「お、夢じゃん。何やってんの?」
・・・あ、パンダ君。
「えっと、園芸かな。趣味なんだよね。」
「へぇ・・・じゃあ、もしかして呪術の時に使ってる花の名前とかも?」
あぁ。
「うん。割かし花が勝手に出てくるからそう読んでるだけなんだけどね。」
「ほぉ・・・好きな花は?」
好きな花!?
え・・・
「・・・桜、かな。」
「桜綺麗だもんなぁ・・・あ、今度。花見しようぜ〜真希とか棘とか憂太誘って。」
ふふっ
「良いね、それ。・・・綺麗な桜の下には、死体が埋まってる。」
「えっ。」
「そう言う言い伝え?的なのあるじゃん?私、あの噂が本当だと思ってる。だって、あんな綺麗なんだもの。何かしら、代償が必要。それが・・・人だとすると尚更。沢山の血を吸って綺麗な桜色の花弁をちらつかせてるんだろうね。」
「・・・クレイジーだよな、夢。」
えっ。
「そ、そんな事ないよ?・・・ただの予測だし。」
「夢の悟りって不思議だよなぁ。稀に物騒だし。」
物騒・・・!?
「皆の方が普段から物騒なのでは・・・??」
「悟とかは常に物騒だな。」
「ね。」
笑顔で包丁持ってそうだよな。(偏見)
「・・・私の術式って、応用の方法が無限大とあるんだと思う。例えばさ、
因子操術・紫陽花。」
水が花の上で降り注ぐ。
「ほら。私の術式、原子操作だと思うんだけど、私。原子とかあんまり分かんないんだよね。科学、苦手だから。」
「夢は科学好きそうだがな。」
「偏見だね。私、生物が得意だから。」
前世でも、沢山の動物飼ってたなぁ。
犬とか、カブトムシとか、メダカとか、ヤドカリとか、ドジョウとか、ヘビとか。
小学校はずっと生き物係。
動物は見てて飽きなかった。ずっと動いてて、なにかをしてる。
でも、動かない動物も面白くて。
「動物、飼いたいなぁ。」
「変わってるな・・・。・・・俺、いるじゃん。パンダだし。」
「えっ。・・・・私、あんまり喋るパンダは・・・。」
「冗談なんだけど。」
あ、そう。
「・・・そろそろ、部屋に置いてある水耕栽培のハーブの水替えしないと。」
「水耕栽培まで・・・。」
◆◆
「でさ、どーする?学年、2年として進級するのもありだし、留年するのもアリだけど。」
五条先生・・・。あなた、
「答え、一つしか与えてくれなかったじゃないですか。あんな所に放り込むだけ放り込んで・・・もう、戻りたくないです。」
「知ってる〜」
ほんと、読めない人。
「・・・ありがとうございます。私に、素晴らしい選択肢を与えてくれて。きっと、あなたが指導するとならば、来年の一年生たちも良い生徒なんでしょうね。」
「可愛いげはなくなっちゃうけどね〜」
ふふっ。
「それは普段の行動ですね。」
「夢まで酷くなーい?」
いやぁ。
「酷くないです。」
「・・・で、話し変わるけどさ、夢。今さ、術式使いこなせてるじゃん?」
「半分くらいは。」
まだ、使い方はあるはずだし。
「謙遜だなぁ。でもま、その様子だと気付いてると思うけど、君の術式は使い方が無限大にある。」
「はい。」
「夢はどう使う?術式以外でも、明日夢は何をする?今日を、どう使う?」
今日を、どう使う。
術式を、どう使う。
「・・・私が、憧れる世界を作ります。」
「どんな?」
「呪霊と共存できる、世界にしたいです!!人間なんてどーせ勝手にいがみ合って争うんです。それは止められない。なら、せめて!呪霊と、ちゃんと話し合って和解したいです。」
呪霊はきっと私達みたいなめんどくさい生き物じゃないから、ちゃんと話が通じると思う。
「ははっ、ほんとイカれてる。呪術界って大体は頭悪いのしかいないじゃん?」
「まぁ、ですね。」
私が、ガン飛ばしたお爺様方とか。
「夢もこれからそんな人と会うことになると思うけど、絶対に。
イカれ続けといてね。」
はい。
「ちゃんと、調子乗んなよ、バーカ!って言ってやります!!」
「うん。明日、憂太は外国で留学する。また、寂しくなるな。」
「はい。」
寒くて、生暖かい、春がやって来る。
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