【ギャル男と恋】

月が綺麗な夜長。空には満天の星。
少し肌寒くなってきた秋の空。
もうあと2か月もすれば、今年ももう終わりを迎えてしまう、その日。


橘日吉《たちばなひよし》は、グダグダに酔い、くだを巻きながら、夜道を一人、歩いていた。
よたよた、とふらつく足取りは非常に心もとない。
風など一切ふいていないというのに、フラフラと今にも倒れそうであった。

 まともな歩行は困難なようで、顔色も悪くおよそ、健康な状態とはいいづらい。
近づけば、アルコールの匂いを充満させ、周りなどお構いなしに大声で喋るその様は、酔っ払い以外の何物でもなかった。

ふらふらと足取りも覚束ない酔っぱらった日吉の他に、近くには誰もいない。
若い男が一人酔っぱらって、騒いでいるなど、実に虚しくみっともないものである。
いい大人なんだから…、といいたくもなるだろう。
『ダサいの、嫌いなんすよね』が口癖の日吉であったが、まさに今、ダサい男と成り下がっていた。


 それまで日吉と呑んでいた人間は、二次会にいったり、好きな女の子をお持ち帰りしたりで日吉のことなど眼中になかった。
早く帰れよ、とグダグダに寄った日吉にいうものがほとんど。
彼らには、仲のいい友人の窮地よりも、知り合った女の子と親密になるほうが大事なのだろう。
中には、親切に送るという心優しい友人もいたが、日吉は丁重にその申し出を断った。
断ったあげく、一人でこうして人の迷惑も顧みず、タクシーも使わずに自宅への帰り道一人クダを巻いているのであった。
タクシーを使っていないのは、単純に、金がないから。
友人たちに金を借りてタクシーを使うこともできたが、金を貸すことはまだしも、借りるなんて言語道断。借りた瞬間、縁も崩れるという祖父の教えがあったため、借りることもなく、こうして歩いて帰っているというわけだ。
こうして、歩行困難になるくらい酔っぱらっているのに、タクシーを使わず帰ったことは、今にはじまったことでもない。


 日吉は調子に乗りやすい性格で、酒の席は周りに進められるがまま、とことん呑んでしまうタイプである。しかし、そんな日吉も、今日の酔いはいつもの数倍酷かった。

周りがやばいと止めに入っても、意固地になり、浴びるように今日は酒を呑んでいた。
楽しい合コンであったのに、日吉のやけ酒に女の子はひいてしまい、9時を回ったばかりだというのに、早々に一次会はお開きになってしまった。
日吉も二次会に行く予定だったのだが、幹事に激しく止められてしまい、先に帰らされてしまったのである。


 ここまで日吉が酒に酔っている訳。
それは、ひとえに、日吉が惚れに惚れて、貢ぎに貢ぎまくったウルトラ可愛い彼女、ミカちゃんに振られてしまったからにほかならない。
ミカちゃん。本名三上ミカ。

 まるで、リカちゃん人形のように可愛い顔に巨乳にナイスバディーな彼女は…
恐ろしい程、異性にもてていた。
その可愛さ、そんのそこらの芸能人なんて目がないくらいの、可愛さなのである。
可愛すぎる、と評判な彼女は微笑まれれば、大抵の男は堕ちてしまった。
可愛いは正義。
ミカちゃんを一目見た男は、つい、可愛いって素晴らしい、可愛いは正義、と言ってしまうという。日吉もよくミカちゃんのことを、天使だと周りに自慢していた。

  日吉も仲のいいサーファー仲間から度々嫉妬されたほど、皆ミカちゃんの虜だった。
ミカちゃんを手に入れる事が出来る男は、全ての運を使い果たす、とも噂されている。
とにかくスーパーモテる、可愛い気まぐれな猫のような彼女だったのだ。


