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09/05

◎【薔薇ノ木】あずささんはニャンとなく(要×あずさ)


2011-11-15 19:45

【薔薇ノ木】あずささんはニャンとなく(要×あずさ)




要さんは小動物が好きだ
特に猫は大好きらしい。

昔の僕は猫なんて大嫌いだった。
盛りのついた猫なんてうるさいだけだし…

厭らしい。

そういう事が堪らなく嫌いな僕は吐き気がするんだ…

だけど…最近は…。



「要さん!」
「あずささん…」

フンワリと笑いかける要さん。

腕には、いつかの猫を抱えていた。

あの、猫。

要さんの家に初めてきたきっかけになった、あの猫だ。


「また遊びにきてくれたんですよ、ほら、だいぶ成長して…」

そういって破顔する要さん。その優しげな慈愛じみた綺麗なその表情に、とくん…と胸が弾む。


「…あずささん…」
「要さん…あのね…、僕」

僕の事好き?
聞いたらきっとまた要さんは困った顔をして、それでもはいと言ってくれるだろう。



あの日。
月村先生が死んでからすべてがうやむやになっていた。


要さんは、もう大丈夫だというけれど。
でもきっとずっと忘れないだろう。


彼の事を。


彼は、本気で要さんを愛していたんだから。


忘れられるはずがない。


だから…


「ニャン…」
「あずささん…?」
「僕は猫になりたいな、要さんの…要さんの猫になりたい」


猫になれば…月村先生との事なんて考えず甘えられるから…。


要さんに、スリスリと擦り寄る。要さんは、クスッと笑いかけ、


「甘えん坊ですね…」

僕の頭を撫でてくれた。



ねぇ…要さん。


月村先生に僕は敵わないだろうけど


でも、それでも


傍にいさせて…ー。

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