ドーベルマンのように、主人に忠実で強面なボディーガードの清高《きよたか》を最初に誘惑したのは僕だった。


「なぁ、あんたはただのボディーガードだろ。
執事でも、教育係でもないの。
たかが、ボディーガードが僕のいうことにいちいち干渉しないでよ。
うざったい。
父様に僕の世話命令されているだけのくせに。
命令されているから、嫌々僕の世話、しているんだろ。
本当は、僕のことなんてどうだっていいんでしょ?
こんな我儘おぼっちゃん、一度痛い目見ればいいって、そう思っているんだろ?


ならほっといてよ。
どんなことがあっても、お前のせいになんかしないからさ。
ほっとけばいいじゃん。僕のことなんて。

僕はね、もっといろんなことやりたいの。
楽しいことも、危ない遊びもしたいの。
イイ子のお坊ちゃまでいることにつかれたの。
誰にも縛られず、お坊ちゃまであることを捨てたいんだよ。
窮屈なんだよ。毎日毎日。
いつもいつも、神経をすり減らしてさ、勝手に理想押し付けるのほんと迷惑なんだよ。



ああそうだ。お前、遊んだことないんだろ?
だって、童貞っぽいもんな。
なぁ…、僕のこと、女のように抱いたっていいよ。
お前のすきにしたらいい。そうしたら、お前だって変わるよ。
僕を抱いたら、お前だって、きっと…。きっと、お前だって変わるよ」

自嘲めいた口調で呟いた僕に対し


「それで、あんたは…いいのか?」

表情一つ変えず、落ち着いた口調で清高は言った。
その視線は僕から逸《そ》れることなく、まっすぐに僕を見つめていた。
いっぺんの曇りもなく、澄んだ瞳は、まるで僕の心までも見透かすようで。

「俺がここであんたを抱いたら、あんたはまた傷つくんじゃないか?
また自暴自棄になるんじゃないか。
俺は…そんなの、見ていたくない。
あんたは、綺麗なままでいてほしい。

あんたは、とても、綺麗だから…誰よりも、綺麗だから」
「綺麗…僕が…?」
「あぁ、とても、綺麗だ。誰よりも…。
俺は、あんたが、綺麗だと思う」


そう、僕に諭してくれたのは、清高が初めてで。

「あんたはあんたらしく生きればいい。
そんなあんたを守るのが、俺の役目だから。
あんたに我慢は…似合わないと思う…。笑ってほしい」

僕らしく生き、笑えといってくれたのも、清高が初めてだった。
ただ叱るだけじゃなくて、ただ肯定するだけじゃなくて、清高は傍にいて僕を守ってくれる、という。

僕の意思を尊重したうえで、僕の人生を支えたいと言ってくれた。


 あの日、あの時から清高は僕にとって特別な存在になった。
誰よりも大事な、僕にとって"唯一"の存在。
なによりも大切な人。


 清高は、僕を守ってくれるボディーガード。
それから、僕を愛してくれる、愛しのドーベルマン。








【愛しのドーベルマン】

「遊里《ゆうり》様、ネクタイが曲がっておられますので…失礼します」

律儀に一言断りをいれると、清高は僕の首元にかかっているネクタイをほどいた。
しっかりと結んだはずのネクタイは、清高の手にかかれば簡単にほどけてしまった。


「ん?駄目だった?ちゃんとできたと思ったんだけどな…」

今日のは自信作だったのにな、なんて呟きながら、鏡に映る自分の姿を見つめる。
鏡に映るのは、16歳になったというのに男らしさの片鱗が見えない、うんざりするほどの女顔の自分があった。


 真っ黒な艶やかな髪に、男なのに筋肉のつかない華奢な身体。
肌も白くて、ぎゅっと抱きしめれば壊れてしまいそうな、脆そうな身体。
可愛いというよりも、美麗と称されるその顔。