そんなミカちゃんと付き合う為に、日吉は今まで身を粉にして働いた。
日吉の格好からは、真面目に働くような人間か?と誤解されそうではあるが。
日吉は日吉なりに、ミカちゃんに尽くしていたのだ。
身分相応という言葉も知らぬままに。

スーパーモテるミカちゃん。
それに対し、日吉という男はいわゆる、“ギャル男”と呼ばれる人種だった。


脱色した髪、耳にはいくつも開けたピアスの穴。
口ピアス…は、していないもののヘソにも一つ穴が空いている。
脱色した髪はかなり傷んでいたし、ミカちゃんに貢いでいた為身体の線もかなり細かった。

髪だって金がないので肩くらい伸ばしているし、仕事が工事現場や土木作業が多いため、肌もこんがり焼けていた。
年寄りなんかに眉を潜められる事も、1度や2度ではない。
顔は眼がぱっちりとしており、少し頼りなさを感じる童顔であった。
渋谷なんかで女追いかけていそう、まるでホストみたいな風貌。
それが日吉である。
ついでに、日吉の特徴をあげると、とにかくアホの子。
とても優しい性格ではあるのだが、頭のねじが一本…いや、5本ばかり外れているのではないか?と思うほど、アホの子であった。

こんな外見ギャル男で、高卒で就職も安定していない日吉であったが、その実、本気でミカちゃんを愛していた。
それはもう、結婚を考えるくらいには。


日吉は本業で、ホストをやっている。
しかし、そこまで顔が整っているわけでもなく、ホスト内でも人気は低い。
話術でなんとか顧客を獲得しているタイプであるので、給料は驚くほど少ない。
ホストといえば、高給取りなイメージがあるが、それは人気ものだけで、日吉のような下のものは食べるのがやっとであった。

ホストの仕事だけでは自分の生活分しか出せないので、休日など空いている時間、日吉は土木関係の仕事や工事現場の仕事に明け暮れた。
はたまた、サーファー友達から紹介された海の家でのバイトや、命懸けのスタントマン、コンビニなど。

他にもお偉い人のボディーガードまがいなことをやり、殺されかけたこともあったり…、頼まれればどんな仕事でも行った。
偏に、彼女であるミカの為である。
日吉は、自分の能力以上の事を、とにかく死ぬ気でがむしゃらに頑張ってきたのだ。

……今日まで。
ただミカちゃんに喜んでもらいたい。
その一心で、今まで自分が生きてきた中で一番頑張ったのだ。
しかし、その頑張りもつかの間、本日日吉はミカにこてんぱんに振られた。
しかも、隣には新しき彼氏と思われる目茶苦茶カッコイイ、しかも日吉とは真逆のエリートそうな実業家の人間を携えて。


ベタボレのミカに振られ、それも新しい彼氏が、自分が到底なれそうにない、裸足で逃げ出したくなるくらいイケメン。
ただでさえ、卑屈な日吉をやけ酒させるには充分だった。

結局、長年付き合い大金を貢がされ、一方的に別れを切り出されたというのに、日吉は文句ひとつ言えず、すごすごと逃げ出してしまったのだった。
彼氏がいなければ、ヘタレなギャル男ではあるが、まだ彼女に一言モノ申すことができた可能性もある。
でも、彼女が連れてきたイケメンを前にしたら、彼女の気持よりも自分への劣等感が勝ってしまい、惨めな気持ちになってしまったのだった。


「ミカ〜ミカ〜愛してるよー」

日吉は大声で歌いながら、千鳥足になりながらも、近所の公園へ足を運んだ。
ギャル男な日吉だが、普段はもう少し常識を持っている。
夜に大声で騒ぐなど、子供でもいけないことだとわかっているだろう。

ただこの時は、振られたショックと酒の周りのせいで、非常にハイになっていたのである。
ばか騒ぎすることで、ふられた悲しみに目をそらそうとしていた。

ふらふらと危なげない歩行をしながら、日吉は我が物顔で公園を歩く。

真夜中の公園。
あいにく、日吉を注意するものはいなかった。
カップル数人、それから犬の散歩をする人間がいたが、みんなが皆、見て見ぬふりだ。
それが普通の反応である。
こんなタチの酔っ払い、普通スルーするだろう。


