「お前は、何故ここに入る。」
パンダの予告は大成功でした。
「入る理由なんて・・・」
んなもん、成り行きだし・・・。
でも、なにかしら。あるとするなら、
「この力を持って落ちてきた私の使命、だから。ですかね?」
理由はわからなくてもこの力を与えた神には何かしら考えているんだろう。
まだ、なにも知らない私には分かりえないけど。きっと、この場でこうやってこの力を沢山使えば、いつか。分かる気がするから。
「でも、一番の理由は。私が私である理由を探すため、ですかね。」
私はこの世界の伊神夢である理由を探してみたい。
「・・・合格だ。と、言いたいところだが、夢は今から上層部と対面だ。着いてこい。」
上層部・・・。
本気で私、腐ったミカンと対面しなきゃいけないの・・・?
「はぁ。」
それと、
学長の後ろにある謎のきもかわ人形はなんなんだろう。
「上層部は今。お前と言う未知存在に怯えている。」
上層部ってのは随分とビビりなんですね。
私、ただの小娘なのに。
「今回、一歩間違えれば暗殺される可能性もある。気を付けろ。」
はぁ。なんで??
「・・・入れ。」
え、真っ暗だし。
なんか、ピノキオみたいに鼻、尖ってる人いる・・・(震え声)
「お前が、伊神夢か。」
?付いてないよ、おじいちゃん。
「あ、はい。」
「お前はなぜ呪術師になる。」
「私である為です。」
私の回答に周りがザワつく。なんか、変なこと言った?
「お前は、呪術師と言うものを分かっていないだろう。女は器だ。子を孕み、一族を繁栄させる。男が、社会を回すべきだ。」
はぁぁぁぁ?
バッカじゃねぇの?
男尊女卑??
「いつの時代生きてんだよ、ジジイ共。女が道具だって言ってるのか?」
あ、学長からの視線痛い。
「身分を弁えろ、糞餓鬼。女の分際で・・・!!」
あぁ、大っ嫌いだ。
私を、見下すその目。
「この世界は、誰もが平等だった。しかし、生きると共に得る者は得て、失う者は失った。ところで、お前らは?お前らは何を得て、何を失った?」
答えられない、問題。
だって私も、答えられないもん。
それでも、
「何を言っている。」
「お前らは、人間性を失った。私は、沢山のことを悟ってきた。今までの人生。そして今も。この状況で沢山のことを悟った。
お前らが確かに腐ったミカンだということも。」
模範解答はあるんだよ。
「っ・・・!?」
「覚えとけ!!私は、この腐った世界でお前らクソ野郎共を踏み台にして得する女。伊神夢だ!!」
「どうなるのか分かってるんだな・・・!?」
どうなるか?
「あー?暗殺っしょ?だから、何?殺せても、また。誰かが変えようと志してくれる。だから、別に。どうでもいい。それに、私。お前らが思ってるより、恵まれてるから。」
だって、こうやって今。転生してるんだから。
「私に文句あんなら、SDGs学んで来な、老害ども。」
「行きましょう、学長。私、さっさと私のクラスメイト達が待っている一年教室に戻るんで。」
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