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「受け身の練習?」

「あぁ。アイツら受け身下手くそだからな。夢、好きに転がしていいぞ。」

す、好きに?

「え、・・・・」

後輩を・・・転がす?
え、
でもまぁ。高専だし仕方ないのかな。

「うん。じゃあ、誰から転がされたい?」

「伊神先輩!!アンタまで常識人から外れたら・・・・。」

えぇ。

「だって、今は強くなりに来てるんでしょ?なら、強くなるために手段を問わない図太さは必要だと思うよ。」

「・・・まだ常識人だった。ふぅ。」

本人はボソッとのつもりらしいが私には丸聞こえである。

「よし、始めよう。」



あと一週間くらいで交流会かぁ。
う〜ん。

呪術廻戦の原作分からないって超不利じゃん。
神様酷いなぁ。せめて、私が見てた、超メジャーな作品とかにして欲しかった。国民的アニメとか、さぁ。
私が行って、あの子が行ってないのは・・・



なんとも言えないものだ。
神様も、皮肉だねぇ。



「・・・先輩。考え事してるっすよね?」

「あ、あれ。ちゃんと出来てなかった?」

「いえ。・・・でも、そっちのけでうわの空というか・・・。」

あ、あぁ。

「うん。結構悩んでる。でもまぁ、多分。時間が解決してくれるかななんて思ってる。」

嘘、多分この世界で生きてるうちはずっと私は悩まされるだろうな。

「・・・そうすか。」

「あ、中断させちゃってごめんね。さっきより強くする?」

「お願いします。」

「良いよ。」



はぁ、せめて。主人公がちゃんと生きてたらちょっとは悩みが解消してたのになぁ。




◆◆



交流会前日。
今日は早く解散し、私は早々と寮の自室へと駆け込んだ。
 
「はぁ・・・。」

私は棚から一冊。未使用のノートを取り出す。
私はそれらにこれまでの事を纏めて書いていく。



私思い出す
↓
クリスマスの百鬼夜行
↓
主人公死亡
↓
交流会



あああああ!!
もう、これからどうなるんだろう。

一番最悪の展開が頭をよぎる。

もしかして、私というイレギュラーの存在で、主人公が・・・死んだ?
そうなると私の顔は真っ青になってしまう。
故に、そんな悲しいことを考えるのは止めよう。現実逃避だ、現実逃避。


もう一つは。

実はちゃんと原作が進んでる、もしくは補正が入って、主人公生き返る説。
これが濃厚。これで合って欲しい。お願いだから。


最後は。

ちゃんと原作が進んでて。実は生きてました展開、的な?
ぶっちゃけ絶対無いなとは思ってるけど・・・なんせ五条先生の教え子だから拭い切れない。


まぁ、こんな感じだよね。

本当にどうしよう。五条先生なら知ってるだろうけど・・・聞けないもんなぁ。
そんな勇気、断じて私にはない。


「はぁ・・・。」


百鬼夜行。私の全ての始まり。

少し聞いた事がある。パンダ君に、だからちょっと正しいかは分かんないけど・・・




 




五条先生の親友が百鬼夜行の首謀者だって。


そうだったら、私には始まりでも。
先生には終わりだったのかな、それとも区切りになったのかな。

私にはどっちにしろ分かんないや、だって五条先生だし。
五条先生は私とは違うから。
でもまぁ、実はなんとなく気付いている。


私は、終わったけど。
先生、また始めてからスタートしたなって。


顔が清々しくて、懐かしむような顔だったもんなぁ。





いつまでも過去に囚われる私は臆病で弱いのだろうか。



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