 偏食をしているわけではないが、どれだけ食べても肉がつかない体質らしく、余計な肉は全くついていない細い華奢な身体。
骨張ったところがなく肩もなで肩で、女ものの服も大抵着れてしまう、男としては情けない身体である。


 男らしさとは程遠い身体であれど、れっきとした男なのでもちろん胸はないし女の人のように身体のラインは柔らかさも丸みもない。
しかし、髭などに合わない女顔に、この体躯のせいで、女と間違われることは非常に多かった。



クールビューティなのに、ふとした瞬間、妖艶な小悪魔のような表情がたまらない…なーんて、僕が男だと知っているのに、女のようにみてくるものもいて。
アイドルの親衛隊のように僕に勝手な理想を抱き、好意を抱いたり崇拝する人間もいる。
女王様、なんて学校じゃ不名誉なあだ名も頂いていた。
学園内では、僕の名はこの容姿のせいで新聞部に追い回されているため知らぬものはいないだろう。


 ズボラという言葉が不似合いな繊細な容姿、誰にも心を許さないお美しいお姫様、と僕の容姿を見た人は勝手にそういうイメージを押し付けるんだけど、実際の僕は目も当てられないくらい、不器用で、生活能力は皆無。

神経質で失敗も許さない冷たい女王様、なんて言われるけど、実際の僕は神経質ではなくだらしない性格である。
脱いだ服はそこれじゅうに投げ散らかすは、細かいことや後先考えない。
大変、ずぼらな性格であった。

 なにかひとつのことに没頭すれば、他に何も考えられないタチで、誰に何を言われても自分の意思を曲げない頑固な面も持っている。
儚そうな容姿とは真逆で、本当は結構腹黒いし、心の中じゃ自分がどう人から見えるかばっちり計算するずる賢さもある。
容姿からくるイメージを他人にもたれ、イメージと違うと幻滅されたのは、1度や2度じゃない。

あまりに幻滅されることが多いから、今では大きな猫を被っている。嘘つきなお坊ちゃんなのだ。
僕の本性を知っているのは、清高含め本当にごくわずかな人間のみである。


 外見はクールビューティな女王様。
でも、実際は何もできない無知な御曹司。
勝手に神童と持て囃されプレッシャーをかけてくる輩にはわからないだろう。
本当はネクタイも結べず、清高がいないと何もできない自分を恥じている劣等感の塊のような人間などと。


せめてネクタイくらいは一人で結べるようになるよう、ここ数日は清高の手を借りず一人で練習中をしているんだけど、簡単なはずのネクタイ結びも清高のようにきれいに結ぶことはできなかった。

勉強や会社の仕事はすぐに覚えることができ、小さい頃から神童ってもてはやされた僕だけど、実際はネクタイひとつきちんと結べないお坊ちゃまなのだ。
なんでもできますーって顔しているけど、生活能力なんて皆無なのである。
ネクタイひとつちゃんと結べないなんて、今どきの小学生に笑われてしまいそうである。



「やっぱり手先、不器用なのかなぁ…」
「だいぶ…うまくなったと、思います。前より…」

清高は僕が見やすいように、僕の背後から、僕を抱き込むようにネクタイを締めてくれている。
大柄な清高と、小柄な僕の慎重差があるからできる体制である。

ドーベルマンみたいな厳つい強面な顔を緩ませることはなく、清高はネクタイに視線をやる。
長い骨張った男らしい指が、背後からだというのに、僕よりも綺麗にネクタイを結んでいく。
清高が結んでくれたネクタイは、形よく寸分のよれもなかった。
几帳面な清高から見たら、さっきの僕の結び方はアウトだったんだろう。
きちんと結ばれたネクタイを見て、改めて自分の不器用さにショックを受ける。


「ね、僕ってやっぱり不器用だよねぇ…」
「……」

口下手な清高は否定も肯定もせず、ネクタイを締め終わるとすっと僕から離れた。


「清高ってどうして、そんなにネクタイ結ぶの上手いの?」
「普通…ですが…」
「いやいや、そんなことないって。絶対上手い。
こんな執事ならともかくボディーガードが器用に普通は結べないはずだもの。
あ、もう何度も僕の服を脱がしたり着せたりしているからかもね、ね、清高?」