“普通”は。

ただ、その日は、少し普通じゃなかった。



「ふぎゃ!」

ふらふらと歩行中、日吉は突然“なにか”に顔をぶつけた。

自分の背よりも、大きなモノ。


(こんな所に木なんかあったか……)

ぼんやりとそんな事を思いながら、日吉はふわふわとした思考の中、視線を懲らした。


(あっ……)

目の前には、木なんて生えていない。

しかも、ぶつかったのは木でも、モノでもない。

人、だ。
それも170センチはある日吉を裕に10センチくらい超えている大男。


「でけぇ……」

ぶつかってしまった男に、思わず日吉はそう零した。

「あぁ?」

ぶつかってしまった大男は不機嫌そうな声で唸り、背後を振り向いた。
暗くてよく見えないが声から言って間違いなく怒っている……と、日吉は一瞬身を縮めた。

「……すんません…」

ギャル男ではあるが、一人ではいきがったりしないヘタレな日吉はすぐに謝る。

日吉は、頭も弱いし、チャラチャラとしているギャル男だが、空気は読める。

厄介事になるよりかは、こうやって即座に謝った方がいいと、昔から喧嘩や危険を回避していた。

下手に戦うより逃げろ

それがギャル男である日吉の教訓であり、ポリシーである。

だから、今日もミカちゃんに彼氏を見せ付けられても、すごすごと尻尾を巻いて逃げ出せた。
ヘタレの心得を実に心得ている。

「…っ、お前……」

大男は日吉を見て、一瞬驚き目を見開く。

そして、相貌を鋭くさせて、射ぬかんばかりの視線で日吉を睨んだ。


(これって、ピンチ…?あやまったっつーのに?)

日吉がそう思った瞬間だった。

「…許さねえ…」

男は小さく呟くと、ドス、っと日吉の鳩尾あたりに拳を入れた。



(あ…れ…)

目が霞む。
チャラい、華奢な日吉は当然受け身をとることもできなければ、反撃する事も出来なくて。
自分を攻撃してきた男の前で、あっという間に気を失ってしまった……。







「ミ、ミカちゃ………んん」
「……っ」
「愛しているぜ…ミカちゃ…、俺のてんし…」
「うぜえ……、黙れ…」
「ふぁ……ぁ?」

不機嫌そうな声が耳に入ったかと思えば、ぬる、っとした生温かなモノが突然、日吉の口の中に侵入してきた。
歯列をなぞり、日吉の舌に執拗に絡ませてくるソレ。

「んんんー」

不埒な行為に日吉も、徐々に意識を戻していった。

いや、戻さるおえなかった。

口に侵入してきた男の舌の激しい自分勝手な動きにより、吐息すら奪われ呼吸がままならなくなったのだ。
激しい口づけに、息が弾み、目を見開く。

「ふぁ…ぁ…んんんー?」
「…逃げるんじゃ、ねーよ…」

顔を背ける日吉の顎を強引に掴み、唇を重ね続ける男。


(…こいつ…!)

その男は日吉を気絶させた人物。
公園でぶつかった大男だった。


しかも目覚めた日吉がいる場所は、あの公園ではない。

全く見覚えのない、マンションの一室であった。

しかも、日吉が逆立ちしてもかえなそうな高級マンションのようである。
窓から覗く夜景が実に綺麗だ。


(って、夜景見ている場合じゃ…でも、俺なんで見ず知らずの男にキスされてるんだ?)

