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「へぇ・・・宿儺の器かぁ。五条先生、保護したの?・・・相変わらずだねぇ。」

知ってた事をコメントするって案外難しいな・・・。

「上層部に殺されそうだな。」

「うん・・・。本当にそうだったら許せないけどね。」

私の顔が険しくなったことを察し黙る同級生達。申し訳ない・・・。

「うぅん、本当・・・。」

死んでほしくないなぁ。
でも、主人公だし・・・死なないよね。うん。



 


 



 




なんて、思ってた。

「宿儺の器が・・・死んだ?」

え、あれ。え、なんで??
え、コレ・・・実は生きてたです展開?(正解)

あー!ちゃんと原作見てないから全く分かんない!!なんなの!?

「おい、何ボケッとしてんだよ。」

「いや・・・うん。ちょっと、うん・・・。」

会った事ないけれども!!だって、主人公・・・だし・・・。


「んじゃ、行くぞ。」

「お前なぁ。」

呆れた顔をする真希ちゃん。

「京都交流会!!人数足りねぇから呼びに行くんだよ、一年。」

「あ、うん!」

一年に一回ある京都校との交流会があり、ポンコツ3年(真希ちゃん達命名)さんが出れないわけでして・・・一年を呼びに行くらしいです。

でも・・・私というイレギュラーがいるワケだし・・私、交流会に出なくても・・・良いのでは?

「あ、あのさ!私、まだ未完成だし・・・あんまり、交流会、出ない方が・・・。」

「あ?だから、交流会でまた新しい発見すんだろ。」

「でも・・・人数とか大丈夫なの?」

「はぁ?」

「一年生二人いるんでしょ?」

「悟がなんとかすんだろ。」

困ったときの悟頼み・・・?


「そ、そっか・・・。」

良いのか、果たして。良いのか、それで。

「あ、パンダと棘来たな。さっさと一年とこ行くぞ。」

「おう。」

「しゃけ」

自動販売機に買いに行ってたパンダ君と棘くんが帰ってくる。
私もさっきまで買ってたんだけどね、早く選んじゃったし、真希ちゃんの所に行ってたけど・・・

私が早いんじゃなくてパンダ君達が遅かったのかな?

「一年、何処いんだ?」

「多分、境内んとこだろ。」

境内かぁ。つくづくこの学校の広さには驚かされる。


「あ、居た。」

主要キャラの確か・・・伏黒君と、野薔薇ちゃん。
これも良く前世で紹介されてたなぁ。うんうん。

「なんだ、いつにもまして辛気臭いな、恵。お通夜かよ。」


真希ちゃん!?えぇ、え、え、

「禪院先輩」

「私を苗字で呼ぶんじゃ__」


「真希、真希!!」

パンダ君が真希ちゃんを呼びだす。

「本当に死んでるんですよ。昨日!!1年坊が一人!!」

「おかか」

「はやく言えや!!」

そういや、話したの自動販売機の所でだから真希ちゃん居なかったじゃん!!


「これじゃ、私が血も涙もねぇ鬼みてぇだろ!!」

いや・・・実際・・・、ね。

「実際そんな感じだぞ!?」

「ツナマヨ」

「うん。」


「何あの人(?)達」

「2年の先輩」

尊敬されてないな、私達。


「甘やかすだけが優しさかね」

「すじこ」

「でも、憂太と居る時は少し丸くなるよな〜」

そうだったけ?


