ごちゃ倉庫
09/05
◎劣情に濡れる。
2011-11-14 20:52
劣情に濡れる。
この屈辱を、なんと現そう。
「…くっ…、」
「マフィル様」
恍惚とした笑みを向けて、私に口づける、私の従者。いや、ただの従者ではない。元・従者だ。
「ふざける…んん…」
奴は私に、飽きるほどくちづける。
舌を絡ませ、唾液をも零す濃いキスに、酸欠し、クラクラした。
どうして…
どうして、こんな事に…
「っ…!」
ギリ、と思い切り口づけてくるやつに歯を立てる。
やつは顔をしかめ、渋々私から手を離す。
つぅ…と零れ落ちる血。
口端から滴り落ちる赤い雫は、どこかセクシーで色気がある。
「マフィル様…、貴方は今の状況をわからないのですか…貴方はもう王子様ではないのです」
クスリ、とやつは笑んで
「貴方は私の…愛しいペットなのですから…」
そう微笑んだ。
(すき…だったのに…私は…)
優しい恋心が
グラグラと崩れ去っていく
『私』を粉々にして