男からキスを受けながらマジマジと男の顔を見つめる。

はっとするような、一つ一つがくっきりはっきりした端正な顔。

これぞ、日本男児!というような鋭い目つき。

剣道とか袴とか似合いそうな…例えが少し古いけど醤油顔……?っぽい感じだ。


一言で言うなら『凄い美形』

それも日吉とは違う、いかにも堅物チックで硬派系の顔だ。
男だったらこうありたい、そんな見本ともいえる、男らしさ全開の顔だちである。
ミカちゃんの新しい彼氏も美形だったが、この男の比じゃなかった。

この男の方が数千倍、いい男である。
当然、ギャル男な日吉にはこんな硬派男身に覚えがない。

(男相手にチューなんて……変態さんか、こいつ)

特に驚きもせず、口を重ねたまま、日吉は大人しく男のなすがままになっている。

普通、突然気絶させられ全く知らない所に誘拐されているのだからもっと普通な人間なら騒ぎそうなモノだが………


日吉はズレたギャル男だった。
そこは、アホの子なのである。

(ま、大人しくしてりゃー、命までは取られない…よな?)

着ているボロTシャツを胸元までたくしあげられ、男の右手は妖しく胸元を行き来しているのに慌てた様子はない。


(なにしてんだろ…俺、おっぱいなんてでないのに…。変態のすることはわかんねぇな…)
貞操の危機だというのに、最早逃げることも諦めたのか成すがままになっている。
性にうとい日吉は男同士のセックスなどもちろん、知らないし、恋人であるミカともそれほど行為をこなしていたわけでもない。

「…慣れて、いるのか…?」

やっと、日吉から唇を離した男は、慌てることなく、逃げ出すのも諦めた日吉を見て静かに零した。

その瞳には、若干の落胆の色が滲んでいた。


(んんん?なんでそんな顔?
なんか悲しんでる?
ってか慣れてるってナニガだ?キス?)

日吉は男の表情に首を傾げる。
女ともろくに付き合った事がない日吉は慣れるもなにも、奥手の中の奥手である。
さして、経験もないが、男に襲われるくらい犬にかまれたと思って忘れようくらいにしか思っていない馬鹿であった。


「…ちっ…」
男は苛立ちながら、日吉のヘソについてある小さな銀色のワッカのピアスを思い切り引っ張った。

…手加減なく。

「いってぇ!なにしやがる!」

突然の事に、日吉は身体を大きく跳ねさせ、痛みに叫ぶ。
幸い、ピアスはとれることはなく、流血沙汰にはなっていない。
そのことにほっとしつつも、日吉はきつく男を睨んだ。

「っ…てぇっ…!てめぇ、人が大人しくしてりゃ…」
「…誰に、やられた?」
「は?」
「コレ…誰に、やられた?」

有無も言わさぬ口調で男はツンツン、と日吉のヘソについているピアスを引っ張る。

今度は先程とは違い、手加減した引っ張り方であった。



「ピアスのことか?そんなの…」

ギャル男なら、へそピアスはオシャレの一つ。
贅肉タプタプの親父じゃないんだから、そこもアクセントのひとつや二つ、飾るのが常識。
日吉の仲間うちでは、へそピアスが流行っており、日吉自身はそこまで開けたいとは思っていなかったものの、周りがやっているから…と特に強い希望はなかったが、仲間意識からピアスをつけることになったのだ。
なにごとも流されるまま、穏便に過ごす。
流行っていたら、自分も乗り遅れないよう、はやりに乗る。
そこに自分の意思はそこまで存在しない。
それが、日吉である。

