花咲く小片


それから月日は過ぎ、三日程経った午後

「狼森未夜、これにて審判終了。」

『じいちゃん!』


「よく頑張ったな。」

そう言った彼は白髪の老人ではなく、真っ白な髪の毛の青年だった。
彼こそがずっと見守っていた老人の医者であり同種族の人間である
薄狼の子、狼森夜明(よあ)だった

土方「おお、久しぶりだな」

夜「嗚呼、久しいな。土方の旦那」

最初は誰だと殺気を立てていたが
今はすっかり慣れて、週に一度飲みに出かける程の仲になっていた。

『またどうして来たのじいちゃん』

夜「いい加減やめろ、ありゃ変装にすぎねぇから。あとお前早く俺と同じ家族って事覚えろ。距離取ってるだろ。」

『あーわしゃわしゃすんじゃねぇ!!!』

髪の毛を永遠と弄っている家族であり兄である夜明が笑ってすまんと答える。
絶対申し訳ないとか思ってねぇだろと思いつつ、そっぽを向いて元の場所に戻っていく。

土方「にしても今日はどうしたんだ?こんな真昼間から来るなんてよ」

夜「可愛い可愛い妹のお祝いって所だよ。」

『うっせ!帰れ帰れ!!』

夜「お前…小さい頃はかわいらしかったのに」

『別世界行ってたんだからしゃーねぇだろ!向こうの時間が長いんだよ!!!』

個人的には全く変わらない時間だと思っているが
夜明曰く此処の時間軸と変わらない場所と必ず合うようになっているらしい。
何処まで綺麗なんだこの種族。分からない所なんてないのではないだろうか。

夜「まぁそんな事はどうでもいいとして、ほらこれ」

そう投げられたものをなんとか手に取り、あぶねぇと思いつつ
綺麗にラッピングされた中身を確認する。

中から出てきたのは、綺麗な指輪だった

夜「その指輪は少々特殊でこれまでのイヤリングでも可能だが
力を暴走させないように作られてるってか作ってやった。」

『今までの最高傑作って所?』

夜「そういうこった。最近出てるのか?外には。」

土方「それがほぼ出ねぇぞこいつ。」

『すいませんねー私元々引きこもりなんです。』

そう赤い舌を外に出して兄を煽る
まぁそれを買わないのが兄なのだが、私がやりたいのだ。
それに気づいたのか、はいはいと流しているのに私が声にならない声を上げる。















未夜、審判終了。そして姿が次の日少々変わる