「上層部に喧嘩売ったってマジ?」
「はい。老害共が、女は道具なんて抜かすものですから、つい。イラッときたので・・・虐めちゃいました!!」
「わ、この子、可愛い顔して恐ろしいこと言ってる。」
そんなことは無いかと。
「でもまぁ、彼奴らにはアレくらい言わねぇと分かんねぇだろ、脳みそよぼよぼの筋肉で詰まってんだから。」
真希さんは随分と毒舌なのね・・・?
「しゃけー」
しゃけー・・・??
「あ、棘のしゃけは肯定で、否定はおかか。この他はノリ。」
ノリでいいのかよ。
「パンダさんは、随分と狗巻さんと仲が良いのですね。」
「いやー、長いお付き合いですから。」
へぇ。
「なら、乙骨さんはあまり狗巻さん語は習得出来てないのでしたね。」
「うーん、まぁまぁかな。」
「ほう。」
やっぱり、時間は大切だ。
「つか、そのさんとか敬語やめろ。コイツはともかく私とパンダと棘は同い年だろ。」
あ、え。乙骨さん。年上なんだ。
・・・留年して出来るんだっけか。
「僕も、全然大丈夫だよ!?」
「うん、そうさせてもらう。改めて、よろしくね。パンダ君に、真希ちゃんに、乙骨君に、狗巻君。」
「なんか、親しくなったような気分だね。」
「気分だろ、気分。」
「ほーら、真希はそういう現実味のないこと言わないの。」
え、でも。
「真希さんとわりかし同じこと思ってた。気分は気分だもん。実際、名前呼びで距離は縮まらないよ?・・・これから、ゆっくり仲良くなっていこう。」
「うっわ、これは上層部もボコボコだわ。」
「正論パンチ・・・。」
「やっぱ私があってるじゃねぇか。」
「で、一つ。十二月二十五日。・・・クリスマスの日、新宿で何があったの?」
知りたい。
私は沢山の事を知らなきゃ。
「百鬼夜行だ。」
百鬼夜行?妖怪の事?
「百鬼夜行って・・・何?」
「あの日の夜、新宿を中心に沢山の呪霊が垂れ流しにされた。狙いは、憂太だ。」
「どうして?」
「今は解呪されたけど、憂太にはリカって言う特級過呪怨霊が憑いていた。リカは強いからな。それで、五条悟をはじめとする呪術師を妨害するため、呪霊を放った。」
はぁ・・・でも。
「呪霊を良い様に扱うなんてそんな事・・・出来る?」
「相手の術式は呪霊操術。呪霊を取り込んで自分の駒と扱える珍しい術式だ。」
へぇ・・・趣味悪。
「犯人は誰、だったの?」
私の質問に答えてくれてたパンダ君をはじめとするクラスメイト達が顔を歪める。特に乙骨君なんかは一際凄く嫌そうな顔してる。
「えっと・・・聞いちゃいけない系だった?」
仲間、とか。知り合いとかだった?
「いや・・・そのな・・・。言いにくいというか・・・。」
「夏油傑。元特級呪術師の呪詛師だよ。」
へぇ。
「何、話してるの〜?」
ご、五条先生!?
「さ、悟・・・。」
「五条先生、えっと・・・。」
慌てるパンダ君と乙骨君。
一方、マイペースな狗巻君と真希ちゃんはスマホ見てたり、本読んだり、寝てたり・・・。
「別に〜、変な気使わなくていいよ。まぁ、後ろの二人はちょっとマイペース過ぎだけどね!?」
あれ、五条先生は平気そう・・・。
「夏油傑って・・・。」
私、その人の事。聞いたこと、ある。
「最悪の呪詛師だよ。」
最悪の呪詛師・・・?
「本当に、ですか?」
「少なくとも呪術界からはそう認知されてるね。」
いや、違う。
あなたはそんなこと思ってない。
さっきからすこぶる違和感を感じていた。
訊くごとに顔を歪めるのは・・・何故?
「五条先生は、どう。思ってるんですか?」
「おい、夢・・・!!」
パンダの制止する声。
それでも私は答えを欲していた。
「最初で最後の親友、だよ。」
(最初で最後の、親友。)
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