「…誰って…自分でやったんだ。ばぁーか!
ヘソピくらいイマドキのギャル男はみんなやってんだよ!」

痛みで涙目になりながら日吉は男を睨みつけた。

 先程まで濃厚な口づけを交わされたその顔は、ひっそりと赤らんでおり、唇は濡れていた。

日吉は気付いていない。
その顔が、見る者から見れば凄く欲望を煽るという事に。



「……ヤベエ…」
「へ…?」
「……キタ」

なにが?っと、案の定、自分の危険性をわかっていない日吉はきょと、っとした子供っぽい顔で男を見上げる。

…あどけないきょとん、とした顔。

何も知らない、子供で…でも変に色気もある、密かに見つめていたギャル男。

それが、男を堪らなく煽った。


「…責任、とれ…」

「だから……って!おまっな、ナニを…」

カチャカチャ、と金属音を立てながら、男は付けていたベルトを外す。
さっと、ズボンを脱ぎ終えると意地の悪い笑みを浮かべながら日吉に言い放った。


「…ナニ、するんだよ…」

「えっと?」

「ここに、俺のモノを…な」

男は日吉のズボンに手をかけ、にやりと笑う。
そして、手馴れた仕草で日吉を裸にし、ベッドに押し倒した。

「あ、え?え?」

困惑する日吉をよそに、男は日吉の肌に口づけを落としていく。


「俺に任せろ、悪いようにはしないから…」
そういうと、男は日吉のアナルの淵に手をかける。


「え、え、おま…汚い…」
「知らないのか?それとも、猫でもかぶっているのか?」
「なにをだ…い…ぬあああああ、なにして…」
「お前のケツに、俺の指を入れている。見ればわかるだろ…」

見ればわかる。確かに男の言う通り、見ればわかる。
現状、今日会ったばかりの男に、尻に指を入れられている。

何故。何故に、尻に指を?
この変態、どこまでやるつもりだ…!

「この、変態…!」
「なんとでも、いえ…。」
「やめ…痛い痛い痛い痛い痛いー」

「……………」

「どけっ、下手くそ、童貞、早○、変態……あああー、痛い」

「…………」

「あああああああああああ、いてぇぇぇぇぇ、こんちくしょおおおおおおおお」
 



     *


「うぎゃぁぁぁ、いてぇ!いてぇ!」
「…………」
「あー、まだなんかはいってる気がする。…けつ……俺のケツ…ケツがぁぁ」


結局、彼女にふられた日吉はその日のうちに公園でぶつかった男にお持ちかえされてめでたくそのお尻を男に喰われ…
…いや、実際喰われていない。 未遂であった。

あまりに日吉が痛い痛い五月蝿いので、男は途中で萎えてしまったのだ。

後一歩、の所で日吉は身体を奪われずにすんだようだった。

 今はもう男も、もう日吉を襲うつもりはないらしく、日吉の隣に腰掛けながら大人しくしている。

…と、言っても日吉の首筋に唇を寄せたり手は怪しげな動きをしていたが。



「おい、ベタベタすんじゃねーぞ!ギャ、ギャル男なめたらこええんだからな…」

「お前はもう俺のものだ」

耳たぶを甘噛みしながら、熱に浮されたような声で男は言った。

腰にくるくらい、クラリとしてしまう声で。



並の女ならこんな声聞かされたら、「キャー」っと叫びたくなるだろう。

あいにく日吉は男だけど

「は?なにいってんだ、てめー」
「喜べ。俺がお前を満足させてやる」

「………………は?」

満足?
日吉は聞き慣れない言葉に唖然と口を開ける。



「二度は言わねぇ。…いいか、俺から逃げようとしてみろ」

ペロッと、男は日吉の耳を舐め

「穴という穴をつかえものにならないくらい調教してやるから」


悪魔のような囁きでそう呟いた……。



(ミカ……どうして俺はこうなってしまったんだろ…あぁ、ミカ。あぁミカー!

ちょりーっす☆彡とかもう言わないからっ…
だからミカ、いや誰でもいい、誰か助けてくれー)

相変わらず日吉は少しズレた思考で、心の中で助けを求めた。



そんな日吉を、愛しそうに男が見つめていると日吉が知るのは……

もっとずっと後の話となる。
アホの子である日吉が、ミカのことも忘れ、今度は男の為に変わっていくのも、もう少し先のことであった。


「…首輪、買ってやる…」
「いらねーよ!」



百万回の愛してるを君に