも、ヴィランとの対戦を?

それとも?

ーいずれにせよ、カードの色がこれ以上変化する事はないだろう。

ーじゃあ

ー俊典と最後に居た時を1とすれば今は3だからね。

この力が10になった時には、元の世界に帰るチャンスだろうね。
そう言った小籠の声を少し空けてから、緑谷らはドアノブに手をかけた

++++++++++++++++++++++++

「君、私に何も言わずにキスするなんて酷いじゃないか」

そう言い切った八木の言葉に口に含んでいたオレンジジュースが飛び出る
さらっと言い切った。この人サラッと言い切った。
そう小籠が何度も考え思考が上手く回らない状態に
金髪の彼が言った発言に目が回る

ろれつが回ってないよ?大丈夫?
そうろれつが回らない程の話を吹っ掛けた本人が問う
全く怒って良いのか困って良いのか分からない

『なっなっなんで!?』

「あの時まだ力、使えてたでしょ?」

そう左手を見せてきた
この人、実は私がかけた時間を止める
あの瞬間に同じ力を使ったらしい
だから止まったふりをすることが出来たのだ

そのことにわなわなと小籠が震え止まらない

『ちょ、私先に言ったもん!!』

「それはお別れの言葉みたいなありがとうだろう?
そのあと何も言わなかったじゃないか。」

『だあああああああああああ』

今ここで言うセリフじゃなあああああい
そう頭をかいた後、まだ若い状態の八木を軽く手を掴み
A組と食事をしてくつろいでいた場所からダッシュで離れた

あらあら、そう嬉しそうに暖かく見守る八百万に
緑谷は軽く苦笑いをしつつ、自分の師匠の恋路が叶う様に
祈るばかりだった。





《後書きスペース》