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「あり?一年ズは?」

「居ないね・・・。」

「パシった」

え?
後輩パシってはダメなのでは・・・?

「大丈夫か?」

「三歳児じゃねーんだ。お遣い位出来んだろ」

えぇ・・・。

「いや、そうじゃなくて・・・・・今日だろ?京都校の学長が来んの。交流会の打ち合わせ」

「!」



「特級案件に一年派遣の異常事態。悟とバチバチの上層部が仕組んだって話じゃん。京都の学長何てモロその上層部だろ?鉢合わせでもしたらさァ」

「標的だった一年・・・・・虎杖は死んでんだ。恵たちを今更どうこうするつもりもねぇだろ。京都のジジィだって表立って騒ぎは起こさねぇって」

「教員は立場があるけど生徒はそうでもないよな」


「確かに・・・・・ってことは・・・・」

「・・・・・来てるっていうのか、真依が。」

・・・?待って、私。京都校のメンツ知らないんだけど。

「憶測だよ。打ち合わせに生徒は関係ないからな。でもなァ・・・・・

アイツら嫌がらせ大好きじゃん」

そんな意地が悪い方々なの?

「行くぞ。」

そう言って、走って行く三人の後について行きながら私も走る。
はて、どうなることやら。


「うっわ、野薔薇は真依、恵は東堂だな。真希と夢は野薔薇んとこ。俺と棘は恵な。」

パンダ君の指示で別れた私達。

「真依さんって・・・そんな意地悪な人なの?」

「あー、私の妹だ。」

え、え、えぇぇええ!?

「真希ちゃんの妹ちゃん!?」

「ん、着いたな。」

妹居るんだ・・・。へぇ。
やっぱりちゃんと勧められてた時に見ればよかった・・・あぁ、後悔。


姉妹喧嘩を繰り広げる二人をちょっと遠くで見つめる私。

「おい、夢!!なんで遠くで見てんだよ!!」

「よそ見するなんていい度胸じゃない。」

あぁ、巻き込まれたくないな・・・。
まぁ、野薔薇ちゃんは既に巻き込まれてるけど。



見事、後輩との連係プレーで勝利した真希ちゃん。
でも、2対1は反則だと思うし、道徳的に良くないと思う。

「そういえば・・・アンタ、誰?」

あ、初対面ですもんね。

「えっと、つい数か月前に入ってきた一応二年生伊神夢と申します。」

「へぇ。」

「一応、因子操術の使い手です。」

・・・あ、えっと・・・パイナップルの頭の人。
名前は憶えてない。

「・・・あ?誰だ、お前。」

「えぇ、この度はつい数か月前に入ってきた伊神夢と思います。」

「ほう・・・好きな男のタイプは?」

は?

「女でも良いぞ。」

え、

「えっと・・・


そうですねぇ・・・・美少女で、ツンデレ、でしょうか。あ、でも我儘な子もいいですよ。で、推しに命かけてる子、です。」

「・・・変わってるな。」

え、え、え、えぇ!?

「じゃ、じゃあ。あなたはどうなんですか!?て、てか、お名前も!!」

「東堂葵、三年だ。」

東堂先輩・・・。
脳内メモ:変わってるしかなり失礼。

「俺は・・・タッパとケツがデカい女がタイプです!!」

え、え、えぇ?

「わ、私より狂ってるじゃないですか!!私はあくまでも正確なのに、東堂先輩は体系じゃないですか!!だからモテないんじゃないんですか!?」


・・・あ、やらかした。

「プッ・・・言われてるわ・・・。」

あ、真希ちゃんの双子さん。・・・後輩に笑われちゃってるよ、この人。

「・・・そうか。ま、楽しみぐらいにはなるか。・・・行くぞ。」

「っ、もうっ、勝手な人!!」

そう言って去っていった二人。もしかして・・・


「あの方々は、交際関係なのかしら。」

良く付き合えるな。あんな人と。


「・・・多分違うと思います。」

「夢でも恋愛脳とかあるんだな。」

そうかな?

「・・・私も一応女子高生だし。」

あー、でも。
女子高校生、だった・・・って表現が正しいのかな。ま、いいや。

「よし、野薔薇ちゃん達の手当て早く済ませちゃおう。」

「先輩!!」


後から来たパンダと狗巻くん。伏黒君はパンダ君に担がれている。
なんとか、大事には至って・・・



いるのか、いないのか?



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