銀時「要は回復と攻撃のパターンとその2つを持ち合わせた奴で?」
土方「その2つを持った奴が羽黒…って事か」
柏木「薄狼と察したのは何時じゃ?」
『…此間山崎さんと居た時、捜査中に攻撃を食らって、
頭に血が上ってつい山崎さん回復してそのまま鞘から
赤い剣で応戦した相手に言われてからです。』
柏木「本来赤い剣は夜狼の特徴じゃしのぉ。
坂田さんと言ったかの?お前さんが見た未夜ちゃんの
赤い目は恐らく夜狼の目じゃの。」
夜狼は常に攻撃的かつ好戦的で感情が高ぶれば高ぶるほど
自分の一番身近な攻撃手段を作り出して攻撃を繰り出す。
炎か水系に手が出なかったのは夜狼の血が入っていない
薄狼の血と言う決定的な証拠である
柏木「感情の不安定尚且つ前世の感情混入と言う事は
まだ幼体初期形態って処じゃの」
土方「よう、たい?」
『狼族の成長過程大きく分けて第二段階。
薄狼は2段階目に更に分けて4段階も成長過程がある。
その内の初期中の初期って処ですよ…母上すいません』
いわれた事軽く言う事聞けませんでした。
柏木「夢に前世の生活がより鮮明になっていく。
更に加えて例えで団子屋の人が狼と犬が出ていたが
簡単に前世の性格が今浮彫になっているだけ…
と、思ってくれたら後は病気でも何でもないよ」
そう言われてとりあえず安心した土方と沖田、銀時に
羽黒は少し不安そうな顔のまま同じく不安そうな顔で
山崎が話を繰り出す
山崎「あの、その薄狼って一体どんな種族なんですか?
さっきから羽黒さんの表情が暗いんですけど…」
柏木「…お前さん何処まで知っとる?」
『朝狼と夜狼の半分の寿命しか生きれない事と
後は夜狼に命を狙われているって事位です。』
山崎「ねっ狙われている!?」
土方「おい羽黒、なんで今迄黙ってた!!」
そう今にでも殴り掛かりそうな土方に
未夜はベットの上布団を掴み抱き上げ
白いシーツから目を見え隠れさせて様子を見る
柏木「お世話になっている人で尚且つ性状も伝えて無かった。
これ以上迷惑をかける前に姿を消すつもりだった、そうじゃな?」
深くうなずいた未夜に土方は余計に腹が立つ
何故こっちに相談もしなかったのか、そう考えたが
ふと柏木の言った言葉をよく噛んでみる
土方「お前…まさか言えなかったのか?」
相談してしまえば種族がバレてしまう。
ただでさえ朝狼は新選組でもチラリと
「種族生命危機」として見つければ
保護するように呼びかけられている
其処に更に価値の高い滅多に居ない薄狼が居る事が
江戸中に広まっってみろ
下手すれば薄狼を取りにと裏の人間が大勢でかかってくる事も、無くはない。
ましてや彼女は女の子である
術を使って性別を変える事は出来なくはないが
それでも彼女は性別上女の子なのだ
『…人の記憶を消す術はあるんです。
でも、新選組から次いで銀さん達に会って人脈が
広がっていく事に此処に居たくなって、
柏木さんは昔から仲の良いお医者さんで里から出る時に
新選組で医者として入るから頑張っておい、でって
言って、く、れた、からっ』
本音を零す様に言っていると涙まで零れてきた
俯き涙をポロポロ落としてまで、言いたかった。
この場所が、江戸が好きだと。
小さいけど、けど、放っておけないのは
きっと好きだと思う。
『柏木さん!でも、私ヤバいんです!』
柏木「何がじゃ?…言うてみ?」
『ぐずっ…此間5秒位意識なくて倒れた時は
パトカーに乗った後だったから多分1分は経過してます。
意識が無くなるのは何故ですか?』
それには柏木も目を開き首を横にひねる
成長過程で意識喪失は聞いたことも無いのだ
『じゃあ、考えられるとしたら”前世の感情”の関係ですかね?』
銀時「おいおい、中二こじらせて更にこじらせるのか?」
『この世界を受け入れたくない若しくは
前世の性格でこの世界に生きたいがそれを抑えている?』
柏木「はたまた前世の記憶その物を否定している様にも見える。
とにもかくにも素直に生きてみなさい」
それは
『ちょ、ちょっと…駄目でしょう。』
銀時「あ?なんでだよ」
『いや、アレですよね?夢に会うアレで居ろってことですよね?』
柏木「そうじゃぞ」
いやいやいやいや
『無理無理無理だって!あんなピュアな
純粋無垢な状態で新選組として行動出来るかぁ!!