離れた清高に、僕の方から近づき、その逞しい胸板に甘えるようにしなだれかかる。
ねぇ、と清高の胸元に耳を当てれば、少し鼓動が早くなったのか、ドキドキと早い鼓動が聞こえてきた。



「ほら、昨夜のお前の痕。
結構、朱がはっきり残っちゃったみたいでさ…」

首元のワイシャツのボタンを二つ程開けて、挑発するように、上目遣いで清高を見やる。

清高は相変わらず無表情な仏頂面をしていたが、視線は僕の胸元に注がれていた。


「この朱を散らした時の清高、すっごい激しかったな。ゾクゾクしちゃうくらい」
「…遊里様…」
「また僕を抱きたい?清高」

 妖艶に微笑めば、清高の喉がコクリ、と動いた。


ーああ、なんて素直で可愛いんだろう。
清高を前にすると、僕のちっぽけな劣等感も消え去ってしまう。

この僕に忠実なドーベルマンは仏頂面であまり感情が表情にでないが、よくよく行動を見ると言いたい事がよくわかる。
眼が特に素直なのだ。


今は、僕の挑発にあてられ欲情してしまっている。
目は血走っていて、ボクだけを見ている。
今がどこかも忘れて。

男らしいのに、僕のことが大好きな清高。
可愛い可愛いドーベルマン。
僕の事が大好きなドーベルマン

嗚呼、なんて可愛い。


「ふふふ…駄目だよ、清高。?"おあずけ"だ。僕はこれから学校だよ?」
「あ…」


失礼しました、と清高は顔を赤らめたまま、慌てて僕から離れていった。

どうせなら、このまま襲って学校いけなくなっても僕はいいのにな。
ヘタレドーベルマンめ。



制服を着こみ、鞄を持って階下へいくと清高がちょこん、と飼い主を待つ忠犬のように玄関で僕を待っていた。
僕が近づくと、僕が持っていた鞄を取り上げ、玄関のドアを開ける。
清高は僕のボディーガードとして雇われたものの、こうして僕の身の回りの世話を一からしてくれる。
僕の家には執事もいるのだけれど、年なのもあって、僕の身の回りの世話は清高に一任している。


ボディーガードの仕事ではない、ってつっぱねることもできるのに、律儀な性格の清高はボディーガードと兼任して僕の身の周りの世話をしてくれていた。


今の僕の生活は、最早清高なしではできないといっても過言ではないだろう。
精神的にも、生活面でも、清高がいないと僕はなにもできない。

今日も清高が運転する車で、今日もきっかりといつもの時間と同時刻に学校へ到着した。

「じゃあ…、学校へ行ってくるから」
「はい、またいつもの時間にお迎えに上がります」
「ふふ…、じゃあ、夜までおあずけだな?
いい子で待っているんだよ」


ちゅっと音をたてて、素早く清高の唇を奪う。
清高は目を左右に泳がせながらも、僕の言葉に深く頷き、「はい…」と顔を真っ赤にしながら、返事を返した。




僕のことを守ってくれて、なんでも言うことを聞いてくれる最高のボディーガード。
天道清高《てんどうきよたか》が僕のボディーガードになったのは、僕が中学に入る時である。

 ボディガード就任直後から、眼光鋭く強面な清高のその容姿は、まさに主人にしか懐かない忠実なドーベルマンであった。
鋭利な瞳で見られると、どんなヤクザだって一瞬びびると思う。
質実剛健という言葉が似合いの彼は、意志が強く曲がったことが嫌いという、昔の日本男児って言葉がよく似合っていた。

無口そうな日本男子という容姿を裏切ることなく、清高は非常にまじめな性格でボディーガードをし始めた時も、ただ僕の身を守るだけで私語の一つも話さなかった。
面白い話をすることもなく、僕の機嫌を伺うでもなく、にこりとも笑わない。