「禪院先輩。呪具の扱いなら学年一だ」

「呪言師、狗巻先輩。語彙がおにぎりの具しかない」

「パンダ先輩」

「つい五か月前にここに来た伊神先輩。常識人。」



「あと一人。伊神先輩以外に乙骨先輩って唯一手放しで尊敬できる人が居るが、今海外。」

凄い、言われてるなぁ。

「あんた、パンダをパンダで済ませるつもりか」

ですよね

「だが、オマエ達に、京都姉妹校交流会に出てほしくてな」

「京都姉妹校交流会ぃ?」

「京都にあるもう一校との交流会だ。・・・でも二、三年メインのイベントですよね?」

それがね・・・。

「その三年のボンクラが停学中なんだ。人数足んねぇ。だからオマエら出ろ。」

「流石にボンクラ呼びは・・・。」

先輩だし・・・。



「交流会って何するの?スマブラ?WIL版なら負けないわよ。メテオで復帰潰すの。」

スマブラかぁ・・・最近出来てないなぁ。


「なら四人でやるわ」

おぉ、ナイスツッコミ。

「東京校、京都校。それぞれの学長が提案した勝負方法を一日ずつ。二日間かけて行う。」

「つっても、それは建前で、初日は団体戦、二日は個人戦って毎年決まってる。」

「しゃけ」


「個人戦、団体戦って・・・・・戦うの!?呪術師同士で!?」

「あぁ。殺す以外なら何してもいい呪術合戦だ」

「逆に殺されない様ミッチリしごいてやるぞ」

子も黙る顔だなぁ

「・・・ん?っていうかそんな暇あんの?人手不足なんでしょ?呪術師は」

「今はな。冬の終わりから春までの陰気が初夏にドカッと呪いとなって現れる。繁忙期って奴だな」

うんうん。

「年中忙しい時もあるが、ボチボチ落ち着いてくるとおもうぜ」

「へぇ〜」


「で、やるだろ?」

「仲間が死んだもんな」

「やった方が良いと思うよ。」


「「やる」」


「でも、しごきも交流会も意味がないと思ったら即やめるから」

「同じく」


「ハッ」

「まぁこん位生意気な方がやりがいあるわな」

「おかか」

「よろしくね。」

なんか、喧嘩腰・・・。


「えっと・・・まずは、私とくんでみたい人ー!」

「私、夢さんとやってみたいわ。」

あ、ちゃんと居てくれた。
自分で言っていなかったら流石にメンツが立たなかったし・・・。

「ええっと・・・体術だけ?」

「当たり前だろ。」

体術かぁ。あんまり得意じゃないんだよなぁ。

「お手柔らかにね。体術得意じゃないから。」

「そう、私。尊敬できる人しか尊敬しないから。」

あ、え。これで尊敬するかしないか決まっちゃうの?え、

「え。」

他三人に助けを求め後ろを振り向く、が。
パンダ君と真希ちゃんは既に恵君と手合わせ中。
棘くんはこっちを見て一言。

「明太子。」

え、あ。

「つまり・・・やれって事ですか・・・?」

「しゃけ。」

あ、肯定。
ちょっと、泣けてきた。

で、でも!!この数か月、体術は皆に鍛えられてきたはず・・・だから・・・。う、うん。

「よし、やろう。」

「始めるわよ。」


私は地面を蹴った。




___


「か、勝てた。」

初めて、自分の成長を感じた。

「強いですね。」

あ、敬語。って事は・・・。

「尊敬して貰えた〜〜〜〜。」

嬉しさでこの地面に飛び込みたいです。

「ううん。そんな事ない。今回で分かったけど・・・これからの私の課題、一つ増えちゃった。」

「なんですか?」

「・・・うーん、術式使いながら体術、かな。」

「術式って、なんですか?」

あ、えっと・・・。

「上手く言えないけど・・・なんていうか、因子操術って言ってね?原子を操るって感じ。」

「へぇ。私、あんまり科学好きじゃないんですよね。」

「分かる!難しいしね。私、文系だから。」

理系はボロボロだしね。

「伊神先輩、次良いですか。」

あ、伏黒君。

「良いよ。」

「ちょっと、伏黒!今私、夢さんと話してたんだけど。」

「話すのが目的じゃないだろ。」

ごもっともです・・・。

「また後でね、野薔薇ちゃん。」

「は、はい!」

「真希ちゃんは私より、凄いから。」

私の自信の仲間だからね。

「伏黒君、始めよっか。」



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