めちゃんこ可愛い子やったぞ!?なんだよアレに!?
向日葵みたいな笑顔に綿菓子みたいな頭の中しとったぞ!!
可愛いで作られてる位天使やった者に変われと!?』
銀時「なんか滅茶苦茶性格反対なんだな」
どう考えてもあんな顔をして歩けば
襲って下さいと言っている様なものだ
加えて前世の性格が浮き彫りになるだぁ?
『江戸とはまた、違う平和で生活してたからなぁ…
土方さん、とりあえず1週間様子見で良いですか?』
柏木「ちょい待て、未夜ちゃん。
お前さん話はまだ途中じゃぞ。
1か月は休暇とって養生しなさい、そして」
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『んぁなーにが「前世の名前で生活してね☆」だよ!あのクソじじいいい』
病院の帰りで何とか説明を粗方聞いた銀時と
土方、沖田、山崎、羽黒は夜も更けていたとはしらず
病院事態は屯所から近いので銀時を送ろうと山崎が
パトを回そうとしたが土方がそれを止める
それに喧嘩を売ってきたと銀時が感じて口をとがらせるが
土方が喧嘩を買い「やんのか?」「やんのか?」と
睨んでいるのに未夜がテコテコと土方の隣に行き
銀時に「やんのか?」と腰に手を付けて上を見上げる
それにポカーンとして見ている土方
未夜は銀時に「やんのかこらぁ!」と
低い声で必死に眉を寄せて土方の真似、なのか
銀時の真似なのかは知らないが
何方にせよ喧嘩の気が失せた二人は大きなため息を吐いた
銀時「で?どっちで話して欲しいの?都佑ちゃん?」
『んなっ////ちゃん付けなら…いいよ。』
岡本都佑と病院で名前を暴露した
ついでに名前の字画まで書いたのを
今更だが心臓の動揺(心の動揺なのか)がとんでもない
不意に呼ばれると驚いて困るので、出来れば本当は
未夜のままで呼んで欲しかったのだが…
『うう、昔は下呼びが好きだったから否定出来ない。』
沖田「へぇー可愛い名前ですねぇ都佑ちゃん」
銀時「そう思うよね総一郎君、都佑ちゃんってさー」
沖田「総悟でさぁ」
『んんん!もう!二人共連呼すんな!
もう銀さん神楽ちゃん達心配かけないように
そのまま寄らずに真っすぐ帰って下さいね!
じゃ私はもう部屋に帰ります!おやすみなさい!』
俯き照れているとドSコンビとも言われていたのを
思い出し自分が前世の様な無邪気な状態で居ると思えば
この先かなりいじられる事間違いないなと内心顔を青ざめた
土方さんの真似をしてみたのだが、どうしても前の様な
殺気迄出てこなくて、どうしても幼い感情が浮き彫りになり
終いには怒り散らすと言うのはかけ離れたぶりっ子の様な形で
話を終わらせて部屋に帰る羽目になった
自我があるから余計に不安である
そう未夜が部屋に向かっているのを見ながら
銀時は土方にふと万事屋にまた来いと言った
土方「あいつか?」
銀時「医者が言うには周りの環境もって言っただろ?
それこそ、休暇中ならあいつもやる事ねぇだろうし
その時間ならうち(万事屋)が受けてやるよ。」
沖田「無邪気で無垢とか言ってやしたけど
其処まで引き出せる様な事出来るんですかぃ?」
銀時「あの感じの受け答えだったら俺たちが適当に
あしらっていりゃ自然と元に戻りそうだがなぁー
ま、今日は都佑ちゃんの言う事を聞いてあげますか」
そう言って銀時はふらりと身体を回れ右して万事屋の方に
足を歩かせて帰っていくのを、土方は未夜が消えた屯所の方を
数秒ボケっと突っ立ってみていた
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