そんな清高に、最初は変に緊張して、そんな自分を知られたくなくって、凄く嫌味で高圧的な態度をとっていた。
清高が普通の感性の人間だったら、僕のあの態度に呆れ僕のボディーガードなんてやめていただろう。


『ボディーガードとして、貴方をお守りします。
俺は…あんたのボディーガードだから…だから…』

強面な見た目に反し、繊細でとても優しい清高。
誰よりも僕を思い、僕のことを案じていてくれている。
ここまで僕に尽くしてくれる人なんて、他にいない。
そう気づいたら、急速に清高に惚れていき…


現在に至る。

真面目で仕事命!の清高を落とすのには、本当苦労した。
僕の誘惑なんて全然聞かなかったし、ボディーガード以上の関係を拒んでいたんだから。
それに、こうしてくっついた今でも時折、「俺はボディーガード失格です」って辞表を忍ばせているんだからね。
その真面目な性格は好きなんだけど、もっと自分を出してくれたらいいのにな、っていつも思う。
たまには、ボディーガードということも忘れて思いっきり抱きしめてほしい。

清高は僕のボディーガードである前に、僕の恋人でもあるんだから。

僕の愛しいボディーガード。
僕の愛しいドーベルマン。

誰にも渡してやらないんだ。

一生僕だけのモノ。





■***

「おはようございます、女王様。ご機嫌はいかがです?」

恭しく腰を折りながら、頭を下げられた。
嫌なやつがきた…と、自然と顔が顰められる。

「 今日も、朝っぱらから目立っていましたね。
あの目つきの悪いドーベルマン…。
朝からキスをしていたとか…。お盛んなことで」
「大海《おおみ》…」

にこやかに笑いながら、嫌味を言うのは、クラスメートの大海秀樹《おおみひでき》である。
パーマがかかったような癖のある茶髪に加え、少し薄い唇、どこか高飛車に感じるのが、目の前のクラスメートの特徴である。

わざとらしい芝居がかった物言いにくわえ、なにかと張り合ってくるこいつが、僕はとても苦手だった。
どれくらい苦手かと言われれば、こいつと2人きりになるくらいなら、死んでもいいと本気で思うくらい嫌悪している。

家が財閥トップの大海と僕は、親の代からライバルである。
大海の父親も財界では知らぬものはいない、と言われるほどの有名人であり、息子である大海を目に入れてもいたくないほど溺愛しているようだった。
そんな父親の愛情を一心にうけた大海は、実に鼻持ちならない性格をしており、昔からなにかと僕に喧嘩を吹っかけてくる。
あいつの戯言に付き合っていられるほど、僕は人格者でもないから、ほとんど無視しているけど。
そんな僕の態度がまた勘に触るらしい。

ほんと、時間の無駄だと思うのだが、大海は毎日のように僕にこうしてつっかかってきていた。


  大海は僕の前の席に座ると、僕の机に肘をつき僕の顔を覗きこんだ。

「今日も貴方の犬は貴方に頭があがらない様子でしたね」
「だから…?」
「いえ…。よくあんな狂犬を傍におけるなぁ…と思ってね。
あんな強面のドーベルマン。
あんなの怖いだけじゃない」
「……」
「ね、君が連れている彼。パーティでなんて呼ばれているか知っている?お姫様に躾けられたドーベルマンだって。
学もない強面のドーベルマン」
「それが、どうしたの?」
「それがって…。よくあんなの傍におけるなぁ…って…。
それに、恋人にできるなって…」

大海はよく、僕が連れている清高を小馬鹿にする。
確かに清高は強面だし、醸し出すオーラは泣く子も黙るほどである。
やくざもびびる眼光で、社交の場に連れていくと、怖がられる。
でも…

