ごちゃ倉庫

09/05

◎鎖

2011-7-27 23:46





ガシャン…ー。
ガシャンガシャン…


今日も俺が暴れる度に手足についた鎖が音を鳴らす。


ここ何日か鎖で締められた手首は真っ赤に腫れズキズキと痛みを孕んでいる。


痛い…
どうして俺が…

そんな叫びしかない。


俺は無言でギロリと目の前に立っている‘兄貴’を睨む。


「兄貴…。外せ…。兄貴…兄貴…」
「愛しているよ…。はるき…。」


兄貴は泣きながら俺に言う。
愛おしく手の平で俺の頬を撫でながら。


聞いているこちらが泣きたくなる位、寂しく悲しい弱々しい声だ。



「嘘だ嘘…。」

俺はそれ以上兄貴の言葉を聞きたくなくて乱暴に手足を動かした。


ガシャンガシャンと鎖の音だけが寂しく室内にこだまする。


どこか寂しいその音はもう戻れない俺と兄貴の関係を表しているようだった。


無機質な鉄の灰色と俺の手首の血が妖しく混じり合い、鼻につく匂いが部屋を充満する。

微かに、欲望の匂いも混じって…。


まるでそれは…
絶望の匂いのようでもあった。

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百万回の愛してるを君に