「君ん家のボディーガードよりよっぽどマシだと思うけど。
君、前誘拐されそうになった時、君の護衛は逃げたんだってね。
僕のドーベルマンならそんな事しないよ。僕の安全を一番に守ってくれるもの。自分がどんなに傷ついてもね」
「…でも…」
「どんなに凶悪そうに見えたってね、僕だけを愛して僕だけを守ってくれるんだから。それが一番じゃないの。
自分を守ってくれる、一番に思ってくれる人が恋人って最高だと思うけど」

清高は身を挺しながら、僕を何度も守ってくれた。

自分はボロボロになりながら。


言葉は少ない。
生真面目で、趣味だってない。

そんなドーベルマンだけど。

何よりも僕を守り、誰よりも僕を尊重してくれる。
僕のことを誰よりも真剣に考えてくれる、愛しい人だ。


「随分だね。
主人なのにボディーガードに熱あげて…!うまくいくと思っているの?犬と飼い主との恋が…」
「あいつは僕のボディーガードだだ。
君になんと言われようと、僕には大事な人間なことには変わらない。」

憤怒した大海に対し、冷静に言い返す。

「し、使用人とだなんて…!どうせ、すぐ終わる。主従の関係が終われば終わる関係だから.」
「清高は僕の付き合いに本気だけどね。
悩みすぎて辞表を出すくらいなんだから
あのヘタレドーベルマンは。


僕が大事過ぎて、いつも抱きたいのに悶々としているんだ。

可愛いよね」


フッと、口元に笑みが零れる。
大海は、ぎょっとした顔で僕を凝視していた。
普段あまり笑わない僕だから、微笑んだことに驚いているんだろう。

あのドーベルマンは、僕を守るだけじゃなく、忘れていた笑顔すら、思い出させてくれる。

表情を忘れた僕に、感情をくれる。

大事な、人


「大海、この際だから教えてあげるよ。

僕にとって清高は僕のお守りなんだ。

いつも僕を守ってくれて、側にいれば安心する…
大事なお守り」


僕だけを守り僕だけを愛してくれる、お守り
側にいてくれるだけで
それだけで安心する
お守り。



「お守りってさ、なくなると不安になるだろ?僕にとってもそう。

清高がいなければ、僕は狂うよ。それこそ、情緒不安定になる…」

清高が僕にメロメロなんじゃない。



僕が狂う程に清高を欲しているんだ。


自分が自分でなくなるくらい。

清高に依存している。

清高を知ってしまえば、他の人間なんて色褪せた。
清高が一番。


僕にとっての清高はお守りみたいなもの。

手にしたならば、もう無くせない。
ないと情緒不安定になる。

僕の安定剤



「大海、もし清高を壊してみな?僕から遠ざけてみなよ」

視線をあげ、大海の顔を真正面からみる。
大海は僕の視線に、ビクッと大袈裟に身体を跳ねさせた。



「僕は喜んで君を殺すよ…」
口端をあげて、大海の服をつかみながらいえば、 大海は青い顔をしながら頷いた。


「じゃぁ、邪魔しないでね」
僕は大海の服から手を外すと、机の上に広げていた読みかけの本に視線を落とした…

頭の片隅で愛しいドーベルマンの事を考えながら。



+


夜の帳も落ちかけた頃。

いつものように清高を僕の部屋によんだ。

もう何度も呼んでいるのに、清高はまだ緊張しているのか少し顔を強張ら、僕に近寄っていく。

のりなよ…と、僕が視線でベッドへ促せば清高は大人しく従った。


「遊里《ゆうり》様…」
「ね、清高。いつものいって…。僕のこと、すき?」

甘えながら尋ねれば、


「はい…。俺は貴方をお慕いしています。
貴方を、お守りします。
俺の命にかけても」

いつもの清高の生真面目な台詞。
うん、そんな愛の言葉も好きだけどね?



「違うだろ、ベッドでは」

「…貴方を…目茶苦茶にしたい…」
「上出来」



ペろりと、愛しのドーベルマンの唇を舐める。


それが合図だったように
清高は僕の服を脱がしていった。

百万回の愛してるを君に